PandoraPartyProject

シナリオ詳細

或るパンツの一生

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 事の発端は新しいライブノベル世界が発見された事だった。
 特に世界の危機にも瀕していなさそうな平和な世界であったが、「とある特徴」を持っていたため瞬く間に案内人の中で噂になり、イレギュラーズである貴方達の耳にも入る事となった。
 その「とある特徴」に興味を持った貴方達は早速発見した案内人に交渉し、世界の調査と引き換えに誰よりも早くその世界に赴くことにした。
 案内人は、一体どのような法則のある世界なのか分かっていないので十分気を付けて、と念を押していたが、イレギュラーズの脅威になる生物など存在しない世界であるし心配することなど何もない。
 大体そんな感じのゆるゆるな危機感で、貴方達はこのライブノベルの世界に降り立ってしまった。降り立ってしまったのだ……。

■或るパンツの一生
 その世界は、全ての動物がパンツとして生息している世界であった。
 蒼剣のパンツが赤茶けた大地で雄たけびを上げてギル♂のパンツを捕食し、木陰では雄の乙女のパンツが雌の乙女のパンツに求愛のダンスを踊っている。大体そんな感じの世界である。
 SAN値の残りは大丈夫?OK続けるよ。
 まぁそんなお狂気まっしぐらの世界に降り立ったのは貴方達を待っていたのはこの世界の法則だった。
 有体に言ってしまえば、貴方達は野生の生まれたてほやほやのパンツになっちゃったんだな。
 貴方達が元の世界に還る唯一の方法は、「パンツとして一生を全うする事」。
 おっと、顔色が悪いけど大丈夫かな?念のためにもう一回いうよ。
 貴方達が尊厳ある一般イレギュラーズに戻るためには、このパンツ世界で野生のパンツとしての一生を体験する必要があるんだ。
 ……まぁ、その、文化的な生活とかそういうものは、犬に噛まれたとでも思ってあきらめようか。

NMコメント

 どうしてこのOPを通してしまったんだ!
 こんにちは。七志野言子です。正気です。
 この度は皆さんにパンツとしての一生を過ごしてもらいます。

■目的
 パンツとして精一杯生きる

 案内人とは世界の調査を約束してますが、パンツとして過ごした一生はこの上ない調査記録となるでしょう。

■パンツの一生
 親パンツから生まれたところからスタートして独り立ちし、番いとなるパンツを見つけて繁殖する。というのがスタンダードなパンツの一生の様です。
 もちろんその途中で捕食パンツに食べられたりすることもあるかもしれません。自然は厳しいものです。

 尚、生まれた直後はイレギュラーズとしての意識はあるようですが、意識を強く持たねば段々と野生のパンツとしての意識に飲まれていくようです。
 パンツになっちゃった!イヤーッ!となるのも、俺はぱんつだぜ!元気だぜ!と完全に頭パンツになってしまうのもご自由に選択してください。

 プレイングには貴方というパンツが輝いていたパンツ生の一瞬を書いてください。
 それは狩りで大物のパンツを仕留めた時かもしれませんし、求愛のダンスを踊ってパートナーを射止めた時かもしれません。
 貴方のパンツ生の一番のきらめきをお願いします。

■サンプルプレイング
 んん、私何してたんだっけ……
 たしか新しいライブノベルの世界の調査に来たはず……ってなんか私の体が変!
 真っ白な珠のお肌が木綿のお肌になってる!?どうして!?
 えっ、なんか近くででっかいパンツが動いてるけどこれ何……。
 ううん、これ私のママ?ママだ、そうだ。イルのぱんつママ!!
 違う、私人間!ママも人間!
 うわー!でもイルのぱんつママのおっぱいおいしい!
 どうやっておっぱい吸ってるのかよくわかんないけど本能で吸えちゃうコワイ!
 う、うっ、頭おかしくなっちゃうよう。どうして、ドウシテ……。
 ああ、イルのぱんつママの体あったかい……これはきっと夢だから寝ちゃおう……。
 寝たらきっと人間に戻れる、きっと……。

  • 或るパンツの一生完了
  • NM名七志野言子
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年03月10日 22時10分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ヨハン=レーム(p3p001117)
おチビの理解者
寒櫻院・史之(p3p002233)
冬結
セティア・レイス(p3p002263)
妖精騎士
ルーチェ=B=アッロガーンス(p3p008156)
異世界転移魔王

リプレイ

●うまれるまえ
 くるくるくる。
 『砲兵隊長』ヨハン=レーム(p3p001117) 、 『女王忠節』秋宮・史之(p3p002233)、 『妖精騎士』セティア・レイス(p3p002263)、『異世界転移ポン魔王』ルーチェ=B=アッロガーンス(p3p008156) の体がほどけて繊維になっていく。
 くるくるくる。
 ヨハンの体はほんのりピンクに色づいてレースにふわふわ編まれていく。
 史之はなんだか胡乱な色の布になってざくざくざくと縫われてく。
 ルーチェはなんだかつやつやぴらぴら、スケスケの紐みたい。
 セティアはぱちくりと目を瞬かせた。
 編み棒をもったおばあちゃんがセティアの体を編んでいる。よくよく周りを見ればみんなも同じように作っているおばあちゃんたちがいる。
 うまれるんだ、とセティアはほうっと息を吐いた。
 ままのところにいくんだ。いっぱいおはなしをしてもらおう。たくさんなでてもらおう。
 くるくるくるくる。
 あれ、でもどうして、わたしのままだけここにいるの?
 どうしておばあちゃんはわたしのままをほどくの?
 まま、まま……。

●乙女のぱんつの一生
 見てください皆さん。生まれたばかりの小さな乙女のパンツたちがお母さん乙女のパンツのおっぱいに群がっていますよ。可愛いですね。
 あらあら? 押し合いへし合いするから一匹だけお母さんから離れちゃいました。
「ねぇ案内人これはどういう事なんですか」
 どうやらお母さんのおっぱいよりもこのカメラに興味津々の様子ですね。
「興味津々の様子ですね、じゃないですよ。境界のお仕事であちこち飛ばされてたらいつかはこんな目に遭うと思ってましたけど……」
 我々は他の子よりちょっぴり好奇心旺盛なこの個体をヨハンと名付けて追跡することにしました。
 一体ヨハンはどんなパンツ生を過ごすのでしょうか?
「これ絶対女性用ぱんつですよね、なんかフリフリついてますし……いえ、男性用でもそれが良いかと言われると困るのですが。どうすればいいんですか……。聞いてます?」

 数年後、ヤミーチ地方の水辺にヨハンはいました。
 最初に出会った時にはまだ柔らかい綿の繊維に包まれていた体は今やシルクに生え変わり、不揃いだったフリルも均一に段になってすっかり成体の乙女のパンツの体になっています。
「う、うーん……順調に乙女として育てられているような。5000ゴールドになるんですか僕」
 この美しい薄ピンク色の体は他のパンツにはない特徴です。これは乙女のパンツの婚姻色。運命の番を探していますというサインなのです。
「は?」
 見てください……。ほら早速、一匹の雄の乙女のパンツがヨハンに求婚してきましたよ!
「えっ、ちょっなんですかこの動きは!いや僕はまだ番とかそういうのは……!」
 あらら、ヨハンは恥ずかしがって逃げちゃいましたね。
 婚活は勇気だぞ!がんばれ!ヨハン!

 春、それは乙女のパンツたちの出産のシーズンです。
「ああ!幸せ!素敵なパンツと出会えて、この子を産めた事は私の小さな幸せよ!」
 ヨハンはかつて育った巣の中でお母さんと同じように子供たちにおっぱいをあげています。その隣には青いリボンの番が居ます。
「このパンツのリボン、貴方に似ているわ、ふふっ!」
 乙女のパンツの夫婦は絆が強く、一生一人の番を愛し続けます。
 これからもヨハンはきっと旦那さんと一緒に幾多の苦難を乗り越えて生きていくのでしょう。

●肉食パンツの一生
 パンツは乙女のパンツの様な草食のパンツだけではありません。
 男の子の憧れであるレオンのパンツを始めとして肉食のパンツは数多くいます。
 それでは、一匹の肉食パンツの一生を語りましょうか……。

 穴から小さなパンツがでてきました。まだ子供ですね。鳴き声を上げていますが周りに親の影はありません。
 これは恐らく「ギルオスシュート」された子供でしょう。肉食パンツの中には生まれたばかりの子供が小さいと捨ててしまう習性のある種族もいます。
 おや、おっさんのパンツの群れがやってきました。一人ぼっちの仔パンツはどうなってしまうのでしょう?
 急に鳴くのを止めましたね、体を低くして草の陰から……お見事!狩りのやり方は親が教えなくても分るのですね。
 我々は必死でおっさんのパンツを貪る仔パンツを史之と名付け追跡を開始したのです。

 史之は非常に勇敢で狩りの上手いパンツでした。
 しかし、生まれからか同種の群れに溶け込むことも出来ず、追跡班は皆、史之がこのまま一人ぼっちで過ごすのではないかと心配していました。
 ですが、ある年の春、史之が小さな雌のパンツと歩いているところを発見したのです。
 幼いポルックスのパンツです。それに自分が狩った獲物を与えているではありませんか!種族を超えた番を得たのだなと、我々はほんの短い期間安堵しました。
 ええ、彼らが番でいた期間は決して長いものではなかったのです。
 冬も間近に迫ったある日、史之の留守中に縄張りに踏み入ってきたサリューのパンツによってポルックスのパンツが奪われたのです。
 弱肉強食こそがパンツの世界。
 強いサリューのパンツの前ではか弱いポルックスのパンツなどなすすべもありません。
 ああ、そして帰ってきた史之は自分の巣の前で組み伏せられたポルックスのパンツを見つけて雄たけびを上げてサリューのパンツに襲い掛かりました。
 結果は敢えて申し上げません。
 我々はただ、この厳しい世界の中で儚い愛を得た盗賊王のパンツ……史之が居たことを忘れないでいてほしいと願うのみです。

●呪われしパンツの一生
 肉食パンツの中でも特に有名なのはシナーリオ地方のパンツの楽園『プライド・パンツ』に君臨する『百ぱんつの魔王』でしょう。
 ほら、ご覧ください。現在の百ぱんつの魔王が我が子を咥えて断崖絶壁に歩いていきます。
「父上、こんな崖っぷちのところに連れ出してなんのようだ?」
 これは百ぱんつの魔王になるための儀式。同じ種類のパンツであっても百ぱんつの魔王しか行わない奇妙な習性です。
「おい、まさかいわゆる「獅子が我が子を谷に落とす」なのであるか!?」
 そのとおり! ちなみに大抵落ちた後は死にます!
「ちょ、父上、ほんとに、えっ、父上!? ちちうえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!????」
 あの悲鳴を上げて落ちて行った仔パンツは一体どうなってしまうのでしょう?
 我々は崖下に急ぎ、ルーチェと名付けたパンツの追跡を開始したのです。

 結論から申し上げましょう。我々は非常に幸運でした。
 ご覧ください。かつて自分を谷底に突き落とした父パンツの喉笛に食らいつき繊維を貪っているのが、あの小さかったルーチェです。
 ルーチェは暗い谷底を住処とする強パンツや、時に自分と同じように突き落とされた仔パンツを喰らい、一大ハーレムを作り上げ『プライド・パンツ』に侵攻したのです。
 まさしくパンツでパンツを洗う戦いを経て、今ここに『プライド・パンツ』の世代交代はなされたのです。
 ああ、勝利の雄たけびを上げるルーチェのなんと勇壮でたくましい事か。黒レースでほぼ紐みたいな令嬢のパンツであることを忘れてしまいそうです。

 現在、ルーチェもまた父のように己の子を谷底に突き落としています。
 突き落とした子の中からルーチェのように這い上がり、「『プライド・パンツ』の百ぱんつの魔王」の名を簒奪する者が現れるでしょう。
 しかし、簒奪されるその時まで百ぱんつの魔王、ルーチェの栄光の日々は続くのです。

●ぱん帝の一生
 最後に北の地で最も広大な縄張りを誇ったパンツの話をしましょう。
 ライノベーのぱん帝と呼ばれた誇り高きパンツの話を……。

 そのパンツが一体どこから来たのか誰も知りません。我々が彼のパンツを知った時にはもう既に北の大地の大半を縄張りとしていたのです。
 その身を包む毛糸は精強で、ゴムの力は他のパンツで並ぶものがありません。
 只の毛糸のパンツが質量で勝るレオパルのパンツに正面から食らいつき、ねじ伏せるなど誰が想像したでしょうか。
 ハートとねこさん柄の毛糸のパンツを我々はセティアと名付けましたが、それよりもぱん帝と呼ぶことの方が多かったと記憶しています。

 セティアに関する資料はさほど多くはありません。
 彼女は大変頭がよく、我々の接近を感じ取るとすぐにどこかに隠れてしまうのです。カメラがハートとねこさんを映せたのも僅かに数回だけにとどまっています。
 しかし、北の大地では常にセティアの気配を感じるのです。
 他の物とは比べ物にならないほど大きいパンツ跡、綿を食い荒らされたパンツの死骸……吹雪の向こうから聞こえるパンツの遠吠え……。
 この地に住まうパンツ達は常にセティアの存在に怯え暮らしていたのです。
 しかし、それも数年前の話。
 ある時を境にセティアは姿を見せなくなりました。
 きっとどこかで息絶えたのでしょう。我々はセティアの死を確認しようとしましたが、広大な白い大地を前に断念しました。
 どれだけ強靭なパンツであっても、時と自然は押し流し、生きた痕跡さえ奪ってしまうのです。

●一生の後
 或る乙女のパンツは家族の前で笑って逝った。
 或る盗賊王のパンツは弱肉強食の定めに従い戦い抜いた。
 或る令嬢のパンツは己の運命に身を捧げた。
 或る毛糸のパンツは……最後己のハートとねこさんの模様に希望を捧げ……。

●夢だけど
「はっ!」
 境界図書館で4人のイレギュラーズが跳ね起きた。
 傍では丁度毛糸のパンツのページが開いたままになっているライブノベルがある。

『毛糸のパンツ:パンツ属特殊科ぱんつ
 仔を生んで力尽きた親は、自分の身を解き、仔ぱんつの模様となって仔を寒さから守る習性がある』

成否

成功

状態異常

なし

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