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シナリオ詳細

【夢世界】ヴァーサス・アバター

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

 立ち並ぶ高層ビル。賑わう人々。これまでの夢世界とは大きく違う、まるで現代世界とでもいえるようなこの【夢世界】は《オルタナティブ・ヒルズ》と呼ばれている。
「うーん、今日も夢魔発見の報告はないかー。そろそろ他の夢世界に援軍にでも行こうかなー?」
 夢魔との戦いを楽しみにしていた少女、トップゲーマー・サンは自身の夢世界に夢魔が現れないことに退屈し始めていた。とはいえ、主を含めてこの夢世界の住人は血気盛んなところがあり、他の夢世界で夢魔の大量出現の報告が出てからうずうずしていたのは確かだ。そんな地だからこそ、夢魔側も攻めあぐねていたのだが……

「それにしても、夢魔が出てこないからか、住人同士でのトラブルが最近多くなったよんね……私も仲裁するのが大変だよー。それに、なんでか私にまで攻撃する人もいるし……」
 この夢世界の主への攻撃。その行動をサンはその時はただの八つ当たりだと考えていた。だがここで思い返して、ある考えに辿り着く。
「……いや、まさかね。すでに夢魔はこの世界にいて、街の人に化けているなんて……けと普通の夢魔じゃ人間の姿にそっくりそのまま変わるのもできないし、まさか最上位夢魔が復活してるなんて……」
「ところがどっこい、復活しちゃってるんですよねぇ」
 突然サンの前に見知らぬ男が現れた。彼は驚くサンを尻目に話を続ける。
「わたくし、このように見た目は普通の男性ですが、実は夢魔なんですよ。あの方の能力によってこのような人の姿を与えられておりましてね……さてさて、これから私たちによってこの夢世界の人々を皆殺しにしようと思うのですが、どうです?このまま自分の夢世界が滅びていくのを指を咥えて見ているか、人々を犠牲にして街ごと夢魔を全滅させるか、それとも……」
 上位夢魔の男は両腕だけを本来の夢魔の腕に戻し、爪をサンに向けて振りかざして……
「悪いけどここで死ぬ気はないよ!」
 だがサンはどこからか剣を出現させて手に取り、夢魔の男が爪を振り下ろす前に横一文字に切り裂いた。
「トップゲーマー、なめるんじゃないよ。この程度のゲーム、簡単にクリアしてみせるさ!」


 というわけで、これから君たちはサンの補助をしながら夢魔を倒していってほしい。そして、最上位夢魔のほうも君たちで倒すんだ。なお、通常の夢魔は混乱を起こすために一斉に姿を元に戻したようだけど、一部の上位夢魔は姿を戻さずに潜伏しているようだ。そこにも気をつけながら頑張ってほしい。

NMコメント

こん!桃山シュヴァリエです。今回の敵は前回とはまた別の意味で厄介な敵となります。いろいろなスキルをうまく利用して頑張ってください。

今回の目的
 今回の目的は最上位夢魔アバター・ドレアムの撃破です。ですが、倒そうにも能力によって普通の住人と紛れていて見つけづらいです。そのうえ、街では通常の夢魔が暴れ始めて混乱状態となっています。
 そこで、まずは①街にいる通常の夢魔を倒して混乱を収めてください。なお、この時点では通常の夢魔の変身は解けています。
 次に、②街に潜んでいるアバター・ドレアムを見つけ出して倒してください。ただし、隠れていても最上位夢魔なので戦闘力は高いです。複数人でかかるようお願いします。
 最後にサンについてですが、彼女は①ではイレギュラーズと共に戦闘を行いますが、②では混乱の収拾と倒しきれていない夢魔の対応をするためイレギュラーズを手伝えません。ご了承ください。
 なお、毎回のことながらサンプルプレイングは載せませんが、実戦に近いプレイング練習のつもりで来ていただいて構わないです。

エネミーデータ
 【最上位夢魔】アバター・ドレアム
  夢世界において伝説とされていた最上位夢魔の一体。通常の人間とほぼほぼ似た姿をしている。自身や他の夢魔に人間の姿を与える能力を持っており、混乱を起こすことに向いている。ウォーカーが調べたところ、作戦が実行されたときには人気のない場所へ移動して逃げるらしい。
 夢魔
  【夢世界】シリーズおなじみの敵。今回はより戦闘力の高い上位夢魔も出現する模様。なお、オープニングにもあるように上位夢魔は人の姿を持つと喋ることが可能なため、混乱をさらに激化させることも考えられる。

登場NPCについて
 トップゲーマー・サン
  夢世界《オルタナティブ・ヒルズ》の主。戦闘力が高く、どこからか召喚される武器によって物理での多彩な技を繰り出していく。

  • 【夢世界】ヴァーサス・アバター完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年12月19日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

プラック・クラケーン(p3p006804)
昔日の青年
アーマデル・アル・アマル(p3p008599)
灰想繰切
ラクロス・サン・アントワーヌ(p3p009067)
ワルツと共に
スコル・ハティ(p3p009339)
太陽を追い月を求める者

リプレイ


 夢世界《オルタナティブ・ヒルズ》にやってきたイレギュラーズたち。高層ビルが立ち並ぶその世界をみて、彼らは思い思いの感想を述べる。
「ここが異世界、か……俺の力が異世界でどれだけ通じるかを試すにはちょうどいいな」
 『救海の灯火』プラック・クラーケン(p3p006804)は久しぶりに来た異世界にて、元の世界での経験をもとに戦っていくようだ。
「気づかれないうちに潜入し、目的を達成している……ずいぶん手馴れているな。さすがは最上位夢魔といったところか」
 アーマデル・アル・アマル(p3p008599)のほうは、最上位夢魔と一度だけ戦ったのもあってプラックほどは緊張していないが、それでも油断はしないようだ。
「夢魔か、これはメルヘンなお姫様が出てきたものだね。けど、どんな子が相手でも決して手は抜かないとも」
「そうだな。それはそうと、アンタの影に潜らせてもらって大丈夫か?」
「ああ、構わないよ」
 『貴方のための王子様』ラクロス・サン・アントワーヌ(p3p009067)と『太陽を追い月を求める者』スコル・ハルディ(p3p009339)はこの戦いにおいて二人一緒に行動するみたいだ。
「うん、ウォーカーからの援軍というのは君たちだね。では、よろしく頼むよ」
 イレギュラーズのもとにトップゲーマー・サンも来て、この【夢世界】における夢魔とイレギュラーズの戦いが始まった。


 最初にイレギュラーズとサンが行ったことは夢魔の討伐と混乱の収拾だ。まずはサンが戦場に残っている住人に向かって声を上げる。
「これより、あたしとウォーカーからの援軍による戦闘を開始する!巻き込まれたくなかったらこの場を離れるように!」
「「「了解!」」」
 サンの一声で戦場に残って戦っていた住人たちが一斉に後退し、その場にはサンとイレギュラーズ、そして多くの夢魔だけが残った。
「よし、精霊たちとの意思疎通も大丈夫だ。そっちはどうだい?」
 アントワーヌがアーマデルとプラックに声をかける。
「そうだな……すまないが俺はこことは別の場所に向かわせてもらう。助けを呼ぶ声がここじゃないところでよく聞こえているからな」
「なら、俺も同行させてくれ。もしかしたら上位夢魔による混乱の助長も考えられるからな」
 どうやらアーマデルとプラックは別の場所に向かうようだ。
「ふむ……わかった。では、この場は私たちに任せてくれ。なんとかしてみせるさ」
 そうして二人は別の場所、住人たちが逃げていった方向へと進んでいき、アントワーヌとサン、スコルは戦闘態勢を整える。
「さぁて、ガラスの靴を落としたシンデレラは誰かなっと」
 アントワーヌはリジェネートで継戦能力を上げたのちにヘビーサーブルズで大量の夢魔を巻き込んで攻撃する。また、アントワーヌが発生させた砂嵐にむかって、サンが召喚したハンマーを使って夢魔を砂嵐の中に放り込んでいく。こうやって大量の夢魔を二人の連携でまとめて倒していくのだが……
「ククク、後ろがおろそかだぜ、カッコつけた兄ちゃん!」
 アントワーヌの背後を一体の上位夢魔が狙って攻撃した。だが、その攻撃は不発に終わった。なぜなら……
「へえ、俺の気配に気づけないなんてな。後ろを狙ったつもりだろうが、影にいるやつのことを忘れちゃ困るぜ」
 アントワーヌの影に潜っていたスコルが二本の杖で上位夢魔の攻撃を受け止めていたからだ。
「ハッ、そんな可愛い武器で何カッコつけたこと言ってるんだ?」
「い、いや、そういう趣味なわけじゃ……てか、こいつさっきからかなり煽るな……」
 敵の上位夢魔の煽りはさておき、スコルは一瞬照れるも感情封印ですぐに持ち直し、武器を構える。そして近づいてきた上位夢魔を相手に接近を図る。
「さっきは不意を突かれたが、これでどうだ!」
 上位夢魔は腕を夢魔の身体に戻して剣に変えて攻撃。手ごたえを感じて顔をほころばせたが……

 直後、魔棘に刺され、二本の杖で殴られてたおされた。

 実は、上位夢魔が攻撃したものはスコルではなく、スコルが召喚したアンデッドのなりそこないであった。それをスコル本人だと勘違いした上位夢魔は油断してスコルに倒された。結果としてはずいぶん油断しきった夢魔であった。


 一方でアーマデルとプラックはヒトの流れに乗るように移動を行っていた。その最中、アーマデルは簡易飛行をして高いビルの上に乗って人の流れを観測した。
「ふむ、そういうことか……とりあえず非難の指示をしている奴から倒していくか。足止めしている奴はプラック殿に任せよう」
 アーマデルはビルの上から見て分かったことやそこから推測したことをプラックに伝え、これからしてほしいことを伝えた。
「……ということだが、大丈夫か?」
「そうか……あまり柄じゃないが、やらせてもらうぜ」
 こうして二人による作戦が始まる。


「悪いな、ここは我らがアバター・ドレアム様の言いつけにより封鎖させてもらう!」
「我々を倒すのはかなり至難だ。一介の夢世界の住人では束になっても無駄なことだぞ」
 ここは通路の一角。そこには夢世界内の大半といっていいほどの人々が集まっており、夢魔の襲撃に対して避難を行っていた。しかし、避難誘導に従って進んだ先は二体の強力な大男の上位夢魔によって封鎖されて、またその箇所だけに集まるよう計画されていたのか、時間がたつたびに人があふれていく。こうしてほとんどの住人によってこの地域が溢れかえっていくと多くの人々が思ったその時であった。
「喰らいやがれ!」
 突如現れた赤髪の男、プラックが噴水による空間機動を駆使して人の波を飛び越えて、上位夢魔に飛び蹴りを浴びせた。
「へえ、さっきまで戦っていた奴は魔つー割にはあまり強くはなかったから蹴り技だけでなんとかなったが、お前らは強そうだな……少々本気でやらせてもらうぜ!」
 そういうとプラックはポケットに入れていた両手を出してファイティングポーズをとる。上位夢魔も互いに構えをとって、二対一での戦いが幕を開けた。
 一方で、アーマデルはというと……
「そこを動くんじゃないぞ、上位夢魔」
 避難指示をしていた人物、上位夢魔を相手にアルファルドを突き付けて脅しをかけていた。
「バレたか……それで、アバター・ドレアム様の居場所が知りたいのだろう?悪いがそれは我々も知らん。恐らくは人気があまりないエリアだろうが」
 しかし、脅しが無効だとわかると、アーマデルは上位夢魔の首を斬り、次の行動に切り替える。
「全員、この場にとどまると敵が紛れやすくなる。ここは俺の指示に従って別の避難経路へ向かってくれ!」
 アーマデルは上空から見た景色をもとに避難できる経路を見つけ出し、そこへ人々を誘導させていった。
 こうして上位夢魔らによる混乱はイレギュラーズの活躍もあって収まっていった。あとは最上位夢魔を残すのみである。


 大量の夢魔が残っていた戦場の跡地。そこにいるのはアントワーヌとスコルであった。
「……よし、プリンセスの場所がわかったよ」
「そうか。じゃあ、すぐにそこに向かおう。あと、サンからもらったアレも忘れずにな」
 そう言って二人は人気のない路地裏に向かう。アントワーヌの占いによれば、その場所には……
「来たね……」
 この一件の元凶、アバター・ドレアムがそこにいた。最上位夢魔の少女はおどおどした様子で二人を見ていた。
「ごきげんようプリンセス、今宵私と踊ってくれますか?」
「さて、奴さんの登場だな……っと、忘れてた。こいつを撃っておかないとな」
 アバター・ドレアムを見つけたスコルは、懐から小さな銃を出して、銃口を上に向けて撃った。この銃は混乱の鎮圧のために場を離れたサンがスコルとアントワーヌに渡したものであり、簡単に言うと信号弾である。これを目印にして他のメンバーも来るだろうという寸法だ。
「もっと人が来ちゃうか……じゃあ、本気で行かせてもらうね……」
 アバター・ドレアムはその身にまとったオーラを使って自身の身を隠した。しばらくして、現れたのは……
「ふぅ、こうやって戦うのは久しぶりだね。それじゃあ、いこうか。死んで後悔しても知らないよ!」
 先ほどとは違った、活気のある性格の少女が現れた。恐らくはアバター・ドレアムの、白兵戦でのスイッチが入ったのだろう。彼女は二振りの剣をそれぞれの手に持ってアントワーヌとスコルに敵対する。
「さて、始めようか」
「そうだね、そろそろ踊ろうか」
 アントワーヌは黄色の薔薇とともに優雅に舞い踊りながら敵の攻撃をよけていく。また、薔薇が纏う電撃はアバター・ドレアムの動きを蝕んでいく。
「そんなステップじゃあ、私の心は奪えないよプリンセス」
 アントワーヌの動きに翻弄されているアバター・ドレアムだが、そこに狂気にも似た不協和音も重なる。アーマデルの英霊残響だ。
「信号弾が上がったからなんだと思えば最上位夢魔が見つかったか……よし、プラック!とどめと行くぞ!」
「わかった!全員で決めるぞ!」
 合流したプラックのBBG、アーマデルのアルファルド、アントワーヌのシャドウグレイブ、スコルのシャドウオブテラーが一斉にアバター・ドレアムを攻撃する。四人の総攻撃を受けてアバター・ドレアムは撃沈、オルタナティブ・ヒルズに平和が戻った。

成否

成功

状態異常

なし

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