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シナリオ詳細

『異世界衣料品店・A-ha☆』へようこそ!

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●『異世界衣料品店・A-ha☆』
 ここは、幻想世界『ふぁんたじあ』にある『異世界衣料品店・A-ha☆』。今日は新作ぱんつと水着がずらりと並ぶ特売日!
「いらっしゃいませー!」
 黒髪黒目、人間の青年店長が誠実そうな笑顔で接客をしている。
 客層は、幅広い。

「チラシにあった苺のぱんつがほしいわ」
「アタシは、スケスケの紐ぱん。これで彼を悩殺しちゃうわよ……」
「拙者は女の子が触ったぱんつを頂くでござるぅ」
「使用済みは手に入らんのかね、君?」
 純粋にキャワイイぱんつをコレクションしてるエルフのおねーちゃんや意中の彼を悩殺したいオーガのおネエさん、はじめて自分のぱんつを買う獣人の女の子や変態忍者さん(38歳)、紳士のおぢさん。
「娘の水着がほしいんだ」
「水着という名の鎧をください!」
「ねーっ、お揃いにしようー!」
「いいねー!」
 真剣な顔で水着を吟味するお金持ちのパパに、これから海の冒険に出かけるらしき女戦士さん。そして百合百合したガールズ。

 ぱんつに水着、探してみたらマニアックなあんなものやこんなものも、きっとある。
 『衣料品店・A-ha☆』へ、ようこそ!

●本の世界へ
「境界案内人の翠仙(スイセン)です」
 翠仙は一冊の本を手にはにかみ、ぺこりと礼をした。

「お買い物にお出かけしてみませんか?」
 言いながら見せる本は、タイトルが『異世界衣料品店・A-ha☆』。翠仙の説明によると、ある日異世界に店の入り口がつながった、という設定で現代ニッポンの店長が異世界にいろいろなぱんつや水着、その他業の深いものを広めていくハートフルストーリー。チーレムではないがハーレムではある。

「買ったものは、おもちかえりできます。ご自分用もよいでしょうし、お友達へのプレゼント用もよいでしょう」

 ――本の世界にお出かけして、お買い物をしてみませんか?

 翠仙はそう言ってイレギュラーズを本の世界に誘うのであった。

NMコメント

 おはようございます。remoです。
 初めましての方も、そうでない方もどうぞよろしくお願いいたします。

 今回は『お買い物』です。
 ぱんつや水着を買うことができます。「どんな柄で~どんな形で~」と、プレイングで自由に書いてください。たくさん好きなだけ買ってお持ち帰りできますよ!
 ぱんつ以外も、「こういうアイテムを見付けた! 買った!」みたいに書いてくださったら、そういうアイテムがお店にあったことになり、買うことができます。
 買い物以外で、オープニングに出て来た個性的な現地客さんや店長さんに声をかけて交流するプレイングもOKです。好きなようにのびのびと遊んでくださいませ。

 キャラクター様の個性やプレイヤー様の自由な発想を発揮する機会になれば、幸いでございます。

  • 『異世界衣料品店・A-ha☆』へようこそ!完了
  • NM名remo
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年05月19日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談0日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ヒィロ=エヒト(p3p002503)
瑠璃の刃
美咲・マクスウェル(p3p005192)
玻璃の瞳
羽住・利一(p3p007934)
特異運命座標
鬼怒川・辰巳(p3p008308)
ギャンブル禁止!

リプレイ

●初めての『A-ha☆』!
「ここが『A-ha☆』か」
 店の入り口で眼光鋭く呟くのは、羽住・利一(p3p007934)。
「ああ」
 隣に立つ鬼怒川・辰巳(p3p008308)が頷いた。
「こういうの正直めっちゃ助かるわ……。いやだって、空中神殿に召喚されてから一番何が困ってたかっつーとアレだよアレ。替えのパンツだよ」
 辰巳が言えば、利一は微妙な目をした。何を隠そう、利一は元々男だったのだ。
「最初は困ったな……」
「常日頃から替えのパンツ持ち歩いてるわけでもねーし、あんときはマジで明日が来ないで欲しいと思ったね。とりあえず買うかって探して買ったらなんか他人の名前書いてあるしさ……」
「そのぱんつは、誰のだった? いや、私は変態なわけじゃない。ただ、モノによっては貴重なぱんつだったのかもしれないと思って」
 そう、それこそが利一が来店した理由なのだ!
「様々な客層が立ち寄るこの店なら、まだ見ぬエンシェントぱんつ、はてはレジェンドぱんつがあるんじゃないか!?」
 辰巳はそんな利一を置いてさっさと男性用コーナーに向かうのであった。


 一方、店の奥では。

「おっ買いっ物~♪ おっ買いっ物~~♪」
 大はしゃぎのヒィロ=エヒト(p3p002503)。心が特別弾むのは「美咲さん」と一緒だから。
「へぇ! 現代ニッポンって、トーキョーレベル?」
 並んで店内を進むのは、美咲・マクスウェル(p3p005192)。今日も観光という日常の中、馴染みある雰囲気に「色々選べそうね」と呟いた。
「美咲さんはこういうお店に馴染みがあるの?」
 ぴょこ、ぴょこ。
 ヒィロの狐耳が愛らしく動いて、美咲は「ん」と顎を引く。
「異世界には繋がってなかったけどね。よしヒィロ、今日のターゲットは水着! 沢山あるからね、きっと気に入るものがみつかるよ」
 ヒィロに故郷世界を紹介するみたいでちょっぴり擽ったいような誇らしいような気持ちを胸に、美咲は「わからないグッズがあったら教えてあげる」と微笑んだ。


「パンツくれ。ボクサータイプある? 柄でも無地でもいいから量が欲しいわ」
「もちろんっすよー」
 男性用ぱんつコーナーでは店長が大量の新品ぱんつを紹介してくれた。一安心して表情を和らげた辰巳は、利一に気付く。
「ここ男向けコーナーだけど」
「トレジャーハンターの血が騒ぐな。じっくり吟味させてもらおう」
 凛々しい顔立ちは神経を研ぎ、耳を澄ますよう。
「新品しかねーけどー……?」
「そうか、ヤング向けのヤミーマァトというブランドがあるのか……」
 その眼がばっちり辰巳を見て、「あったか?」と問いかける。真剣だ。辰巳は「あるわけねーじゃん……」と首を振った。

「ないのか」
 なんて残念そうな声だろう。

「……にしても、ふうん。水着ね。海なんてしばらく行ってねーけど、こっちの方の海は綺麗そうだし、買っとくのもありかな」
 辰巳は肩を竦めて水着コーナーへ移動するのであった。


 ビキニを見繕う美咲には、ヒィロが溌溂と声をかけている。
「ボクね、美咲さんには大人っぽいのが似合うと思うんだ! 可愛いっていうより、ビューティーみたいな……」
 ボクにとっての憧れのお姉さんなんだもん、と目を輝かせれば美咲も「リクエストに応えてみよう」と思うもので。
「ふむ、ビューティー。ちょっと攻めた柄とか、紐やメッシュも組み込んだのにしてみようか」
 うんうんっ、と全力で頷くヒィロは「ボクにはきっとまだキュートなのがお似合いなんだろうな」と甘盛りフリルビキニを吟味する。
(いーの、それがボクの魅力だもん!)
 美咲さんと並ぶんだもん、とびっきり可愛いのにしよう! と張り切るヒィロに美咲が声をかける。
「ヒィロは、今年選びたい色ってある?」
「んー」
 首を傾げて考えるのは、去年の思い出。
「去年までは赤色で攻めてたから、今年は……緑?」
「エメラルド! いいね、南の海らしさを感じる。じゃー私が今年は赤メインにしよっかなー」
 美咲がエメラルドグリーンの水着を何着か早速選んで見せてくる。
「ほら。ヒィロの目と同じ色で綺麗!」
 ヒィロは大喜びで、パッと顔を輝かせた。
「いいかも! この色で探してみる!」

 そんな和気藹々とした声がBGMめく男性コーナーでは。
「2枚ぐらいかなー」
「ふむ……形状も材質も選り取り見取り、素晴らしい品揃えだ。そして無難そうなデザインのぱんつ。お宝ってのはこういう地味なところに隠れてるんだ」
 適当に水着を選ぶ辰巳の傍で利一がぱんつハントをしている。
「まだ諦めてねーのな」
「諦めない事が宝への道となるんだ」
 利一は少年にトレジャーハント道を説いた。
「どんなぱんつだよ」
 思わず尋ねてしまった辰巳はすぐに「しまった」と眉を寄せた。
「例えばこれはおっさんおばさんぱんつ。罠だ」
 詳細な解説が始まってしまったのである……。
「めんどくせえな……」


(闇市の話が聞こえるような)
 と、首を傾げつつ。
「海での仕事もあるだろうし、競泳用も確保かなー。こっちは機能よりで選ばないとね。公式競技じゃ禁止のやつとか……魔法の加護付の水着なんてあるの?」
 良いものを見付けた、と買い物籠に水着を入れる美咲。
「あとは、これよこれ! いかにもパリピって感じの……花! 泳ぐというよりは魅せる系のやつ、一度くらいはと思ってたのよね」
 思い切ったデザインに手を伸ばしてみれば、棚の向こうで水着選びをしていたヒィロがぴょんっとジャンプして顔を見せる。
「ねねね美咲さん、このフリフリフリルのビキニなんてどうかな? ボクはこれ、可愛いなーって思うんだけど」
 傍に来て嬉しそうに見せるビキニは、甘く少女らしいデザインだ。
「これに白い麦わら帽子被って、ブルーハワイ飲んで美咲さんとの夏を堪能するの!」
 言いながら試着する水着は可愛らしく、スタイルの良さもあって蠱惑的。
「……もうちょっとセクシーな方が、美咲さん喜んでくれる?」
 おずおずと反応を気にするような眼に美咲は全力で言葉を返した。
「ヒィロの選んだフリルの、ばっちり似合ってるよ!」
 えへへ、と嬉しそうに試着を終えてから、ヒィロは美咲の買い物籠に目をまんまるにした。
「なるほどなるほど、使う場面毎の水着かぁ。さすが美咲さんだね! ボクのコレは、お遊び用だけ……え、えへっ」
「ヒィロはキュートなの選びたい気持ちがあるんだから、まずそれをメインで選ぶ! しっかり気に入ったのが見つかったら、仕事用なんて余り時間で選べばいいの」
「うん!」
 気に入ったのあってよかったね、と笑えば、ヒィロはふさふさの尻尾を揺らして頷いた。そして、花飾りの水着に興味津々!
「どの水着にも美咲さんの別々の魅力が感じられそうだけど、ボクが一番いいなって思ったのは、その花飾りの! やっぱり、情熱的な夏とキラキラ眩しい美咲さんには、ゴージャスなのが一番似合いそうだもん!」
(それに……その水着の美咲さんに、ぎゅって抱き締めてもらえたら、美咲さんの香りとお花に包まれて、すっごく幸せ感じられそうだし……)
 水着を着た美咲にぎゅーってしてもらうのを想像して、ヒィロはちょっぴり上気した頬に手をあてて「えへへ!」と笑った。
「今年の夏も、二人で遊びやお仕事にいーっぱい行っていーっぱい楽しもうね! 約束!」
 美咲は優しい笑顔で頷いた。そんな笑顔が当たり前に自分に向くのがヒィロには不思議で、温かい。

 ――だって、ずっと独りだったから。

 約束、と差し出した小指にもう一つ、小指が絡むのが嬉しくて、楽しい。
「うん、ヒィロのと花水着で、海辺のパーティって感じの予定組みましょ
日差しでキラキラもいいけど、夜の月明りも素敵よ?」
「うん……、うん! どっちも!」
「ええ、もちろん両方やろうって話だからね。海で激しくは昼、花の香りとかは夜ね」

「今年も、夏は私らのもんだー! 約束!」
「約束ーっ!!」


 2人の声が明るく響く。
 そんな店内の片隅で――、


「おっ? イヤリングあるじゃん。こういうのも扱ってんの?」
 辰巳は魔法の加護付アクセを見付けて目を細めた。
「へえ、海水漬けても錆びにくいんだ。そりゃいい!」
 店長はそんな辰巳に「常連さんが魔法かけてくれたんすよー」とニコニコだ。
「アクセつけんのに慣れすぎちまってなんかしてないと耳寂しくてさ。
海でも着けれんなら便利だ……そーだなー……じゃ、このシルバーのでかいのと……この青いピアス貰おうかな。透き通ってて綺麗だし海っぽいし」
 会計を済ませる辰巳の耳に利一の声が聞こえた。もうお馴染みである。

「簡単にレジェンドぱんつが見つかるワケがないか。今後に期待だな」
 そうか、見つからなかったか。
 ――いや、ねーよ。
 思わず内心でつっこむ辰巳であった。

「同じぱんつでも、お宝探しで見るのと自分用のを探すのとでは全然違って、何だか恥ずかしいな」
 女性用ぱんつを手に頬を染める利一。
(あ、やべ。じろじろ見てたらセクハラじゃん)
 辰巳はそっと視線を外して店員のお姉さんに、ぼそり。
「なんか困ってるみてえ」

(普段よく使う、ベージュや黒のローライズ&ボーイズレングスのものを数枚補充するか)
 利一はそんな少年心は知らず、初々しくぱんつに手を伸ばして先ほどまでとは違った意味で真剣に悩んでいた。
(でもせっかくだから、この赤のタンガっていう攻めたデザインのも1枚くらいあっても……いや、しかし……)
「お困りですか? そちら、お勧めですよ」
 店員のお姉さんは慣れた様子で声をかけ、利一を助けたのだった。


「またのお越しをお待ちしています!」
 明るい声に送り出されて、無事買い物は完了したのだが。
「闇市行くか……」
 買い物袋を手に辰巳が呟けば、後ろから追いついてきた利一が気さくに笑う。
「ぱんつが出たら見せてくれるかな?」
「……」
 お宝を探す冒険は、まだまだ続くようである。

成否

成功

状態異常

なし

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