シナリオ詳細
成りそこないの毒婦
オープニング
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高天京の一角、赤塗りの橋のたもとにあった椅子のような物に腰を掛け、君はぼうっとしていた。
それは友人や知人を待っていたのかもしれないし、ただ単にそこでこの新天地の景色を見ていたのかもしれない。
あるいはどこかへ出かける途中に小休止を行なっているだけなのかもしれない。
ともかく、一部の例外を除いて主要七ヶ国ではあまり見ないこの景色の中に入り込んでいたそんな時だ。
がちゃり、がちゃり――と、あまりにも物々しい音を聞いたのは。
「あいや、そこのお主……一つ、勝負を頼まれてはくれんか?」
振り返りみるのとほぼ同時に聞こえたその声に反応すれば、そこにいたのは一人の鎧武者だった。
じんわりと滲み、空気を澱ませるのは闘気。
こちらへの敵意なのか、あるいは――先程まで滲ませるゆえんがあったのかは定かではないが。
「貴殿が近頃、この黄泉津に参った神使の御仁の一人であろうことはおおよその見当がつく。だからこそじゃ」
続けていった言葉に、君はどう反応しただろうか。ローレットを敵と見た何某かか――あるいは、狂人か。
「あっと、すまぬ。このような言い方では警戒されてもおかしくはないな……うーむ。どういうべきか……」
闘気を収めた鎧武者は少しばかり考えた様子を見せてから、大きくうなずいた。
「うむ、まぁ、よいか、全部言ってしまおう。儂はこのあたりの警邏を務めておる者だ。
実は近頃、この近辺に妖の類が出て、夜な夜な人々を襲うのじゃ」
物騒な発言に君が反応を示したのをみて、武者はうんうんと頷いて。
「そこで儂らも討ってやろうと思っておったんじゃが……どうにも儂らの前には姿を現さぬのじゃ。
恐らくは儂らを知って隠れておるのじゃろう」
だから、君に頼みたいのだと、男はそういう。
「どうか頼む。儂らでは戦えぬのだ。なにとぞ……」
そう言ってそのまま跪かんまでの様子を見せながら、武者は願い続けていた。
●
そして時は過ぎた。
数刻、夕暮れが赤塗りの橋をより彩り始めたそんなころ、ソレは姿を現した。
いや、最初はソレだとは気づかなかった。
「……狐?」
それはどこにでもいそうな狐だった。
橋の向こう側、ひょっこりと顔を出したその姿は愛らしさすらある。
『ァァアアァァ!!!!』
女性の悲鳴――思わず周囲を見渡した君達に対して、楽しそうに狐が笑う――そう、笑ったとしか形容できない表情を浮かべた。
ゆらり、橋の向こうの狐が身体をこちらに向ける。人の身体ほどはあろう大きさのその狐の尻尾は、2つに分かれて揺らめいていた。
『ニャァァアアア』
猫のような声を上げて、狐が君たちの方へと視線を向けていた。
恐らくは、先ほどの女性の悲鳴もあの狐のせいであろう。
夕焼けに鮮やかな金色とも茶色ともつかぬ独特の毛並みが照らされていた。
『クォォォオオォォン』
遠吠え一つ。同時に、鈍く重いガラガラという音が響く。
音の源は狐の首に巻かれた荒縄――そこに括りつけられた、やや大きめの鈴だった。
俄かに喧騒が消えていく。人払いの結界のようなものだろうか――であれば、これこそが鎧武者の言う妖に違いあるまい。
そして、あれはこちらを獲物に見定めたに違いない!
- 成りそこないの毒婦完了
- GM名春野紅葉
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年07月14日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
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「おっと、なかなかイヤラシイ顔してやって来たよ。オレたちで狩りをしようって気満々だね」
オサキキツネの動きと表情を認めた『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)は己の気を高めながら、静かに拳を構えた。
「アレが鎧武者の言っていた妖か。
ここで取り逃がしてしまうと、私達のことも警戒して姿を現さなくなるに違いない」
イグナート同様に身体をやや落として構えたのは『特異運命座標』羽住・利一(p3p007934)だ。
(こいつぁ、典型的な化け狐ってやつか。出だしから、中々に小賢しい真似をしてくれてるが……)
相手が何かを理解した『特異運命座標』篠崎 升麻(p3p008630)は、構えを取りながら挑発的に笑う。
「そういう舐めた真似をしてくれた事、すぐに後悔させてやるぜ?」
「寿命を越え齢を重ねる事で獣は知恵と力とを得る。
瑞獣……九尾と比べれば木端とはいえ、二尾の妖狐ともなればそれなりの力を得ると聞きます」
イグナート、利一、升麻の3人が構えを取るのを見ながら、『水天の巫女』水瀬 冬佳(p3p006383)は続けると、あくまで自然体に氷蓮華を構える。
(化け狐ってやつか。でも俺もある意味化け鷹だしなぁ)
ウェヌスの嘲笑――白き仮面のその下で、『鳥種勇者』カイト・シャルラハ(p3p000684)はケラケラと笑う。
「我(アタシ)、狐は好きだよぉ? 眷属にも白狐のコがいるし、トモダチは赤狐なんだ」
相手の姿を認めた『闇之雲』武器商人(p3p001107)は不敵に笑う。
「一説によると狐を人を化かすと言うらしいが。成程、この狐は確かにその様なモノのようだ」
モノクルの位置を整えなおし『探求者』チェルカ・トーレ(p3p008654)はphilosopherを触媒に魔力を高めていく。
「断じて同じではないが、狐である身としては悪評を広げるような存在は尚更捨て置けないのでね」
言いつつ、片手間に呼び出したカラスを空へと羽ばたかせる。
一方、仲間たちが構える中、ほんのちょっぴり違う方向へ思考を向けるのは『小さな決意』マギー・クレスト(p3p008373)だ。
(この地の狐さんは尻尾が増えるのですね?
大きい上に可愛い見た目にうっかりもふもふ好きとしては触りたくなりますが……ぐっと我慢!)
少女の視線はふわりと空に向かって漂うオサキキツネの2本しっぽに向けられていた。
なんなら人払いまでできるとはとっても器用なんですね!と感心さえしている。
「……じゃ、やっちまうか」
仮面を上げ、ニヤリとカイトが笑った直後、戦端は開かれた。
自らの動く機を探るカイトの後、先に動いたのは――あちらだ。
すさまじい速度で走り出したオサキキツネが勢いよく疾走し、チェルカへと食らいつく。
毒性を帯びる毒婦の咢がチェルカの肩からその毒を浸透させる。
「くっ……やってくれたね……」
にやにやと嬉しそうな表情を浮かべるオサキキツネに対して、弾丸が放たれる。
惜しくも躱されたそれは、しかし、チェルカからオサキキツネを少しだけ離すのには十分だった。
「例えもふもふさんでも人を襲うならば、許容することはできないのです」
強襲型魔導銃から微かな煙を上げながら、ぽつりとつぶやくマギーに狐の視線が集中する。
冬佳は氷蓮華を自らの正中線に沿うように立て、魔力を籠める。
はたはたと蒼い魔道衣が魔力によって微かにあおられ、刀身に輝きを齎すと、冬佳はその輝きをチェルカへと放つ。
美しい軌跡を描いた天使の祝福により、彼が受けた毒性と傷が癒えていく。
その冬佳の横を、刃が駆け抜ける。それは升麻が放つ己が慣性をそのまま打ち込む武術。
強烈な蹴りから放たれた刃が、狐の足の根元や腰へと走り抜けた。
しかし、それは跳躍するような狐の動きに翻弄されてしまう。
「ちっ……逃げるのだけはうめぇな」
「先ほどのお返しをするとしよう」
philosopherを媒介に練り上げられた濃密な魔力が、音を立てて性質を変えていく。
ちょんっと足元にステッキを振り下ろせば、オサキキツネ目掛けて駆け抜けるような雷撃が放たれた。
跳躍の終わり際、ちょうど地面に足を付けた瞬間に炸裂した雷霆を受けて、狐が天へ悲鳴を上げた。
「ヒヒ……可愛いねぇ、可愛いねぇ。尾が2つに別れたばかりのやんちゃなコ。
警邏も化かせずこそこそ隠れているなんて、『私はロクな霊格も無い野狐に毛の生えた畜生です』と自己紹介してる様なものよな?」
攻撃を受けて動きを止めたオサキキツネの前で、武器商人が不敵に笑う。
甘く悍ましきは自滅への呼び声。その声に怯える様に、狐の目が武器商人へと集中する。
「キミの魅了も誘いも甘い毒も、我(アタシ)にとっちゃあ児戯に等しい。
ほらおいで、頼政の弓矢の無い可哀想な狐(キミ)
健気にも妖の端くれだと称するなら我(アタシ)とキミ、どちらが畏れを与えられるかで遊ぼうじゃないか!」
底知れぬ存在感と挑発に狐の目は完全に釘付けと化した。
『クゥォォオォォオォン』
雄叫び。それを聞きながら、武器商人もまた、たっぷりとした余裕の笑みをローブの下に零す。
カイトはその様子を認めると、その美しき翼を大きく開く。
くるりと中空でバク転するようにして後ろへ少し下がると、羽ばたきを一つ。
それと共に緋色の羽根が弾丸の如く狐に突き刺さり、爆発。
ぐらりと狐の身体が揺らいで、瞳だけがカイトを射抜く。
「遊んでやるよ。俺が上で、お前が下だけどな!」
『グゥルル』
挑発に乗った獣が眼下で呻いていた。
利一はカイトと武器商人に挟まれるようになった狐の方へと爆ぜるように走る。
拳を自然体に開き、気を取られる狐の横腹へと、掌底を叩き込んだ。
掌底に収束した『因果を歪める力』が爆発するように狐へと叩きこまれ、大きくその体が揺らぐ。
ずきりと痛む身体を物ともせず体勢を立て直した頃、反対側にイグナートの姿を見た。
踏み込みと共に黒き右腕に収束する漆黒の雷霆。
振り抜かれたそれは文字通り雷が吼えるが如き轟音を放ち、狐の横腹を刺し貫いた。
『ォォォオオ!!!!』
ゆらゆらと崩れた体勢を立て直した狐の眼光は未だに武器商人を畏れるようで。
カイトはその様子を確かめるや、自らの緋色の羽根に魔力を籠める。
「猛禽は獲物は逃さない。てめぇは獲物なんだよ!」
羽ばたきと共に放たれたのは緋色の羽根。
それは六つの刃となって、狐の身体を切り刻む。
それこそは、かすり傷程度にならざるを得ぬとはいえ、確実に狐の体力を削り落とす必中の技。
『ァァアアァァ!!!!』
それは脳髄がひび割れるかのような不協和音。
女の悲鳴にも似た吼える声は、至近距離にいたイレギュラーズを絡めとる。
(イヤな鳴き声だね。聞いてて首筋がゾワゾワするや。
内功を高めとかなきゃイシキが持っていかれそうだ)
受けたイグナートが落ち着くために少し体勢を整え、カイトはぶるると羽ばたいた。
その一方、利一と武器商人は素知らぬ顔だ。
「おや、まァ。どうしたんだい、そんな素っ頓狂な顔をして……ヒヒヒ、まさか、あれで終わりなのかい?」
「お前の神通力はそんなものか? その程度の攻撃、全く効かないぞ!」
二人が自らの力を効いた様子を見せぬのに動揺する狐に対して、マギーは集中していた。
(もふもふさん……ごめんなさい!)
引き金を引き、放たれた弾丸は、完全に平静を失った狐の首あたりへと炸裂し、微かな赤を漏らす。
『オォォオン』
痛みに耐えるような遠吠えが耳についた。
「おらよ!」
升麻はそのタイミングを見計らって、移動するや、その慣性のままに蹴りを放つ。再びの襲撃の刃が狐の足を切り刻めば、その体がぐらりと動く。
「どんだけ素早いつってもな。足腰潰されりゃぁ、幾らなんでも鈍るだろ!」
そんな台詞と共に間合いを離せば、狐の目がこちらを見ている。
冬佳は氷蓮華に魔力をこめながら前に出ると、敵に近づき、天を突くように掲げる。すると、自らを中心として無数の氷刃が降り注ぎ、大地へと突き立った。
氷は清冽な光を放って味方に降り注いだ魅了の呪いを振りほどく。
同時にそれに中てられた狐が、混乱した様子で小さく吼える。
チェルカはその様子を見ながらふむ、と頷いた。
「あの様子ならこちらで良いだろうね」
ステッキを介して魔力を整えたチェルカは、魔弾をキツネ目掛けて放つ。
不吉な呪いの込められた魔弾はまっすぐに狐を捕捉すると、その体に巻き付くようにしてその呪いを刻み付けた。
「ヒヒヒヒヒ、どうしたんだい、そんな顔をして……最初の頃の笑みを見せてごらんよ!」
佇む武器商人のただそれだけに、怯える狐の顔には既に余裕など存在しない。
利一はそんな狐の様子をじっと見つめながら、ほんのわずかな癖を見極める。
そして、その癖によって出来る大きな隙に合わせる様に、再び掌底を叩き込んだ。
狐の目が見開かれ、内臓が破裂したのか、口から血を漏らす。
「全く、こういう手合いは時間をかけずにイッキにぶっ飛ばしていくに限るね!!」
イグナートは神経を集中させる。自らを縛り付ける呪縛から逃れる様に、黒き腕を動かした。
放たれた正拳が狐の腹部をえぐるのとほぼ同時、引き絞った拳をもう一度叩きつける。
正しきを標榜する審判の一撃により、狐の身体が悲鳴を上げる。
戦いが長引き、遂に狐が崩れ落ちる。
しかし、一度倒れた狐は、そのままふるふると起き上がる。
「気をつけてください……逃げるかもしれません」
マギーの忠告は、正鵠を射ていた。
狐は周囲を見渡し――跳ねる様に後ろへ跳んだ。
「おや、まァ。どこに行こうというんだい? 化かせもせず、力でも負けて無様に逃げようって?
あまりにおかしくって笑いが止まらんね! ヒヒヒヒヒ!」
「逃げるつもりか? この小物狐が!」
嘲笑する武器商人に、利一に、目もくれず走り出した狐は、しかし。
マギーの放つ精密射撃にによって足の一部をくり抜かれ、それでもなお生きねばとばかりに走り――
「知らなかったのか? 人間ってのはな、馬鹿みたいにしつこい生き物なんだわ」
逃走経路を予測して待ち受けていた升麻は、全力で狐の前へと躍り出て立ちふさがる。
狐は目の前に現れた升麻へと食らいついた。
毒性が染み、ずきりと痛む。
「この事を頭に叩き込んでから、逝きやがれ!」
ハッと笑みを残せば、 既に仲間の包囲は完了していた。
「お前が下だと、言ったよなぁ?」
ケラケラと笑いながら、カイトは狐の前へ降り立つと、一気に疾走する。
音速を越えんばかりの強烈な速力をそのままに、三叉蒼槍で貫けば、狐が声を上げてのたうつ。
そんな敵の様子を眺めながら、チェルカは駄目押しとばかりにライトニングを走らせる。
強烈な雷撃を受けて痺れる敵を眺めながら、次を見ていた。
冬佳は氷蓮華を構えなおす。その後、納刀するような構えを取ったのち、薙ぐように振るう。
刹那――清冽なる穢れ無き水が刃となり、強かに狐に新たな傷を刻みつけた。
「逃がさない……! 絶招・雷吼拳!」
握りしめた黒拳が、雷鳴が、狐の前足を叩き込まれ、鈍い音がした。
「しまいだ……!」
升麻は掌に気を収束させると、全体重を乗せて叩き込む。
防御する暇さえ与えず繰り出された一撃は、狐の内側を強く揺さぶり、破壊する。
同時に、自らを蝕んだ毒性が癒えていくのを感じ取った。
●
更に続く連続した痛撃を受け、オサキキツネがたたらを踏んだ。
ふらふらと揺蕩った狐が、ふらりと空を見上げ、そのまま体を落とす。
ぱたり、橋の上に寝転ぶように沈んだ狐の身体が、ほどけるように消えていく。
「むう……死体が残るようであれば解剖でもさせて貰おうと思っていたが。
これでは無理そうだね」
モノクル越しの瞳を伏せながらチェルカは言う。
その最中も消えていく狐の胸元?から、ごとり、と荒縄が零れ落ちた。
最後に鳴るゴゥンという音と共に、喧騒が蘇る。どうやら、狐が張った結界が解けたらしい。
「……御先狐という妖狐の伝承がありましたね。
従える事が出来れば、主の命に従いその力を振るうという
使い魔や式神のような狐の妖……」
落ちた鈴に近づきながら、冬佳はふと、そのことを思い出した。
拾い上げた荒縄はたしかにずっしりと重く。鈴とで同様だ。
そしてそれは同時に、人の手で作り出された――いや、もっと違う異質な――あまりよろしくはない代物のように思われた。
そう、まるで近頃話題のアレのような――
「ヒヒヒヒヒ! なにやら物騒な気配がするねぇ」
武器商人の言葉が、夕焼けの空に消えていった。
「まぁ、でもこれで、あの武者からの依頼は完了だな
あー……腹減った。飯の一つでも奢ってくれねーかな?」
升麻は一息つくと、腹部をさすり。
「ところで、狐さんって油揚げが好きって本当でしょうか?」
鞄から取り出した油揚げを見ながら、マギーはぽつりとつぶやく。
戦闘中は残念ながら反応してくれなかったが、本能的に逃げる獣では釣られてくれなかった。
「油揚げ……カムイグラということは、もしかするとうどんとかありそうだな……」
マギーの取り出した油揚げを見ながら利一はふと思う。
「なんにせよ、食べに行くなら早めに動いた方がいいと思うぜ?
俺達は高天京の地形にまだ慣れてないしな」
続けるカイトに頷くように8人は夜の帳の下りつつある高天を歩き出すのだった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
きつねうどんがたべたくなってきました……
MVPは得てして殺伐した空気感に微笑ましさをくれたあなたへ。
もふもふ……いつか純粋にもふもふを堪能できる依頼が出ることを祈って。
それでは、お疲れさまでしたイレギュラーズ。
GMコメント
さて、今晩は春野紅葉です。
そんなわけで私のカムイグラ依頼2本目になります。
シンプル戦闘です。それでは、詳細をば。
●オーダー
妖 オサキキツネ(以下オサキ)を討伐する
●戦場
高天京の一角にある橋と、それがかかる川、並びに両岸にあたる土手。
イレギュラーズとオサキは互いに橋の両岸にいます。
戦闘開始直後、オサキはイレギラーズのいる方の岸に向かってきます。
●敵情報
【オサキキツネ】
尾が2本に分かれた狐の妖怪です。
いわゆる九尾の狐に比べれば全然大したことのない小物の狐ですが、
一応、神通力の類も使えるようです。
人払いの結界を張ったらしく、周囲に人影はおらず、乱入されることもありません。
また、自分が不利になったら本能的に逃亡を狙います。
神攻、反応、機動、回避、抵抗などが高め。それ以外のステータスは並。
<スキル>
・魅惑の咆哮(A):神至範 威力小 【魅了】【呪縛】
・誘いの鳴声(A):神近扇 威力小 【怒り】【呪縛】
・毒婦の顎(A):神至単 威力中 【猛毒】
・人除けの鈴(P):自分の周囲に自らが獲物と定めた人以外が無意識的に避ける結界を張っています。戦闘終了まで常時発動。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
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