血に染まりし勇気の刃

オープニング

●血に染まりし勇気の刃
　鉄帝国北部に広がりしヴィーザル地方。
　この極寒の気候は人々の生活を厳しくし、喰うに困った結果、餓死する様な者もまだまだ出ている。
　……そんな環境からなのか、実直に、真剣に生きる者もいれば、曲がった考えへと至ってしまった者達も
いる。
「さぁてと、今日は誰が餌食になるかねぇ！」
　と、突然笑みを浮かべる者達。
　彼らはこのヴィーザル地方の一角、山岳地帯に縄張りを広げている一部族である高地部族ハイエスタの者達。
　その中においても、屈強な身体付きの者が集まり市『アルトラム』の一族。
　巨大な斧や剣等、振り薙ぐ武器を手にした彼らは、進む道の木々を全力で薙ぎ倒し、森を次々と丸裸にしているという、力こそ全て、な彼ら。
　……そんな彼らの行く先にある、極々普通の街や村も又、猪突猛進な彼らの振るうべき猪突猛進な攻撃の前に抵抗する間も無く、無惨にも全てが殺され、壊されていくのであった。

●
「イレギュラーズの皆さん、最近鉄帝国の辺りに度々出没しているという、『ノーザン・キングス』は知って居ますですよね？」
　と、『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)は、ローレットに居た君達に声を掛ける。
　そして、立ち止ってくれた所に。
「ありがとうございます、なのです！　早速なのですが、今回はこの『ノーザン・キングス』の一派閥を倒してきて欲しいのです！！」
　と早速声を上げる。
　そして、更に。
「もう皆さんも十分知っての通りなのですが、鉄帝国の上層部の人達はもうノーザン・キングスに対し、積極的に対応しようとなどしていないのです。その結果として困っているのは、このヴィーザル地方に住む居普通の人達と、この地域を治める領主の人達だけが困ってしまっている……と言う状況なのです」
「領主の人達からすれば、領民達からの救いに手を打つのは当然なのですが、自分達では対処出来ず、国は動いてくれない……という事から、頼れるのはイレギュラーズの皆さんだけ、という事になるのです。という訳で、イレギュラーズの皆さんに仕事が舞い込んできた、という訳なのです！」
「今回相手になる『ノーザン・キングス』のハイエスタの一族、『アルトラム』属達は、筋骨隆々な腕から繰り出す斧や剣での横薙ぎの攻撃が特徴なのです。この攻撃は高い攻撃力且つ、近接範囲攻撃なので注意が必要なのですよ！」
「それに敵達は、雪の降り積もる森の中であっても、悠々と移動出来る様なのです。その素早い動きに翻弄されない様注意なのですよ！」
　そして最後にユリーカは拳をぐっと握りしめて。
「何にせよイレギュラーズの皆さんだけが頼みの綱という状態なのです。どうか宜しく頼みます、なのです！」
　と、頭を下げた。

参加者 : 8 人

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参加者一覧（8人）

リプレイ

●厳しい刻間
　鉄帝国北部に広がるヴィーザル地方。
　周囲は一面の白が描かれる雪が深く降り積もっており、更に極寒の気候が肌身を刺してくる。
「うーん……相も変わらず寒いなここは。暖を取るのも一苦労だってのに、自称王国『ノーザン・キングス』の連中は呑気だなホントに……いまだけはあの寒さもへっちゃらなムキムキマッチョが羨ましいぜ……」
　と、元々身体の線が細い『深き緑の射手』ミヅハ・ソレイユ（p3p008648）が、厚着の上より身を擦り、寒さに耐える。
　しかし、そんな極寒のヴィーザル地方の一角、山岳地帯に近い北部の町に、高地民族『ハイエスタ』の一族である『アルトラム』達が姿を現わしてしまったというから、困った物。
「アルトラム！？　まったくもって笑っちまうぜ。実に鉄帝らしい、馬鹿代表共じゃねえか！」
　と『『幻狼』灰色狼』ジェイク・夜乃（p3p001103）が大笑いすると、大きくはぁ、と溜息を吐く『鋼鉄の冒険者』オリーブ・ローレル（p3p004352）。
「ええ。またノーザン・キングスの奴らが暴れているのですね……本当、懲りない人達です」
　その深い溜息は、もう幾度もノーザン・キングスとの戦いをこなして来たからこそ……でも、溜息が止む事は無い。
　ただ、そんな仲間達の言葉に対し、『月下美人』久住・舞花（p3p005056）は。
「しかしハイエスタはあまりノーザン・キングスには乗り気では無いという話を聞いていたけれど……まぁ、ハイエスタにも色々と居る、という事かしら？　物資の略奪目的ではなく、単に破壊と殺戮が目的に見える辺りは、ハイエスタでもはみ出し者という印象ね？」
　と小首を傾げると、『ラド・バウD級闘士』溝隠 瑠璃（p3p009137）と、『パッチワーカー』フランドール＝ジェーン＝ドゥ（p3p006597）が。
「全く……相も変わらずノーザン・キングスとかは考え無しに動く連中が多すぎなんだゾ。僕は脳筋肉とかは別に嫌いじゃないけど、こういう人様に迷惑を掛ける奴らは正直どうかと思うんだゾ」
「そうだね～。それにさぁ～、困ってるのに～上は動いてくれないとか～、鉄帝にもそう言うところがあるんだね～。世知辛いね～。でも、そういう時の為のイレギュラーズでもある訳だし～、アタシ達が頑張らないとね～」
　ゆらりふらりとした雰囲気で、拳を振り上げるフランドール。
　不動 狂歌（p3p008820）はフランドールの言葉に。
「そうだな。それだけ力があるなら略奪なんかしなくても生きてけるだろうに、どうしてそんなことをしてしまうんだ」
　首を傾げるが、それにはオリーブは。
「そうですね。まぁ……真実は分かりませんが、少なくとも一族としての満足を得るため、なのでしょう。それ以外に楽しみを持てない……という事もあるかもしれませんが」
　それにミヅハと『雷はただ前へ』マリア・レイシス（p3p006685）は。
「まぁ、ウォーカーの俺からすると、やっぱり蹂躙だの虐殺だのは受け入れられないかな？　力が全ての鉄帝じゃ弱肉強食は正しいのかもしれねーけど、イレギュラーズには関係無い話しだし。まぁいまは、俺達が強者ってことで、ぱぱっと片付けちまおうか」
「そうだね。力こそ全て……力が全てだと肯定するのならば、更に強い力に滅ぼされるという事に他ならない。彼等にその覚悟は出来て居るかい？　私はそんな世界は嫌だから！」
　それに瑠璃も頷いて。
「そうだゾ。と言う訳で、サクッと殺ろうと思うゾ。特に生かして置く理由もなし……『自分達は無敵だ』と思い上がり、傍若無人に振る舞った己が愚行のツケを存分に支払うといいゾ」
　そんな仲間達の言葉を聞いて。
「そうですね。もう理由や事情を考えたりはしません、仕留めます。戦って死ぬのですから、そう悪い終わり方でも無いでしょう」
「ああ、これ如きで無敵だとか笑いが止まらねえぜ！　『自分は無敵』とか、『自分は負けない』とか、こういう思い上がった連中を打ちのめすのは気分がいいだろうな！」
　オリーブとジェイクの言葉に皆も頷き、そしてイレギュラーズ達は雪に包まれた森へと進むのであった。

●雪森の王者
　そして、イレギュラーズ達は『アルトラム』出没地域と聞いた雪上の森へと辿り着く。
　周囲の見晴らしは、木々が邪魔して余り良くはない。
　更に、足元の深い雪を踏みしめると、周りの音は雪へと沈んでいく。
　……でも、そんな雪が音を吸収する作用は……今回の『アルトラム』達には余り関係無い模様で。
『はっはっはぁ！！　さぁてと、今日は誰を餌食にしようかねぇ！！』
　と馬鹿でかい声と共に、雪の森を駆け巡る彼等。
　邪魔な森の木々を、その身と同じ位大きな両手剣や両手斧で薙ぎ払っていく。
　……そんな敵の分かりやすい動きを、簡単に察知する事が出来るイレギュラーズ。
「……現れましたね。では、向かうとしましょう」
　とオリーブは仲間達に小さく言葉を掛け、彼等も又雪の上に立ち塞がっていく。
『ぬぅ！？　何だお前等はよぉ！』
　と、姿を現わしたイレギュラーズに対し、一端立ち止る敵陣。
　それに対し瑠璃と狂歌が。
「本当、周りが見えてないんだゾ？　そんな前に進むだけじゃ、足元掬われてしまうゾ？」
「ああ。ローレット所属の不動狂歌だ、かかってこいよ略奪者共」
　と肩を竦めたり、笑ったり。
　しかし敵は。
『あぁん、うるせえんだよ！！　刃向かうってんなら、ぶっ殺すだけだ！！』
『そうだそうだ！　俺達の力の前にひれふすがいいわ！！』
　と、警戒する様な事も無く、その手の武器こそ最強……とばかりに威勢良く剣と斧を掲げた。
　そんな敵の売り言葉を買うが如く、フランドールが名乗り口上で。
「いや～、はじめましてだね～。こんにちは～、動く死体のフランだよ～。真っ直ぐ突き進むしか能が無い悪い子をお仕置きしに来たんだよ～」
　と挑発すると、更にマリアとジェイクも。
「そうだよ。私はね！　君達のように理不尽な暴力を振るう者達から、大切なものを守る為に力を磨いてきたんだ！　悪いが君達の無縫もここで終わりだ！」
「それに俺達を誰だと思っていやがる！？　伊達に何度も魔種をぶち殺してきていないんだよ！　覚悟しろ、餌食になるのは俺達じゃなくて、テメェ達だ。獲物は追い詰めて喰らうだけだからな！」
　と戦線布告。
　と、そんなイレギュラーズの言葉に、ドンドンと頭に血が上っていく敵陣。
　ただ、そうしている間も、ミヅハとオリーブの二人は姿を見せる事は無い。
　二人はどこに行ったのか……というのは敵に察知される訳も無く。
『ふざけやがって！　俺達を能が無いとほざきやがったな！？』
『その言葉、ここで後悔させてやろうか！？』
　と睨み付ける。
　ただ、フランドールと舞花が。
「猪だってさ～、もうちょっと考えて猛進するよね～。猪突猛進とか揶揄するのも猪に失礼な話だよね～？」
「ええ。まぁ仕方ないでしょう……所詮、一つの事にしか集中出来ない様ですからね？」
　と更に挑発。
　完全に頭に血が登り切ってしまった『アルトラム』達は。
『くそ……もう許さねえ、全部全部ぶっ殺す！！』
『ああ、死にさらせやぁ！！』
　と叫び、全力で剣、斧を振りかぶる。
　しかしその一撃、どっしりと盾を持ち、構えて対峙するのは狂歌。
　一撃毎にかなりの衝撃が襲いかかるが……ぐっと唇を噛みしめ、どうにか耐える。
　それに加え、フランドールも横へと展開し。
「さてさて～、キミ達に『死体を殺す』事が出来るのかな～？」
　と、のんびりした口調ながら左、右へふらりふらりと攻撃を躱していく。
　つまり敵の攻撃は、フランドールと狂歌二人の二枚盾スタイルで対応。
　敵の攻撃数撃を経た後、瑠璃が。
「相手が範囲攻撃持ちなら、こっちも範囲攻撃で攻撃だゾ！　何より……君達アルトラムが力任せの一撃なら、こちらはジワジワと苦しめる一手だゾ。どうだい？　僕の特製の毒の味は？　気に入って頂けたかな？　じゃあ、死ね」
　と、少し横へ回り込む様にして、複合毒「シグルイ」の範囲攻撃を付与。
　敵に苦悶を与える毒を付与し、苦しませる。
　そして、敵の攻撃を一通り受け流していった後、ミヅハとオリーブ二人が不意を突くように姿を現わす。
　流れる様にミヅハが、超遠距離からツインバード・スナイプの二矢を放ち、遠隔攻撃。
『ぐぁっ……何、別の方向からも！？』
　とアルトラムの言葉に。
「今日の獲物はお前らだ、逃がしゃしねーよ。森で『無敵の存在』なんて居ない事を教えてやるぜ！」
　と声高く挑発。
　更にオリーブも、敵の攻撃が一通り過ぎた後に。
「ハイエスタのアルトラム。貴方達の進軍は此処で終わりにしていただきます」
　その宣告すると共に、Ｈ・ブランディッシュで敵陣を乱撃の一閃を放つ。
　不意を打たれた彼等に総じてダメージを……識別効果で敵だけを狙い、直ぐに少し離れる事で、敵の集中を少しでも分離する様にする。
　続いてマリアが。
「広範囲を焼き尽くす雷撃！　受けるがいい！」
　と天裁裁華を、味方を巻き込まない様に着弾点を調整し放つ。
　そして、ジェイクが。
「運が悪かったな。今日まで無敵でいられたのは俺達に出会わなかったからさ。覚悟しろ！　俺達がお前たちにとっての『死』そのものだ！」
　と、別の方向に移動しながらプラチナムインベルタを同様に、多くの敵を巻き込む様に続けて放つ。
　次の刻、と言ってもフランドールと狂歌の行動は変わらず、敵陣に更なる名乗り口上。
「武器をぶんぶん振り回すのは～いいんだけどさ～、もう少し～周りを見た方がいいと思うんだよね～。ご自慢の必殺の攻撃に～味方を巻き込んでたら～、世話無いよね～？」
「ああ。ほら、俺を無視するんじゃねぇよ！」
　周りの仲間達に向かった敵に、更なる怒りを付与してターゲットをふらつかせる。
　ただターゲットがふらついたとしても、攻撃手段は変わらず剣、斧を振り回し続ける。
　そんな敵の動きに瑠璃は。
「……やはり脳筋……僕も脳筋の自覚はあるけど……こいつらみたいになりたくはないゾ……」
　と、溜息一つつきながら、二人へ攻撃しようとした敵の首を、落首山茶花で一匹を確実に首を刈る。
　また別の方角からオリーブがＨ・ブランディッシュを識別付きで攻撃し、その後方からミヅハがツインバード・スナイプ。
　更に別の方角からジェイクがギルティーブレイクを放ち、混乱させた所に舞花が突っ込み、ど真ん中で戦闘鬼暴風陣で纏めて薙ぎ払う。
　加えて仲間達を一歩後ろから見渡しつつ、一端己へ紅雷瞬間広域放電で能力を上昇させていく。
　そして能力を向上させた次の刻、マリアは敵の立地を見据えた上で、広域攻撃が当たらない所を見定めて、そこに蒼雷式・天槌裁華を放ち、総じて麻痺を叩きつける。
　麻痺に動きが鈍った所で、一端フランドールはハイウォール、狂歌はブロッキングバッシュによるブロッキングを発動させて行動妨害。
『クソッ……邪魔なんだよ！！』
　更に怒りの声を上げるが、それにジェイクと瑠璃が。
「はっ、何せ俺らはプロだからな。近距離範囲攻撃のみの脳筋馬鹿とは違うんだぜ？」
「そうだゾ。脳筋馬鹿の様なただ単純に近づいて殴るだけだと勝てないんだゾ？　しっかりと考えて戦わなければなんだゾ！」
　そんな、『アルトラム』達の取り柄を半ば嘲笑うかの様な言葉をそれぞれ投げかける。
　四刻、五刻……刻一刻と進むも、そこまで頭は宜しく無い『アルトラム』達は攻撃手段を変えることも無く、ただただ武器を振り回すがのみ。
　それにイレギュラーズ達は雪上の戦場を広範囲に利用し、敵を幾つかのグループに分散させる事で、識別がなくとも範囲攻撃で効率的に敵を疲弊させられる様な工夫で対峙。
　明らかに脳筋な行動の『アルトラム』と、知性的な作戦を取るイレギュラーズ……数の上では２倍以上ではあったが、戦況をイレギュラーズ達が優位に進めていく。
　そして、彼等への戦線布告から十数分ほどが経過した時には……２０人の敵陣も、残るは後２人。
『くそっ……』
『ふざけやがって……こんなのオカシイだろう！？』
　二人、悔やみ言を口走るが……そんな彼等に舞花とマリアは。
「オカシイ、とか……貴方達もハイエスタの中でその部類に入るのではないでしょうか？」
「ああ……正直な所、話を聞く素振りがあれば考えていた所もあるんだけど、ここまで徹底抗戦するなら、仕方ないからね……全員、倒すしかないから」
　そんな二人の言葉に、ぐぬぅ、と唇を噛みしめる。
　そして、もう怒りを付与する事も必要無くなったので、フランドールとジェイクが。
「まぁ、そろそろ年貢の納め時だよ～。それじゃ～、バイバイだよ～」
「ああ。脳筋馬鹿、あの世で悔い改めな！」
　と敵の懐に潜り込むようにしての、煉気破戒掌と黒顎魔王の双撃を確りと敵に刻みつけ……敵一体大きく宙を舞い跳び、雪中へと突き刺さり動きを止める。
　そして、最後の一人となった敵は、どうにかして攻撃を回避出来ないか、と攻撃をせずに間合いを取る。
　……だが、間合いを取ろうにも、逃げ道は包囲され、最早一つも無い。
「鉄帝国に仇成すノーザン・キングス。貴方達にとって相応しい死に方を送りましょう……」
　と、冷静なるオリーブの宣告。
　その宣告と共に敵へ接近し、至近戦発動。
　かなりの手負いの状況故に、上手く反応しきれずに一閃を受けた敵が雪上に臥す。
　そして……。
「それじゃ、あの世に行っても脳筋、頑張るんだゾ？　ああ、でも少しは知性を付けると良いんだゾ！」
　と、飛びかかっての落首山茶花をその首に放ち……全ての『アルトラム』一族は、雪上に死に絶えるのであった。

●喜びの声を
　そして、どうにか無事に『アルトラム』の一族を倒したイレギュラーズ。
「……ふぅ」
　とオリーブは息を吐き、周りを見渡す。
　雪上に倒れた『アルトラム』の者達は最早動く素振りも無い。
「一匹たりとも逃がしゃしねえ。全殺しで皆殺しだ！」
　と、更にジェイクがハイセンスを周囲に展開、他の『アルトラム』の仲間達が森の中に潜んでいないか、を索敵する。
　ただ、特に足音、物音、匂い等は森の中から漂ってくる事もない。
「ん……そうだな、特に居ないみたいだな。それじゃ、『アルトラム』掃討戦は終了、って事で」
　とジェイクの言葉にこくりと頷き、マリアは雪上に転がる骸に向けて。
「せめて、死後は安らかに……」
　と、死者を弔う、祈りを捧げる。
　そしてミヅハと舞花も。
「まぁ……森を大切にしないこいつらには慈悲も無いけれど。でも同じ人であるから、冥福だけは祈っておくか」
「そうですね……」
　と、各々が死した骸に弔いの祈りを捧げていく。
　……そして、祈りも一通り終えた後に。
「さて、と～。それじゃあ困っていた領主さんに報告に行こうか～？」
「そうですね」
　フランドールにオリーブがこくりと頷き、そしてイレギュラーズは、雪深いその場を後にするのであった。

成否

成功

ＭＶＰ

なし

状態異常

なし

あとがき

完全脳筋な戦闘相手でしたので、皆様の知性的作戦の前煮はさほど打つ手はなかった様です。
力こそ全て、にはもうちょっと物量作戦が必要だったかも……？

ともあれノーザン・キングス戦、『アルトラム』掃討作戦に参加頂きまして、ありがとうございます！
そして、皆様良いお年をお迎え下さい！！