PandoraPartyProject

シナリオ詳細

お嬢様は認めない!

完了

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オープニング

●異世界ステライト
 獣人と人間が暮らす異世界、ステライト。そこにある商業都市ステラベルにはとある大きな商家があった。
 何代と続き、物流を商いとしているその家には年ごろの娘が一人居た。名前をエリナー・グリーンヒル。
 そのエリナーに、婚約者の話が来たのが始まりだった。

「ぜったい認めませんわ!なぜ、私があんな人の妻にならなければいけないのです!」
「彼は幼馴染じゃないか!それに幼いころはまんざらでも無かっただろうに」
「小さいころは、小さいころ、ですわ!……このままこの話を進めるなら…家出します。えぇ、二度とこんな家には戻ってきません!」

 そんな言葉と共に、エリナーはその家から消えた。
 家の主人は、たまたま都市に来た境界案内人にその話をぼやいたのであった。

●境界図書館
「ということで、お嬢様を見つけてほしいんだ」
 狐の獣人、ミロシュ・ナイドハートはイレギュラーズの姿を見て微笑んだ。いや、こんなの自分たちで何とかしろよ。そんな言葉も聞こえたが…。
「…うん、でもね。言っちゃったんだ。なんとかしますって」
 イレギュラーズの言葉も聞かず、彼はその場でそう言ったらしい。引き受けてしまったものは仕方ない…。本当にそうなのだろうか…。
「その代わり、まだ都市に居ることはわかっているんだ。聞き込みをすればきっと見つけられるに違いないよ」
 するべきことは、地道な聞き込みと調査。きっと心優しいイレギュラーズはしてくれるだろう。うん、ミロシュは知っているよ。
「探すべき人は、エリナー・グリーンヒル。元気なお嬢様で、本来は良い子なんだけれど…。幼馴染が婚約者になると知って、逃げ出してしまってね」
 婚約者も、家の主人も困り果ててしまった、という。
「見つけたら家に戻してほしいんだけれど…、真っ当な婚約破棄の理由があれば、聞いてほしいんだ。ほら、婚約者が実は酷い男で、結婚したくないって理由も、あるかもしれないからね」
 まぁ、知らないけど。
「だから、行ってらっしゃい。頼んだよ!」

NMコメント

初めまして、笹山ぱんだです。
今回はお嬢様を探すシナリオです。
世界は獣人と人が暮らす世界「ステライト」
その中の商業都市ステラベルのお話しです。

探す場所は5つ
北区、西区、東区、南区、中央区。
中央区にはグリーンヒル家の家が建っています。
聞き込みの場合は
中央区は主人、婚約者、使用人、住人
他の区では住人に聞き込みが出来ます。
ギフトや能力を使って調査をしてもいいですし、地道に聞き込みをしても良いでしょう。

【エリナー・グリーンヒル】
グリーンヒル家のお嬢様。なぜ婚約者から逃げたのかは不明。
婚約者とは幼馴染。二階の窓から飛び降りて無事だったりするアクティブな女の子。
猫の獣人。白い挑発に青の瞳を持つ。
16歳。

【ラッセル・グリーンヒル】
エリナーの父親でありグリーンヒル家の主人。
娘を愛し、昔からなじみのある男を婚約者にしたら逃げられた。困った。

【ルイス・ハーヴェイ】
婚約者の男。エリナーの幼馴染。ステラベルのとある宝石加工の一家の次男。
人間。なぜ逃げられたかわからない、と言っているが…?

そんな感じです。
お嬢様の捜索→発見→説得。
そんな流れが出来ればよいなぁ、と思っています。
よろしくお願いします!

  • お嬢様は認めない!完了
  • NM名笹山ぱんだ
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年07月15日 21時35分
  • 章数3章
  • 総採用数3人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

ソーニャ・カリーニナ・デグチャレフ(p3p008582)
アンブレイカブル

●捜索
 商業都市ステラベル、中央区にあるグリーンヒル家の大きな館に訪れた『アンブレイカブル』ソーニャ・カリーニナ・デグチャレフ(p3p008582)は館の使用人に話を聞くことにした。

 ひとつ、メイドの話
「お嬢様は南区の方にご友人がいらしたみたいなの。…もしかすれば、その付近に…いえ、私が言ったことは旦那様には内緒ですよ!」
 友人関係には口を出さないように、とお嬢様本人から言われているらしい。

 ソーニャは幼い姿をしているが元軍人である。そして、軍人だからこそ仕込まれた技術がある。その一つが嗅覚が優れている、ということだ。
「すまないが、エリナーさん…お嬢様が肌身離さず持っていたものはないだろうか」
 嗅覚でその匂いを追えばきっと、見つかるだろう。そう思ったソーニャだったが、メイドに差し出されたのは…可愛らしいパンティーだった。
「で、これを嗅がされることになるのか?」
 不満は、まぁあった。だが確実性はある。南区に行けば何かがわかるだろう。本人に会えなくても、友人には話を聞けるはずだ。
「それにしても…浪漫の極致みたいな結婚だが、お嬢様は何か不満なことでもあったのかわかるか?」
「……えっと、その、…そうですね、私から言うのは憚れます…。どうか、お嬢様本人に、聞いてください」
 微妙に瞳を逸らしながら言うメイドに首を傾げながらも、ソーニャは南区へ向かった。

成否

成功


第1章 第2節

アト・サイン(p3p001394)
観光客

●捜索
「さてさて、観光客の眼から逃れられるかねえ、ヘルキャットのお嬢様は」
 己のことを観光客だと自称する、『観光客』アト・サイン(p3p001394)は屋敷の主に挨拶をした後、お嬢様が逃げた部屋を観察する。可愛らしい女の子の部屋だ。
 
 窓を開ければ大きな木が立っている。下を見下ろせば降りれない高さではない。
「…お嬢様は、その、おてんばで」
 アトの後ろについていた若いメイドがこほん、と咳ばらいをして言う。きっとこのメイドも勘づいている。この窓から木を伝って飛び降り逃走したのだと。
「…なるほどね。ずいぶんお元気なようだ。お嬢様がどちらの方へ行かれたのかはわかるかい?」
「…いえ、特には…」
 メイドは少し考えるそぶりをしながらも首を横に振る。そんなメイドを魅了の目薬をさした眼でじっと見つめる。そうすればメイドは催眠状態にかかり…
「さ、正直に離してご覧」
 ぽう、っとした瞳でメイドは話し始める。
「…お嬢様は、南区の方にご友人が居ます。…泊まりにいく、と荷物の用意をされていました。…口止めも頼まれています」
「…南区か、なるほど。ありがとう、メイドさん」
 催眠が解けたメイドは、不思議そうに首を傾げる。にこりとアトが微笑みかければぺこりとお辞儀を返した。

 場所に目星がついたのなら、速やかに移動しよう。
「僕はオーダーにはしっかりと従うことには定評のある観光客なんでね?」
 アトは南区へ足を進めた。

成否

成功

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