PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<Bloom*Bloom>祝祭と食事会

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●Hello, my friends!
「そろそろ林檎は収穫を終えるんじゃないかしら」
「……嗚呼、そうだな」
 赤く熟した林檎を横目見、妖精女王はご満悦。女王――フローラはにっと笑みを浮かべた。
 若草色のセミロングヘアが揺れる。
 横に並んだ娘の兄、グレイシアは切なげな瞳で其れを見た。
「ああ、そういえばもう秋が終わろうとしているが、島の計画はどうする?」
「ううん、悩んでしまうわねぇ。でもおなかがすいたから、まずはパーティにしない?」
 彼女がにっこりと笑った理由。
 足元に山積みにされた幾つもの果物籠。つまり、収穫済みの果物たち。
「これ、私達だけじゃ食べきれないでしょう? ってことで、パーティしましょ!」
「まったく、お前は呑気なんだが計算高いのかわからんな……」
 ぽん、と空中へ投げられた林檎は、光を受けて赤を瑞々しく散らした。
 ふんわりと地を蹴り空へ飛んだフローラは、柔らかな光を纏う羽根を震わせて林檎をキャッチ、そのまま口の中へと導いて。
「こんなにおいしいんだもの、せっかくならたくさんの人に食べてもらいたいわ!」
「……ふふ、同感だ」
 愛するこの国の妖精や人々が一生懸命育ててくれた果物を、食べ物を、二人だけで食べるには惜しいのだと。
 フローラは蜂蜜色の目を輝かせて笑い、女王たる声を響かせた。

「――祝祭を開くわよ!」

●つまりは食事会
 場所は変わって境界図書館。双子たちが笑みを浮かべて話しかけた。
「ということで、食事会の案内が来ているよ」
「いいわね、秋って収穫の秋っていうじゃないの」
「だけどポルックス、もう時期は十二月なんだって」
「そこはファンタジーってやつなのかしら!」
 あらあら、ふふふ。
 カストルとポルックスの軽やかな笑い声がこだました。
「と、まぁつまりおいしいものが食べ放題な優しいお仕事だよ」
「たらふく食べても問題なし、というかいっぱい食べてほしいのだって!」
「向こうの世界はどんな食べ物があるのかな。僕はメープルシロップが気になるかも」
「わたしは果物ね! たっくさんケーキにしてあるみたいよ、楽しみ!」
 ずらりと並んだ長いテーブル、その上にはたくさんのフルコースが並んでいることだろう。その光景と言ったら、よだれが垂れてしまうではないか!
「……だめだなぁ、お腹がすいてきちゃったや。ポルックス、ご飯にしよう」
「ええ、わたしもよ。今日はお肉がいいかしら。ともかく、」

「「いってらっしゃい、特異運命座標(イレギュラーズ)!」」

NMコメント

 どうも、染です。
 クリスマスが近づいていますね。寒い寒い。
 秋のシナリオをいまさらながら出してみました。
 楽しんでいただければ幸いです。

●依頼内容
 いっぱい食べる!

 食べるだけです。かんたん。

●メニュー
 果物や秋の味覚を使った軽食が多いみたいです。
 お肉も魚も野菜もありますし、ドリンク類もあるらしい。
 好きなものを書いていただければ。

●世界観
 魔法世界『ブルーム・ブルーム』。
 花と魔法で満ちた世界。魔法で文明が築かれています。
 基本的には物理攻撃よりも神秘攻撃がメインの世界です。
 また、ファンタジーな世界ですので、妖精やドラゴンなど、ありえない生物がいます。

●フルールについて
 フルールとは、花冠師のこと。
 魔法や魔術を使う人々のことを指し、この世界に住まう人々の半分は花冠師です。
 現地の人々はもちろん、異世界から来た人がフルールと呼ばれる場合もあります。
 また、フルールにはギルドがあり、各々所属している団体があるようです。

●妖精たち
 たくさんいます。
 賑やかで楽しいことが大好きです。
 幼い子供のような見た目で、とても小さく手のひらのほどの背丈です。
 また、後ろからきらめく羽が生えています。
 今回は登場予定はありません。

●NPC
・フローラ(ティターニア)
 妖精女王、花の妖精。若草色の髪が特徴で、桜色の髪留めが宝物。
 エルフのような長耳と少女のような凹凸の少ない身体。性格はお茶目でお転婆、然しながら王としての自覚も芽生えつつあります。

 林檎が大好きらしく、アップルパイを探しています。

・グレイシア
 先代の妖精王、氷雪の妖精。鋭い目つきと薄氷色の髪が特徴。
 エルフのような長耳と眼鏡、恵まれた体格を持ちます。
 他国の妖精へ外交をしに行っていた経歴を持ち、知識も豊富です。

 シチューを錬成しています。彼は料理が下手です。

・カナタ
 花冠師ギルド『Flowers Flag』のギルドマスター。
 トップクラスの実力を持つ温厚な青年です。
 剣術を得意とし、フローラ達の護衛として腕を買われています。

 その辺を歩いています。

●サンプルプレイング
 俺は肉を食うぞ! どんな肉があるのか楽しみだな。
 あ、そうだ、羊肉とかってあるのか聞いてみよう!

 皆様のご参加をお待ちしております。

  • <Bloom*Bloom>祝祭と食事会完了
  • NM名
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年12月13日 22時50分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

サイズ(p3p000319)
カースド妖精鎌
ミディーセラ・ドナム・ゾーンブルク(p3p003593)
キールで乾杯
カティア・ルーデ・サスティン(p3p005196)
グレイガーデン
回言 世界(p3p007315)
隠者

リプレイ


(もう風も冷たく冬の訪れを感じるくらいだが……なに、本の世界の時間なんてどうとでもなるものだ。僅か1ページで数カ月飛ぶこともあるし、時間の流れ方が違うんだろうきっと)
 『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)は久々に踏みしめた土地の変わりように瞬きしつつも、その秋残る景色を眺めた。秋の景色は美しい。しかしながら冬に代わっていく姿もまた風情があるというものだ。
 眼鏡のガラス越しに広がる異世界をぼんやりと眺めつつ、世界は会場内を歩いた。
 仲が良く相棒とも呼べるだろうか、カナタに絡むか悩んだものの胃痛の種を減らしてやろうと一人勝手に納得、スルーしていく。
「そんじゃあ、甘い物を片っ端から食べていくか。柿、栗、かぼちゃ、林檎に梨と秋は甘味が多いから飽きることもないだろう」
 そう、その通りである。柿のタルト、栗きんとんにパンプキンパイ、林檎のコンポート、梨のロールケーキと甘いもの好き(本人は認めない)の世界にとっては楽園のような光景が広がっていたのだから。
 もぐもぐと遠慮なく食べていると鼻孔を擽る臭いに眉を顰める。嫌な予感がする。
 視線の先にはグレイシア。ご機嫌におたまをかき回しているようだ。
「よ、グレイシア。何を作ってるんだ?」
「ああ、世界か。これはシチューだ。うまそうだろう?」
「…………ああ、ええと。ふむふむ、シチューか。ああ、えっと……とても個性的な味がしそうだな」
「食べてみないか? 暖かいうちがうまいんだ、栄養も満点だ」
「あ、ああいや俺の胃袋は甘い物しか受け付けなくてだね……いや待て、そんな顔をするな。分かったよ食べてやるよ」
「ほ、ほんとうか……!」
 見た目はえぐいものの成程おいしい。別に見た目と臭い以外は劇物でもないようだ。
「信じられるか? 完食したんだぜ? 自分自身を褒めてやりたいくらいだ。というか褒める」
「兄さまのシチューを食べきるなんてすごいじゃないの、世界」
「ああ、フローラか。まぁ可哀そうだしな……本人には内緒だぞ? 腹いせにカナタを巻き込むことも考えたが今日は休胃日と決めてるししょがない、調理してない果物そのままの味わいを堪能してこようかな」
「ええ、それなら向こうがいいわ!」
 フローラがひらひらと手を振った先には、見たことのない果物がなった木々がたくさん。ごくりとつばを飲み込んで、世界は恐る恐るその果樹園に踏み出した。


「僕はそれほど大食な方ではないから、いろいろなものを少しずつ楽しめるといいかな」
 『グレイガーデン』カティア・ルーデ・サスティン(p3p005196)は笑み浮かべ。招待への感謝を伝えながら食事会に参加した。
(何故だろう、林檎には懐かしさのようなものを感じるのだよね)
 ほろりと苦甘いタルトタタンにさっくりとしたアップルパイ。薄切り林檎をぐつぐつ時間をかけて、弱火でじっくり甘酸っぱく煮て、くるくる巻いて大輪の薔薇を象った、華やかなものもいいけれど、子供でも作れるシンプルなものもいい。目移りはとまらない。
 シブーストに、林檎のジャムを添えた秋の実りたっぷりのりんごクレープ、クランブル……。
(ああ、林檎のジャムも甘さ控えめシンプルなのもあれば、レーズンとシナモンを加えたものもある!
 これからのような寒い季節には、干しブドウとバターを詰めた焼き林檎もいいよね)
 飲み物は金に煌めく気泡を宿したシードル、或いは飾り切りの林檎を飾ったアップルティーなんかもいいではないか。
 簡単につくろうと思えば素朴だけれど、手間暇かければ豪華になるとはカティアの弁。成程と頷いた妖精たちは今度愛しい女王陛下の為に作ろうと意気込んで、そんな様子にカティアは微笑み浮かべ。
「食べ慣れた、居候先のカフェの店長が作るお菓子とは違うけれど、これはこれで別の暖かさと甘さがあるね」
 焼き林檎の味はちょっぴり甘めでシナモンが効いていてこれが妖精たちの手作りか、とカティアは瞬いた。

「知人は柘榴が好きらしいのだけれど、僕は生で齧るのと果実酒にするくらいしか食べ方を知らないんだ。
 柘榴を使ったなにか美味しそうなお菓子はあるかな?」
「んっとねえ、ジャム! ジャムがおいしいよぉ」
「あまずっぱくてねぇ。ヨーグルトなんかにいれるといいんだ!」
 一緒にスイーツを食べていた妖精はにっこりと笑った。
「でも、おさかなとかおやさいのほうがいいかな?」
「ああ、はは。別に草食ではないし、肉や魚を食べない訳ではないよ?
 あれこれ食べるなら軽いものの方がいろいろ食べられるんじゃないかな、と思ってさ」
 だからお菓子も一切れずつ、と。おすそわけにたくさんくれた妖精たちの頬を撫で、カティアは目を細める。
 穏やかな時間は何物にも代えがたい。
 ただ胃を満たすだけならば簡単だ。だがこんな優しくて穏やかなひとときは、おすそわけをくれる小さな妖精たちとわかちあうのもいいものだと思うカティアだった。


「とても素敵な世界。魔法はけして綺麗なだけではないけれど、ええ、ええ。それでも、ここはとても素敵だと思いますわ」
 『キールで乾杯』ミディーセラ・ドナム・ゾーンブルク(p3p003593)は肌を這う茨に想いを馳せながら、しかし興味は尽きぬようで辺りを見渡して。
「珍しい飛行用箒とかないかしら…ない? だってみんな自分で飛んでそうだものねえ」
 心配ご無用、人間用にならばあるのだけれど、それはまた別のお話。
 食事会に来たのだから、とミディーセラはましろいお皿を片手にあちこちのテーブルを見て回り。
 仄かに鼻を擽ったアルコールの香りにはぴんと耳を立てて、その方向へと誘われるように足を進めた。
「お酒とかも…ない?」
「お、お客様は未成年でしょう?!」
「ふふ、そうみえますかしら。いえ…いえ、きっと隠しているに違いないわ。きっとそう。あきらめませんわ」
「ちょ、ちょっとー!??」
 彼の知っている妖精はお酒好きだったのだ、とかなんとか。シェフの背後にはお酒があるに違いないと、ぐるぐるぐる。後ろ手に持たれていた妖精美酒はラベンダーの彼女も以前飲んだ絶品。
「ふふ、見つけましたわ」
 ご満悦。ワイン瓶に並々注がれていたそれはさわやかな緑色。口に含みながらデザートを探した。
 最近は食事に気を配っていなかったから。それに、お酒のあとのデザートのレパートリーなんかも増えるときっともっとお酒を飲む時間が楽しくなる。
 林檎に梨、栗、柿、柘榴に葡萄、混沌でも見慣れたおいしい果物のほかにもこちらの世界だけのモノだろうか、発光しているものまである。
「やっぱりそう、魔法で一気に成長させたり…それとも魔力を糧に育つような植物が?」
「ええ、そうですね。これなんかは魔力量にもよりますが一日でぐんと伸びておいしく味わえますよ!」
「あらまあ。ううん、帰ったらうちので試してみようかしら」
「ええ。よければ種をひとつどうぞ!」

 先代の妖精王がいると聞いたミディーセラ、興味津々。妖精の国はるし、外交だって一体なにを求めて、何を話し合っているのだろう、とわくわく。
「俺に、か?」
「ええ、グレイシアさん、あなたです」
「そうか。俺には妹が居てね。今の国王なんだが、あの子は少し純粋すぎた。
 他人の悪意に晒されぬように、俺が代わりに外交を務めているんだ。案外ほかの国を見てみるのは楽しいから、君も今度一緒にどうだい?」
「あら、まぁ。それもいいかもしれませんわ」


(色々と考えたんだ…前の事件の対策とか色々…結果はどう考えても対策が難しすぎて俺一人の力だとどうしようもないことが理解できた…。
 道具だけじゃ出来る事も限界があるし…俺達も常時いるわけにもいかないからな…)
 『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)はケーキと花火をプレゼントにフローラの元へ。
 以前起きた事件は生憎別の事件に巻き込まれ来ることは叶わなかったものの、こうして無事そうな彼女を見ると心もほっとするものである。
「ね、サイズ。髪切ってみたの。似合うかしら?」
(自分で切ってたの知ってるけど……前よりも動きやすいんだろうな、飛ぶスピードが上がってる)
「はい、似合ってると思いますよ」
「ふふ、そう? サイズが言ってくれるなら安心だわ、ありがとう!」
 こっちにお勧めの場所があるの、と手を取られるがままに連れてこられたのは大きな楓の木の下。
「ここは日当たりが良くて気持ちいいの。ケーキとかごはんとか、たくさんあるから楽しみましょうね!」
「あ、それなら俺からこれ……」
 差し出されたケーキにフローラは飛び上がる。うれしそうに目を細め、ご機嫌に飛び回って。
「ふふ、私甘いものって大好きなの。ありがとう、サイズ!」
「喜んでもらえたならなによりです……」
「ふふ。それじゃあ私からも。これはサイズでも飲みやすいんじゃないかしら!」
 はい! と勢いよく差し出されたのはぬるめにされたかぼちゃのポタージュ。なぜぬるめなのかと問われれば火傷しないようにと答えるだろう、単純な彼女ならば。
 苦笑しつつも受け取り、サイズはポタージュを飲む。もちろん味わうために鎌にも少しつけて。
「おいしい……」
「ふふ、そうでしょう? うちのシェフはすごいのよ!」
 えっへんと胸を張るフローラの様子は普段通りそのものだ。辺りに不審者の影もない。安心していいだろう。
「じゃあ、フローラ様。もう一つのプレゼントもどうぞ」
「え?! 一本取られたわね、なにかしら!」
 サイズの手によって差し出された花火にフローラは興味津々。サイズが火種を起こして花火に火をつければ、その瞳はきらきらと輝いて。
「な、なにこれ! 食事会がさらに楽しんでもらえそうね……さすがサイズだわ!」
「よかった、楽しんでもらえたようでうれしいです」
「もちろんよ、ありがとう!」
 花火を楽しみご機嫌なフローラ。もう彼女が傷つかないようにと思うのだった。

成否

成功

状態異常

なし

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