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シナリオ詳細

From 蒐囚壁財団:混沌的収容プロトコル

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●蒐囚壁財団
 目的は保護、確保、そして収容。
 彼らの名は『蒐囚壁財団』。
 練達に本拠地を持ち、混沌世界に存在する異常存在(アノマリー)の研究を目的とした組織である。
 彼らはローレットのもつ多様な才能と人材がアノマリーの収容に大きく役立つとして、練達三塔を通じ協力を求めている。
 すべては、世界の破滅を防ぐため。

●松戸博士より、モンタナコアの確保及び収容について
「君たちのことは聞いている。なんでも凄腕の傭兵だそうだ。
 そういう連中は山ほど見てきたが……ウーンなるほど、面構えがいい。なんといっても意思が強そうだ」
 白衣に眼鏡、そして白髭というきわめてステレオタイプな科学者。
 彼は自身の研究室にイレギュラーズを招くと、ひとりひとりに名刺を手渡した。
 名刺には『サイト999研究主任 松戸スケロク博士』と書かれている。
「我々の背景を語るより、仕事の話をした方がはやそうだ。まずはこれを見たまえ」

 松戸博士は8インチのデジタルプロジェクターを起動すると白い壁に映像を投射した。
 見たところ『空に浮かぶ正十二面体』だ。
 しかしこれが大型クルーザーに接近した途端、船のパーツを突如として分解。乗組員を放り出しながら自らに機械パーツを吸い付けていくと、巨大な竜のごときシルエットへと作り替えた。
 中央に先ほどの正十二面体(コア)を収めたまま、機械の喉でグラガアと吠える。
「私はこれを機械竜と呼んでおる。純粋なエネルギー体であるコアが特定の動力を持った機械を取り込み、自己成長することで兵器化するというモンスターじゃな。
 元々海洋王国支部にコアが収容されておったが、練達本部へ移送する際の事故で脱出してしまったようじゃ」
 松戸博士はがりがりと頭をかくと、眼鏡をやんわりと曇らせた。
「支部に貸していた船数隻がまるごとやられた。乗組員の生存は確認されておらん。だからあれほどローレットを護衛につけろと言ったんじゃ、ワシは」
 過ぎたことは仕方ない。松戸博士はしろい髭を撫で、映像を先に進めた。
 複数の武装船を吸収したコアはおよそ8体の機械竜となって編隊飛行をしている。
 船舶二隻分の大きさがある機械竜が一体と、全長2m程度の小型(?)の機械竜が七体である。
 飛行能力を持つ機動部隊が4人係で攻撃に当たったが、魔方陣による防御と光線、そして実体化した爪のような攻撃部位によって機動部隊は壊滅していた。
「奴らのルートは判明済だ。君たちには指定した小島で迎撃作戦をとってもらう。
 ああ、えー、諸君等のなかで飛行戦闘が可能な者は? ……ふむ、全員というわけではなさそうだ。戦い方にはいくらか気を遣うことになるかもしれんな」
 そこまで説明すると、松戸博士はプロジェクタをきった。
「機械竜は破壊してもらって構わん。よほどのことでも無い限りコアまでは破壊できんからな。
 戦闘終了後は我々のスタッフがコアを回収するから、引き渡しを行うように。以上だ」
 健闘を祈る。松戸博士はそう言って、ピッと二本指を立てて見せた。

GMコメント

■オーダー:コアの回収と引き渡し
 皆さんは指定された小島にて、機械竜モンタナα(仮)と戦闘し、破壊する手はずになっています。

■エネミーデータ
・機械竜モンタナα(仮)
 略して『モンタナ』と呼称します。
 船舶二隻分の大きさを持つ飛行モンスターです。
 魔法を用いた障壁や光線などで戦闘を行い、光線は複雑に分岐する形で範囲攻撃を可能としています。大量に枝分かれした上もんのすごくしつこく追尾してくる光線だと思ってください。

・小型機械竜
 『小型』程度に略して呼んでもいいでしょう。
 単発のビームと機関銃による攻撃を行う飛行モンスターです。
 そこそこ数がいますが、協力して戦えばそれほど脅威にはならないでしょう。

■戦闘について
 仮に味方全員が『飛行』スキルを持っている場合、派手に高高度に飛び上がってドッグファイトを行ってもいいかもしれません。
 逆に味方の大半が陸戦タイプであった場合、機竜側は高高度で戦ってもメリットがあんまりないので飛行せずに戦闘可能な低高度まで下がって戦うことでしょう。
 自由に戦えれば格好いいだろうなあ程度の想定でこのシチュエーションが作られているので、(ペナルティ回避方法とかを)あんまり考えずに、かっこよさ重視で戦ってください。

■■■アドリブ度■■■
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用ください。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • From 蒐囚壁財団:混沌的収容プロトコル完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年09月18日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ローガン・ジョージ・アリス(p3p005181)
鉄腕アリス
如月=紅牙=咲耶(p3p006128)
夜砕き
高槻 夕子(p3p007252)
クノイチジェイケイ
ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)
私の航海誌
ハルア・フィーン(p3p007983)
おもひで
楊枝 茄子子(p3p008356)
虚飾
シュヴァイツァー(p3p008543)
宗教風の恋
三國・誠司(p3p008563)
一般人

リプレイ

●まさかの全員飛空戦士
 両手両足からコンパクトなジェット噴射をしながらきゅーぴー姿勢で浮遊する『鉄腕アリス』ローガン・ジョージ・アリス(p3p005181)を想像できようか?
「『鉄腕アリス』なら足からジェット噴射して飛べるだろと一部旅人から無茶ぶりされ続けた我が半生……売り言葉に買い言葉で手に入れてしまった飛行能力を活かすは今である!」
 カッと両目を光らせるアリスのいわんとすることが、一体何人に伝わるだろうか。とりあえずわかっちゃったらアラフォーオーバーである。
 話は戻してここは練達の都市島から離れた小島。迎撃作戦のために設営された簡単なテントと長机と数個のパイプ椅子。机にはミネラルウォーターの入ったペットボトルが並べられ、依頼人である松戸博士が双眼鏡片手にこちらへ飛行してくる巨大物体を確認していた。
 同じ双眼鏡を使って確認する『暗鬼夜行』如月=紅牙=咲耶(p3p006128)。
 レンズの中に見えるのは、小型船二隻分の巨大さを誇る機械の竜。西洋の伝説に語られるような大きな翼と長い尾、そして長い首。胴体部分は太く頑丈そうで、それこそ小型船一隻分の大きさがあるように見えた。とはいえ中に詰まっているのは大量の兵器であって船室や操縦席ではないのだろう。
「ほほぅ、これは大きな竜でござるな。あれが機械の動きとは俄かに信じがたいがやる事は変わらぬ。空を駆ける機械竜の核、確と討ち取ってしんぜよう」
 咲耶は双眼鏡をテーブルに置くと、助走をつけて印を結んだ。背に生まれた黒炎の翼が大きく羽ばたき、咲耶の身体を宙へと浮かせる。
「アレから大勢の方が海に落とされて……かあ。想像したらきっついなぁ」
 大いなる海よりなんどもフラッシュバックする風景を重ねながら、『私の航海誌』ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)は片目に手をかざした。
 紫に光る目と共に、彼女の背に紫の大きな光の翼が生まれた。
 暖かな羽ばたきと共にゆっくりと上昇をはじめる。
「ああいうことは、もう二度と御免だよね」

「クノイチJK! SFばーじょん☆」
 『クノイチジェイケイ』高槻 夕子(p3p007252)は両手で横ピースすると両肘と靴に装着されたクリアパーツをビビッドカラーに光らせた。
 光が強まると同時に夕子の身体は浮きあがり、このなんていうか時代が時代なら規制されそうなコスチュームを高く陽光に照らし出した。
「今日のあーしはシューティングゲームキャラ! 殴るけどね!」
 手を額にかざして眺める『羽衣教会会長』楊枝 茄子子(p3p008356)。ふわっと浮いてる。
「へえ、その装備で空を飛んでるのか。すごいね」
「えっ?」
「んっ?」
 んん? と互いを探り合うような視線が交わされて三秒。
「あ、これJK忍法ね。コスプレの術」
「なにそれは」
「変形して竜になる、か。これがただの玩具ならばアツいんだがな。
 既に犠牲者は一人や二人ではないと聞いたらそんなこと言ってられないね」
 『宗教風の恋』シュヴァイツァー(p3p008543)はガスマスクの中でシュコーとため息をつくと、日本刀タイプのストラッピングソードをゆっくりと身体の横で回転させはじめた。
 回転が乗った段階で身体の左右でインフィニットループをかけ、バランスをとったところで頭上で激しく回転させ始めた。
 そしてなんか当たり前みたいに浮いた。
「えっなにそれは」
「俺もわからん。おっと。下着は覗かないでくれよ? 今日のは特別すんごいんだからな」
「えっなにそれは」
 さっきから敵とは別の部分に気を取られ続ける茄子子であった。
 一方で、長机に色々資料を積み上げて調べ物をしながら観察していた松戸博士に『砲使い』三國・誠司(p3p008563)がそそっと寄っていった。
「なあ博士、この『御国式大筒図』を見てくれないか。専門家も解読できないらしくて」
「ほうほう、なるほど……」
 広げた巻物を見てすぐに頷く松戸博士。
 目をぱぁっと光らせて横顔を見つめる誠司に、眼鏡を曇らせながら振り返った。
「みじんもわからん」
「期待のさせ方!」
「正確にはパーツの配置や構造は分かるが、パーツがわからん。たとえばここに書いてあるハレルヤエンジンだがこいつの作成方法は天義の機密情報じゃな。あいや、軸に使われとるAGLS鋼核はわかるな。ラサの古代遺跡だかヴィーザルのどっかだかにあったはずじゃ」
「そ、そうか……ぱっと読んだ限り暗号かと思ったけど、専門用語すぎて意味わかんないだけだったのか」
 キャッチボールの原理を宇宙科学で説明されるくらいの意味わかんなさがどうやらあったらしい。進歩……なのか?
「さてと、皆準備はできたよね!?」
 『最推しコンバルグ』ハルア・フィーン(p3p007983)は風をまとうと走るように空へと飛び上がった。
 皆して空へと飛び上がっていく光景を見ながら、松戸博士は眼鏡の奥で目を細めた。
「それにしても、まさか全員飛行戦闘を可能にするとは」
「これも巡り合わせだよね。みんな空飛んでかっこよく戦うデーだよ! それじゃあ行こう!」

●機械竜の侵略
 天空をゆっくりと航行する機械竜モンタナα。グラガアと鳴く首が、こちらへ急接近する人型実体をとらえた。
 『きをつけ』の姿勢でまっすぐ飛行するローガンである。
「随分と肥え太ったようであるが、そろそろ檻に帰る時間である!」
 ローガンはモンタナのそばをかするかたちで飛行し、ターンをかけて降下。
 それを追って降下をはじめたモンタナは、ずんぐりとした胴体から無数の光線発射装置を露出させた。
「よけてローガン! ビームくるよ!」
 併走する形で治癒空間を展開する茄子子。
 ローガンたちめがけて大量の光線が放たれ、ついでとばかりに口から放射されたぶっとい青白ビームが海面を切り裂いて空へと払われていった。
 左右に大きく飛び退く形で回避を試みる二人だが、よけきれなかったローガンはそのまま無理矢理水没。
 追って入水した茄子子に引っ張られる形で飛行を再開すると、さらなる大量のビームをかわすために蛇行を始めた。
 次々と海面へ突き刺さる分岐ビーム。
 追撃をはかるため、モンタナからやや遅れる形で降下を始めた小型機械竜たちだったが、その右翼中央を突き抜ける形で挑発飛行したウィズィニャラァムに気を取られて急旋回。
「さあ、Step on it!! 私に付いてきて下さい!」
 ぴったり追尾する形で機関銃の連射を仕掛けてきた。
「怖っ、それに案外強!」
 反転しつつもバック飛行を続け、巨大テーブルナイフをぐるぐる回転することで銃撃を防御するウィズィニャラァム。
 加速して回り込んできた小型竜に行く手を塞がれ万事休す――かと思いきや。
「さあどうぞ! あなたの全てを受け止めてあげますよ、ハルアさん!」
 カッと上向いたウィズィニャラァムに応え、風のパネルを踏んで大きく跳躍したハルアが上下反転してパネルを蹴り、急降下をしかけた。
「センキュッ!」
 小型竜たちの間を突き抜けつつ、風のナイフを大量かつ全方向に投擲。ウィズィニャラァムだけを除外して放たれたナイフが小型竜たちに突き刺さった。
「ウィズィや皆のそれぞれの強さ信じてるから、ボクは全力で戦えるんだ! さ、次行くよっ!」

 一方こちらは松戸博士の観察テント。
 ……の横に設置された大砲。
「ねえハカセ?」
 ……の中に収められた誠司。
「喋ると舌かむぞ。ミクニライトニングフルバーニアン、発射」
「ねえいま発射って言っ――」
 博士が赤いドクロボタンをグーでおすと誠司はものすごい勢いで上空に射出された。
 肩から腰にかけて装着されたバックパックが複雑に展開し、蟹の手めいた部位から光の翼が展開。複雑な動きによって誠司の高速飛行を可能とした。
「酷い目にあった。えっと飛行中は回避と命中、防御がダウンして機動力が進行方向によっては激減する……だったな。操作方法は大体分かった。あとは実践だ!」
 誠司を視認し、ビームによる射撃を仕掛けてくる小型竜。
 対する誠司はバレルロール機動をかけて回避しつつ、腰で構えたキャノンを発射。クラスターミサイルが炸裂し、小型竜を打ち上げ花火のように連鎖する無数の爆発で包んでいく。
「お、丁度良いじゃん」
 シュヴァイツァーは回転したストラッピングソードの勢いで小型竜に急接近すると、回転のこぎりのように相手の翼を斬り付けながら機体上部を転がるように回り込み後方から∞字に切り続けた。
 破壊直前に機体を蹴って離脱。
 爆発する小型竜から距離をとりつつ遠回りし、シュヴァイツァーと誠司は交差するように合流した。
「見たか?」
「い、いや」
 誠司は両手で顔を覆っていた。

「ハッ! アイデンティティ警報!」
 夕子の額にピキュイーンと謎のスパークが走り虚空を見上げた。
「急にどうしたでござるか」
 炎の翼をぱたぱたやりながらホバリングする咲耶が横に並んできたので、夕子は『相談なんだけどさ』といって振り返った。
「あーしさ、ダメージうけたらこのSFっぽいパーツが一個ずつ脱げてく設定つけてもいい?」
「そんな相談うけたの生まれてはじめてでござるよ?」
「肌色を限界まで高めたのがアダになったなんてマジあえりえん。別にえっちなイベントを求めてるわけじゃないけど……ないけど……!」
 頭を抱えてぶんぶん左右にふる夕子に、咲耶はただ大変そうでござるなあとつぶやくのみであった。
 さておき。
 味方の誘導から外れた小型竜が彼女たちの後方へと接近。
 機関銃の乱射を仕掛けてきたので同時に左右へ分かれる形で回避。制動をかけて小型竜の脇へつけると、咲耶は絡繰手甲から炎を纏った手裏剣を連続で射出させた。
「いえーい! 高軌道型YUーKO! 行くわよー!」
 反対側からはハート型の手裏剣を投げまくる夕子。
 二人同時に目線カットインが挟まったかとおもうと、目を光らせ小型竜をX字に交差した。
 咲耶の手にはアームブレードに変形させた絡繰手甲が、夕子の手には持ち手が猫みたくなったクナイが。
 それぞれ振り切った状態で、間の小型竜は爆発四散した。
「敵機撃墜! あーしにかかればこんなもんよ!」
「さて、ハグレモノを始末したところでウィズィ殿に群がる竜を殲滅するでござる」

●グッバイエンジェルぼくはもう大丈夫
 機械竜モンタナαから放たれた収束ビーム、そして小型竜による執拗なまでのビーム放射をうけ、ウィズィニャラァムとローガンは今まさに自由落下のさなかにあった。
 急速に遠ざかる空は遠近感を殺し、耳をつんざくような暴風となびく髪だけがそれを教えてくれる。
 ウィズィニャラァムは散り始めた紫の光翼のかけらに手を伸ばし、なにもないなにかを強く握りしめた。
「死っねっるっかっよぉおお!!」
 カッと光る片目の紫。直後に横からかっ攫うように現れた茄子子の治癒空間がウィズィニャラァムの翼を復活させた。
「しっかり! 細かいことは会長がなんとかするから、みんなはかっこよく撃退するのに集中してね! 会長に任せて!」
 キャッチアンドリリースで放り投げる茄子子。
 これ以上の邪魔をさせないためかモンタナは口から激しい光線を吐き出し茄子子へと浴びせるが、交差した腕で茄子子はそれを防御した。
「い、ったい! ……でも会長負けないからね! 行って、ローガン!」
「任せるである茄子子殿!」
 両手をグーにして突き出したローガンはビームのまわりを螺旋状に回転しながらモンタナへと接近。
 自らを弾丸にしたきりもみ回転アタックによってモンタナの翼一枚を貫いていった。
 と同時にナイフによる切り付けを行うウィズィニャラァム。
 モンタナは焦ったように羽ばたき全身を魔術結界によって覆いはじめる――が。
「今更守りに入ったって遅いんだよ。くらえっ!」
 誠司はキャノンを突き出すとバックパックにそれを接続。バレルが上下にぱっくりと開き、荒れるエネルギースパークが巨大な光となり、激しいビーム放射となった。
 反動をスラスターによって無理矢理ころし、解き放たれたビームはモンタナの胴体をかするように破壊。
「んー、空って最高! ぎゅんぎゅん飛んでばばばー、ってなって超アゲアゲ!」
 キャンセルされた障壁の間を抜けるようにして夕子とシュヴァイツァーがモンタナのボディ上へと着地した。
 激しく揺れる足場でバランスを取りながらも振り上げる刀とクナイ。
「うはー、でかーい! やっぱシューティングのボスはこうじゃなくじゃね!」
「やれやれ。人間の力でこんなものを作ったって言うのか。恐ろしい国だよ、練達は。それを倒す我々も凄いけどな」
 夕子の突き立てたクナイにつかまる形で、シュヴァイツァーは炎を纏って大回転するストラッピングソードをモンタナのボディに無理矢理押し当てガリガリと装甲を削り取っていく。
 一方の夕子もJKぢからをフルパワーにしてモンタナ内部へと送り込んでいく。
「この力……何れ無関係の者に牙を剥く可能性があるならば、尚更野放しにはしておけぬ。
 討ち取らせて貰うぞ、機械の竜よ。新たな被害を生む前にお主の心の臓を貰い受ける!」
 はるか上空で翼を畳む咲耶。
 と同時にハルアはモンタナの真正面で風の渦を身に纏った。
「ラストショット!」
 黒い光と蒼い光がモンタナを十字に交差。
 ボディをまっすぐ縦に貫いていった咲耶と、口から突っ込んで反対側から無理矢理突き抜けていったハルア。
 一泊遅れ、モンタナは大量の小爆発に包まれ小島へと墜落していった。

●コア
「いえーい討伐かんりょー! ぴーす!」
「依然、危険な代物ではあろうが……それ以上の価値を見出してくれることを信じるのである!」
「だな、力ってのは使う奴次第だ」
 パイプ椅子に腰掛け怪我の治療をするローガンと誠司。そして治療を担当する茄子子。
 咲耶やウィズィニャラァムたちがモンタナの残骸からコアの回収をはかる一方、夕子は汗を拭ってボトルの水を一気飲みしていた。
「ま、物理でどうにかなるような相手だからよかったけど。そうじゃなかったら大惨事よねこれ。
 っていうかこれだって下手したら無限に大きくなってたかもかもよ。この組織、きっちり収容できてないんじゃない?」
「その通りじゃな。箱にいれて鍵をかけることが収容じゃが、すべてに適切な箱と鍵を知っておるわけじゃあない。それを探る、ないしは発明することもまた我々がいる意味じゃよ」
 松戸博士は資料を片付けながらモンタナへと振り返った。
「お、コアが見つかったぞ」
 シュヴァイツァーが両手で抱えるほどのコアを引っ張り出して掲げてみせる。
 と、その一方で。
 ウィズィニャラァムはコアのすぐ下で胎児のように丸くなった秘宝種めいた外観の成人女性を発見した。
 ぱちりと目をあける女性。
 目が合った。
「ごきげんよう。今は平成何年ですか?」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――依頼達成
 ――モンタナコアは財団に回収され、サイト999に収容されました
 ――確保作戦時に発見された成人女性もサイトに保護される予定です

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