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シナリオ詳細

この国をゲーミング・天義にしてやろうか

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ゲーミング・カカポ
「イェェェェェェッェ!」
「イェェェェェェッ!」
 早朝の天義の街を、明らかにテンションの高い何かが疾走する。
 1680万色に輝くその身体! ぐねぐねとウェーブするように振るその頭!
「げ、ゲーミングカカポだ!」
「ゲーミングカカポが出たぞ!」
 穏やかな早朝に、絹を裂くような悲鳴が響き渡る! 天義の街を脅かすその生き物は、1680万色に輝く魔物、ゲーミング・カカポだ!
「イェェェェェェッ!」
「イェェェェェェェイ!」
 ご機嫌なユーロビートをBGMに、ゲーミング・カカポは天義の街を練り歩く! その眼が妖し気に輝くや、1680万色に光る怪光線が発射され、直撃を受けた建物が、道が、そして人が! 1680万色に輝くゲーミング化されていく!
「おっぱい」
「おーいえすおっぱい」
『イェェェェェェェェェイ!!!!』
 独特な鳴き声を上げ、ゲーミング・カカポは1680万色にその身体を輝かせながら、今や1680万色に輝くゲーミング・天義の街中で、うねうねと頭を回した!
 これは、ゲーミング・カカポによる一般的な求愛行動である! より多くの街をゲーミング化させたゲーミング・カカポのみが、ゲーミング・カカポ・カップルとなり、子孫を残すことができるのだ! 世は大パリピ時代であった!
「おお……そんな……! あの厳粛な天義の街が……!」
 その恐ろしい凶行を前に、ゲーミング・天義のゲーミング・市民たちにはなすすべもない。
 ゲーミング・カカポによるゲーミング化の嵐に、ただ身を寄せ合い、耐えるしかないのだ――!

●イン・トゥ・ザ・ゲーミング・ネメシス
「あんな背徳的な生き物を放置していられますかッ!」
 と、サングラスをかけた1680万色に輝くゲーミング・神父が、テーブルに拳を叩きつけた。もちろん、普段から光っているわけではなく、ゲーミング・カカポの被害者である。
 天義の、とある町の一角にある、ローレットが端末として利用している酒場――そこはすでにゲーミング・カカポの被害を受け、1680万色に輝くゲーミング・酒場と化していた。
 とにかくぎらぎらと輝いていて、目に痛い。ちょっとやそっと、1680万色に輝くくらいならなんだか雰囲気が出そうなものだが、こうもそこら中ギンギンギラギラと輝かれると、正直何が何だかわからない――ゲーミング・神父のように、サングラスをかけるのも仕方ないだろう。
「皆さんに頼みたいのは! お分かりの通り! ゲーミング・カカポの討伐です!」
 あまりにも1680万色がうるさすぎて、ついつい声まで大きくなってしまう。それはさておき、神父のいう事もわかるだろう。厳粛なりし宗教国家、天義――その街が、夜の繁華街みたいなドギツイ色で輝いてしまうのは、正直言ってよろしくあるまい。
 ゲーミング・カカポは、前述したとおり魔物の一種である。そのため一般人では対処することができず、となると聖騎士団による討伐を、という事になるのであるが、ゲーミング・カカポの性質がそれに二の足を踏ませていた。
 この状況を見て分かる通り、ゲーミング・カカポのゲーミング・ビームを受けた対象は、一週間ほど1680万色に輝くゲーミング化してしまうのである。
 となれば――まずい。迂闊に聖騎士団を派遣し、討伐は出来たもののゲーミング・聖騎士団とか誕生してしまった場合、一般市民の信仰が変な方向に揺らぎかねない。想像してほしい、ゲーミング・レオパルとか誕生してしまった場合の事を。笑えるが、笑い事ではない。あまりにも不敬すぎる。そして何かの間違いで、ゲーミング・法王・シェアキムとか誕生してしまった日には――!
「という訳で! ローレットの皆さんに討伐をお願いするしかないのです!」
 どん! と、ゲーミング・神父は土下座をした。その土下座は1680万色に輝き、かなりの迫力をイレギュラーズ達に与えた。
「なにとぞ! なにとぞぉーっ!」
 かくして、そんなゲーミング・神父の勢いに押されるまま、イレギュラーズは迷惑生物討伐の依頼を受諾したのであった――。

GMコメント

 お世話になっております。
 ゲーミング・洗井落雲です。
 此方はゲーミング・天義の街に現れたゲーミング・カカポを討伐するゲーミング・依頼になっています。

●成功条件
 ゲーミング・カカポの全滅

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

●状況
 天義の街を練り歩き、ゲーミング・ビームによって街を1680万色にかがやくゲーミング化してしまう魔物、ゲーミング・カカポ――。
 あまりにも不敬なその魔物を、このまま放置していては、天義が深夜の繁華街みたくなってしまう事は避けられません。
 そうなる前に、皆さんが街中に現れたゲーミング・カカポを撃退し、天義の街を守り抜くのです。
 なお、現実のカカポは絶滅危惧種ですが、ゲーミング・カカポは魔物でなかなか絶滅しないので、普通に全滅させてしまって構いません。

 作戦決行時刻――なんですが、町中ゲーミング化が進行しているので、滅茶苦茶まぶしいです。昼も夜も関係ありません。
 その他、移動や武器の取り回しに関するペナルティなどは一切発生しないものとします。

●エネミーデータ
 ゲーミング・カカポ ×16
  ゲーミング・魔物の一種です。ゲーミング・ビームを放ち、全てをゲーミング化させます。この街には合コンのノリできました。
  物理属性の単体攻撃を使用してきます。これには『怒り』が付与されます。
  また、以下の特殊スキルを持ちます。

 ゲーミング・ビーム
  神・遠・単。ダメージと共に、対象を特殊状態『ゲーミング化』する。

  特殊状態・ゲーミング化について
   この特殊状態は戦闘中スキルで解除できない。
   本人・武器・スキルの名前の接頭に『ゲーミング』が付く。
   身体が1680万色にかがやき、眩しくなる。何らかの対抗策がない限り、命中・回避にマイナスペナルティが発生する。

 ご機嫌なユーロビート
  特殊スキル。ゲーミング・カカポがいる限り、辺りにご機嫌なユーロビート・ミュージックが流れ続ける。すべてのユニットを特殊状態『ユーロビート化』する。

  特殊状態・ユーロビート化について
   この特殊状態は、戦闘中スキルで解除できない。
   常にあたりからユーロビートが聞こえるような気がする。
   本人が「ユーロビート? 好きですよ?」 というスタンスなら、APが毎ターン10回復する。
   本人が「ユーロビートはちょっと……」と言うスタンスなら、APが毎ターン10減少する。
   なお、何方のスタンスかは自己申告制とする。

 以上となります。
 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。

  • この国をゲーミング・天義にしてやろうか完了
  • GM名洗井落雲
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年06月29日 23時00分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

リゲル=アークライト(p3p000442)
白獅子剛剣
リカ・サキュバス(p3p001254)
瘴気の王
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
エッダ・フロールリジ(p3p006270)
フロイライン・ファウスト
メルトリリス(p3p007295)
神殺しの聖女
ヴィクトール=エルステッド=アラステア(p3p007791)
懐中時計は動き出す
クリソプレーズ(p3p007897)
虹の橋を歩む者
霧ノ杜 涼香(p3p008455)
流体人間

リプレイ

●ゲーミング・ハンティング
「イェェェェェェェ!!」
「イェェェェェェェ!!」
 今日も響き渡るご機嫌な鳴き声。1680万色に輝くその身体から放たれる、これまた1680万色のゲーミング・ビーム。そのビームに直撃したものは、人であろうとモノであろうと、1680万色に輝くゲーミング化されてしまう――!
 此処はゲーミング・天義の街。すでにあちこちがゲーミング化されてしまったこの街に降り立ったのは、未だゲーミング化されていないイレギュラーズ達だ! しかし、この街には二種類の人間しかいない。すでにゲーミング化されたものと、これからゲーミング化されるものだ――。
「いや、ごめんですよ! ゲーミング化とか!」
 『雨宿りの』雨宮 利香(p3p001254)が物陰に向って叫ぶ。その先には、こちらを窺くゲーミング・カカポがくねくねと頭を震わせていた。ゲーミング・カカポはイレギュラーズ達の姿を認めると、こっそり「イェェェェェ!」と叫びながら、街へと消えていく。
「天義が滅ぼうが個人的には知ったこっちゃないですけど、さすがにこの滅び方は嫌ですよ!」
「ううん……これが、復興記念のお祭りで騒がしかった、とかなら良かったんだけどなぁ」
 『白獅子剛剣』リゲル=アークライト(p3p000442)は苦笑する。住民たちが自発的に騒いでるのならそれはそれだが、このように強制的に騒がしくされているのはいただけない。
「出没した場所が悪かったですわね……練達とかなら、笑ってすまされたような気もしますのよ」
 『深き森の冒険者』クリソプレーズ(p3p007897)の言葉通りだ。練達あたりなら笑ってすまされた可能性は、捨てきれない。
 とはいえ、ここは天義なのだ。国民性としても、過度に華美なものは受け入れられまい。住むところが違えば、立派な害獣となるのが世の常である。
「なんと嘆かわしい。神聖かつ、白亜の都がこんなカラフルで! きらきらで! 目がちかちかするっ!」
 『聖少女』メルトリリス(p3p007295)等にはこの光景はつらいだろう。厳粛なりし宗教国家、天義の神聖なる都が、1680万色に輝くゲーミング・天義へと変貌を遂げようとしているのである。
「……まぁ、偶にはこの都もこういう祭りがあってよし」
 誰にも聞こえぬように、小声でつぶやいた。怒りも本心だが、少しだけ面白い、と思ってしまったのもまた事実だ。まぁ、確かにたまには、面白おかしい事があってもいいだろう……度を過ぎれば、もちろん不正義だが。
「オーッホッホッホッ! きらめき目立つことにかけてわたくし以上がおりますなど、断じて許せませんわ!」
 と、高笑いなどを決めるのは『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)だ!
「そう! このわたくし!」
 タントはぱちり、と指を鳴らす――すると聞こえてくる、あの声!
   \きらめけ!/
   \ぼくらの!/
 \\\タント様!///
‪「──‬の方が! きらめき溢れることを証明しますわーー!」
 シャイニングダズリングライトニングポーズを決めるタント様! そしてその足元には、まるでタント様を称えるように、2匹のカカポが1680万色に輝きながらぐねぐねと頭を動かしていた。タント様withゲーミング・カカポだ!
「こらこら、いまはわたくしのターンですので、散りなさい! しっ、しっ!」
 タント様がぺっぺっと手を振るう――カカポがぐねぐねと動きながら去っていった。
「しかし、ゲーミング……って言うのは、いったい何なのですかね。いや、理解したらいけないような気がするのは分っているのですけれど」
 『黒鉄波濤』ヴィクトール=エルステッド=アラステア(p3p007791)が苦笑しつつ言った。ゲーミング……意訳すればゲーム用、と言うような意味合いであるが、光り輝いてユーロビートが流れると何がどうゲーム用なのかはさっぱり理解できない。
「なんだかミームに汚染されているのでありますね。しかし、こう言っては何ですが、生殖活動なのにあまり邪魔をするのもかわいそうでありますよ。このぶんちゃかなる音楽もなかなか良いし――」
 『フロイライン・ファウスト』エッダ・フロールリジ(p3p006270)がうんうんと頷く――その足元に、さっ、と忍び寄る四匹のゲーミング・カカポ。顔はくねくねとは動かさず、ピンク色のまま発色も止めている。
「ねくすと・くえすちょん エッダ・フロールリジ」
「ちっぱい」
「ちっぱい」
「ちっぱい」
「いえす。ねくすと」
 そのままとぼとぼと解散するゲーミング・カカポ。一瞬、あっけにとられた一同であったが、
「誰がちっぱいだ!! 言ったのはテメェか!! 一匹残らず殺すであります!!」
 どうやらここにやってきたゲーミング・カカポは巨乳派のようである。激高するエッダが手甲に包まれた両手をバタバタと振りながら、一目散に駆けだすのへ、
「わわ、行っちゃいますよ! 私達もいかないと!」
 『流体人間』霧ノ杜 涼香(p3p008455)が声をあげる。仲間達はそれに頷くと、1680万色に輝くゲーミング・天義の街へと駆けだしたのであった――。

●ゲーミング・Aチーム
 さて、イレギュラーズ達は4人ずつのチームに分かれて、ゲーミング・カカポ狩りを開始した。此方のチームは、リゲル、利香、タント、涼香である。
「さて、どう探すか――相手は神出鬼没だからな。出来ればおびき寄せたい所だが」
「相手はゲーミング化を狙う生き物。奇襲によるゲーミング化も警戒した方がよさそうですね……ところでリゲルさん、その格好って何です?」
 利香が声をあげるのへ、リゲルは胸を張った。
「ゲーミング・シルバー・カカポだよ」
「ゲーミング……いや、なんて?」
「ゲーミング・シルバー・カカポだよ」
 リゲルが再度胸を張る――その姿は、アルミホイルがぎんぎらぎんに張り巡らされた、カカポの着ぐるみであった! いうなればゲーミング・シルバー・カカポ・リゲルである!
「相手は求愛行動中……ならば、此方もカカポの格好をしていればおびき寄せられたり、むしろ畏怖してくれるんじゃないかと思ってね……対策は万全さ。任せてくれ!」
 ぴっ、と親指を立てるリゲル。
「どうしたんですかリゲルさん、今日テンションおかしいですよ?」
「街を包むご機嫌な音楽――それに俺も魅せられたのかな。虹色に輝くTENGI……心はHAKUA……手を伸ばしHAPPYENDのその先へ――」
「イェェェェ!」
「GAMING!」
「イェェェェ!」
「GAMING!」
「イェェェェ!」
 ご機嫌なユーロビートに合わせて、くねくねと踊るカカポたち! 銀のカカポと1680万色のカカポが、うねうねとうねり合いながら交差する!
「ハッ! いつのまにっ! ですわっ!?」
 おもわずタントが声をあげる! 気づけば、リゲルにおびき寄せられたのか、カカポたちの姿が!
「イェェェェ!」
「ネクスト、御天道・タント」
「まな板」
「まな板」
「デコお嬢様」
「イェェェェェェ!!」
 何やら喚きながら、ゲーミング・ビームを発射するカカポの群れ!
「なんですの!? なんだか侮辱されたような褒められたような複雑な気持ちがしますわっ!?」
 カカポたちは『怒り』を付与する攻撃を持っているが、タントに怒りなどは通用しない。これはBSではなく普通になんだか腹立たしかっただけである。
「くっ……あぶない!」
 前線に立ちはだかり、ゲーミング・ビームを受け止めたのは涼香だ! しかしその代償は大きい。その姿は1680万色に包まれ、刹那、1680万色に輝くゲーミング・涼香へと変貌を遂げる!
「わわっ、まぶしいですっ……けど!」
 自らの身体の発光に、涼香は己のギフトを発動させる――その姿は、流体状のスライムへと変貌を遂げた。そして、1680万色に輝くスライムは、己の身体をぐねぐねとうごめかせ始める!
「は、はずかしい、ですけど! これで、カカポたちを幻惑させられれば……」
「恥ずかしがることは無い、ゲーミング・涼香」
「ゲーミング・リゲル君……いえ、ゲーミング・シャインシルバー・カカポ・リゲル君!」
 そう、そこに居たのは、1680万色に輝く ゲーミング略リゲルだ!
「俺達の役目は、カカポになりきる事だ……そう、俺が! 俺達が! ゲーミング・カカポなんだ!」
 きり、と1680万色に輝く瞳で告げるゲーミング略リゲル――その言葉に瞳を潤ませながら、ゲーミング・涼香は頷いた。
「私、頑張ります! いぇぇぇぇぇぇぇ!」
「もっとだ、ゲーミング・涼香! カカポの思考を読め! イェェェェェェ! スライムおっぱいイェェェェェェ!」
「どうしたんですかゲーミング・リゲルさん!? テンション変ですよ!?」
 カカポを散らしながら、利香が思わず声をあげる。
「うう、すっかりゲーミングに……恐ろしい相手ですわ……きゃあっ!」
 戦い続けるタント――しかし、ゲーミング化の魔の手はついにタントを捉えた。1680万色に輝くオデコが! タント自身の輝きを塗りつぶして輝く!
「ほわぁああ! わたくしのきらめきがっっ……上書きされてっ……!!」
 屈辱……それは屈辱! きらめきの使徒、タントにとって死よりも苦しい仕打ちに違いなかった!
「……(ぱちん」
 無言で指を鳴らすタント――それは、ギフトの発動を意味する。
      \きらめけ!/
      \ぼくらの!/
 \\\ゲーミング・タント様!///
「ああっ、やっぱり! ギフトまで侵蝕されて……!」
 しおしおとくずおれるタント――その精神的ダメージは絶大であった。
「ゲーミング・タント様ーっ!」
 利香が叫ぶ――このままでは全員ゲーミング化されてしまうのは時間の問題だ。まぁ、ゲーミング化された所で戦えなくなるわけではないのだが、それはそれで。
「こうなったら……!」
 利香は意識を集中――己の可能性を取り込み、ギフトを発動させる。刹那、その姿は見目麗しいグラマラスな夢魔の姿へと変貌したのだ!
「おっぱいに夢中なんでしょう! だったら、(自称)混沌一のリカちゃんのモノを、見せつけてあげるわ!」
 胸を強調するように、煽情的なポーズを決める利香――そのおっぱいにつられたカカポたちが、次々と首をぐるんぐるんしながら集まってくる!
「おっぱい!」
「おっぱい!」
『イエェェェェェ!!』
 おっぱいにテンションのあがったカカポたち――その輝きは1680万色に激しく輝き、周囲を、利香を、包み込んでいく――。
「んなああ!? 更に光るあいつらを見る事を考慮してなかったわ!? 眩しぃっ!? 」
 しかし、後悔しても遅い。ますます輝くカカポたち。そしてイレギュラーズ達――。
 阿鼻叫喚とはこのことであった。

●ゲーミング・Bチーム
「貴様ら、おっぱいばっかりじゃなくてtntnにも触れるでありますよ!! メンズにも需要があるって教えてやるんだよぉ!!」
 ゲーミング・エッダがぐるぐる回りながらカカポを追いかけまわす。すでにBチームのメンバーは全員がゲーミング・イレギュラーズへと変貌を遂げている。何せ一発でも喰らったらアウトなのである。避け様がない。
「センシティブから逃げるな!! 自分も一緒に、怒られてやるから!!」
「う、うーん、あるのですか? 需要……いや、それを知ったら帰ってこれなくなってきそうなのですけれど」
 ゲーミング・ヴィクトール=エルステッド=アラステアが1680万色に輝きながら苦笑する。まぶしい。敵も味方も自分も。ゲーミング・縫止の外套が1680万色に輝きながら、その裾を風になびかせる。まったく、頭が混乱しそうな光景ではある。
「と、とにかくっ! 今はその辺に触れずに、敵を倒すことに集中しよう! もう、カラフルでどうしようもないよ!」
 ゲーミング・メルトリリスがゲーミング・カカポを切り裂く――おーいえす、男装騎士、とかいいながらカカポが消滅する。
「慣れてくると、このぴかぴかでも面白いものです……ふふ、ねぇ、ゲーミング・クライノート? 何か感想を言ってくれてもいいのに? ねぇ、ゲーミング・クライノート」
 己のゲーミング・魔剣に問いかけるクリソプレーズ。決して煽っているわけではなく、ゲーミング、と頭についてしまうのがゲーミング化であり、普通にしゃべってもゲーミング・とついてしまう状態異常なのだ。決して煽っているわけではない。
 ゲーミング・クライノートは黙して語らなかったが、その怒りは間違いなくゲーミング・カカポたちへと向いていたようだ。
 いつも以上に刃鋭く、ゲーミング・カカポたちを撃退して回る。
「ネクストプロブレム、クリソプレーズ」
「ちっぱい」
「NO、絶壁」
「oh……」
 自身の足元で繰り広げられるゲーミング・カカポたちのやり取りに、ゲーミング・クリソプレーズは穏やかに笑った。その穏やかな笑顔のまま。力強くこぶしを握り締めると、思いっきりカカポをぶん殴った。
 ごっ、と言う音が聞こえそうなほどの威力と速度。カカポが飛んでいく――このまま森へと帰ったのだろう。
「貧乳は、ステータスですの」
 カカポは『怒り』を付与する特殊攻撃を行ってくるが、ゲーミング・クリソプレーズが怒ったのは、BSである怒りと、普通に腹立たしかったせいである、まぁ、普通胸の事に触れられて怒らない女の子はあんまりいないよね。
「ネクストプロブレム、ヴィクトール」
「ええっ、ボクなのですか?」
 困惑するゲーミング・ヴィクトール。まさか自分が、この茶番のターゲットになるとは思っていなかった。なるとしたら、女の子がメインだろう。だが、どんな相手でも見逃さないのが、合コン中のゲーミング・カカポである。
「目のクマ」
「えっちっち」
「えっちっちポイント」
「えぇ、えっちっち……ポイントなのです?」
 ますます困惑するゲーミング・ヴィクトール――それはそうだろう。自分ではわからない。とはいえ、人間(カカポ)、何が性癖に刺さるのかは、刺さってみなければわからない。そして性癖が多ければ多いほど、きっと豊かな人生を送って行ける。カカポ、そう思う。
「茶番は無視だよ!」
 ゲーミング・メルトリリスのゲーミング・人造妖刀『神無』がカカポを弾き飛ばす。カカポはくねくねとうごめきながら消滅していく――だが、ゲーミング・メルトリリスの足元に、さらなるカカポが集い始めた。
「ネクストプロブレム、メルトリリス」
「男装」
「男装」
「tntn」
「だれがtntnだっ!」
 ゲーミング・メルトリリスのゲーミング・ノーギルティがゲーミング・カカポを切り裂く。ゲーミング・カカポはピンク色に光りながら何処かへと去っていった。森へ還ったのだろう。
「ないのでありますか?」
「なにが!?」
 ゲーミング・エッダの言葉に、ぎろり、と目を向けるゲーミング・メルトリリス――ゲーミング・メルトリリスは男装の麗人なので、ない。
 さて、ゲーミング・イレギュラーズ達のゲーミング・バトルによって、ゲーミング・カカポたちはその数を着実に減らしていく。
「ふふ、数が減って来ると、なんだか寂しくなるでありますね……」
 ゲーミング・エッダが、歴戦の友との別れを惜しむように声をあげる。そうかなぁ、とゲーミング・仲間達は思ったが声には出さなかった。
「まあちっぱいの件もよ……許してやるであります。小さいのにも需要はある、これも自分の個性……それに気づかせてくれた……ベストフレンド……」
 くねくねと回りながら、1680万色に輝くゲーミング・エッダと、ゲーミング・カカポが瞳を合わせる。そこには、種族を越えた友情があった――理解し合えたものだけが分かる、歌があった――。
「ok、ちっぱいメイド」
「あ? 今メイドっつった?」
 その言葉が逆にゲーミング・エッダの逆鱗に触れた!!

●ゲーミング・賑やかなる街で
「すみませんでした! レオパル様ァ!」
 華麗にゲーミング・免罪符を掲げながらゲーミング・土下座を決めるゲーミング・リゲル。
 戦いは終わった。
 何か大切なものを、失ったが――。
 戦いは、終わったのである。
「ふぅ……恐ろしい敵でありましたね。皆様、お疲れ様でありました」
 ゲーミング・エッダがゲーミング・お辞儀をして、仲間たちの苦労をねぎらう。
「なんかどっと疲れました……」
 肩を落とすゲーミング・利香。疲労は、通常の依頼の比ではなかっただろう。
「結局――なんだったのです? これ」
 ゲーミング・ヴィクトールが思わず声をあげる。その質問に、答えらえる者はいなかった。今回の件は、単なる害獣退治だった――そう思うしかないのだ。
「所で――あと一週間は、このまま、なのですわよね」
 ドットデザインのサングラスをかけながら、ゲーミング・クリソプレーズが言った。ミームがミームを纏って大変なことになっていた。
「い、一週間も……ですの、ね……!」
 しおしおとくずおれるゲーミング・タント様。この一週間は、辛い時期になりそうであった。
「天義の街も、一週間はこれですか……」
 ゲーミング・涼香が苦笑する。とはいえ、こればかりはどうしようもない。
「でも少しだけ……楽しかったよ?」
 免罪符で口元の笑みを隠しながら――。
 ゲーミング・メルトリリスはそう言うのであった。
 ――神様、今日もネメシスに御加護あれ 。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ご参加ありがとうございました。
 ゲーミング・イレギュラーズ達の活躍により、ゲーミング・カカポは討伐され、ゲーミング・天義の街は救われました。
 とは言え、ゲーミング化の効果は一週間持続しますので、これから一週間はゲーミング期間です。ゲーミングにお過ごしください。

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