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シナリオ詳細

怪盗ハロハロを捕まえろ!

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

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 『怪盗ハロハロ』それは世界各地の有名な宝石や芸術品を、どんなに工夫された厳重な警備であろうと盗んでしまう、とても有名な怪盗である。そして、それのライバルがあの名探偵……ではなく、世界有数の大富豪リッチ・ネバーエンドだ。彼は自身の自慢のコレクションの一つである絵画を怪盗ハロハロに盗まれていて、その悔しさから多額の金を費やしてネバーエンド財団を作り、その財閥で稼いだ儲けを使って怪盗ハロハロへの対策に当てているのであった。しかし、どんな対策をしても結局用意した宝石や芸術品は盗まれてしまう。
 そうしてネバーエンド財団の資金も底を尽きかけ、もう諦めようかと思ったリッチに一人の女が現れた。彼女は一通り話を聞いた後リッチに言った。
「どんな対策をしても狙った獲物を盗む怪盗ね……面白そうだわ!それならわたしの紹介であなたに強力な助っ人を呼んであげるね」
突然の申し出に泡を食ってしまったリッチ。そして、去ろうとする彼女を見て、リッチは慌てて質問する。
「ちょっと待ってくれ!申し出は嬉しいが、私としてはよく分からないことが多い。せめて君の名前だけでも…」
しかし、彼女は質問には答えずにそのまま去っていってしまった……
 彼女が言った助っ人とは、どういう人物なのか。しかし、リッチとしてはそこはどうでも良かった。何せ、この世のあらゆる人物を呼んでも怪盗ハロハロには効かなかったからだ。それこそ、他の世界から来た人物でもなければ……

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 ということで、今回の目的は怪盗ハロハロを捕まえることよ。場所はとある豪華客船で、そこで展示されている宝石がハロハロの狙っている獲物ね。それと豪華客船のことなんだけど、ハロハロが予告した時刻の一時間前まではあなた達イレギュラーズも自由に楽しめるの。だから、普通に遊んでても良いし、その時間でハロハロを探したり、最初から宝石のあるところで待ってても構わないし、そこはあなた達に任せるわ。
ただ、ハロハロはどんな手段で宝石を狙っているか分からないから、みんな注意して行動してほしいわ。

 えっ?最後に出てきた女は誰かって?そりゃわたしだけど……

NMコメント

ごきげんよう、桃山シュヴァリエです。今回で四作目のライブノベルです。今回はイレギュラーズの皆さんに怪盗を捕まえてもらいます!なお、最初に遊べるチャンスもあるので、是非参加してください!

今回の目的
 今回の目的ですが、タイトルにもある通り怪盗ハロハロを捕まえることです。しかし、ハロハロも一筋縄ではいきません。簡単な作戦ならすぐに破ってしまうでしょう。イレギュラーズとしての能力を最大限に活かした作戦で捕まえましょう!

プレイングについて
 まずは①ハロハロが予告した時刻まで何をしてるかを書いてください。後述する場所などで何をするかは皆さんに任せます。
 次に②ハロハロが宝石を盗もうとするまでに仕掛ける作戦を書いてください。しかし、目的にも書きましたがハロハロは簡単に捕まらないのでしっかり考えましょう!あと、この時にリッチが用意した警備員を使っても構わないです。
 最後に③ハロハロに宝石が盗まれた場合、どうやって対処するかを書いてください。ハロハロを追いかけるもよし、リッチや他の乗船者を落ち着かせるのもよしです。

舞台について
 今回の舞台はとある豪華客船です。船の甲板にはプールがあったり、船内にはカジノや宝石がある大広間、それ以外にも豪華客船にありそうな施設は大体揃ってます。ところで、船を出たらすぐ海なのにどうやってハロハロは脱出するつもりなのでしょう?

登場NPCについて
 怪盗ハロハロ
  世を騒がす有名な怪盗。どんな罠であろうと彼の前には全て無力である。そんな彼を捕まえようとリッチ・ネバーエンドを含めた多くの人が彼を捕まえようとして、その人らよりも多くの人が彼の華麗な盗みを期待している。
 リッチ・ネバーエンド
  怪盗ハロハロを捕まえようと巨額の資産を使って策を練ってきた男。しかし、ハロハロに熱中するあまり、ついに資産が底をついてきて結果ポルックスを信じるまでに至った。ちなみに、今回はイレギュラーズ以外にも数百人の警備員を雇っており、彼らは船内をくまなく見張っている。なお、この警備員はプレイング②③で使っても構わない。

  • 怪盗ハロハロを捕まえろ!完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年06月21日 22時10分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

アデライード(p3p006153)
移動図書館司書
メリー・フローラ・アベル(p3p007440)
虚無堕ち魔法少女
天目 錬(p3p008364)
陰陽鍛冶師
ソーニャ・カリーニナ・デグチャレフ(p3p008582)
アンブレイカブル

リプレイ

怪盗ハロハロを捕まえろ!リプレイ

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 豪華客船に乗り込んだイレギュラーズだが、彼らはカジノやプールにはほとんど目をくれずに各々のやり方でハロハロの対策に向かった。

『躾のなってないワガママ娘』メリー・フローラ・アベルは、カジノやプールなどの人が多く集まる施設で客たちにこう呼びかけていた。
「お客様の中に怪盗ハロハロ様かその共犯者の方はいませんか〜」
 もちろんこの呼びかけで名乗り出る者はいない。しかし、メリーはその質問に対してどう考えたかを、リーディングによって読み取って探していた。しかし……
(ここにはいないみたいね。それじゃ次の場所ね)
 そう簡単に怪盗は見つからない。

『移動図書館司書』アデライードと『アンブレイカブル』ソーニャ・カリーニナ・デクチャレフの二人は、両者共に必要とするものがあるという警備員室に入った。
「失礼します。私はご紹介にいただいたアデライードでございます」
「同じく、本日付けで着任したソーニャ・カリーニナ・デクチャレフ元少佐である」
 そう言って二人は部屋に入ろうとするが、
「すまない。もしかしたら変装したハロハロかもしれないから、君たちを紹介した人物についていくつか質問をさせてくれ」
 警備員とは違う服装の男、依頼主のリッチ・ネバーエンドが入るのを止めさせ、本当に紹介された人物か、質問を通して確認する。
「ではアデライードさんから。紹介者の容姿を教えてくれ」
「そうですね、金髪で青い目でございます。あと、赤いリボンもつけていたかと」
「わかった。ではソーニャさん、紹介者の名前を教えてくれ」
「ふむ、名前はポルックスだが……確かお主の前では名乗っていないはずだろう?」
「まあ、そうなんだが、正直紹介者の名前がいいか元気になってきたのもでね。とはいえ二人は本当にポルックスの紹介で来たのだとわかったよ。それで、ここにはどんな用事で?」
 こうしてアデライードとソーニャは乗客名簿や船内マップ、またハロハロのこれまでの手口に関する資料に目を通すことを開始できた。

『魔剣鍛治師』天目 錬は、警備の責任者と話をつけて宝石のある大広間に行った。そして、飾られている宝石に無機疎通で話を聞く。
「すまないがリッチ・ネバーエンドは何者か、怪盗に狙われることについて何か詳しく知らないか?」
 宝石は答えた。
『さあな。何せこのワシはこれまで多くの金持ちに売買され、また色んな怪盗に狙われたりした世界的にも超有名な宝石じゃからな。正直、今持っているやつのことも、今狙っているやつのこともワシにとっちゃいつものことなのじゃ。だから話すことはない』
 残念ながら宝石からは何も情報を得ることができなかった。
「そうか……なに、今回は例え攫われてもすぐ声を出せば助けられるものだ。それじゃあ、暇だから偽物の宝石でも作っておくか」
 こうして、錬は作戦のために偽物の宝石を作っていった。のだが、
『それは駄目じゃ、輝き具合が足りん。作り直すんじゃ!』
 宝石からの叱咤に、錬は耳が痛い思いをしていた。

⚫︎
 そうして怪盗ハロハロが予告した時刻の一時間前。イレギュラーズの四人と警備員のリーダー達、そしてリッチは大広間に集合していた。まず簡単な警備の一通りの説明をリーダー達からしてもらい、その後イレギュラーズがそれぞれで考えた案を言った。
「まず警備員の皆さんには封鎖、足止め、密集などで徹底した遅延工作をしていただきます。相手は曲がりなりにも怪盗ですので、そういったことで行動を縛ることができるでしょう。場所の指定などは私がします」
「小官からは相手が停電を起こしてパニックにされることを考えて、予め警備側でのタイミングで停電を起こしてもらおうと思っている。そのため小官は司書殿の案や盗まれた後のことも考えて船内の放送室に向かうとしよう」
「俺の方では偽物の宝石を作っておいたから、それを中央に置いておこうと思う。しかし、偽物の方にはあまり期待できないから俺自身は本物の近くで待機しておく」
「私も本物の近くにいようかしら。ただ、その時には数人の警備員も一緒にいてもらうわ」
その後、リッチから全員へ激励の言葉が送られて、怪盗ハロハロとの戦いが始まった。

⚫︎
 怪盗ハロハロが予告した時刻の20分前。
「怪盗まだかなー。みんなマジメだからか誰も範囲内に来ないし、わたしすごく暇なのよねー」
「メリー様、確かにまだ怪盗らしき動きをする人は見つかりませんが油断は禁物です。それに、そろそろ停電も起こりますから……」
 暇そうにするメリーをアデライードが窘めていると、ピンポンパンポーンと船内アナウンスが始まる。
『これより大広間で怪盗ハロハロ対策のために一時的な停電を起こす。皆、急に暗くなってもパニックにならないように。なお、停電からしばらくしたら懐中電灯で灯りをつけるので安心して宝石を見ていてほしい』
 ソーニャのアナウンスからしばらくして、大広間全体が暗くなった。しかし、事前にアナウンスがあったためギャラリーが慌ててパニックになる事はなかった。こうして、あとは怪盗が尻尾を見せるのを待つだけだったのだが……

 そして予告された時刻。メリーもアデライードも怪盗らしき人物による行動は分からなかったが……
 停電から戻って灯りがつくと、

「それでは予告通り、この宝石は頂かせてもらうよ!」

 スーツ、マント、シルクハットのどれもが黒色の姿の人物、怪盗ハロハロが宝石を持っていた。
「え!?いつの間に宝石を!」
 メリーはこの状況に驚いているが、アデライードは冷静になって理由を考える。
「そういえば、ソーニャ様が見ていた怪盗ハロハロに関する資料の中に、動物を使った手口があったような……多分、夜目がきく小型のサルを使ったのでしょうか」
「冷静に分析してないで、早くアイツを捕まえないと!」
メリーが急かすが、そこに新たな知らせが入る。持たされていた通信機を通して錬からだ。
『すまない、本物の方が盗まれてしまった。今は俺が追いかけているが、後から救援を……』
「こっちの偽物も盗まれたわ!もう、どういうことだかわからないわよ!」
「多分、どちらかが本物のハロハロで、どちらかがハロハロの助手でしょうか。確かに『怪盗』といえば助手の存在もありましたからね……私とした事が失念してました」
こうして宝石は本物と偽物の両方とも盗まれ、それぞれで戦いの第二ラウンドが始まるのであった。

⚫︎
 錬は、宝石を盗んだ犯人である怪盗ハロハロ、の助手を追いかけていた。
「待ちやがれ!所詮は格好付けたコソ泥が、職人を嘗めるなよ!」
 始まりの赤で自信を強化し、無機疎通を使って宝石の声を聞いて、そこにエメスドライブを仕掛け、怪盗の助手を追い詰めていく。そして捕まると思った瞬間……

ドロン!

 突然煙幕を出されて、錬は怪盗の助手を見失ってしまった。錬は通信機で三人に、怪盗を見失ってしまったこと、そして怪盗の特徴を伝えて、大広間に戻って行った。

 その頃ハロハロ本人はメリーに追いかけられていた。ちなみにアデライードはギャラリーを宥めるために大広間に残っている。メリーはハロハロに慈術で攻撃するも、すぐに躱されたり、当たっても足を止めようとしなかったりで中々追いつかない。そうして助手と同じく煙幕を使って逃げようとしたが……

「逃すかぁ!」

 煙幕を出す前に、ハロハロの背後に潜んでいたソーニャの蹴りが炸裂。ハロハロは失神して倒れた。
「あっ、ソーニャ!あなた放送室にいるんじゃなかったの?」
「そうだな。小官は足が不自由だから追いかけっこに興じるつもりは無かったが、今船内は完全に封鎖されておるし、それに事前に船内を調べたところ、どうやら怪盗らはこういう時の脱出手段を持っていないみたいだ。だから怪盗が来るであろうこの廊下で待ち伏せしていたのだ」
 その間にハロハロは縄で縛られ怪盗騒ぎは一件落着。かと思ったがその後の錬からの通信で、メリーは船内の捜索を続行し、ソーニャは放送室に戻っていった。

 本物の宝石を持っている怪盗の助手は、大広間の近くのトイレで再度変装してギャラリーに紛れようとした。しかし……
「すみません、怪盗かそうじゃないかを確認するため、照合させていただきますがよろしいでしょうか?」
 アデライードに声をかけられ、すぐに身の危険を感じた。しかし、思い返せば彼女には怪盗の助手としての顔を見られていないし、また変装した状態で一般客として乗船したため、照合されても問題ないと考えた。それに時間は取られるが照合が終われば逆に自分の身の安全が確保されるだろう。それらのことからアデライードの照合を受けることにした。
 だが、照合されている間に錬が大広間に戻ってしまった。
「残念だが、宝石を持っていたまま変装したのは失敗だったな。もう一度言うが、コソ泥が職人を嘗めるんじゃあないぞ」
「あら、貴方様がそうでしたか。では、『怪盗』ハロハロ……いえ、その助手様、私司書をしておりますアデライードと申します。それでは、神妙にお縄についてくださいませ」

⚫︎
 こうして怪盗ハロハロとその助手は逮捕され、宝石もリッチの元へ戻った。また、錬が作った偽物の宝石も、怪盗が本物と間違えて盗んでしまうほどの物だということで、後に有名な宝石の一つになるのであった。

成否

成功

状態異常

なし

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