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シナリオ詳細

<瘴気世界外伝>聖夜に向けた飾り付け

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●聖夜に向けて
「なあ……これ毎年大きくなってる気がすんだが」
 【疾風の国】ウィンドトゥール王国中央に植えられた大樹を見上げながら、一人の男が脱力するようにため息をついた。
 国の歴史を遡ること数百年前、偉大な術師が大量の風の核と土の核を利用して作ったとされる大きな木の苗は毎年のようにその背丈を伸ばし、いまや国のシンボルとして下から見上げてもてっぺんが見えない程の高さに達していた。
 そんな大樹だが、困ったことがひとつある。
「いやいやいや、これ全部飾るのなんて無理があるだろ」
 ウィンドトゥール王国では毎年、聖夜近くになると街模様や大樹に飾り付けをし、当日は国の民が集まって盛大に賑わう……という催しがあるのだが、どうにも大樹が大きくなりすぎて作業員が飾り付けを行うことができないらしい。
 飾りは国が用意してくれるので良いのだが、大樹が大きくなるにつれ毎年その飾りも大きく、遂には持つので一苦労なレベルに達しているのだ。
「あー、無理無理……ちょっとこれどうしようもないわ。ちょっと誰か冒険者つれてきて」

●大樹の飾り付け
「たしか、シャイネンナハトっていいましたっけ? 異世界でもその催しは健在みたいです」
 シャイネンナハト。年に一度の聖夜の夜は、イレギュラーズも待ち遠しくしている催しだろう。そんな聖夜まで一ヶ月とちょっとを切った頃だが、<瘴気世界>ではちょっと困ったことが起きているらしい。
「ウィンドトゥール王国では国のシンボルである大樹に飾り付けをしてクリスマスツリーにしているみたいですが、大樹が成長しすぎて作業員が飾り付け出来なくなってしまったらしいです」
 【境界案内人】イヴ=マリアンヌの説明によると、毎年聖夜祭が開催されているウィンドトゥール王国のシンボルである大樹が成長しすぎて、飾り付けを行う作業員がどうにもならないほどになってしまっているとか。具体的には再現性東京にある東京タワーくらいのレベルの大きさ。
「そういうわけで、人手が足りないみたいなので飾り付けの手伝いに行っていただけないでしょうか? 皆さんであれば重いものを担ぎながら木登りもできるでしょうし……あ、飛行ができるともっと楽に飾ることができると思いますよ」
 さあ、クリスマスツリー作りの始まりだ。

NMコメント

 ちょっと早いですが聖夜の夜が着実に近づいてきましたね。牡丹雪です。
 この物語は<瘴気世界>の続編となります。物語は個々で完結する&前回のあらすじを書きますが、過去作を見て頂けると見ると更に楽しめる世界観となっております。
 また、世界観の詳細は自己紹介欄にも記載されています。ご覧いただけたら幸いです。

●目的【大樹を立派なクリスマスツリーにする!】
 【疾風の国】ウィンドトゥール王国中央に植えられた大樹は疑似太陽の光を浴びてそれはそれは大きく立派に育ったらしいのですが、どうやら大きすぎて作業員が飾り付け出来ないみたいです。
 というわけで飾り付けのお手伝いをしてあげましょう。
 以下はプレイング例になります。

例)
 大樹の周りを飛び回って飾り付けるよ~!

●世界観のおさらい
 かつて世界の均衡を保っていた6人の精霊たちはあまりの退屈さに人類を生み出し、それを繁栄させた。だが、人類を生み出す過程の中で邪悪な力を持つ魔獣も生み出してしまい、やがて史に残る大戦争が起きてしまう。瘴気により荒廃してしまった跡地から逃れるべく人類は地底へと生活圏を移動した。
 そう願った精霊が導いてくれた際に偉人が受け取ったとされる高純度の精霊石を用いた5つの疑似太陽により、まるで地上にいるような生活を送っている。のちにその疑似太陽に惹かれるように人々は巨大なコロニーを築き、5つの国が出来上がった。
 人類は精霊に最初に生み出された種族であるため、精霊石の魔力を浴びつつ魔獣の灰を食べながら生きている。

●当シナリオは以下の章構成を予定しております

一章『大樹の飾り付けパートその①』
二章『大樹の飾り付けパートその②』
三章『聖夜を楽しもうパート!』

●アドリブについて
 本シナリオではアドリブが多めに含まれることがあります。
 アドリブがNGの場合、通信欄かプレイングに一言ご記載いただければ幸いです。

  • <瘴気世界外伝>聖夜に向けた飾り付け完了
  • NM名牡丹雪
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年12月03日 21時14分
  • 章数1章
  • 総採用数4人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

金枝 繁茂(p3p008917)
焔鎮めの金剛鬼

●金枝の繁茂
「木に飾りをつけるならハンモにお任せだよ。
だてに花冠かぶってるわけじゃないってところを見せてあげる」
 台詞にそぐわぬ筋肉ムキムキの大男、『神ではない誰か』金枝 繁茂(p3p008917)を見上げた作業員は思わずポカンとした表情を浮かべていた。
「あ、ああ。飾りはそこの大箱ん中に入ってるから、適当に飾り付けてくれ」
 作業員は大樹から少し離れた場所にいくつも置いてある、繁茂より数倍大きな箱を指差しながら言った。なるほど、これだけ大きいと作業員もお手上げなわけだ。
 繁茂は箱の中に入り込み、光る電球のようなものが付いた途方もない長さの蔦を取り出すと、勢いよく大樹へ飛び出した。
「いやぁ……今の冒険者ってすごいんだな……」
 作業員の呆けた声もすぐに聞こえなくなる。
 何しろ大きさが300m以上もあるものなのだから、勢いよく登っていけば姿すら見えなくなるだろう。繁茂はぐるぐると長い蔦を大樹の枝に引っ掛けながらみるみる内に上へ。
 途方もない長さの蔦も、大樹の半分まで巻けば足りなくなってしまうだろう。
「さて、こんなものかな?」
 見下ろせばウィンドトゥールの綺麗な街並み。
 大樹の声を聞けば、ありがとうと言っている気がするだろう。
 繁茂はしばらくその眺めを堪能した後、新たな飾りを取りに下へ戻るのだった。

成否

成功


第1章 第2節

黎 冰星(p3p008546)
パンドラの色は虹色

●イレギュラーズも木から落ちる
「お任せください! 私、飛行は出来ませんが木登りはとーっても得意なんです!」
 『パウダー・アクアの拳』黎 冰星(p3p008546)は大箱から取り出した綺麗で大きなオーナメントを抱えながら作業員にキラキラとガッツポーズを見せた。
 作業員が「おー頑張れ」と他人事のように見送ると、冰星は高く飛び上がり太い枝へ足を移す。作業員がここまで他人事なのは、そんな芸当ができないからであろう。
「ふむ、この辺は飾られていますね。もう少し上がってみましょうか!」
 低い位置の飾りは既に誰かがやっていたらしく、冰星は枝を伝って更に上へ。
 全長三百メートルを超える大樹とだけあり、枝も太く登りやすい。
「いやあ、それにしてもお祭りがもうすぐって考えるとワクワクしちゃいますね。
 ウィンドトゥールの皆様が喜んでくれたら、それはもう嬉しいですよ」
 むふふーとにやけながらも登っていく冰星が次の枝に移ろうと跳ねた時それは起きた。
≪バキッ≫
 重いオーナメントを抱えていたこともあり、跳ねた瞬間に枝が折れた。
「え? あ、うわあああああああ?!」
 全身に感じる浮遊感と共に冰星は落ちていく。
 けれどイレギュラーズの身体能力を侮ってはいけない。すぐに体制を立て直した冰星はオーナメントを落とさないように片手で枝に掴まると、宙ぶらりんで安堵のため息を吐いたのだった。
「ふぅ、私が一般作業員じゃなくて良かった」

成否

成功


第1章 第3節

白夜 希(p3p009099)
グラ・フレイシス司書

●予想外の発明品
「あー……重い。重い。重い」
 影から伸びる闇を使って木登りをする『白い死神』白夜 希(p3p009099)は、大樹の上の方から垂らした大箱が括り付けられたロープを必死に引っ張り上げていた。
 ここの作業員はどうやって飾り付けをしようとしたのかと思う程の準備の悪さで、滑車すらありもしない。重労働である。
「……これ、多分最初からやる気なかったよね?」
 大箱をそのまま引き上げると、中に入った飾りを適当な場所に飾り付けていく。
 そんな時、希はふと作業員の話を思い出していた。

「火と風の核を使って気球とかさ、キャノン砲みたいなので打ち上げるとかさ、なんかあるでしょ?」
「うーん、空を飛ぶための機械はあるにはあるんだが、価値が高すぎてこっちに寄越してくれなくてな」
「じゃあキャノン砲は?」
 作業員はちょっと目線を逸らしながら物陰に消えると、何か細工がされている大樽を転がしてきた。大体この時点で予想ができるが。
「なにそれ」
「簡易的に人を打ち出すための樽だ。時々暴発するから、緊急的に冒険者を前線へ送り込むのに使うらしいが」
 話を聞いた希は若干呆れたように頭を抱えると、自分の力で登ると作業員へ伝えるのである。

「流石にアレ使ったら死ぬよね。飾りを打ち出すならまだしも、人をって……この国大丈夫かな」
 大樹のてっぺんまで飾りを終えた希はウィンドトゥールの町並みを眺めながらそんなことを呟くのだった。

成否

成功


第1章 第4節

ラウル・ベル(p3p008841)
砂の聲知る

●どんなに高い大樹でも
「こういうのは見たことあるけど、飾り付けは初めてだよ。なんだかわくわくするね」
「おう、それじゃあよろしく頼むぞ?」
 作業員の見送りに頷き大樹を見上げる『砂の聲知る』ラウル・ベル(p3p008841)(よみ:らうる・べる)は、思い切り地面を蹴ると瞬く間に大樹のてっぺんを目指した。
 通常の作業員であれば、命綱を付け替えながら何時間もかけて登る大樹だが、ラウルは枝という枝を渡りあっという間に見えなくなってしまった。
「ひゃー……やっぱり人間業じゃないな」
 そんな作業員の声もラウルにはもう届かない。
 彼はまるで体操選手のように枝を駆使しながら遂に大樹のてっぺんに到着すると、まずはウィンドトゥールの町並みを堪能した。
「疾風の国って言われるだけあって、風が気持ちいいや」
 腰に括りつけていた長くて重いワイヤーと太いリボンを取り出し、てっぺんの近くに上手く巻き付けるとラウルはそのまま大樹を飛び下りた。
「——♪」
 少し下りたところで枝を掴んでブレーキをかけた彼は、そのままワイヤーとリボンを切断し、まるで垂れ下がっているように飾り付ける。
「こんなものかな? ……さてと」
 これだけでも遠くから見れば綺麗に見えるだろう。
 ラウルは大樹の別の場所へ移動を繰り返し、沢山リボンの飾り付けをするのだった。

成否

成功

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