PandoraPartyProject

シナリオ詳細

井< 嫌な顔しながらパンツ見せてください! なんでもしますから!

完了

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●井 ←パンティ星人
「うわあああああああああパンツパンツパンツみたいよおうわあああああああん!」
 巨大な『井』の字をした物体がローレットのギルド酒場でびったんびったんしていた。
 具体的にはテーブルの上に寝っ転がってあの手足……? なの……? とにかく六本ある突起部分をめちゃくちゃにびたびたしながらコップだのお皿だの山盛りポテトフライだのを蹴り落としていた。
 食事中になにすんだこいつって顔で自分のコップやお皿や唐揚げを避難させるイレギュラーズたち。
 しばらくじたじたしていた『井』の字はむくって顔……なの……? あの中央の四角いとこをめくりあげた。
「パンツを見なければ死んでしまいます」
「いや死にはすまいて」
 横でおぱんつをばしゃばしゃ洗っていたアライグマくんが真顔で振り返った。
 『井』の字はもっかいうつ伏せ……なのかな……? とにかくあの横向きにびたーんってしてからじたばたしはじめた。
「やだやだー! みたいー! なんでもするからー!」
「「ん?」」
「「いま」」
「「なんでもって?」」
 周囲のイレギュラーズが、一斉に振り返った。

●嫌な顔しながらパンツ見せてください! なんでもしますから!
「ぼかぁね、ただパンツを見せられただけじゃあ興奮しないんだよ。わかるかねチミィ」
 ソファに腰掛けて足……かな……あの下んとこに出てる二本の奴を組んでワイングラスをゆーらゆーらさせてみせる『井』。
「パンツなんか見せたくないし見せるのはおかしいって分かってるけど、どうしてもって言われて仕方なく、そう仕方なくイヤイヤ……ほんっとうにイヤイヤ見せてくれるパンツにぼかぁ本当に興奮するんだよわかる? ねえ分かる?」
 さっきからキャラが定まらない『井』の横で、おぱんつを干していたアライグマさんが『わかる』って言いながら振り返った。
「だから僕は……」
 スッと懐……懐どこ!? えっあるの!? なんかあの中央の四角いやつの淵っぽいあたりから依頼書をスッと取り出した。
「クソザコゴブリンをガッてするだけで寿司をおごってもらえる太っ腹貴族のフリをしてフェイクの依頼を出したよ」
「なにしてくれてんんだあんた」
 パンツをお皿に盛ってナイフとフォークを持ったアライグマさんが真顔でふりかえった。

 かくしてローレットにひっそり張り出されたフェイク依頼。
 それをうっかり受けてしまったあなたは……。

GMコメント

■オーダー
 成功条件:全員が嫌な顔しながらパンティ星人にパンツを見せてあげる。

 あなたはクソザコゴブリンをガッてしただけで寿司奢ってくれるという美味しい依頼のフリをしたパンツ見せて欲しいだけの依頼を受けてしまいました。
 騙して連れてきたんだしこれ帰っても大丈夫だよねって思ってたら『井』が土下座して『パンツ見せてくださいなんでもしますから』っていうので、仕方なく見せてあげるながれとなっております。

 ところで『俺、男だしパンツみせなくていいよね』て思った人がいるよねそう君だよ画面のまえの!
 パンティ星人を舐めるなよ! 彼は『こんなことの何が楽しい……っ』て言いながら歯を食いしばってズボンを下ろしてる男にだって興奮する本物なんだぞ!

 なお、どこで見せようか特に決めてないので、幻想王都を練り歩きながら適当にひとけの無い場所をみつけて見せることになります。
 とくべつ理由はないですけど一人一人違う場所で見たくないですか? みたいですよね。

 あと関係ないけど『井』はなんでもするって言ってるので要求するだけしてみてもいいかもしれません。通常成功報酬以上の保証はしないよ?

  • 井< 嫌な顔しながらパンツ見せてください! なんでもしますから!完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2020年07月26日 22時10分
  • 参加人数6/6人
  • 相談8日
  • 参加費100RC

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(6人)

夢見 ルル家(p3p000016)
夢見大名
白ケ沢・マジック・茉白(p3p007950)
魔法少女☆バニーマジックましろ
九重 伽耶(p3p008162)
怪しくない
丑三ツ 猫歩(p3p008711)
夜は誰のもの
花榮・しきみ(p3p008719)
お姉様の鮫
ジョーイ・ガ・ジョイ(p3p008783)
無銘クズ

リプレイ

●残念だったな、フェイク依頼だよ!
「ふんふふ~ん♪」
 『仙狐の』九重 伽耶(p3p008162)が近年まれに見る軽やかなスキップをしていた。
 軽やかすぎて浮遊時間が一秒くらいあった。
「ゴブリン倒して、寿司も食えるなんていい依頼に当たったのぅ♪
 稲荷寿司はよく食うが、本場の寿司はこってに来てからはご無沙汰じゃったからのぅ♪」
「得しましたねー!」
 浮遊感スキップに混ざってくる『不揃いな星辰』夢見 ルル家(p3p000016)。
 幻想王都メフ・メフィート。今日も賑わう大通り。
 二人はガブリエル爆賛とかガイドに書いてあった寿司バーめがけて直行する勢いであった。
「弱いゴブリンさんを倒すだけで本当に美味しいお寿司が……ボク頑張ります!」
 後ろ手マジカルステッキを抱えて小さくガッツポーズする『魔法少女☆バニーマジックましろ』白ケ沢・マジック・茉白(p3p007950)。
「世の中、こんな依頼もあるんですね!」
「はい。何事も経験。これも研鑽のため……」
 『荊棘』花榮・しきみ(p3p008719)はといえばお持ち帰り用の風呂敷をちゃっかり懐におさめていた。
「『あの人』の為に私もローレットの神使として大成しなくては。
 それに、土産に寿司を持って帰れば皆も喜ぶでしょう」
 そんな具合に待ち合わせ場所へとやってきた四人が見た光景がコレダァ――1,2,3

「フェイク依頼!? キサマァァァァァ! 吾輩の寿司は! カチグミサラリマンプランを返せですぞーー!」
 『(*'ω'*)』ジョーイ・ガ・ジョイ(p3p008783)が依頼人の『井』をロープで吊してぺいんぺいんはじきながら高速回転させているさまだった。ついでに言うと石田声だった。
 たぶん依頼人にはたらいていい暴行のギリギリセーフラインをさぐったものとおもわれる。……ほんとにセーフなのかは聞かれても困る。
「ククク、寿司は奢ろう。スキヤキもヤキニクもな。だがパンツは見せて貰うぞ! フゥーーハハハハハー!!」
「…………」
 ずっと虚無な顔をしていた『夜は誰のもの』丑三ツ 猫歩(p3p008711)が、ゆーっくりと浮遊感スキップガールズ(?)へと振り返った。おでこに『初依頼』って書いた札が刺さっている。
 同じく虚無顔になる一同。
 ゆっくりと、そして深く頷く猫歩。
 真顔になって同じように頷く、ルル家。
 回転の止まった井は、集中線つきで叫んだ。
「なので――嫌な顔しながらパンツ見せてください何でもしますから!!!!」

 井がギザギザした石の上で正座(?)していた。
「……はっ、わしは一体なにを?」
 馬上鞭と釘バットを両手に装備した伽耶が急に我に返った。
 後ろでカタカタ震えている茉白と、(><)て顔文字を表示して震えてるジョーイ。
 改めて井を見てみると、伽耶とサンドする形で柳刃包丁を握りしめたしきみが髪の毛一本くわえていた。
「いいえ、構わないのです。殿方の中にはそのような性癖をお持ちになる方が居る事位、存じております。
 ええ、ええ、存じているのです。私はそれ程初心ではありません。
 ありません――けれど! 分かりますか? 私はこの身も心もお姉様に捧げたのです!
 サブカル用語に直しますとクレイジーサイコレズ!ガチなのです!」
「自分で言うんですなそれ」
 ジョーイがふと横を見ると。
「じゃあ拙者帰りますね! スモウ始まる時間なんで」
「逃がすかァ!」
 それまで正座していた井が急にきりもみ回転しながら飛んできてルル家を羽交い締めにした。
「いや! もういいんで! お寿司いいんで!」
「そんなこと言わないでサァ~おじさんにパンツみせよぉ~やぁ~」
「嫌ですううううううう!!!!!」
「挿絵ピンになろうやぁ~」
「嫌ああああああああああああああああ!!!!!」
 悲鳴のあがる大通り。
 猫歩は角に『NOぱん』て書かれた札を刺して振り返った。
「しょうがないにゃあ……いいよ」

 オーケーブラザーズ、イカれたパーティーを始めようぜ!

●伽耶仙人のスリットについてるファスナーめちゃくちゃエロくないですか
「受けてしまったものは仕方あるまい……」
 フェイクで呼び出した時点で帰っても一応OKな気もするが、偉大なる仙狐こと伽耶おねーさんは刀を置いた。
「こういうのは信用が大切じゃからな! 不本意じゃが! ……不本意じゃが!」
 一カメを二カメにそれぞれ目線をやりながら叫ぶと、日常的に閉じていたスリットファスナーへと指をかけた。
 まってここ大事なところだから入念に書かせて。
 すらりとした小柄なボディにもかかわらず豊満すぎる胸をもついわゆるトランジスタグラマー体型(体格によってロリ巨乳と区別される)の伽耶が、足首あたりにあるスリットファスナーに指をかけるべく膝を折って斜めに身体をくねらせながら屈むさまを是非ご想像いただきたい。
 女性らしさは斜線と丸みに宿るというのが日本古典芸能の鉄板なわけだが斜線と丸みだけで構成された伽耶を、井とたまたま通りかかった男立ちは正座で凝視した。
 裾を指でおさえながら、ファスナーがシュウと独特の音をたてて開いていく。
 視線に気づいた伽耶はとりあえず男たちの額に拳銃で一発ずつ入れると、健康的な膝を見せつけながらすぐ近くの多目的トイレの扉を開いて井を手招きした。
 二人だけになった空間で、扉にガチャリと鍵をかける伽耶。
「全く……ほれ」
 顔をしかめながら腰をひねり、スリットに人差し指をかけて大きく引っ張り上げる。
 そうした時に見えた光景をできれば宇宙にたとえたいが書き切る文章力が足りないのでできる限り書こう。
 案外がっちりとした服装とは裏腹に下着の色は深い赤。レース素材で柔らかく乙女チックに作られた天国のごとき刺繍のひとつひとつを、ごく一瞬のなかで井は目に焼き付けた。
 その様子を察した伽耶ははたくようにスリットを落とし、顔をしかめたまま扉のロックを外した。
「これで満足かの宇宙人? もう二度とせんぞ」
 扉を開いてトイレを出る……が、返事が無い。
 ふと振り返ると。
 井が真っ白になって倒れていた。
「宇宙人ーーーーーーーーー!!」

●毛も耳中華褐色鬼っ子ギザ歯ガールにパンツを買ってあげる経験を10万円から
「そうですにゃん。土下座してぱんつ見せてとお願いしたところで、今はいてにゃいなら見せようがありませんにゃん」
 猫歩は『謎の光』と書かれた札を角に刺して腰をくりんくりんと左右にひねって見せた。
 このあのなんていうのかな手ぇ突っ込むためにできてるかのような腰の穴? あそこからはどう見たってパンツは見えないのである。この上本人がはいてないっていうんだからそこにはお望みのものはないのである。
 井はその事実を受け、膝から崩れ落ちた。
 滝の涙を流しながら地面を殴りつける。
「パンツがないなら……何のために生きてきたっていうんだァ!」
「そこまでにゃん?」
「僕が……君にパンツを履かせてみせる!」
 カッと顔を上げ、涙を拭って叫んだ。
「僕の命に代えても!」
「底までニャン!?」
 ガンギマリって書かれた札が角でぺろんとめくれた。

 そして猫歩のパンツ探しの旅が始まった。
 王都でも指折りの下着メーカーを渡り歩き、専門家たちがうんうんうなり続けること数時間。
 ホワイトボードに書き付けた『猫歩にゃんに最高に似合うパンツ』という議題は激論に激論が重ねられしまいには殴り合いの喧嘩になり議会は混乱を極めた。
「ハァ……ハァ……猫歩にゃんには純白のレースが至高……!」
「黒青の縞パンをはかせると一万年前から決まっておる!」
「みんな落ち着け。紐だ。濃い紫の。異論がある奴は殺すしかない」
「猫歩にゃんの目を見ろ! ラメのはいったゴールドが良いって言ってるだろ!」
「言ってねえよ!」
 最後にはロケランをデスペラード撃ちした井が全員を粉砕し、都の職人にオーダーメイドしたという黒と青の弐色カラーでできたレースショーツを差し出した。
「服のイメージから作りました。最初から決めてました」
「ここまでして見たいにゃん……? 気持ち悪いにゃあ……」
 猫歩は受け取ったパンツをしばらく見つめたあと、イヤイヤ足を通し始めた。
 腰のあの穴んとこから手ぇつっこんでぐいぐいと引っ張るように装着すると、同じあなに指をかけてくいってやって腰のあのなに鼠径部前面のあたりに空間をつくって見せてきた。
「これでいいにゃん? 見るなら土下座し――もうしてるにゃん!?」
「ありがとう……ありがとう……」
 井は鳴きながら額を地面にこすりつけていた。

●今すぐ生まれ変わってしきみ氏のカワウソになりたい
「お姉様以外に下着を見せるだなんて汚らわしい。
 何時如何なる時にお姉様が私を求めて下るかも分からないからと毎日勝負下着だったのは不幸中の幸いでせう」
 井の後頭部を踏みつけながら、しきみはぎりぎりと歯を食いしばっていた。
「……見たいのですか?」
「命に変えましても!」
「…………」
 『命<パンツ』というかつてない変態に、しきみは深く眉間に皺を寄せた。
 あの可憐な顔に皺が寄ってると思うだけでちょっと興奮しますねしませんか。
「本当に? 死にますよ? 鬼眼判官で貴様の生死も確認しますよ、この変態。
 汚らわしいその目で(お姉様の為の私の)体を見るだなんて!
 (お姉様の為の私の)下着を見るだなんて!」
 しきみは袴に手をかけるとたぐり寄せるようにたくしあげはじめた。
「お前の如き羽虫に見られても(お姉様の為の私は)減る物などありません! 変態め」
 ご想像いただきたい。
 陽光の差し込む馬小屋。
 眉間に皺を寄せて見下ろす顔。
 たくし上げられた袴。
 赤いパンツ。
 井は自然と両手を合わせ、清らかな目(?)でおがみはじめた。
 ちなみにこのあとブーツで蹴られた。

●男の娘の定義は広く精神外見社会の三つのベクトルから分類することができ専門家の話では茉白ちゃんは女性的精神はほぼなく社会的にも女性扱いをされたがらないが外見の女性性を強く尖らせるルックス重視型の男の娘だとされ類型の――
「パンツをみないと死んじゃうんですか……?」
「はい、呼吸困難と心臓発作と痔を併発して死にます」
「そ、それなら……がんばります!」
 茉白はぎゅっと両手でマジカルステッキを握ると、それをそっと壁に立てかけた。
 王都にとった宿の一室。シーツの整えられたベッドに腰掛け、茉白は胸のタイに手をかけた。
「う、うう……」
 しゅるしゅると衣擦れの音でタイを抜くと、ぷちんとジャケット正面のボタンを外した。
 そのあとシャツの腰裾へ両手をクロスさせるようにかけると、めくりあげるようにして頭からシャツを抜いた。
 どこか恥ずかしそうに赤らめた乳首が――えっなんですが男の乳首書いて何か悪いことでも!? オリンピックで乳首隠した男性水泳選手がァ!?
 ハァハァそうだったえっと茉白ちゃんはブラをつけてるので乳首は見えません。見えませんね興奮してきましたね。
 でもってスカートのホックを外すと、ストンと落ちたスカートから井は顔をあげた。
「あのっ……元気出ますか……?」
 腰の後ろで手を組んで、パンツとブラだけの状態になった茉白。
 身を乗り出しガッツポーズをとる井とジョーイ。
 ハッと振り返って顔を見合わせる二人。
「ま、まだ元気になりませんかっ? そんな見られてると凄くドキドキしてきて……」
 涙目になった茉白ちゃんのパンツからノービスワンドが――はいここまで! ここからは有料会員登録をしていただきます!

●乳にも尻にも興味はありません。パンツを履いている女、男、無性生物がいたら私の所へ来なさい!
「きさまぁ! パンツを見せる時の至高の見せ方は恥じらいながら見せると決まってるだろうがぁぁぁぁ!」
「うつけがぁ! パンツは嫌な顔されながらみるのが興奮するんだろうがァ!」
 ホアアアアって言いながらジョーイと井が殴り合っていた。


 拳が十個くらいに見える猛烈な殴り合いだった。
 最後には竜巻があがりきりもみ回転する二つの竜巻となったジョーイと井が竜巻から顔だけ出してぶつかり合った末倒れたジョーイを抱えた井が彼(?)の名を沈みゆく夕日に叫んで『完』の文字が右下に出た。
「養豚所の豚をみるような冷たい目で見下しながらのパンツるっきんぐ……意外とアリでありますな」
 むくりと起き上がったジョーイと井は握手を交わし、じゃあ早速ルル家のズボン剥きにいこうぜって走り出そう――としたその瞬間。
「お前もパンツを見せるんだよぉ!」
「しまったァ!」
 後ろから両足首を捕まれたジョーイがびたーんと顔から倒れた。
 困惑した顔文字を表示しながら仰向けになるジョーイ。
「いやいや吾輩!? 吾輩も!? 吾輩見せるより見る方が……ぐぬぬ……!」
 仰向けに倒れた状態でベルトに手を書け、なかば自棄になりながらズボンを膝まで下ろした。
「ぬおおおお! どうだ! これでいいんでありますな!」
 逆上して見せつけるパンツ。
 これもまた嫌がりながら見せるパンツ。
「……至高」
 井はがくりとその場に崩れ落ちた。
 それを抱き上げ夕日に叫ぶジョーイ。右下にもっかい出る『完』の文字。

●ルル家がパンツ見せて優勝する話(ツイッター漫画みたいなタイトル)
 やあみんな。コーラとポップコーンは用意したかい?
 部屋を暗くして音を消し、ルル家全身図(パンツルック)を表示しながら楽しもうね。
 筆者は23インチディスプレイを縦向きにして全画面表示してるよ。

「いや、やっぱりやめませんか…?
 このような行為よくありませんよ。
 きっと貴方の両親も泣いてますよ」
 王都の裏路地へと足早に歩きながら、ルル家は言った。
「金は払った」
「くっ……」
 建物と建物の間。幅2m程度の狭く暗い場所で、ルル家は壁に向かって立ち止まる。
 町中で練り歩きながら場所を決めると聞いたときにルル家はすっかり路上露出と勘違いしていたらしく、井も『これ黙ってたほうが得だな』とあえてツッコミを入れなかった。
 その結果、こんないかがわしい取引が始まったのである。
「どうしてもやるんですね?」
「そうだ」
「偽の依頼まで出して、みっともなくダダをこねて恥ずかしいとは思わないのですか?
 世界を救う為に努力している美少女を辱めて恥じるところはないのですか?」
 罵倒の限りを尽くすが、その間にもルル家はベルトバックルを操作してベルトをゆるめ、ジーパンのボタンに指をかけていた。
「見下げ果てた下衆。
 低俗、外道、屑、下劣、おぞましい……!」
 ボタンを指でポンッと外し、ファスナーをつまむ。
「ヴェルス殿やフィッツバルディ公やディルク殿やソルベ殿に見せようと思っていた下着をよりによって害虫に見せる事になるとは」
 ファスナーを一番下まで下ろすと、再び大通りのほうへと振り返った。
 喧噪は未だ遠く、光もまた遠い。
 まるでこの空間だけが切り離されたかのようだった。
 正座する井。
 ルル家はジーパンの腰に親指を引っかけると、壁に向かったままゆっくりとズボンを下ろし始めた。
 ボーイッシュなスタイルと裏腹に現れたのは派手な紐。両端をリボン結びにした控えめに言って性的なパンツがスニーカーとジーパンというルックの下から現れたことで井は宇宙を体感した。
「気分が悪くて戻しそうですよ」
 振り返り、ルル家は嫌悪極まりない表情でにらみつけた。
 紐のパンツを見せつけながら。






 その後、全員に高級な寿司とすき焼きが振る舞われた後茉白きゅんファンクラブが設立され井は喜んで去勢した。

成否

成功

MVP

夢見 ルル家(p3p000016)
夢見大名

状態異常

なし

あとがき

 きっと万病に効く

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