PandoraPartyProject

シナリオ詳細

わんちゃんは骨がお好き

完了

参加者 : 2 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●其れは旅の終わりの先
 幻想から始まって、混沌の国各地を回り、天義で終わりを告げたアーリアとミディーセラの旅。
 戻ってきた幻想の空気に、アーリアはすうと深呼吸。
「故郷を悪く言いたくはないけど、やっぱり此処の方が自由な感じがするわねぇ」
「そうですねえ。でも、天義の復興が進んでいて良かったですね」
「そうねぇ! 安心したわぁ。色々お土産も買ったし、皆に配……」

「もし、其処のお方」

 しゃがれた声がかけられて、二人は周囲を見回す。
 老婆がいた。ついでに店もあった。「みやげもの」と書いてある。老婆がこっちこっち、と手招きをするので、アーリア達は素直に寄った。売り込みなら最悪(心は痛むけれど)振り払えばよい事だし。
 しかし、老婆の要件は少し違った。
「丘の下に降りる方ですかいの」
「え? えぇ。これから幻想の街に戻ろうと思って」
「そうかそうか、それはよござんした。一つこのババアの頼みを聞いてくれまいかの」
「……何かお困りごとですか?」
 ミディーセラの問いにうむ、と頷いた老婆は、一度店の奥に入る。そして次に出てきたとき、皮の鞄を持っていた。ミディーセラが抱えれば彼の顔が見えなくなってしまいそうな、大きな鞄だ。
「ここには骨が入っておるんですじゃ。仕入れた獣の肉なんかから剥いだものなのですが……これを丘の下にあるよろず屋さんが譲ってほしいというんです」
「まあ。何に使われるのかしら」
「この骨は香木のような効果があるらしく、磨いて売りなおすとか言うておりました。しかし……」
 老婆は声色を落とす。二人は思わず耳を傾け……
「この丘には異常な心配性が住んでおりましての。丘を下るのも一苦労なのです」
「一苦労?」
「えぇ。紐を張ったり、穴を掘ったり。魔物が来ないようにするんだと」
「まぁ……おばあさんは大丈夫なのぉ?」
「ワシはこの通り、此処で生計を立てておりますけん。しかしこういう用事が起きると、道行く旅人さんたちにお願いせねばならんでの、其れが唯一の心配です」
 しかしお願いしたいのです、と老婆は鞄を差し出す。曰く、この骨は非常に砕けやすく、荷馬車のようなものに積むとすぐに粉々になってしまう。人の手で持って降りるのが一番安全なのだという。
「旅でお疲れのところ、非常に申し訳ないのですが……そういう訳なのですじゃ。お願いできますかの。報酬はよろず屋さんが弾んでくれる算段になっておりますけん」
「まあ、そういう事情なら……」
「仕方ないですねえ。あ、僕が持ちましょう」
 荷物を受け取ったミディーセラ。思ったよりも軽いが、中身はたっぷり詰まっている。これは両手で支えていないと無理そうだ。

「ありがとう、旅のお人。……ちなみにこの骨は犬が好むと聞きました。わんちゃんなどが誘われてくるかもしれん、気を付けて行かれてください」

 こうして予期せぬ依頼は二人に訪れた。
 心配性の張った罠とわんちゃんを潜り抜け、ミッションを達成しよう!

GMコメント

 こんにちは、奇古譚です。
 この度はリクエストありがとうございます!

●目標
 骨ちゃんの入った鞄を届けよう

●立地
 幻想のはずれ、丘の上にある土産物屋からスタートです。
 何故か張られた罠の数々を潜り抜けながら丘を下り、わんちゃんを退け、無事に骨ちゃん達を麓のよろず屋に届けてください。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●エネミー
 トラップエリアx2
 わんちゃんxいっぱい

 何故かワイヤートラップの張られたエリアと、
 何故か落とし穴がたくさんあるエリアが待ち受けています。
 ワイヤーに引っかかれば大きな丸太がぶおんぶおん。
 落とし穴には尖った竹槍。
 何故と問うのも恐ろしい殺意満載の罠の数々を抜けると、
 わんちゃんが貴方がたを待っているでしょう。
 ……さて、それは本当にわんちゃんなのか?
 狼だってイヌ科だよね!


 アドリブが多くなる傾向にあります。
 ガンガンかけますよ!覚悟してね!
 では、いってらっしゃい。

  • わんちゃんは骨がお好き完了
  • GM名奇古譚
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年01月12日 22時15分
  • 参加人数2/2人
  • 相談8日
  • 参加費---RC

参加者 : 2 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(2人)

ミディーセラ・ドナム・ゾーンブルク(p3p003593)
キールで乾杯
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯

リプレイ

●いざ出発
 さて。
 という訳で丘の上のおばあちゃんから依頼を受けた二人である。どの道この丘を降りなければ二人が住む家には帰れないので、ついでといえばついでなのだが。
「さぁ、みでぃーくん! 帰るまでが旅行よ、がんばりましょー!」
「そうですね。じゃあ鞄はわたしが持つという事で」
「ええ! 重くない?」
「重くないですよ」
「靴紐結んだ?」
「しっかりと結びましたよ」
「重い時は言ってねぇ? 無理しちゃ駄目よぉ?」
「……もう。アーリアさんってば、心配性」
 ぷくり、と頬を膨らませるミディーセラ。過保護ですよ、と言いたげだ。
「ふふ、ごめんなさぁい。でも張り切っちゃうわぁ! みでぃーくんと一緒の依頼なんだもの! 私が頑張ってお守りしますわ、王子様」
「まあ。では宜しくお願いしますね、お姫様」
 なんちゃって、と照れくさそうにするアーリアに、至極真面目に返したミディーセラ。きゃあきゃあと少女のようにはしゃぐ目の前の彼女が可愛くて、思わず尻尾がゆうるりと左右に揺れた。
 さあ、向かうは丘の下。お姫様と王子様が向かう先には、何が待っているのでしょう。


●デンジャーゾーン
「……うぅ」
「じーっ」
「み、見ないで! 見ないでー!」
 突然だがアーリアは恥じらっている。何故なら其の手には魔法少女よろしいピンクと白が基調のプリティなステッキがあるからだ。ごっこではない。魔法少女かと言われると魔女ですと言う。一振りすれば王子様を安全に運ぶ箒に早変わりなのだが、どうして普段はこんな形をしているのか。
 一方ミディーセラは恥じらうアーリアが可愛らしいので、じーっと見ている。振らないかな? 振らないのですか? 振りましょうよ、ねえ。呪文付きでもいいですよ?
「いいですよ?」
「何が!? え、えーっと、えーっと……えいっ!」
 きゃぴるるるん☆
 ――という効果音こそないものの、魔法少女よろしくステッキを振るうアーリア。旅の恥は掻き捨て、旅の恥は掻き捨て、旅の恥は掻き捨て。頭の中で何度も呟いて恥じらいを軽減する。そして、きらりステッキが輝けばほら、ステッキは箒に早変わりだ。
 ミディーセラは実はこの箒が好きだったりする。箒というよりは、箒に帰るときの恥じらうアーリアが好きと言った方が良いだろう。恥ずかしがる様がなんとも可愛らしいのだ。きっと年齢的にとか色々考えているのだろうが、可愛らしくてもいいのに、なんならもっと可愛くても――と彼は思っている。
「は、恥ずかしい……」
「ふふ、可愛らしいですねぇ」
 恥じらう彼女、微笑む彼。二人の甘い雰囲気を飾り立てるのはファミリアーである。にゃんにゃん、ぴよぴよ。命令を待って二人の周りに待機している様は国民的ファンタジープリンセスさながらである。どっちがプリンセスかって? どっちもプリンセスだよ。
「…にしても、落とし穴にワイヤートラップとは豪勢ですねぇ」
「そうねぇ……心配性にもほどがあるわぁ」
 先陣を切って、ファミリアーたちがワイヤーと落とし穴を探知するためにアーリア達の前を行く。ミディーセラのファミリアーは「いざとなったら貴方たちが突撃して解除するのですよ」という密命を受けている。尊い犠牲になる準備は万全だ。
 猫のファミリアーがゆったり歩くと、地面が少し凹んだ。猫は驚いて飛び上がり、すんすんと注意深く周囲を探る。どうやら此処は落とし穴のようだ。アーリアが箒でつんつんとつついて確かめ、試しにフェイクの地面を落としてみた。
 どさどさどさ、という音は――少し時間が経ってから聞こえた。覗いてみれば地獄穴、尖った竹がずらりと並んでいるのが遠目に見える。
「……これは思ったより凶悪ですねぇ」
「そうねぇ……心配性さん、思ったよりやるわねぇ……」
 ミディーセラのファミリアー(猫)が落とし穴に突進して落ちた。勇敢であった。

 ――どうにもこうにも鞄が大きい。重すぎるという事はないのだが、いまいち歩きにくい。ミディーセラはえっちらおっちら、アーリアの誘導で歩く。
「あっ! 丸太が来るわぁ! みでぃーくん、止まってぇ!」
「ああっ!? 鉄砲水だわ! みでぃーくん、下がってぇ!」

「……あの」
 ごとんと何処かで何かが落ちる音がする。罠としての機能を失ったワイヤーを引っ張り、何も来ない事を確かめたミディーセラがアーリアの背中に問うた。
「大丈夫です?」
「だ、大丈夫よぉ」
 アーリアは丸太の風圧で乱れた髪を整えながら言う。丸太は当たらなかったから良いものの、水はかすめるし火矢はかすめるしで結構彼女は危ない目に遭っている。
 みでぃーくんを守るのよ! という心意気は大変宜しいけれども、ミディーセラにしてみれば大いに心配だ。自分だって罠に対処するくらい出来るのに。ああ、この鞄がもどかしい。心配性さんにはちょっとした不幸が起こるかもしれませんね、ええ。
「あ! 落とし穴だわぁ。みでぃーくん、失礼するわねぇ」
「はい? ……あら」
 ひょい。
 アーリアがミディーセラを抱き上げる。いわゆるお姫様だっこという奴だ。少し曲線を描くように歩いて穴を避け、先に待っていたワイヤーに引っかからないようにまたぐ。
「あらまあ、力持ちになりましたねぇ」
「ふふ! これくらい出来るように鍛えたんだから!」
 そう言うアーリアは嬉しそうに微笑んでいる。水がかかろうと火矢に射られようと、ミディーセラを守れることが嬉しくて嬉しくて仕方ない、という表情だ。
 なんだかむず痒くて、わたしも貴女を守れるのにって妙な気持ちでいっぱいになったので、ミディーセラは抱えられたお陰で開いた手でアーリアの頬をつついた。
「きゃあ! つついちゃだめー!」
「仕返しです」
「何の仕返しよぉ!」
 きゃあきゃあと戯れる二人だが、忘れちゃいけないここはデンジャーゾーン。アーリアの脚がつん、とワイヤーを引っ張って……
「あっ」
「え」

 ……ごろごろごろごろ……

 何か音がする。地震かな? お腹の音かな? いいえ、どちらでもありません。

 ……ごろごろごろごろ……ごろごろごろごろ!

「みでぃーくん、しっかり捕まってぇー!?」

 大石だ! ごろんごろんと転がり、落とし穴の段差で僅かにバウンドしながら向かってくる!
 アーリアは咄嗟にミディーセラを抱えたまま箒にまたがり、中空に舞う。ナイス判断。このまま走ればワイヤートラップの総攻撃を食らうところだった。
 ――ワイヤートラップも散々である。岩はあらゆるワイヤーをぴんぴんと引きちぎる勢いで引っ張り、丘の一角は丸太と矢が飛び交う戦場と化した。ごろごろごろごろ、そのまま岩は曲がり角まで転がり……どおん、と音を立てて突き当たりの岩壁にめり込む。
「……危なかったですね……」
「そうねぇ……」
しみじみと、二人はお互いの無事を喜び合う。めくらめっぽうに罠をはるとこうなるよ、というお手本を見せられたような気分であった。


●ヴァーサスわんちゃん
 岩があらゆるワイヤーを引っ張ってくれたおかげで、アーリア達は落とし穴に気を付けて進むだけで良くなった。空を飛んで行っても良かったが、うっかり鞄を落とした時のことを考えて、また二人、歩いて丘を降りている。
「……ケモノの匂いがしますわ」
 ミディーセラがいう。そういえば丘の上のおばあちゃんは、わんちゃんが誘われてくるかもしれないと言っていた。
「わんちゃんといっても野犬だから、気を付けて行かないとねぇ」
「そうですね。心配性の方のおかげで上にあがれなくて、お腹を空かせているかもしれませんし」
「そうねぇ! だったら尚更気を付けないと」
 丘を下りてゆくにつれ、アーリアにも判るほどの獣臭が漂い始める。だが其れを恐れては先に進めないし、其れを恐れる二人でもない。道に沿って真っ直ぐに丘を降りていくと……

「グルルルル……」

 唸り声がする。
 薄汚れた白い毛並み、おぞましいほど美しい白い牙。決して左右に振らない尻尾、やせ細ったように見える下半身。
 ――狼であった。しかも数十頭いる。なんでこの丘にいるの? とか聞いちゃいけない。なんでよろず屋さんは無事なの? っていうのも聞いちゃいけない。
「あらぁ、狼ねぇ。わんちゃんってこの事かしらぁ」
「でしょうね。どうしてまたこんなに……」
 ミディーセラが困ったように呟く。多分丘の上の良い香りに寄ってきたとかそういうアレだと思う。アレ。
「とりあえず……んん」
 けほん、とアーリアが咳ばらいをした。そして投げかけた言葉は、動物たちにも意志として伝わる。

「あのね、これは大事なものなの」
「グルルル、ワンワン!!(ンなこたぁ判ってんだよ、黙ってそれよこしな嬢ちゃん!)」
「駄目よぉ、あげられないわ。これはちゃんと渡す人がいるんだから」
「ワン!(じゃあ力づくで奪い取らせて貰うしかねぇな! 嫌なら荷物を置いていきな、俺たちも怪我人は出したくねぇ)」
「うーん、駄目ねぇ……じゃあ代わりと言ってはなんだけど、このほねっこで……」
「ワンワンワン! ウォン!(ナメてんのか! お前をほねっこにしてやるよ、行くぜお前ら!)」
「ワンワン!!(ほねー!)」
「ワン!!(骨だ! 何の骨かわかんねーけど骨だ!)
「キュゥン……(俺は別にほねっこでもいいけどしょうがないな……)」
「あっやっぱりだめー!? みでぃーくん、下がっててぇ!」

 狼たちが一斉にぎらりと目を向けて、二人に向かってじりじりと距離を詰める。ミディーセラはそんな中、不意にしゃがんで何かを解き放った。
「はい、下がってます。でもその前に……行ってらっしゃい」
 猛スピードで彼の懐から飛び出したのは彼のファミリアーである鳥だ。狼がとらえられるぎりぎりのラインで低空飛行する。なんだなんだと慌てる狼たちの鼻に、かぐわしいご飯の香りがするりと潜り込む。
「ワン!!」
「ワンワンワン!!」
「ワン!?」
 よくよく見れば、ファミリアーの脚にはミディーセラが括りつけたほねっこがあるのが判っただろう。だがそんなものは見えないスピードでファミリアーは飛んで行ってしまった。わんちゃんの3分の1ほどが其の香りにつられて走り出し、丘を下り、何処かへと行ってしまう。ちょっとうろたえるボスわんちゃん。
「これで少しは負担が減ったかしら。じゃあ今度こそ、下がってますね」
「ありがとうみでぃーくん! 其れじゃあ私も行くわよぉ! わんちゃん、ほら、こっち!」
「わ、ワンワン! ワン!(くそっ、残ったやつで骨を奪うぞ! 乳のでかい女を狙え!)」
 アーリアの声に惹かれた犬たちが、一斉に彼女を狙う。そんな不躾な走狗どもには、そう――“雷鳴のような”お仕置きが必要だ。
「アーリアさん、頑張って」
「みでぃーくんの応援があれば私は無敵よぉ! 幾らでもきなさぁい!」
 俄然やる気を出したアーリアが手を振り下ろすと、雷鳴が轟いた。
 ――下町酒場のブランデー。そんなものは比にもならないくらい痺れる一撃がわんちゃんたちを襲う。ばりばりと降り落ちて、びりびりと地を駆ける雷鳴。わんちゃんは一斉に飛び上がり――
 ――ミディーセラは回復の準備をしながら、わんちゃんと戦うアーリアを見守っていた。


●キールで乾杯
「ふう! なんとか無事に終わったわねぇ!」
「そうですねぇ。今回はすっかりアーリアさんにお世話されてしまいました」
 あの後わんちゃんを一掃した二人は、無事によろず屋に辿り着いた。よろず屋に依頼の代金――結構な額だったので、折角だからとよろず屋で買い物をしたくらい――を貰い、帰路に至る。旅行の最後の最後が一波乱だなんて、全く私たちらしいわねぇ、とアーリアは笑う。それから旅路でも、アレがこうで、ソレがああなって…と鈴を転がすように笑っている。
 ミディーセラは、それがすっかり当たり前になってしまった。アーリアが隣にいて、一緒にお酒を飲んで、一緒に笑ったり、泣かせたり、甘やかしたり、して。
 其れは幸せな事だと思う。当たり前だと思っていたら、いつか手の中から砂のようにすり抜けてしまうかもしれない、危うい幸せ。でも、手放すにはもう遅いのだ。笑わせたいし、泣かせて慰めたい。傷付いていたら甘やかしたい。いつだって手を繋いで、二人何処までも歩んでいけたらって思うのは、ねえ、貴女だけですよ。
 ゆったりと相槌を打ちながらアーリアを見上げていると、ふと、彼女が立ち止まった。どうしたのかしら? ミディーセラも二、三歩進んだところで立ち止まる。
「ねえ、みでぃーくん」
「……はい」
「重い荷物も、大変な道のりも、二人でなら……二人でなら、乗り越えられるのね」
「……」
「だから、これからもずっと、……ずーっと! 貴方と一緒なら大丈夫」
 開いた二歩分の距離を、アーリアが詰めて。ちょいちょい、と手招きをして、囁くような動作をした。なんだろう、と耳を傾けるミディーセラ。

「愛してるわ」

 其れは呪文。好きよりも、大好きよりも甘く轟いて、二人の心を優しく揺らす。
 恥ずかしがり屋のアーリアが、勇気を振り絞って放った一撃。初めて聞いた其の一言に、ミディーセラは世界が輝くのを感じた。ああ、わたしたちが生きているこのせかいは、こんなにも甘くて、優しくて、時折刺激的で、それはまさに酔いを楽しむような――

「……わたしも、」

 愛していますわ、と。
 この世界のきらめきを、ミディーセラはアーリアに分け与えるのだ。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

お疲れ様でした!
わんちゃんは余すことなくぺちんとされていますが生きていますのでご安心下さい。
ミディーセラさんのファミリアーにつられた子は多分数日後には戻ってきます。
最後を一番ノリノリで書かせていただきました。やっぱりいちゃいちゃっていいなあ!!!
ご参加ありがとうございました!

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