PandoraPartyProject

シナリオ詳細

練達のVR上で触手になってイケメンを追い回す依頼

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 生命誕生のメカニズムは、残念ながら定かでない。
 学者達は雷鳴が原初の海を幾星霜も攪拌し、偶然に組み上がったと考えていた。
 それは一種の仮説であるが、実にもっともらしい必然であると考えられていた。

 ――しかしこの世界ではどうか。
 無辜なる混沌では、我々の知る物理法則すら通用しないことがままある。
 ロケットは星の海を目指さず、核融合はおろか分裂すら起こらず、たかが電気的情報ネットワークの構築すらも、なかなかにおぼつかぬ有り様であった。

 されど人間というものの知的好奇心は、駆けることをやめはしない。
 研究室上で誕生したその生物を、研究者達はT-04『チャレイシー』と名付けた。
 誕生とは呼んだが、その言葉が必ずしも真を突くとは云えない。
 研究所が生命創誕の実験を行っていたのは確かだ。
 だがこの生物は、偶然とも必然とも知れぬ、まさに混沌から発生した。
 そもそも生物と呼べるのか。或いはこの世界の通例に倣って精霊や夜妖などと呼ぶべきか――

 研究は進み、いくつか理解出来たことがある。
 この生物は一般的な『自身が被虐される事』、及びそれに類する事象を愛すること。
 被虐は主に言葉やくすぐり、あるいは臀部への平手打ちによる衝撃を与えるのが効果的であること。
 ぱんつを送られると悦びのあまり奇声を発すること。
 貧ny……肉付きの少ない女性の胸部に強い反応を示すこと。
 そして時折、被虐が嵩んだ際に、色の黒い烏龍茶をがぶ飲みすること。
 黒い烏龍茶を飲んだ場合は「ンッふっふ」と笑い、長耳美少女が可哀想な目に遭う物語を好むこと。
 ともかくこうして、練達の研究所は、この生物の観察を始めたのである。

「ちょっとw やめてくださいよw」

 ――それは伊砂顔(イケメン)の仮面をかぶった、腰の細い小柄な青年に見えた。


「練達のVR空間で触手になって、伊砂顔のイケメンを追い回してくるのです」
 なんて?
 開口一番に述べた 『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)の言葉を、イレギュラーズはにわかにってか、ちっともさっぱりまるっきり理解出来なかった。
「練達のVR空間で触手になって、伊砂顔のイケメンを追い回してくるのです」
 いや繰り返さなくていい。
「研究者を手伝ってあげて、イケメンにも喜んで貰う、一石二鳥な依頼なのです」
 大丈夫? ユリーカちゃん。目にハイライトないんだけど。
 なんか道ばたに落ちてるお饅頭とか、悪いものでも食べた?

 なんでも練達の研究所内? VR空間? 知らんけど。でたまたま発生した、なんかたぶん精霊かなあと思うが、イケメンを研究しているらしい。ほんでたぶん人手不足か何かだから研究を手伝ってほしいみたいな感じで、そのイケメンをこう、おそらくコントローラー握って触手のアバターをぐるんぐるん操作して、追い回してぺろぺろしたり、ケツひっぱたいたりして、喜ばせてあげればいいらしい。いや、しらんけど。

 いやだから、なんで?
「細けえことはいいのです。とにかくイケメンを触手で追い回してくるのです」
 あ、はい。

GMコメント

 もみじです。
 練達のVR上で触手になってイケメンを追い回しましょう。

●目的
 練達のVR上で触手になってイケメンを追い回す。

●ロケーション
 件のイケメンは練達のVR空間に居ます。
 皆さんはヘッドセットを付けてコントローラーを握り、触手やなんかを操縦します。
 触手って書いたけど、ガトリングガンみたくおっさんのぱんつを射出する機能とか、そういうわけわからんもんが適当にあっていいです。
 とにかくイケメンを追い回して嬉しそうな悲鳴をあげさせたりして、喜ばせてあげましょう。

「お茶ああああああ!」等と奇声をあげて追いかけると効果的かもしれません。
「オラお茶、早くトンチキ依頼を書くんだよ!」などと、言葉でなじるのも効果的です。
 裏技ですが、真面目にほめてあげると『トゥンク』するかもしれません。
 また可哀想なハーモニア奴隷少女の話とかを聞かせると「……ンッふっふ」と喜びます。

 あまりへっちだったりアレでアレすぎる場合マスタリングされちゃいますのでご注意下さいまし。

●イケメン
 コードネームT-04(チャレイシー)。
 かなりのマゾです。
 小柄で細くて、絶対に外れないお面をかぶっています。
 お面はギルオス・ホリス(p3n000016)に良く似ていますが、他意はありません。

「?????」
「wwwwwwwwww」
「ちょっとw やめてくださいよw」
「いやあああああああ!!!!」
「ぱんつおくらないで!!!」
「……ンッふっふ」
 などと嬉しそうに喋り、楽しそうに逃げ回ります。かわいいね!

●情報精度
 このシナリオの情報精度は茶です。
 茶ァァァァ!!

  • 練達のVR上で触手になってイケメンを追い回す依頼完了
  • GM名もみじ
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2021年01月07日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

リュグナー(p3p000614)
虚言の境界
咲々宮 幻介(p3p001387)
刀身不屈
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
メイメイ・ルー(p3p004460)
祈りと誓いと
ジェック・アーロン(p3p004755)
冠位狙撃者
茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)
音呂木の蛇巫女
クシュリオーネ・メーベルナッハ(p3p008256)
血風妃
白夜 希(p3p009099)
死生の魔女

リプレイ

●研究日誌『T-04』
 発生日から152日目。朝の体調は良好。
 本日は、ローレットよりイレギュラーズが来てくれている。
 彼等には自由にT-04との交流を深めてもらう事にした。
 凄腕のローレットの精鋭だ。きっと上手くやってくれるだろうと期待する。

「では、このコントローラーを握って、VR世界へダイブしてください。ふふふっ」
 何処かで見覚えのある顔が一瞬モニターに映り込んだ。気のせいだろうか。橙色のまあるい何かが。

●リュグ茶
「ふむ、これも依頼ならば……失敗は許されぬ」
 VR空間に入り込んだ『虚言の境界』リュグナー(p3p000614)はコントローラーを握ったり開いたりして感触を確かめていた。
「故に、全力でやるしか無いようだな
 伊砂顔のイケメンよ、教祖(ギルオス)に似た顔の貴様に恨みはないが……行くぞ!!
 よく分からぬがこの心に浮かんだ言葉を貴様にぶつけてやろう!!」
 心に浮かんだ言葉の滾りをぶつける――最初から飛ばしますね。愛の告白でもするんですか?
 ははぁ! 楽しみではないですか。
 リュグナーはT-04を視認した瞬間にクラウチングスタートを切る。綺麗なフォームだ。
 第一から第五までの触手がリュグナーの背中からばっと空中に飛び出す。その触手の先にはギル♂のぱんつやザントマンのぱんつ、リズのぱんつ、なじみのぱんつ、姫騎士パンツ元工場長が握られている。
 待って。ぱんつじゃなくて工場長握られてるんですけど。
「チャァァレイシィィィ!!!! 貴様のぱんつを、よこせぇぇぇぇぇ!!!!」
「イヤァア!!!! 何か、変なの来るぅ!?」
 スピードが足りないのだろうか。T-04はびっくりして逃げ回っている。ははは、いいぞもっとやれ。
「お茶ぁぁぁぁあああ!!!!」
「ひぃ!」
「どんなネタにも全力で乗っかり、許可をくれる。その寛大な心と人々を楽しませようとする気持ちは、VR上のデータのそれではなく、本物だと分かる。こういう場でしか
 ……いや、こういう場だからこそ言えるが……感謝、しているのだぞ」
「え……っ!」
 突然のデレにT-04はトゥンクして歩みを止める。

「――だがそれはそれとして百式ぱんつ往復ビンタだ!!!!」
 おっとぱんつ×ぱんつ、夢のコラボレーションだ。
「ヒヤィン! あんまりだ!」
「これは我の分! これはSUMIYの分! そしてこれは、とある人物Mの分だぁぁぁ!!」
 SUMIYも何処かから加勢に加わって、触手が乱舞する。VR空間に弾ける音が響く!
「次はこのお返し(仕返し)依頼とかどうだ? お茶ぁぁぁぁ!!」
 リュグナーの雄叫びととSUMIYのドラミングのコラボレーションに拍手喝采でキラキラしたエフェクトが降ってきた。遣り遂げた様にスポットライトに拳を掲げるリュグナーの姿が其処にはあった。

●もしや幻介総受け
「……拙者、何でこんなトンチキな依頼を受けてしまったので御座るかなぁ?」
 金欠ではあった。しかし、他に沢山依頼はあっただろうに『血道は決意とありて』咲々宮 幻介(p3p001387)は溜息を吐いて首を振った。不思議な力に引き寄せられたとしか思えない。特に橙色のまあるい何かが頭から離れないのだ。めちゃ怖い。
「まぁいい、仕事であればやる事をやるだけで御座る
 今宵も拙者の愛刀……ではないが、この触手が唸りを上げるで御座るよぉ!」
 幻介はスキップしながらぱんつの蝶々を追いかけるT-04を捉える。
「茶ァ!とっとと与太依頼を寄越せェ!! あとSSとか設定委託とかももっとォ!!!」
 そういうときはノックしてノック。
「そんなにぱんつが欲しいのか、欲しけりゃくれてやるぞォ! ほら、秋奈殿……はやくぱんつ出して!」
 後ろに居る『奏でる記憶』茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)を急かす幻介。
 ええ、秋奈のぱんつなんて普通に喜びそうな高級品を、T-04に!?
「いっぱい持ってるで御座ろう、自慢のカースドぱんつを!
 あっ、待って……黒顎だけは勘弁して、それ食らったら拙者死んじゃう死んじゃ……ア――ッ!?」
 ????
 T-04は不思議そうな顔で幻介を見つめている。

「お、おかしい……これはT-04を何やかんやする依頼の筈では?」
 地面に手を付いた幻介の周りはぱんつで埋め尽くされていた。心配そうに寄ってくるT-04は懐からぱんつを取り出して幻介の頭にそっと乗せる。
「拙者、事実しか言ってないので御座るのに……何でこんな目に合わねばならぬので御座るかぁ!?」
 T-04と纏めて触手とぱんつの総攻撃を受ける幻介。
「あっ、やめて袋叩きにしないで! 死んじゃう死んじゃう!?」
「きゃっきゃ」
 何故か喜んでいるT-04と幻介は地面をゴロゴロと転がっていった。

●アリヨン
「飲み屋でこの前一緒になった女の子達と盛り上がったのよねぇ、伊砂顔と最知顔ととしお顔の話で」
 ンンっ。その飲み会isどこ。
「ふふ、たまにはイイ男をいじめて鳴かせるのも勉強になるかしら?」
 くいっと『M』の果実酒を飲み干した『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)の髪がオレンジ色に染まって行く。心なしかまあるくなって――
「……( ・◡・*)ふふっ」
「ちょっとw 嘘でしょw」
 伊砂顔のイケメンがダッシュで逃げ出した。
「お茶ァ! イイ声で鳴くのよお茶ァ! その悲鳴でパンドラが溜まるのよお茶ァ!」
「ヒェッ!」
「……はっ私は何を?」
 何かに乗り移られた様にT-04を追いかけていたアーリアは我に返る。
 落ち着きを取り戻すように髪を掻き上げて、とりあえずもう一杯何処かから出てきたM酒を飲んだ。
 丁度前を通りかかった幻介のお尻をぺちんとして。
「ヒャン!? 何で俺!?」
 それから頭をなでなですればT-04もこの人は大丈夫だと思わせる事が出来る。なんて策士。
 幻介と一緒に転がり回って疲れたお茶……じゃなかった、T-04に近づく。
「どうしたの、ボロボロじゃない! 私は大丈夫、貴方の味方よぉ
 怖くないわぁ……ほら、膝を貸してあげるから枕にして、一度ゆっくり休むといいわぁ」
「あ……あ……」
 アーリアの膝枕に頭を乗せて幸せそうな表情で目を閉じるT-04。
 背中を優しく叩かれると眠りに落ちてしまいそう。
「いっぱいシナリオ書いてえらいねぇ。一日で8本くらいリプレイ書いてすごいねぇ
 沢山かわいいNPCを産んでえらいねぇ。はーかわいいわねぇ……そう、だからねお茶さん
 ……かわいい子は、いじめたいの」
「えっ」
 アーリアの声に危険を感じてT-04は目を見開く。
 しかし、アーリアの腕にがっしりと掴まれ逃げられない! いいぞ、いいぞ。
「お茶ァ!もっとできるわよねお茶ァ! そろそろロレトレの季節よねお茶ァ!
 Mゲーム決戦書くのよお茶ァ! あっいけないお酒に酔ったみたいになる粘液が出ちゃった!」
 ダメですよ。これは大興奮してしまいますよ。赤く染まった頬にフラフラの体。
 もっとちょうだい。そういうの。

●メイメイちゃんとT-04くん
 可憐な少女の眼差し程刺さるものは無い。
「んん……な、なんだか、その、少し、個性的な……存在なのです、ね」
 憐憫を含んだ『さまようこひつじ』メイメイ・ルー(p3p004460)の紫瞳がT-04に向けられる。
「アッ、そ、そんな目で見ないで……」
 VR触手の試運転をしながら、メイメイはT-04の様子を伺っていた。
「ギルオスさまに似ているので心苦しい、ですが……」
 他の仲間も既に色々と仕掛けているので問題無いと瞳をあげる。
 以外と切り替えが早い。PBWに向いている。
「これが、基本のぺちぺち、です、ね」
「ヒャイン!」
「わ、わ、変な声、出してます……大丈夫、でしょうか……」
 メイメイがT-04の奇妙な声に戸惑っている隙に彼は逃げ出した。
「あっ、逃げられました……次は……強めのぺちぺちで……えいっ!」
 容赦の無い刺激がT-04を襲う。
「ご、ごめんなさい、違うところに……当たって……。問題ない……?
 もっとしてほしい……? うわ……そう、ですか……」
 ドン引きするメイメイと恍惚の表情を浮かべるT-04。ここ、絵面やばい。
 無垢なる子供は吸収も早いのかもしれない。操作に慣れてきたメイメイは次々とT-04へ刺激を繰り返す。
「お、お茶ァー……その調子です。さあ、逃げて下さい」
 待ってメイメイさん何か乗り移ってます。主に( ・◡・*)的な何かが。

 休憩には、持ってきた黒い烏龍茶が良いだろう。メイメイは喉の渇きを潤す為にキャップを捻った。
 しかし、何故か触手が勝手に動いてT-04の口に突き刺さる。
 嚥下されていく黒い烏龍茶にメイメイは涙目になりながら「ごめんなさい」と震えた。
「……ンッふっふ」
 どす黒い妖気を漂わせたT-04。丁度前を通りかかった幻介にT-04が掴みかかる!
「ヒャン!? だから、何で俺ェェ!?」
 目の前で繰り広げられる壮絶な何かをメイメイは暖かく見守っていた。

●ジェックヨン
「VR上で触手に………なんて?」
 理解が追いつかないと首を傾げる『鎮魂銃歌』ジェック・アーロン(p3p004755)。
「え、っと……つまり、ギルオスが普段されてるみたいにこの茶零……T-04を虐めれば良いのか」
 直接触るのは嫌だけどコントローラーの操作ならと頷くジェック。
「……直接触らないよね? 感触伝わってこないよね? ね?」
 ジェックの問いかけに首を振る研究員M。
「えー……じゃあ、ちょっと気持ち悪いけどT-04を構おうか……優しく褒めて喜ばす方針にしておこう。
 だって触りたくないし」
 辛辣ぅッ。
「怖くないからこっちにおいで。いつも沢山シナリオ書いてて偉いね。
 エモーショナルからギャグまで、何でも書けるなんて天才かな?」
 ジェックの言葉にもじもじと恥ずかしげに頬を染める茶零――T-04。
「その上全体ストーリーや連動まで見てるんだから頭も上がらないや。
 リリファ(仮)とかギルオス(仮)とか、キミが動かすキャラは皆魅力的で素敵だね。
 よしよし、いい子いい子」
 コントローラーは何故かジェックの意に反しT-04の頭を撫でる。
「あっちょっと待ってなんか触っちゃった。やだばっちい、手洗わないと」
「えっ」
 ジェックを悲壮な顔で見上げるT-04。気まずい空気がVR空間に満ちる。
「えーと、なんだっけ。そうそう、皆から色々贈られるのも愛されてる証。
 ……あ、もう通じない? 駄目?」
「くぅん!」
 涙を流しながら逃げて行くT-04に困った顔をするジェック。
 作戦変更。ガトリングによる連射を選択。
「……ほら、キミの主食(好きなやつ)だぞ! これでも食らえ! お茶!」
 ガトリングから射出されるぱんつはT-04の顔面を的確に狙い撃ちする。
 ローレットの中でも群を抜く、命中精度を持つジェックに掛かれば全弾的中なのである。
「乙女のぱんつや可愛いぱんつじゃ気に入らない? えっ令嬢のぱんつでも駄目!?
 じゃ、じゃあおっさんのぱんつとかステテコとかあげるね」
「嫌ァアアア!!!!」
 ジェックがガトリングを放つ音とT-04と幻介の断末魔がVR空間に響き渡った。

●秋奈茶
 意気揚々と参上する秋奈はにんまりとT-04を見て嗤った。
「お茶さんをなんやかんやでいじり倒すぜっ! 理由はもちろんお分かりですね?
 あなたが皆をこんな魅力的な依頼で誘惑し、私ちゃんが依頼に当選しちゃったからよっ!」
 腰を捻って研究員のパソコンに映る橙色のまあるい何かを指さす秋奈。
「覚悟の準備をしておいてねっ。ちかいうちに(ぱんつを)送っちゃうんだなこれがっ。
 FLも送るぜっ! ぱんつ依頼にも(ギルオスが)問答無用できてもらうからねっ! うははー!」
 ( ・◡・*)にこにこ。
「可愛い悲鳴を上げる準備もしておいてねっ! 貴方は袋の鼠っ! トンチキにぶち込まれる楽しみにしておきなさいよっ! いいですあだだだ、タンマタンマ!」
 何処からかやってきた触手が秋奈のお尻をぺちんとした。ついでに幻介のおしりもぺちんとした。
 正座させられる秋奈と幻介。
「何で」
「わかった! わーかった! まじめ! まじめにやるから! ぴえん!」
 ガトリングぱんつマシンを手に秋奈はT-04に狙いを定める。
「これをね。スイッチをね、ぽちっと16連打! 情け無用の女! ぱんつ回からの使者!
 スほげぇ!! やばたにえん!!!」
 何がどうなったのかよく分からないけれど。秋奈は正座をさせられていた。何故。
「ガンバルゾー! ガンバルゾー! このかけ声で行われるバンザイ・コトダマはトンチキのやる気を高めると同時ににゃんことかわんこを震え上がらせる禍々しい儀式ッ!
 バンザイ・コトダマで手を挙げるのは、逆に「どうして…」と言わされる覚悟ありとして「3」として扱われかねない危険な行為であるッ!」
 なんて?
 T-04の困った顔が見える。
「可愛い悲鳴がね。聞けると思って、ね? じぇっくとげんすけくんもおっかけるね!
 ぐふふ。ぐへぇ!」
 誰だ、秋奈にM酒を飲ませたのは! ちゃっかり持ってきてやがる!
「ヒェッ!」
 秋奈の据えた目に震え上がるT-04と幻介。ジェックはそそくさと待避している。出来る女ジェック。
 またもや男共のイイ悲鳴が戦場に木霊した。

●クシュリオーネお姉さんとT-04
『血禍美人』クシュリオーネ・メーベルナッハ(p3p008256)はキリっとした表情でVR空間に降り立つ。
「では、私を模したアバターの内側に触手を詰め込んだ感じの形状のもので参りましょうか」
 合図一つで触手が飛び出して相手に絡みつく。なんて凄いボディなんだ!
 秋奈の問答無用の攻撃に疲弊した体を引きずるT-04を優しく匿う。
「そうですか。大変でしたね。お姉さんがよしよししてあげましょうね」
「うぅ……優しい」
 心を開いたギル……じゃなかったT-04がクシュリオーネに視線を上げた。
 笑顔の後ろに広がる触手。鮮度が高い恐怖がT-04を襲う。
「イヤァァ!?」
「全く愚かなことですね、これで困難が去ったとでも?」
 全身の至る所――特にお尻とかに粘液がドバドバ垂らされる。
 ちょっと映像が乱れて肝心な部分は見えなかったが、T-04はとりあえず喜んでいるようだった。

●希茶
「よく聞いてT-04。貴方には1対の手と足がある」
「えっ、はい」
 T-04の手を掴んで『白い死神』白夜 希(p3p009099)は頷く。
「だから脳も……左右の脳を個別で働かせるようになれば、ふたつの行動が同時にできる。
 つまり依頼量2倍。さ……進化しよ?」
「??????」
 希の突拍子もない言葉にT-04は目を白黒させた。
「進化に必要なのは、きっと「とんちき」彼の資料を読めばなんとなくわかる。
 正直苦手な分野だけど、きっと世界のためになる……!」
「えっと?」
 危険な匂いを感じ取り咄嗟に逃げようとするT-04の足を引っかけ片足を拘束する希。
 何故片足なのかというと、無駄な抵抗が出来るように。
 え、凄い天才かな。
「他の触手も来るよ。リアクションしながら拘束を解くの、脳を動かして」
「ンギギギ!」
「よくできました」
 ご褒美にお尻をぺしぺししたついでにM(Momiji)汁発射。
 浸食性のもみじ色の液体がどこからともなくT-04を狙い乱れ撃つ! すごい!
「あぎゃ!? 目が目がぁ!」
 目に入ると染みるらしい。でも口に含めば極上のみかん味。
 ( ・◡・*)みかんじゃないよ????
 顔も体もじわじわもみじ色に染まっていく。
「大丈夫。肺がM汁で満たされれば、血液が直接TNTK(とんちき)を取り込んでくれるわ、すぐに慣れる
 逃げちゃダメ。逃げちゃダメ!」
 ぐったりして大人しくなったT-04を見守る希。
「書きなさいT-04……誰かのためじゃない。貴方自信が神話になるために……!」
 全編真顔で任務を遂行する希。やらねばならぬと分かっていても自分が何をしているのかという問いはずっと希に付き纏っていた。だめだ。考えちゃだめだ。( ・◡・*)になってしまうぞ。

 ――――
 ――

「お疲れ様でした。いやぁ良いデータが取れました。愛に溢れる皆さんの行動にT-04も感銘を受けたみたいです。また、よろしくお願いしますね」
 研究員のパソコンから声が聞こえてくる。
「愛……愛なのでしょうか、これは……??????」
 目をぐるぐるさせたT-04は刺激的な一日を過ごし、成長することだろう。
 今後が楽しみだと橙色のまあるい何かが微笑んだ。

●総評
 何故だか分からないがローレットのイレギュラーズには、お茶s――T-04への並々ならない愛情を感じた。
 もしかしたら、近しい人に似た誰かを彷彿とさせていたのかもしれない。
 きっとその人物にも、この報告書が届くことを信じて、此処で筆を置こうと思う。

成否

成功

MVP

咲々宮 幻介(p3p001387)
刀身不屈

状態異常

咲々宮 幻介(p3p001387)[重傷]
刀身不屈

あとがき

 お疲れ様でした。如何だったでしょうか。
 T-04への愛を感じました。今後の成長が楽しみですね。
 な! お茶さん!

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