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シナリオ詳細

<バーティング・サインポスト>泡となりて奈落に沈む

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●絶望の青と廃滅病
 海洋王国が、絶望の青を制覇すべく大号令を出して幾ばくかの月日が経つ。
 近海での憂いを断ったイレギュラーズは、絶望の青を進み、さきの戦争の裏で海賊達を手引した『ドレイク』を含め多数の敵と遭遇、一部の者は謎の病状を患うに至った。
 ――廃滅病。かつてイレギュラーズとして勇名を馳せたオクト・クラーケンの言葉を借りるなら、絶望の青を支配する冠位嫉妬アルバニアの権能たる呪いであるのだという。
 そして、それを完全に克服するにはアルバニアを打倒しなければならないことも。
 ……とはいえ、目下の課題は絶望の青を如何にして踏破するか。橋頭堡を確保しなければ足踏みを強いられることもまた事実だった。
 そんな中、イレギュラーズに一つの情報がもたらされる。
 それは、橋頭堡となりうる島、仮称『アクエリア』と、その地への道行きを阻む多数の敵勢力の存在。
 イレギュラーズは、仲間の為、そして海洋の大願のために戦いへと挑むのだった。

●泡とて散るは
「あれが情報屋が言ってた狂王種……『泡沫の花』とかいうやつか」
 イレギュラーズの一人が遠巻きに確認したのは、海洋王国の記録から掘り返された怪物、その曰くと合致する姿であった。
 外見は一見すればただの海に浮かぶ巨大な花……もはや樹木と変わりない物体にしか見えない。だが、周囲に漂う不気味な泡と……今しがた沈没した海洋王国の艦船を締め上げた触腕を見れば擬態なのだとわかるだろう。
 あれは、上半分が花、下半分が海魔という非常に歪な姿をしたバケモノなのだ。そして、その感覚器官、そして命は花と海魔の部分、両方に備わっている。
「あの泡は衝撃吸収用の白と毒をばら撒く青がある……んだったか? 遠巻きに攻撃しようとすれば泡が邪魔、近づけば触腕が厄介、引きずり込まれれば……ってか。面倒だな」
「まあ、でも海上に出てる奴の身体は足場にできる。やりようはある」
 イレギュラーズ達は、改めて敵の厄介さを理解した上で十分倒せる敵だと判断した。
 もっとも、彼らが倒せる、というのと海洋王国の軍艦が手を出せる、というのは全く別のベクトルではあるのだが……。

GMコメント

 頭の悪いシナリオが思いつく前に面倒なのが先に主張してきました。海はずっと行ってません、ふみのです。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●成功条件
『泡沫の花』(花・海魔)の撃破

●泡沫の花(共通)
 狂王種(ブルータイラント)の一種。
 大体の情報はOPの通り。HPが非常に多い。反して、回避能力は極低。抵抗は当然高い。
 『花』は神秘、『海魔』は物理攻撃特化。

●(花)
 海面に浮かぶ巨大な木にも似た花。最接近すれば足場(=海魔の上面にあたる)を確保することはできる。安全は保証しない。
 アクティブ攻撃スキルを持たない。毎ターン「水泡生成」と「毒泡生成」を交互に行う。
 「水泡」は敵対者の攻撃1回につき1つ消費され、命中判定後の最終ダメージ量を半減させる。(範・域・貫・列・追撃は2つ消費。スプラッシュXは3つ消費)
 「毒泡」は中距離より接近した敵対者がいた場合、毎ターン開始時1つずつ消費され、「神中範・必殺・虚無2」の攻撃となる。
・水泡生成(パッシブ):水泡を5~10個ランダムで生成する。
・毒泡生成(パッシブ):毒泡を2~6個ランダムで生成する。

●(海魔)
 水中に潜む下半分。足が多いため常時2回行動。水中行動時は『毒泡』の射程圏にあっても影響を被らない。
 通常攻撃はレンジ3、「乱れ」を伴う。
 その他、近接するに従い強力な攻撃を仕掛けてくるが、その場合、攻撃対象は絞られる。
 場合によっては海に引きずり込まれることになるので注意。

●船(イレギュラーズ乗船)
 一般的な小型高速艇。ある程度小回りが利き、「それなり」の操舵手がついている。
 頑丈ではあるが、あまりに攻撃を受ければ当然、沈没の危険性がある。
(持ち込んで乗船する場合、『予め別れていた』ことを選べます。その場合、操舵関係のスキルその他の判定により有利を得られます。最悪ノンスキルでも初期船同等の機動力はあり)

●船(海洋王国軍艦)×1
 OPで1隻沈んでいる。
 数ターンに1回、援護射撃(物遠範・識別扱い)を行うが、イレギュラーズの船より撃沈される可能性高め。

●戦場:海上(海中)
 基本的には海上からの迎撃になり、花と海魔は同じレンジから狙えるものと判定します。
 水中行動を行う際、スキル・携行品、アイテム等の補助がないとかなり不利を蒙ります。

●重要な備考
<バーティング・サインポスト>ではイレギュラーズが『廃滅病』に罹患する場合があります。
『廃滅病』を発症した場合、キャラクターが『死兆』状態となる場合がありますのでご注意下さい。

  • <バーティング・サインポスト>泡となりて奈落に沈む完了
  • GM名ふみの
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年03月20日 23時00分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

リゲル=アークライト(p3p000442)
白獅子剛剣
シグ・ローデッド(p3p000483)
艦斬り
ユーリエ・シュトラール(p3p001160)
優愛の吸血種
ラクリマ・イース(p3p004247)
守る者
ドゥー・ウーヤー(p3p007913)
海を越えて
リュティス・ベルンシュタイン(p3p007926)
黒狼の従者
羽住・利一(p3p007934)
特異運命座標
シルキィ(p3p008115)
繋ぐ者

リプレイ


「廃滅病、このままにしてはおけないよねぇ」
「ええ、本当にろしい病気です……」
 『特異運命座標』シルキィ(p3p008115)と『慈愛の英雄』ユーリエ・シュトラール(p3p001160)は、荒波のなか鎮座する狂王種を前に、あるいは周囲に広がる絶望の青、その海原に視線を添わせながら視線を巡らせる。この海を包む呪いに、一体何人の仲間が冒されたものか。冠位の魔種を撃破せんと気が逸るが、そのためにもこの戦場を生き延びねば。彼ら、彼女らにとっては辛抱のしどころである。
 遠くから様子を見るように接近する海洋の軍艦は、イレギュラーズの動きを待って戦闘行動に移るだろう。先行すればどうなるか、は既に沈んだ一隻が教えてくれた。
「軍艦があんな簡単に沈められるだなんて……」
「美しい花には棘があるというが、迫力がある光景だな。……そう言っていられる場合でもないけど」
 頑丈であっただろう軍艦が潰され、船尾から沈む光景は『特異運命座標』羽住・利一(p3p007934)をして恐怖を喚起させるものだ。『死力の聖剣』リゲル=アークライト(p3p000442)も表情こそ変化が乏しいが、仲間と認めた人々が犠牲になったことに心中穏やかではいられまい。恐らく、誰より先駆けて歩を進めたいのは彼のはずだ。
「厄介な相手はやりがい的な意味では嫌いではないですけど、見た目が変わったのはどうも苦手なのです……」
「奇怪な外見で威圧し、自分の土俵に引き込もうという腹か。多少は知恵が回る手合と見るが、さて」
 『協調の白薔薇』ラクリマ・イース(p3p004247)にとっても、目の前の敵のような異形は見慣れるということがない。それは正常な感覚を持っているという証左でもあり……『艦斬り』シグ・ローデッド(p3p000483)のように、こんな状況でも敵の出方をどう上回るかを考え、割り切れる人間が稀有であるという事実に突き当たる。
「俺がどこまで役立てるか分からないけど……全力で、頑張るよ」
「被害を減らすためにも、全力で事に当たらなければ……」
 『風のまにまに』ドゥー・ウーヤー(p3p007913)とリュティス・ベルンシュタイン(p3p007926)の2人も、相応に経験は積んできている。だが、やはり異質な敵との戦いを楽しめ、とは彼らには言えまい。
 なにしろ、廃滅病の恐怖が背後に迫る中での戦いだ。
 使命感と戦いへの歓喜だけで、眼前の相手に刃を向けるのはかなり無理があると言わざるを得ない。
「なに、気にすることではない。各々の役割を為せば恐れる相手ではない」
「俺達が前に出れば軍艦も犠牲にはならない。危険な役回りは請け負うよ。……さあ、急ぐぞ!」
 不安を隠しきれぬ仲間に、シグとリゲルはそれぞれ、彼らなりの励ましをかける。2人とも海中に向かい、より危険な立場になろうというのに、これだ。
「海洋にちょっかいを出してきたのが仇となりましたね。あの花の特徴、把握しましたよ!」
 ユーリエはブルーノートディスペアーを閉じ、不敵な笑みを見せる。同じ書物を持つ仲間に『それらしい』記述を伝えれば、全員が十分な知識を以て相手と相対すことができるのだ。これだけでも、恐怖は大幅に減る。
「長期戦になります。気休めかもしれませんが……」
 ラクリマは手にしたグリモアを開き、仲間達へ向けて黙示録を口ずさむ。体内から相当量の魔力と体力が奪われる反面、仲間達に与える影響は絶大だ。
「私達は極力距離をとって戦います……お願いできますね?」
 リュティスが操舵手に声をかけると、心得たとばかりに高速艇は超長距離を維持。円を描くように間合いをとるそれに有効な手段を持たぬ海魔は、どこか口惜しげに触腕を海面へと叩きつけた。
「そんなに慌てなくても相手してあげるよ。この通り……ねっ!」
 利一が手にしたビーム銃から、一条の魔力が放たれる。水泡がそれを拡散して爆ぜ、直撃を防ごうとするが……続けざまにリュティスから放たれた魔砲もまた、水泡を打ち砕く。
「いいねいいねぇ、どんどん壊していくよぉ!」
 仲間達の連携に気を良くしたシルキィは、手に収束させた雷光を横薙ぎに放ち、水泡を次々と破壊する。残り一つ……船に残った面々が目を細めたその先で、ドゥーの放った術式がそれを割った。
「撃ち落とす……ガーンデーヴァ!!」
 声は、高速艇からやや離れた海上から。
 仲間達が戦闘準備に入ったタイミングで海上へ向かったうちの1人、ユーリエのものである。緋炎剣から放たれた魔力は海中であろうと一切の躊躇なく直進し、水泡のない本体に突き刺さる。仲間達の魔力も数度にわたり突き立っていたが、威力の減衰なく叩き込まれたそれはやはり別格という他ない。
「やっぱり、動く……ん、だね。距離を取らないとすぐに捕まるよ、動き回って!」
 ドゥーは快哉を叫ぶより早く、ゆっくりとだが確実に動き出した泡沫の花を指差して叫ぶ。自ら攻める為前進したリゲルとシグはいざしらず、高速艇とユーリエは奴に捕捉されれば一気に不利となるだろう。危惧していたことではあるが、いち早く気づけたのは彼の視力と油断なく可能性を模索した一同の目敏さによるものだ。
「……でもあの方向、軍艦ともこっちとも違うね?」
 だが、利一はその動きにどこか不思議なものを覚えた。海魔が真っ先に狙うとしたら軍艦か、こちらのいずれかだろう。なにもない方向目掛け移動するなど『普通なら』考えづらい。
 だとすれば答えはもうわかりきったものだ。
「こっちを見ろ! お前を倒すのは俺達だ!」
 ……海魔がその姿を、海中で視認したのはその僅か前。水底の暗がりの中、光をかざして一直線に近付くその姿。
 リゲルのそれを認知するや否や突き出した触腕は、サイズ差もあって容易に避けることは敵わない。だが、彼は避けた。そして、直撃した触腕を半ばで切り落とし、威力を相殺。渾身の力を籠めた流星剣の一撃で、船から引き剥がしたのだ。
「私の仲間も中々のものだが……さて、そちらの潜水能力は如何なものか」
 他方で、水中を魚雷よろしく高速で駆け回る影があった。語るまでもなく、シグが剣の形をとったものだ。
 海底の暗さをものともせずに動く彼は、汎ゆる可能性を捨てなかった。泡沫の花が、あるいは海魔の部位のみが、海中の敵を屠るために潜水行動を取る可能性を。そしてその潜水能力次第では、かなりの苦戦を強いられたのは確かである。
 ……が、海魔は触腕を伸ばすことこそすれど、リゲルに向けたそれと比べれば酷く遅く、シグなら容易に避けられるものだ。
「成程な。海中に向けてなら触腕は伸ばせるが、遠間の敵に対しては精度が落ちるということか」
 得心したように呟いたシグは、海魔の真下……口があろう場所めがけて自らの身体をまっすぐ向ける。まるでそれは引き絞られた弓が、相手の急所を狙うがごとく。
「丁度一直線である。都合がいいと思わんかね?」
 海中から放たれたその一撃は、狙い過たず海魔を、そして海上の花をも貫いた。


「これは……!」
 ラクリマは海魔の触腕を避けながらリゲルのもとへ駆けつけ、治療した勢いそのままにその射程圏から離脱せんと試みる。海中を次々と駆け上るシグの攻め手は、味方から見ても驚くべきものだが……籠められた魔力、その消費量も自ずと知れるというもの。
「少し切ったくらいじゃ大した痛手にはならないか……でも動かせる、当たる、傷つく! それさえわかっていれば勝機は十分にある!」
 リゲルはラクリマに下がっているよう手振りで伝え、剣を構えて触腕を掻い潜っていく。
 海中の2人は、よほどの無茶をしなければ海魔の犠牲になることはあるまい。
 問題があるとすれば、海上の仲間達の動向であるが……。

「全員でかかれば水泡がいくら増えようが潰しきれるよ! 次の一撃に繋げる為に、全力で!」
「下から上へが通じるなら……海魔に傷を与えられるかもしれませんね」
 利一が次々と花めがけて魔力を放ち水泡を削り取る傍ら、リュティスは海中から跳ね上がった光条に対し、一筋の光明を見出していた。
 シグが海中から試みると告げていたその戦法は、並の者が思いつかない、あるいは思いついても成算の乏しい賭けであったことだろう。だが、実際に泡沫の花をまとめて攻撃できたのなら、海上から試して効かぬ道理があろうはずもない。……或いは、最初から通用していたのか。
「安全圏に陣取る以上、役に立ってみせます」
「なるほど、そうだよねぇ。雷撃だって海中を狙えて当然だよねぇ……?」
 リュティスの言葉を聞いたシルキィが当を得たりといった表情で頷くと、両者はどちらともなくタイミングをあわせ、花めがけて己の魔力を叩き込む。破裂した水泡で多少拡散されたとて、両者の本気を籠めた一撃は確実に花に、そして海中の海魔へと届いた。届いたと、確信できたのだ。
「水泡が消えた……!」
 ドゥーは遠距離術式から素早く悪意の術式に組み換え、まっすぐ花めがけ打ち込む。幾何学的な軌道で花の周囲を駆けた魔力は、思いがけぬ角度からそれを刳り、威力を殺さず叩き込まれる。
「炎神の弓が放った矢が海なんかに阻まれるワケないですからね……! 撃ちますよ!」
 ユーリエもまた、船上の仲間が作った隙を逃すことなく緋炎剣を構え直す。仰々しい名乗りと技の名は、それで確実に敵の体力を削り取り、そして倒すという意思表示でもある。
 放たれた炎は花を燃やし、いきおい、海魔にも届いたことだろう。
 ……そして、泡沫の花は当然のこと、一方的に倒されることをよしとしない。
 ゆっくりと、だが確実に海魔の動きを軸として高速艇に近づき、リゲルに押し返されを繰り返す。
 高速艇も、そして軍艦も相手の間合いに入ることを避けながら、海上を駆け回る。軍艦は当然ながら攻撃に転じようとするが、イレギュラーズの再三の警告があれば流石に応じざるを得ず。
「そちらには行かせないぞ……騎士(おれ)の前で民が死ぬのを見過ごすわけがないだろう!!」
「同感だな。軍人が蛮勇に走らず謙虚を覚えたなら、死なせるには惜しいのでな?」
 リゲルが吼え、シグが微笑を交え応じる。
 海中から放たれた2人の、幾度目かの全力の一撃は海魔を叩き伏せ……その触腕の動きを止めた。
「海上の皆は大丈夫です、全員まだ戦えます……けど、そちらは!?」
 船上組とユーリエに支援魔術を施したラクリマは、海中の激戦の痕跡(主にリゲルの傷だが)に驚きつつ問いかける。ラクリマとシグの治療でなんとか保っている状態だが、リゲルも一歩間違えば海中で動けなくなっていたのは確実だろう。
「俺達は大丈夫。それより、沈められた艦の生き残りを探そう……少しでも可能性は捨てたくない」
「わかりました。無理はなさらず……!」
 リゲルの言葉に、治療を終えたラクリマは素早く踵を返し、海上の仲間の支援に向かう。
 シグはやれやれと首を振りつつ、しかしリゲルを追うように海底へと突き進んでいった。

「海魔が死んだなら……あとは動けない花だけですね! このまま一気に畳み掛けます!」
 ユーリエの手から伸びた赤黒い鎖が花を締め上げ、確実に動きを鈍らせる。本体を覆わんばかりに増え続けた毒泡はしかし、微塵の役にも立たぬまま、水泡も先程までの勢いに比べればあからさまに数が減っている。
 当然だが、その状況に至るまでの船上組の魔力消費も当然ながら莫大なものとなっている……が、息を切らせ、間合いを詰めなければ戦えないような者は1人とて居なかった。
「一発ずつ、確実に……遠距離術式ならなんとか撃てます」
 ドゥーは大技を温存したことで魔力の枯渇を引き伸ばし、味方の次の攻撃に繋ぐべく水泡の破壊に注力し。
「魔力がなければビームを撃てばいいんだよ。泡が割れれば十分!」
「塵も積もれば山となる、といいます。一発では通らなくても、繰り返せば戦場を有利にできるはず……!」
 利一とリュティスの2人は、魔力が尽きても距離をとって攻撃できる手段を持っていた。こと、リュティスの呪いは本来ならば泡沫の花には徹りが悪いが、繰り返せばその限りではない。
「花を倒せば終わりなら、気が楽だねぇ」
 シルキィは、そもそも持ち前の魔力が相当なものであり。ペースさえ間違えなければ、息切れを起こす見込みすらないだろう。
 ……そして、彼女らの魔力が保った背景に、ラクリマの助力があったことは間違いない。
 静かに、確実に。派手ではないが堅実に。
 イレギュラーズ達は泡沫の花から命を着実に奪いに行き、ほどなくして、花は先端から枯れ落ち始める。
 まるで今まで奪ってきた命を海へと返すように、ゆっくりとその狂王種は沈んでいく。
 完全にその姿が消えたのと、リゲル達がかろうじて生きていた僅かな船員たちを救い出したのが入れ違いであったのは、運命の悪戯を感じざるを得ない。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 お疲れ様でした。
 狂王種は無事撃退、被害も(沈没した軍艦を除けば)軽微に終わったと思います。
 戦闘はリソース管理と不利を承知での接近戦のバランスとかそういうところがあった気がしないでもないですが、完膚無きまでにいろいろされたので割愛します。
 貫通で上も下も狙えたのとか、そういうのは諸々条件が揃った今回に限るので再現性があるかは微妙です。でも凄くいいとおもいます。

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