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シナリオ詳細

【夢世界】トラベル・トレイン

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 何十両も連結された巨大な列車。線路のない道を進んでいくその列車の名は夢現列車、【夢世界】の一つとしては《トラベル・トレイン》とも呼ばれている。この列車の、夢世界の主であるトラベラー・セリーは今日もまたこの列車を使って他の夢世界へと旅立とうとしていた。
「とは言っても、最近は夢魔の被害が大きいから、気軽に場所を選ぶのは難しいかな……?」
 セリーが軽く落胆しながらも列車に乗っていた。とりあえず、まだ夢魔の被害が出ていない夢世界を探そうとし始めた頃、列車内では緊急事態が発生し始めていた。

 セリーが列車内の状況を理解し始めたのは、次に行く夢世界を決めきれず一度食事を取ろうとした時だ。
「あれ?いつもなら食事が出てくる時間だけど、まだ来ない?」
 決まった時間に食事を持ってくる人が待っても待っても来ない。この事態を不審に思ったセリーは列車内を見て回ってみることにした。いつも歩いている電車内を見て回って、電車全体の中間あたりに来たセリーが見つけたのは……

「セリー様!早く先頭車両に戻ってください!」

 いつもセリーの世話をしている列車の人たちがおぞましい動物、夢魔と戦っている光景だった。夢世界の主になってまだ日が浅いセリーにこの光景には空いた口が塞がらず、その場に固まっているしかなかった……


 と、この【夢世界】ではこんな感じだ。
 君たちにやってほしいことは、この夢世界の主であるセリーちゃんの救出、そして夢現列車内の夢魔の撃退だね。それと、これはセリーちゃんも知らない情報だけど、君たちの中に他の世界から無辜なる混沌に来た人たちもいるよね?その人たちに関しては元の世界での戦闘力をそのまま使えることもあるよ。これについては使うも使わないも自由だから、自分たちで判断してくれ。
それでは、これからセリーちゃんのところに送るから、頑張ってくれたまえ。あと、姿が見えないのは……まあ、ご愛嬌とでも思ってくれ……

NMコメント

お久しぶりです。桃山シュヴァリエです。これまた久しぶりの【夢世界】シリーズとなります。さて、境界案内人も姿を現していい頃ですか……?

今回の目的
 今回の目的は夢現列車の乗務員と共にトラベラー・セリーを守り切ることです。開始時点ではイレギュラーズはセリーの前に現れます。
 なお、ここで解説ですが【夢世界】では主となる人物が何かしらの形で死ぬとその夢世界は消滅します。つまり、セリーが死ぬとその時点でゲームオーバーです。気をつけましょう。

プレイングについて
 旅人限定となりますが、夢現列車内では他の世界(元いた世界)での力を扱って戦うことも可能となっています。そうして戦ってみたい場合は、プレイングにその旨を書いてください。プロフィールも元にしてボーナスがかかるかもしれません。

  • 【夢世界】トラベル・トレイン完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年10月23日 22時20分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

クロウディア・アリッサム(p3p002844)
スニークキラー
只野・黒子(p3p008597)
群鱗
アーマデル・アル・アマル(p3p008599)
灰想繰切
溝隠 瑠璃(p3p009137)
ラド・バウD級闘士

リプレイ


 夢世界《トラベル・トレイン》にやってきたイレギュラーズたち。彼らが境界図書館から送り出された場所は、ちょうどセリーが突然の夢魔の襲来に固まっていた場面であった。
「助けに来たよ、セリーさん!」
「私たちが来たからには大丈夫です」
 固まるセリーに声をかけたのは『ラド・バウD級闘士』溝隠 瑠璃(p3p009137)と『ナイトウォーカー』クロウディア・アリッサム(p3p002844)だ。
「姿の見えない境界案内人も気になるが……今はまだそれどころじゃなさそうだな」
「そうですね。まずは目の前の夢魔から片付けましょうか」
 『蛇霊暴乱』アーマデル・アル・アマル(p3p008599)と『群鱗』只野・黒子(p3p008597)の二人は、セリーの前にいる夢魔を倒して、さらに多くの夢魔がいる先へ進もうとした。しかし、セリーが声を出して止めた。
「あの、あなたたちは別の世界から来たのですか?」
 四人はうなずく。
「だったら、もしかしたら元の世界での力が使えるようになっているかもしれません。多分、意識すればきっと……」
 セリーはそう言い終わると、倒れてしまった。どうやら極度の緊張で限界が来たのだろう。
「とりあえず、セリーさんは僕がおぶっていくとして……もう一人ぐらいついていってほしいのだけど、大丈夫ですか?」
「では、私がついていきます。彼女の身は私が身を挺してでも守りましょう」
 こうして、クロウディアと瑠璃はセリーを安全であろう先頭車両に運び、
「では俺たちは夢魔の殲滅と行きましょう」
「ああ、俺には護るための戦い方はできないが、自分にできるやり方で凌いでいこう」
 アーマデルと黒子は夢魔を倒していくべく後続車両に進むこととなった。


「あれ……?ここは……」
「あっ、セリーさん。目覚めたようだな!」
 セリーは瑠璃に背負ってもらったままで目覚めた。
「瑠璃さん、このあたりの敵は倒しましたよ……っと、セリーさんが目覚めたみたいですね」
 瑠璃に戦況を報告しに来たクロウディアもセリーが目覚めたことに気づいたようだ。
「そういえばお二人とも傷だらけですが……あの怪物、恐らく夢魔と呼ばれるソレと戦ったのですか?」
「そうだゾ。『夢魔』って名前だから片親の種族の面汚しだと思ったけど完璧なモンスターだったなんてな!種族名に騙されたゾ!」
 セリーの質問に瑠璃は笑って答え、
「とはいえ、今回はあなたの身を守ることが私たちの務めですからね。ああ、負傷はご心配なく」
 クロウディアの方はなんでもなさそうに答えた。
「ところで、ここでの力って両親の力でも行けるのですか?」
 瑠璃はセリーに聞いた。
「そうですね……あんまりわからないですけど、多分できるかもしれませんね」
「ですが、まずはセリーさんを安全であろう先頭車両まで連れて行ってからですね」
 夢魔としての力を出せないか試そうとした瑠璃を止めて、クロウディアは先を急いだ。三人は先頭車両への歩みを進めていったのであった。


 その頃黒子とアーマデルは夢現列車内の夢魔を殲滅するために後続車両の奥まで進んでいった。
「元の世界での力もあっていつもより早く動けるな。これなら始末も早く済みそうだ」
「そうなのですか。っと、そこの乗員の方、手が止まっていますよ」
 アーマデルは元の世界での力を手にしたことで身のこなしが少し早くなり、その速さによって夢魔を圧倒していた。そして黒子は、救助した乗員にいろいろな役割を与えて、戦闘の後処理などで活躍させていた。
「さて、ここが最後の車両ですかね」
「なんであろうと敵を倒すだけだ。行くぞ」
 黒子が勢いよく扉を開けると、そこには多くの夢魔がいた。黒子は神気閃光で乗員を巻き込まずに夢魔を攻撃し、襲い掛かってきた夢魔はアーマデルの英霊残響:怨嗟を浴びた後でフレンジーステップで倒される。そうして攻撃を繰り返していき、ついに車両内の夢魔を倒しきったのだが……
「よし、それじゃあセリーのところに……」
「いえ、まだ敵はいるみたいですね」
 アーマデルが振り返ると、そこにいたのは真っ黒のスーツにシルクハット、顔には仮面をかぶった人物が前に立っていた。その人物だが、黒子はソレに似た気配のものを知っていた。
「あれは恐らく……上位夢魔の一つでしょうね」
「上位夢魔?」
「ええ、俺自身も一度しか見ていませんが、通常の夢魔よりも強力な個体です」
 仮面をかぶった夢魔、【夢魔紳士】は二人を見るや、いぇに持った杖に仕込まれた剣を抜き、突っ込んでくる。
「そういうことか……とにかく、こいつは俺に任せろ!」
 夢魔紳士の前に現れたのはアーマデル。彼は吐き出す怨嗟と酒の香は夢魔紳士を蝕んでいく。さらに、それだけでなくジャマダハルピストル、蛇銃剣からの炎症性劇毒も加わり、夢魔紳士は苦しみをあらわにしていく。
「トドメだ!」
 最後にフレンジーステップによってとどめを刺され、夢魔紳士は倒された。
「ですが、上位夢魔はまだ……まさか」
 しかし、黒子の思うように、上位夢魔は強力かつ神出鬼没。その上複数出てくることから先ほどのものとは別の上位夢魔もいることで……


「くっ、ただの夢魔ではないとはいえここまで強いとは……」
 黒子の最悪の予感は当たり、もう一体の上位夢魔はセリーらがいる先頭車両に現れた。その夢魔は黒いドレスで仮面をかぶっており、フリーオフェンスによって強化されたクロウディアのナイフ捌きを難なく受け流して蹴りを浴びせていく。
 そして、最初は奇襲攻撃を決めて有利に運んでいたはずのクロウディアがついに倒され、残るは瑠璃とセリーだけとなる。
「瑠璃さん、このままじゃあの夢魔にやられちゃいますよ!」
「そうですね。このままじゃ本当に僕はやられるかもしれない……けど!」
 そう言うと、瑠璃は前に出て眼を閉じて精神を集中させる。自身の、夢魔としての地を意識していき……

「アハハ!控えろよ。我は異世界の偉大なる夢魔の女王の血族ぞ?疾く我の前に跪くが良い」

 上位夢魔、【夢魔淑女】の前に現れたのは、薄褐色の肌に悪魔の角としっぽ、蝙蝠の羽をもった悪魔そのものであった。
 右目が金色の悪魔、瑠璃は手数の多さを利用してフェアウェルレターで敵を傷つけ、後の先からの外三光で切りつける。また、夢魔淑女の蹴りは軽く避けて、背後からのスニーク&ヘルでのどを掻き切った。
「フン、他愛もない。これで夢魔と我と同じ種族名を名乗るなど…片腹痛いわ!」
 こうして夢魔淑女も倒され、夢現列車に平和が戻ったのであった。

「さて、セリーよ」
 悪魔としての姿はそのままに瑠璃はセリーに聞いた。
「はい、何ですか?」
 夢魔との戦いが終わり安心しきったのか、セリーは無邪気に答える。
「助けて貰ったら対価を差し出すのが世が理。と言う訳で…頂くぞ、貴様の精を!」
 すると瑠璃は急に」セリーにキスし、精を吸っていく。ちなみに瑠璃の年齢は15歳で、セリーは12歳ぐらいの容姿である。
「え、えっと……どうすれば……」
 それを見てクロウディアはあたふたするばかりだったが、そんなクロウディアにも瑠璃は目をつける。
「そういえばクロウディアさん、女の人なのかな?まあ、そんなことは置いといて……」
 セリーはクロウディアにもキスして精を吸っていく。この状況はアーマデルや黒子が先頭車両に戻るまで続いたとかなんとか……

 その後、瑠璃がセリーとクロウディアを堪能し終わった後に、四人は境界図書館へと返されたのであった。

成否

成功

状態異常

なし

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