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シナリオ詳細

伝承の刀狩りに挑め

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

■それは昔昔、とある異世界でのお話
「お主……刀を持っておるな?」
「だ、誰だお前は!?」
「誰でも良かろう。その刀、貰い受ける!」
 夜な夜な行われる、川の上での、橋での死傷沙汰。
 刀を持つ者ばかりが狙われ、いつからか『刀狩り』の名が町を、山を、川を、海を巡り独り歩き。
 腕に覚えのあるものが、「我こそは」と駆けつけ挑むも。皆返り討ち。
 何人も、何十人も、何百人も負けに負けて。その数いつしか九百九十九。集めた刀も同じ数。
 『刀狩り』は次で千、と。喜び勇んで千人目の挑戦者、年若き武者に挑みかかり。
 しかして対する若武者は、身軽な動きで『刀狩り』を翻弄し、叩き伏せた。彼の強さに、そして命を奪わぬ優しさに感服した『刀狩り』は心を入れ替え、それ以降はその強さを、彼の為に振るい続け、最期の時まで共に戦ったとさ。
 後世、人々は彼の強さと、最期の時までの忠義を褒め称え。それは様々な物語や、言葉にまで影響を与える程に人気を博したという。

■しかして怨念はお話を喰らう
「……と、まあ。これだけなら良かった話だけど。どうにも未練を持った怨念がこの話の『概念』を喰らって、凶暴化してしまった世界があるらしいんだ」
 カストルは一冊の赤い本を手にそう説明する。
 放っておくとこの怨念は、『概念』そのままに通りかかる人々を無差別に襲い、力を増して手がつけられなくなっていくとの事。
 相手はたった一人。しかして伝説の『刀狩り』の姿を模した怨念は数の差などものともしない強さになっているという。
 手にした刀は剛刀。ありとあらゆる物を切り裂くと言われ。
 はたまた薙刀は、その長さを活かして縦横無尽に攻めかかり。
 ならばと距離を取れば。正確無比な弓矢による一撃に射抜かれる。
「強敵だけども君たちで一つ。腕試しを兼ねて討伐、お願いできるかな?」
 ただ、怪我には気をつけてね?とカストルは念を押し。我こそはと名乗りをあげたイレギュラーズ達を送り出す。

NMコメント

 唐突に思い浮かんだ話。地元で有名な偉人達と戦ってみようシリーズです以下略です。
 元ネタは分かる人は分かる、彼です。
 純戦闘シナリオとなります。パンドラが減る可能性は大いにありますのでご注意を。
 以下敵詳細
■『刀狩り』
 HP・物攻・防技に優れる武人。しかし装備の重さが邪魔してか、反応、回避、EXAは低い。
 P 武芸百般:戦闘中に副行動を消費して刀(R0、高威力)薙刀(R1.中威力)弓(R4、低威力高命中)に装備を切り替える
 P 仏門:【精神耐性】【不吉耐性】の複合スキル。【怒り無効】も併せ持つ
 A 剛力一閃:刀装備時のみ使用。力任せの薙ぎ払い。至近、列攻撃、【流血】
 A 踏込刺突:薙刀装備時のみ使用。一瞬で移動と攻撃を同時に行う。R2、【移】【弱点】
 A 一心狙穿:弓装備時のみ使用。精神集中による狙いすましと剛力による貫通力を持つ。R4【貫通】【万能】

 以上となります。
 それでは皆様のご参加、お待ちしております

  • 伝承の刀狩りに挑め完了
  • NM名以下略
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年03月18日 23時15分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

鬼桜 雪之丞(p3p002312)
玲瓏の壁
フィーゼ・クロイツ(p3p004320)
穿天の魔槍姫
ハロルド(p3p004465)
聖断刃
回言 世界(p3p007315)
貧乏籤

リプレイ

■旧き伝承の名の元に
「刀狩り。かつて名を馳せた、武蔵坊弁慶、でしょうか。拙の知る世界とはまた、別のお話でしょうが、腕試しには、不足ありますまい」
「おお、そうだ。弁慶だったな、名前。…懐かしいな。まだ俺が日本にいた頃、似たような伝承を聞いた記憶がある。紛い物とはいえ、数々の伝説を持つ武人の力を持つ敵と戦えるとはな、面白い」
 世界は違えど、似たような伝承が伝わる地で生まれ育った 『玲瓏の壁』鬼桜 雪之丞(p3p002312)と『聖剣使い』ハロルド(p3p004465)は語り合う。かの豪傑と同じとは限らないが、似た存在であるならば。相手にとって不足はない、と不敵に笑う。
「あー、俺は見ての通り刀ってか武器を持っていない訳で手加減とか見逃したりとかしてくれると嬉しいなぁなんて……やっぱり無理?まあ知ってた」
 少しやる気のない素振りを見せながら軽口を叩くは『凡才』回言 世界(p3p007315)。しかしその態度とは裏腹に、静かにこっそりと、しかし確実に。味方の力を底上げすべく術式を発動させている。
「折角の英雄……とやらとの勝負なんだ。少しばかり気合入れないとな」
「伝説の『刀狩り』ね…、随分と面白そうな相手じゃない。それにしても、知ってる人は知ってるみたいだけど、私の居た世界では聞いた事無かったから、そう考えると世界の広さを感じるわね」
 大型の弓に矢を番えながら、『穿天の魔槍姫』フィーゼ・クロイツ(p3p004320) は笑みを零す。他の三人とは違い、全くそのような話は聞いた事がないが……しかして説明通りなら。目の前の怨霊はとても強い相手ということで。
 魔人であるが故に強さへの渇望は終わらない。望むところだ、と。
「いざ……尋常に!」
 どん!と橋を踏みつけ仁王立ちする大男の怨霊が、死合いの開始を告げる。

 大男の動作と共に、ハロルドが先手を打ち雪之丞の肩を叩き、聖なる力を与える。それは彼女を守る鎧となり、同時に彼女を害する者を傷つける武器となる。
「ありがとうございます……では!」
 一礼を残し、刀狩りの元へ駆ける雪之丞は。勢いそのままに二撃。まずは前菜とばかりに打ち込み、刀を掲げる。
「この刀を奪えるものなら、奪って見せて下さいませ。お代は、そのお命で結構です」
「お、おぉぉ……その刀……貰い受ける……!」
 その挑発に乗ったかのように、刀狩りは無骨に、されど実直に。大ぶりな上段からの唐竹割り。これは雪之丞が見切り身を翻すも、橋を穿った刀は橋の一部を抉り取る。
「とんでもねぇ馬鹿力だな……」
 その怪力に思わず冷や汗を垂らしながらも、世界は仲間を支援すべく号令をかける。
「今なら奴の動きは鈍い!狙えるぞ!」
「わかってる」
 後方からの援護射撃に徹するつもりのフィーゼは、手元で矢を一回転させ魔力を宿し、番え、放つ。その冷酷にして正確な一撃はハロルドの肩を掠め、雪之丞の眼前を過り、刀狩りの肩を射抜く。
 するとその矢は刀狩りの肩で止まり、冷気を発しかの者の動きを鈍らせていく。
「これで狙い通り、ね」
「それはいいが……狙うなら狙うでもうちょっと俺達からはずせ」
 信じてはいたが、流石にあんなに近くを矢が通ると生きた心地がしない、とハロルドがぼやく。それでも自分の本分を忘れずに、自身に聖なる力を纏わせて、雪之丞に遅れて刀狩りの前へ。

■月下武闘
「ふっ!」
 幾分かの打ち合い、切り合い。互いに負った傷は少なくないがそれでも退かず。ハロルドは基本に忠実に。されど刀狩りの死角を確実に狙って剣を振るう。
「ぐぬぅ……!」
 その彼の背後から降り注ぐ、雷纏いし大槍に身体を射抜かれ、刀狩りは苛立ったかのような声を漏らし、フィーゼを睨む。強引にハロルドを無視して進もうとしても、その隣には。
「かの牛若丸のように身軽とは行きません。拙は不動。立ち塞がり、倒れぬもの」
 雪之丞が行かせないとばかりに目を光らせ、その歩みを小さな身体で押し留め。隙有りとばかりに斬りつける。返す刃は鞘に収め、さあ次はとばかりに睨みを利かせる。
「邪魔だ、小童共!!」
 業を煮やした刀狩りが、手にした刀を力任せに振るいハロルドと雪之丞の身体を厳かに薙ぎ払うも。二人の身体に宿った力がその威力の幾らかを、彼自身に跳ね返し。雪之丞もハロルドも、得物で受け流した事もあり傷は浅い。
 傷が浅ければ、それは世界の領域。彼自身の落ち着きが、冷静さが、彼の振るう癒やしの術式の能力を高める。
「ほら、無理はするな。……倒れなければ、俺が治してやるよ」
「感謝するぜ」
 僅かに傷が多いハロルドを優先して回復し、見る間に血の流れは収まる。これでまだ戦える、とハロルドは剣の柄を握り直す。
「ぬぅぅ……!」
 悔しさを滲ませる刀狩りが、遂にその手から刀を放し背負っていた薙刀を両手で構える。進めぬならば、一歩引き。あの女の矢から逃れると言わんばかりに。視界はハロルド達から離さず、一度刃を振るわずに退く。その判断が正しいのか否か……。
「その程度……」
 合わせて歩を前に進めるフィーゼ。再び射抜こうと矢を放つも、薙刀の刃で止められる。
「ならば、拙が……!」
 雪之丞が距離を保ち、刀狩りの動向を見逃さないように注視しながら。赤と黒の二撃を放つ。しかしてその二撃も。確かに刀狩りには届いたはずなのだが、薙刀に阻まれ真の力は発揮できず。
「本領発揮ってか……!」
 遠距離、中距離が駄目なら接近だとハロルドが歩みよるも、薙刀の長い柄と刃に苦戦する。接近を拒むように細かく刃を振るう刀狩りに、浅いが幾つもの傷をつけられ躊躇する。同時に聖なる力が切れたのを感じ、再度行使する為の隙も生まれる。
「時間切れ、か……!」
 補助の術式が切れたのを感じ、世界が全体の中心に立ち、再びの支援術式を展開。
 しかし、その立ち位置こそが。刀狩りの狙い。
 一歩引いた刀狩りに矢を届かせるべく歩みよったフィーゼ。同じく歩を進ませたハロルド。
 その場から動かなかった雪之丞、皆を支援すべく近寄った世界。
 皆、一直線に近い立ち位置になっていた。『されてしまっていた』
「今こそ好機……!」
 薙刀も背負い直し、新たに刀狩りが手にしたは弓矢。精神を研ぎ澄まし、矢を番え。静かに目を見開き弦を引く。
「拙いっ! 皆、よけ……!」
「遅いっ!!」
 ハロルドが叫ぶと同時に、刀狩りが矢を放つ!
 その矢は、ハロルドの横腹を貫き。雪之丞の肩を射抜き。世界の太腿を射抜き。フィーゼの足を刺した。
 まさに一心。狙いすました剛矢は鎧も肉体も全てを喰らう。
 しかし。しかし。彼の誤算はハロルド。彼が施す聖なる力。彼のその力は害する者に罰を与える刃の鎧と言うべき物。それをハロルド自身と雪之丞に施していたが為に。刀狩り自身に返す威力も凄まじく。
「か、は……!?」
 射抜いたのは自分なのに。膝をついているのも自分。訳がわからぬ、と血を吐いた地を見つめる。
 一瞬の戸惑いが、命のやり取りにおいては文字通りの命取りとなる。それがわからぬ刀狩りではないが……それほどまでに、衝撃は大きかった。
 そしてその隙を見逃す一行では、ない。
「この程度で倒れるなど、己を己が許しません……刀狩り、お覚悟を!」
 橋を蹴る雪之丞が、刃を抜き、鋭い踏込から振り下ろし。
「最後だ、決めろぉ!」
「わかってる……!」
 世界の力強き号令の力に、鋭さを増したフィーゼの矢が。魔と力の両方を纏い刀狩りの腹を抜く。
「そろそろケリを付けようじゃねぇか!俺の全力!受けてみやがれ!」
 リミッターを意識的に外したハロルドの筋肉が隆起する。聖剣に、雷の力が宿り、輝きを放つ!
「トールハンマァァァ……クラッシャァァァーーーッ!!!」
 怒号と、豪雷。音と光の奔流が収まった後に……そこに、刀狩りの姿はなく。彼が使っていた武具達だけが、彼がそこにいたことを寂しく示していた。

■静寂の川
 さらり、さらりと。先程までの死闘が嘘のように。音はなく。そこに人影もなく。ただ、川のせせらぎの音だけが辺りを支配する。
 世界により傷を癒やしたイレギュラーズ達は、かの刀狩りへのある種の敬意を払い。彼の遺した武具達を使って、彼のいた証を河原に残していった。
 薙刀は支柱に。刀は梁に。弓矢はそれらに立て掛けて。
 この先この物語はどうなるかはわからないけども、せめて自分たちだけは、かの豪傑を忘れないでおこう、と。
 
 さらり、さらり。静かに、永遠に川が流れるように時は止まらぬ。やがてその武具達も役目を終え、地に還る。

成否

成功

状態異常

なし

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