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シナリオ詳細

またまた!帰ってきた遅延探偵イレギュラーズ

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●事件は会議室で
「キャー!!」

 商社ビルの一室に甲高い悲鳴が響き渡る。声の主は、このビルの商社で働く事務員の稀田・牧子(マレタ・マキコ)だ。
 彼女は、この部屋で面談を行っていた二人の社員が終了予定時刻を過ぎても戻ってこないために様子をたしか見に来たところであり、この部屋にいるはずの二人のうちの一人、坊原・譲二(ボウゲン・ジョウジ)が頭から血を流し、物言わぬ体となって倒れているところを発見したのだ。

「今の悲鳴は!?稀田さん、何があったんですか!?」

 立ちすくむ稀田のもとに坊原と共にこの部屋で面談を行っていたはずの、彼の部下である対加藤・夏手(カイカト・ナツテ)が駆けつけてきた。彼の両手と服は今しがた何かを洗い落としてきたかのようにビッチャビチャに濡れているしほんのり石鹸の匂いを漂わせているが木が動転している坊原は気が付かない。

「あぁ。対加藤くん……坊原さんが、坊原さんが……血まみれで!」
「な、なんですって!?」

 どことなく演技っぽい驚愕の声を上げた対加藤は部屋の中を覗き込み顔をしかめる。

「そんな……すぐに怒鳴るし理不尽なことで怒り出す坊原さんが……!」 
「対加藤くん、坊原さんと一緒にいたのよね。何があったかわからないの……?」
「すいません、トイレに行ってる間に事が起きたようで……」
「そう、じゃあ一体誰がこんなことを……」
「わかりませんね……常に部下のあら捜ししてるような人ですから、恨みはいっぱい買ってるでしょうし」
「それって、対加藤くんも?」
「僕のことはどうだって良いんですよ。今は犯人を探さないと!」
「そ、そうね……」

 未だに混乱している稀田には、対加藤がそっと重くて硬い何かをそっと部屋のゴミ箱に運んでいることに気が付かなかった。

●遅延探偵イレギュラーズ3度現る
「面談と称した暴言タイムに耐えかねたみたいだね」

境界案内人カストル渾身のネタバレである。

「まぁそれは置いておいて」

 置いといて良いのだろうか。

「もう何回か同じような依頼はしているからね、おおよそ予想はつくと思うんだけど、この事件、あんまり早く解決しちゃうと、なんやかんやでこの世界が滅びちゃうんだ」

 なんやかんやの説明をしてほしいものである。

「してもいいけど。文章に起こしたら大体10万文字くらいになるかな」

 じゃあいいです。

「うん。僕もそこまで説明はしたくないからね。というわけで、この事件の解決をできるだけ引き伸ばしてほしいっていうのが今回の依頼だよ」

NMコメント

 皆さんこんばんは、小柄井枷木です。
 このシリーズはちょっと久しぶりですかね。遅延探偵イレギュラーズでございます。

 過去のシナリオを見てもらえばだいたい傾向はつかめると思います。ギャグです。メタネタもアリアリです。参加の際はそのへんにご注意ください。
 事件の犯人は誰が見たってわかりますが、すぐに解決されるわけには行かないのでイレギュラーズが介入して思う存分引っ掻き回してください、といったシナリオになります。

 操作撹乱の方法は何でもありです。どう見ても違う人を犯人だと言ってみたり、関係ない人を参考人としてつれてきたり、どう見ても関係ない物品を持ち込んできたり、宇宙人の仕業だと言い張ってみたり。思いつく限りの方法で操作の撹乱をしてください。ギャグ時空世界観なので多少の世界観の齟齬は問題ありません。

・事件の状況
 現場はとある商社ビルの一室です。会議机やパイプ椅子、ホワイトボードなんかが置いてあるシンプルな部屋ですがイレギュラーズがこういう物があるはずだって言い張れば大概何でも生えてきます。
 基本的にその一室が舞台ですが、他の部屋や階も関係あると言い張れば関係してきます。どんな部屋があるかとか何階建てだとかは言ったもの勝ちです。

・事件関係者
 坊原・譲二(ボウゲン・ジョウジ):しがない中間管理職ですが、部下に当たり散らすことで有名でした。社内の一室で倒れているのを発見されたところから今回の事件は始まりました。パット見ピクリとも動きませんが誰も触ろうとしないので息があるかどうかはわかりません。

 対加藤・夏手(ツイカト・ナツテ):犯人です。ついカッとなってやっちまいました。衝動的な犯行だったため、証拠隠滅がものすごく雑です。最近は仕事の関係て坊原に暴言をよく受けていたようです。

 稀田・牧子(マレタ・マキコ):巻き込まれました。舞台である会社の事務員です。坊原は女性には下心もありあんまり暴言を吐かなかったので、彼女は純粋に倒れている坊原を心配しています。混乱しているので、今の彼女は言われることをそのまま受け取ってしまう状態になっています。便利に使ってね枠。

 その他、こんな関係者が居るはずだって言い張れば概ねそんな感じの人が会社にいます。言ったもの勝ちです。

 会社がそんな商売をしているかとかは特に決まってないです。要するにこの辺も皆さんの言ったもの勝ちです。

 それでは、ご参加お待ちしております。

  • またまた!帰ってきた遅延探偵イレギュラーズ完了
  • NM名小柄井枷木
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年12月26日 22時10分
  • 参加人数4/4人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

コゼット(p3p002755)
ひだまりうさぎ
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
緑の治癒士
回言 世界(p3p007315)
貧乏籤
テルル・ウェイレット(p3p008374)
料理人

リプレイ

●オープニングで踊るのは探偵の嗜みらしいです
「と、とにかく警察を呼ばないと……」
「いや、それ早めておいたほうが良いんじゃないですかね」
「なんで?」
 自分が捕まるから。と言わないだけの理性は対加藤に存在した。したが、どうやってごまかすかまでは頭が及んでいない。後先を考えないタイプの男であった。
「それはほら、警察呼ぶほどのことでもないでしょう?」
「人が倒れてるのに!?」
「いやでも坊原さんですよ?」
「坊原さんだから何?!」
 なんて言い合っていると。

 チャララ~♪チャラララ♪チャ~ララ~♪
「うん?何だこの曲……」
なんかこう、スリルでショックでサスペンスな恋っぽいミュージックがどこからか。対加藤が音源を探ろうと周囲を見渡し、開きっぱなしになっている入り口に目を向けときに気がついた。

「……!……!!」

「え、誰!?何してんの!?」
 いつの間にかそこに居た『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)が、すっげーキレッキレなモーションで踊(ダンス)ってることに。

「……!」
「せめてなんか言って怖いから!?」

 さて、オープニングも終わったのでここから与太話の始まりd「はなしはこのウサ耳で全て聞かせてもらったよ…!」
「ギャアア!?」
 あ、うさみみ探偵が窓を突き破って破片を対加藤に降り注がせたところまでがアバンタイトルなります。

●ここからが本番、または茶番
「はなしはこのウサ耳で全て聞かせてもらったよ…!」
 『ひだまりうさぎ』コゼット(p3p002755)がキリッとしか表情で宣言する。キメ台詞なので何回でも言っておきたいのだ。
「いや聞かせてもらったじゃないよ!?なんなんだアンタ!?」
 破片を浴びせられた対加藤は怒った。
そんな対加藤にコゼットはニヒルな笑みを浮かべ。
「うさ耳探偵、コゼットさんじょう!」
「だからなんだよ!?」
 これも決め台詞なので言っておきたかったのだ。対加藤はキレた。人として当然の反応である。
「まぁ、待て落ち着け」
 いきり立つ対加藤に声をかけたのはダンスが一段落して喋りを解禁した世界。パラパラ中は喋ってはいけないという掟があるのだ。しらんけど。
「つまりは……うさみみ探偵コゼットが参上したということだ」
「はぁ?」
「だから、うさみみ探偵が」
「ちったぁ情報量を増やせよ!?」
 勿論世界にそんなつもりはない。あるのは、絶対にこいつを煙に巻いてやろうという思いだけである。

「あぁ、一体何が……?」
 さてこちらは急に来た二人に対加藤が手一杯になってしまったので手持ち無沙汰な稀田さん。そんな稀田に忍び寄る影が。

「あ、どうも私は今回の事件に伺いに来ましたタン=テーイという者です。どうぞよしなに」
 まぁ探偵である。なお声をかけたのは『料理人』テルル・ウェイレット(p3p008374)。間違ってもこのシナリオの登場人物みたいな雑ネーミングではない。
「探偵……?」
「えぇ、はい。事件あるところに探偵ありですので」
「なるほど……?」
 全くわからない理屈であるがそれ以上に分けのわからない状態になっているのでなんとなく丸め込まれる稀田。こう言う人がいると話の流れがスムーズでいいですね。
「えぇ、ひとまずお話をお聞きしたく。対加藤さん、は忙しそうですので、稀田さん、今回の事に対し何か思う事は無いか、坊原さんとはどのような関係か……」
「はぁ、ええと、そうですね」
「ところで今日は天気が良いですね」
「はい?」
「お好きなお菓子はなんでしょうか」
「えぇ?シュークリームとか好きですけど、それが何か……」
「そこは何処で売ってましたか一緒に食べに行きませんか、ついでに旅行もしましょう何処がお好きですか?」
「えぇと、駅前のケーキ屋さんで……あの?」
 テルルは特殊スキル井戸端会議を発動してどんどん話を脱線させている!相手が混乱状態なので確定成功だ!
「あぁ、そんな話をしていたらお腹が空いちゃいましたね。ちょっと食堂お借りしますね~」
「え?は、はい……?」
 テルル一旦退場。探偵とは。

「あのー、そろそろ清掃の時間なんですけどまだ使ってふぐぅ」
「何!?」
 ここでやってきた清掃員のお兄さんが台詞を言い切る前に昏倒!
  騒然とする室内(主に対加藤)をよそに、涼しげな顔で現れたのは、
「全て解りましたよ、真犯人は……」
 リボン型のマイクを通してそんな事を言う、『緑の治癒士』フラン・ヴィラネル(p3p006816)であった!

●このへんでCM

「只今1891文字!」
「何言ってるんだあんた」
 本当にね。まぁさておき。
「いやそれは良いんだ、解ったって、本気で言っているのか!?」
 慌てるのは対加藤。なにせマジで犯人だということがバレているのなら、対加藤に待っているのは逮捕拘留実刑である。例えどう見てもバレバレであったとしても、バレるわけにはいかないのだ。
「えぇ、私が考えるに……」
「ま、待ってくれ!俺は」
「対加藤さん、あなた……坊原さんの事、好きだったんだよね?」
「そんなことは……はぁ?」
 なんか思ったことと違うことを言われたので対加藤ついフリーズ。
「え?は?」
「なるほど、対加藤は坊原のことが好きだった、というわけか」
「は??」
 世界がフランの言説を補強する。補強するってのは同じことを繰り返して印象深くするってことじゃねぇ。
「でも坊原さんは対加藤さん以外にも4人の愛人がいて(中略)いつものあはんうふんでなんやかんやな展開に入る時問い詰めた!」
「なんやかんやってなんだよ!?」
「なんやかんやはなんやかんやだよ!!」
 フリーズしてる間に略されるほどの理論展開でものっそい濡れ衣を着せられそうになっていた。罪を犯したのは真実(マジ)だけどそんな濡れ衣を着せられる謂れはないはずだ。ご愁傷様である。

「で、その時窓の外に居た清掃員さんが愛人の一人で、現場を目撃したことで怒って窓を割って殺したんだよ!窓が割れてるのがその証拠!」
「その窓はあっちの探偵が割ったやつだからね!?俺に破片浴びせてきたからね?!」
「そんなことはどうだっていいんだよ、今は犯人を探さないとでしょ…!」
 ここでコゼットのインターセプト。誰が窓を割ったとか、なんでガラスの破片を浴びせたんだとかそんなことはどうでもいい、大事なのは犯人を見つけることだよ、とその瞳が語っている。
「そうだな、今は犯人を探すときだ」
 世界もそう言ってます。

「確かの清掃員さんは怪しいけど、すぐに決めちゃうのは危険なんだよ。というわけで私もなんか怪しい人を連れてきてみたよ」
「いつの間に?」
「そんなことは些細なんだよ」
 対加藤の問をさらりと受け流し、コゼットは容疑者御一行を部屋の中に招き入れる。
「右から、変わった望遠鏡が素敵な頃師屋 さん」
「どうも」
「その望遠鏡、ライフルって言わない?」
「天井裏がベストポジションな須十日さん」
「よろしく」
「よろしくされたくねぇ」
「女子更衣室でかくれんぼしてた籐冊さんだよ」
「うっす、がんばります」
「何をだよ!?」
 対加藤が吠える。よくもまぁこんな人材を見つけてきたものだ。この周辺治安悪くないですか?
「そしてここで大事なお知らせなんだよ……実は、さっき話を聞いたら全員にアリバイがあったんだよ…全員無実なんだよ」
「じゃあこのやり取りなんだったの!?」
 全くである。じゃあ帰っていいよ、とコゼットが3人を追いかえす。野放しにしちゃいけないと思うけどこの事件には関係ないのでさておきます。

 さて、いい加減事件も煮詰まってきたところっていうか煮詰まらせているところ。そんなふうに意見を戦わせていれば、
「お腹が空くのが道理ってものだよね」
「あんたら散々遊んでおいて……」
 そんな探偵たちの様子に対加藤は呆れた様子である。本人たちは至って真面目なので勘弁してあげてほしい。
「だってこんなにいい匂いがするんだよ?仕方ないってものなんだよ」
 事件現場でいい匂いってサイコパスか何か?と戦慄する対加藤であるが、言われて鼻を利かせてみれば、たしかに何やら食欲をわかせる匂いが届く。
「皆さーん、そろそろお腹空いてませんか?ちょっと休憩にしましょう」
 テルルの帰還。何を隠そう彼女はフェードアウトしている間食堂でお料理していたのだ。おやつやら何やら。斬新な探偵像である。
「なるほど、解ったんだよ!」
 ハッとした顔でコゼットが発言。
「食堂からここまで匂いが漂ってきた……トリックの予感がするんだよ!」
「何いってんだあんた」
「コゼット先輩、あたしもちょうどそう思ったところだよ!一緒に調査に行こう!」
「さっき腹減ったとか言ってたやつが」
 対加藤がそんな事を言いうが、探偵二人(コゼットとフラン)は気にもとめずに食堂への調査へと向かう。怪しいのは唐揚げ定食と食堂名物わんこそばだそうです。

「まぁまぁ、そんなに叫んでいたら貴方も疲れませんか?これを食べて落ち着いてくださいな」
「ええ?あ。どうも……?」
 そう言いながら、テルルはいきり立つ対加藤にそっとカップをもたせる。テルル特製、ふんわり濃厚プリンだ。
「食べ終わったら器は食堂に返してくださいね。それでは……」
 テルルはそう言って食堂へと戻る。お腹をすかせた二人が料理が足りないと気炎を上げているのだ。
「……なんなの?」
 ぽつんと取り残された対加藤は、他にどうすることもできず、プリンに手を付ける。そんな気分ではないが、甘く濃厚なプリンはそんな気持ちとは裏腹にスプーンを進めさせる。
 そうしてプリンを食べ終わり、器を返すために食堂に向かおうか、というところで気がつく。気がついてしまう。
「こ、これは……!」
 食べ終わったプリンの器。その底には、

『貴方が、犯人です』

 そう刻まれていた。
「これにて一件落着、ということだな」
 締め担当は世界さんでした。

 さて、そんな感じで一つの事件が終わりを告げた。めでたしめでたしである。

成否

成功

状態異常

なし

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