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シナリオ詳細

【夢世界】マリア・アンド・マーメイド

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 果てない青く白い空。その空の一角には巨大な雲の上に大きな街が築かれていた。この【夢世界】の名は《マリア・サンクチュアリ》、主はマリア・ウェザーと呼ばれている。この世界はここ最近でも何度か夢魔の襲撃に遭っているが、マリア・ウェザーやその親衛隊の活躍によってこれまで自力で防衛してきた。しかし……

「やっぱり敵の方も馬鹿では無いみたいですねぇ」
 世界の主としての力で夢魔の群れを見つけ出したマリア・ウェザーが、ここに来てこれまで夢魔に対して余裕の表情で対抗してきたウェザーの顔が初めて曇りをみせた。
「どういうことでしょうか?マリア様。夢魔の十体や二十体、この親衛隊とマリア様にかかればどうてことはないでしょうが……」
 ウェザーの呟きを聞いて親衛隊長が言った。だが、ウェザーはその親衛隊長の発言を否定する。
「そうですねぇ。数十体程度なら貴方達や私でも倒せるでしょう。だから、相手は数を変えてきました。その数およそ数百から数千体。これまでのやり方じゃ倒しきれずに住人達に被害が出て、最悪の場合街が滅んでしまうでしょう」
 ウェザーは言葉をつづける。
「それだけでなく、上位夢魔である夢魔飛竜もいるみたいなんですよねぇ」
 そして、ウェザーは親衛隊長に告げた。
「だからこそ、ここで《天罰の儀》を行います。司祭たちに儀式の決定を伝えて、親衛隊は儀式の護衛をしてください」
「では、住人たちは…」
「もちろん守りますとも。他の夢世界と同様に、異なる世界からの増援を呼んで対応します。あぁ、異なる世界といえば…」
 ウェザーは部屋の片隅にある精巧な造りの人形を見る。
「この子、《コードスリー・ホープ》もこの戦いで役に立つでしょうね…」
 それは、ウェザーが戦力強化のために召喚して現れた一体の人形だ。それは元の世界では《人形兵》とも呼ばれ……


 暗く深い海の底。そこには遺跡のような石造りの都市が造られていた。この【夢世界】の名は《マーメイド・フロア》。ここの主であるセイレーン・ローレライもまた、マリア・ウェザーと同じく夢魔の襲来に悩まされていた。
「うぅ……敵が多すぎて、このままではジリ貧ですよ〜」
「そう言わないでください、セイレーン。兵士たちも頑張っておりますし、それにまだ私がここにいるじゃないですか」
 ローレライを励ましたのは、彼女が召喚した異世界の人間、キョウだ。しかし召喚の際にトラブルが発生し、キョウは自身の名前の一部や出自を忘れてしまい、また性別も変わってしまった。それでも元の世界ではかなり強かったみたいで、現在ではローレライの護衛を任されている。
「最悪の場合、この私が行けば大丈夫なはず……」
「ローレライ様、キョウ様、緊急事態です!敵の夢魔の群れの中に上位夢魔、夢魔海竜を発見しました!」
「なんですって!」
 ローレライは驚きの声をあげる。ところが、キョウは何かピンと来ないようだ。
「すまない、上位夢魔とか夢魔海竜とか、よくわからないのだが……」
「そうね、キョウのような強い人でもかなり苦戦するような強敵よ。それに、他の夢魔からの攻撃も無視できないからね……」
 そうして、ローレライは決心をしたようだ。
「仕方がないわ!これより召喚の儀式を始めるわよ!みんな、準備して!」


 かくして、今度は二つの夢世界で同時に召喚が行われた。それも、以前《フェスティバル・パーク》で行われたような大人数を呼ぶためのものが。さて、この二つの世界の窮地にどれくらいのイレギュラーズが集まってくるのか…

NMコメント

だいぶお久しぶりです。桃山シュヴァリエです。今回の【夢世界】はラリーでの二本立てとなっております。なお、今回は素早いリプレイ返却は難しいかもしれないのでご了承ください。

今回の目的
 今回の目的は雑魚夢魔たちの殲滅、そして上位夢魔の撃退となります。雑魚夢魔は戦闘力は弱いですがとても数が多く、上位夢魔は数は少ないですが強力な戦闘力を持ちます。イレギュラーズの皆さんは、できれば雑魚夢魔の殲滅に当たってほしいですが、上位夢魔のほうに行っても構わないです。

プレイングについて
 今回の舞台は空の上・海の底となっていますが、気圧や水圧、呼吸や移動については夢世界の主からの加護によって問題がないようになっています。移動のイメージですが、立体的な動きも可能となるので、そこもご活用ください。

登場NPCについて
 コードスリー・ホープ
  元世界と夢世界で二度にわたる改造された人形兵。マリア・サンクチュアリにてイレギュラーズたちと共闘します。
 キョウ
  夢世界で記憶を失い、性別が変わった人物。元の世界ではかなり強い剣士だった模様。マーメイド・フロアにて共闘します。

  • 【夢世界】マリア・アンド・マーメイド完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年09月07日 21時00分
  • 章数1章
  • 総採用数1人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

この章での説明。
 この章での舞台は天空の【夢世界】マリア・サンクチュアリです。味方NPCとしてコードスリー・ホープ、マリア・ウェザーの親衛隊が登場します。敵である夢魔の形状は雑魚夢魔は鳥の姿を、上位夢魔は空を飛ぶ竜の姿をしています。
 なお、イレギュラーズの皆さんはマリアの加護によって気圧などの天空由来のデメリットを受けることなく、また【飛行】スキルなどを持っていなくても空を飛ぶことができます。また、親衛隊が所有している騎乗用の鳥や獣に乗って戦うことも可能です。(なお、こちらはスキルが必要になりますが……)
 メインの目的は雑魚夢魔の殲滅のため、広範囲のスキルを撃っていくと効果的です。それでは、張り切って戦ってください!


第1章 第2節

シューヴェルト・シェヴァリエ(p3p008387)
天下無双の貴族騎士

「では、夢魔の撃退をお願いしますねぇ」
「あぁ、この世界を守りきるためにも、全力で戦わせてもらう」
 ウェザーの言葉に対し、『貴族騎士』シューヴェルト・シェヴァリエ(p3p008387)ははっきりと答えた。
「ところで、わが親衛隊の騎獣や人形兵は使うか?」
 親衛隊長もシューヴェルトに聞いた。
「いいや、僕はどちらも使わないで戦おうと思う」
 そう言うと、シューヴェルトは単身で戦場へと向かっていった。

 多くの夢魔が待ち構える戦場に、シューヴェルトは慣れない飛行能力を駆使して何とかたどり着いた。
「この数は……かなり多いな。だが、このスキルと銃弾で……」
 シューヴェルトはノーブルホークを構えると、そこから大量の銃弾が放たれ、制圧攻勢は大量の雑魚夢魔だけでなく上位夢魔にも傷を負わせることに成功した。



成否

成功


第1章 第3節

 この二つの【夢世界】での戦いはまだ続いている。この戦いはまたいつか、再度イレギュラーズの助けを必要とする日が来るかもしれない。
 そんな時は、張り切って戦いに参戦してほしいと願っているよ。
 これ以外にも、ほかの夢世界での戦いにかかわることがあるだろうから、その時も君たちの力を必要とするだろうね。よろしく頼むよ。
 そうそう、もしかしたら近いうちに境界案内人であるこっちもそろそろ姿を出そうと思っていてね…...そのときにはお手柔らかに頼むよ。イレギュラーズたち。

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