シナリオ詳細
拭え闇、俺たちの明日を掴むため
オープニング
●夜明け前の大抗争
「モリブデンを……潰せェ!」
悪魔のように笑い立てた指を夜空をさすように掲げるライダージャケットの男。
まるでけしかけられた馬の群がごとく、黒服の男たちが彼を追い越して走り出す。
シャイネンナハトが過ぎる夜明け前、黒い波が寄せた。
狙いは鉄帝スラム『モリブデン』。よりべを無くした者たちが最後に行き着いたゴミためが、暴力によって抹殺される。
――いや、断定で述べるべきではない。
なぜならば。
「おめーら、気合い入れて行けよ」
イレギュラーズたちが……最後の希望が、彼らの前に立ち塞がっていたからである。
●始まりのベルが鳴る
この事件を事前に察知できたのは、ローレット鉄帝拠点にある男たちが訪ねてきたことがキッカケであった。
鉄帝首都に横たわるスラム街モリブデンに居を構える小規模ギャングチーム『クアッドコア』リーダーことロックと、中規模ギャングチーム『ヒューグ一家』の総長ヒューグ。
彼らは開口一番。
「ローレットからつえーやつを出せ」
「今すぐ兵隊を束ねる奴が必要だ」
と、述べた。
そしてたまたま居合わせた伊達 千尋(p3p007569)に目をつけると、ヒューグはずかずかと歩み寄って肩を叩いた。
「丁度良い。あの約束、まだ生きてるよな? 今すぐ八人集めてついてこい」
「えっいま俺ビール飲んで、え、え?」
トタンと廃材で作られたあばら屋が建ち並ぶ、そこは見るからにスラム街であった。
「ここにいるのは、『何も持ってない奴』ばっかりだ」
ヒューグはジャケットの袖に手を入れて、腕を組むようにして前を歩いている。
「侵略で家を失った奴。民族差別で村ごと焼かれた奴。軍に財産を没収された奴。受け入れられなかった難民……まあ、みんなひっくるめて『持たざる者』だ」
ロックもまた白いコートのポケットに手を突っ込み、振り返ってサングラスの裏からどこか無感情にこちらを見た。
「あんたらがどういう経緯でローレットに入ったのかは知らねえが、こいつらがどこへもいけないってことは理解できるんじゃねえか?」
「で、ここが明日。軍に差し向けられた大規模ギャングチームに『掃除』される。
俺らはそいつを防ぎたい。なにも永遠にってんじゃねえ。ここにいる連中が逃げ切れるまで粘れりゃ上等だ」
見ろよ、と顎で示した先では、腰の曲がった老婆が道ばたにうずくまっている。
そのそばでは、小さな子供が泣いている。
奥では大人たちがここから逃げ出すための身支度を調えているが……。
「連中が逃げ切るにはだいぶ時間がかかる。そうだな……一晩あれば充分だ。奴らを……」
足を止めるヒューグとロック。
赤い羽織のギャングたちと、白いジャケットのギャングがちがそれぞれ現れ、彼らの前へ集まった。
「夜明けまで、クーロン会のヘータイどもを足止めする」
●目を覚ませ
化せられたミッションはこうだ。
モリブデンの一角、廃棄場エリアを夜明け前の強襲によって占領しようとしているクーロン会に対し、ヒューグ、ロック、そしてイレギュラーズ八名をヘッドとしたギャングチームを率いて迎撃。
膨大な数のクーロン会を『足止め』するのだ。
夜明け前。最も闇が深い時間。
大量に集まった赤と白のギャングチームが、あなたの言葉を待っている。
「来たっす! クーロン会の連中っす!」
高所から高い視力を暗視能力で警戒していた者が、大きく声を上げた。
ありったけのライトを灯し、押し寄せる軍勢を照らす。
こちらよりもずっと大きな規模の、黒服の軍勢が照らし出された。
その差に多くの者が驚いたが……。
千尋は。千尋だけは、その先頭を歩く男の姿に驚愕した。
「瑠璃雄……さん……」
「ああ? 知り合いか? 奴ぁ悪魔みてえな男だ。誰ともツルまずあらゆるチームに喧嘩を売って、台風みたいにぶっ壊していく。どうやらあの様子じゃクーロン会の犬になったみてえだがな」
吐き捨てるようにいうヒューグに、千尋は首を振った。
「そんなワケねえよ。瑠璃雄さんが、総長が、そんなことするわけねえ。瑠璃雄さんは強くて優しくて、頼りになるみんなのアニキだったんだぜ。なのに、なのに――」
千尋の困惑をまるで無視するように。
そしておそらくは彼のことが見えているだろうに。
黒いライダージャケットの男、瑠璃雄は。
夜明け前の空に指を掲げた。
「モリブデンを……潰せェ!」
走り出す黒服たち。
「どうしちまったんだよ瑠璃雄さん!」
千尋もまた、困惑の中で走り出す。
もう止められない戦いが……始まった。
- 拭え闇、俺たちの明日を掴むため完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別EX
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年01月13日 22時15分
- 参加人数10/10人
- 相談7日
- 参加費150RC
参加者 : 10 人
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参加者一覧(10人)
リプレイ
●寄る辺なき夜でも美しき景色見たい
走り出す男たち。
黒一色で統一された集団が一斉に廃棄場エリアへと押し寄せる。
波のごとく広がった彼らの姿にスラムギャングたちは気圧されそうになるが……。
ファーン! という音がどこからともなく鳴り響き、ギャングたちの震えを止めた。
流れるように響くBGMにあわせるように、『蛸髭』プラック・クラケーン(p3p006804)はリーゼントヘアをぐいっとかきあげ胸を張った。
「お前らァ!」
張り上げる声が音よりも早く男たちの胸に響き渡り、足場材でくみ上げた鉄板に乗せた足が大気をならした。
「この音楽はよ!
繋がりが薄っすい、俺とお前らを繋ぐぶっとい絆だ!
コイツが流れてる限り俺は生きてる!
テメーらの背中を護ってる!
だからテメーらダチ公共も曲が流れる限りは死ぬ覚悟で死んでも生きろよ!
――つうわけでーぇ」
走り出すプラック。
飛び上がる身体。
ねじれ空を泳ぐと、肉体から吹き出た魔力のウォータージェットによってクーロン会の切り込み部隊へと突っ込んでいった。
男たちに神輿として担がれていた黒いスーツの男クロウが、ネクタイを締め直しながら足を組み直す。
「ほう……? 知っているぞ。お前の名前は……ブラック」
「プラックだァ!」
その辺から蹴り上げた鉄パイプをシュートするが、横から飛び込んだ男たちが蹴り落としていく。
ずらりと並ぶ黒と灰のストライプシャツをまとった男たち。
元プリズンキングダムのギャングたちである。
クロウはごきりと首をまわすと、高い位置からプラックを指さした。
「粛正だ、神の名の下に」
「うるせぇ軍のワン公がぁ! いくぜお前ら!」
追って飛び込むギャングたちとプリズンキングダムが衝突する。
その更に奥では、両腕を顔の前でクロスしながら走る『ド根性ヒューマン』銀城 黒羽(p3p000505)の姿があった。
「う――オオオッ!」
あふれる不倒の闘気を身にまとい、放置されたスクラップ魔道車のボンネットを駆け上がっていく。
空中に生み出したオーラの足場を踏みつけ高く跳躍。
その左右を駆け抜ける赤いジャケットのヒューグ。白いコートのロック。
彼らを先頭に走る赤と白のスラムストリートギャングたち。
あまりの勢いに気圧されそうになったクーロン会のギャングたちが空き瓶を投げつけるも、黒羽は翼のように広げたオーラでそれらを迎撃。
ヒューグたちをかばうと、ずどんと大地に着地した。
「テメェ等は何のために戦ってんだ?」
殴りかかってくる相手の拳を掴む黒羽。
「死ぬためか?」
相手を蹴り飛ばし。
「殺されるためか?」
右から殴りつける男の拳を頬で止め。
「違ぇだろ」
左から蹴りつける足を腹で止め。
「守った奴等を残して逝く、そんなにダセぇことはねぇぜ!」
それぞれを気合いで吹き飛ばしていく。
「だからよ、テメェ等も覚悟を決めろ。
死ぬ覚悟じゃねぇ……」
回転しながら飛んでくる空き瓶を、拳ひとつで撃ち抜いて見せる。
「生き残る覚悟をだ」
狭い廃棄エリアを住居とすべく、鉄パイプや鉄板をボルト固定した足場材が二階建て住居のように組み上がっている。
その頂上。鉄パイプの先端に直立し、『深海の金魚』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)は黒いコートの下で腕組みをした。
赤、白、緑、青……様々なシンボルカラーを身にまとったギャングたちが、黒一色に染まった膨大なギャングたちへと立ち向かっていく光景。
「ふむ……」
エクスマリアは目を細め、長い髪を風もないのに大きくなびかせた。
「規模は小さいとはいえ、ほぼ戦争、だな。
数の差、掛ける時間を考えれば、より過酷かも、しれない。
まあ、それでも勝つだけ、だが……」
ぐん、と膝と腰を曲げたかと思うと、バネ仕掛けのように跳躍。
空中でくるくると回転すると、黒い群衆の中へと急降下――しつつすさまじいフリーフォールキックをたたき込んだ。
こんな身体になぜそんな身体能力が? と目をみはった男たちを次々と殴り飛ばしていく。
エクスマリアがパンチを繰り出すだけで、相手がまるで大砲で発射されたかのように吹き飛んでいく。
「なんだこのガキ。どうなってやがる」
「おいおい、『金剛童子』を知らねえとかモグリかてめーら」
両手をスーツジャケットのポケットに入れたまま、ハンサムな男……キリングがゆっくりと歩いてくる。
歩みは次第に早まり、早歩きから全速力へとシフト。
とてつもないスピードの乗った蹴りがエクスマリアを襲った。
「――!」
ガード。
それを貫いていくかのような衝撃。
エクスマリアのコートが切り裂かれて飛んでいき、彼女の手足にぐるぐると巻き付いた黄金の頭髪があらわになった。
「あんたなりのパワーアーマーってわけだ。ノリノリだな、金剛童子」
「そちらの相手ばかりしていていいのかな?」
連射される電撃の矢。
その場から大きく飛び退きバク転をかけて回避するキリング。
『夜明け前の風』黎明院・ゼフィラ(p3p002101)はロビン・フッドを構えた状態でさらなる連射を仕掛けた。
「さて、まずは頭を押さえさせてもらおうか」
「そうそう押さえられないから頭(ヘッド)なんだよ」
ポケットから出した手でサインを送ると、ゼフィラをたちまち元クーロンヘッズの男たちが取り囲んでいく。
「フクロにしろ」
「フン……」
ゼフィラは電撃の矢を大地に突き立てると、放射状に走った電撃で周囲のギャングたちを攻撃した。
バチバチと火花が散り、炸裂する土と大気。ひっくりかえる男たちの中心で、ゼフィラは再び弓矢を構えた。
「キナ臭い空気は変わらずか……。
ま、地下闘技場から乗り掛かった船だ。繋がった縁で助太刀といこう」
再びキリングに狙いをつけて矢を放つが、割り込んだクーロンヘッズの男たちが手刀によってたたき落としていく。
ふと見れば味方のギャングたちが各個に3対1の状態を作られ、倒れた所を周囲から蹴たぐり回されていた。
「……」
顔半分で笑い、背を向けて歩き出すキリング。
が、周囲のギャングたちをなぎ払っていくゼフィラとエクスマリアがその後を追った。
「ま、雑魚じゃあないわな」
振り返り、回し蹴りを繰り出すキリング。
燃えるような拳でクーロン会のギャングを殴り倒すヒューグ。
そんな彼を封殺しようと、ギャングたちが五人がかりで取り囲んだ。
実力差があろうと数で攻められると落とされるもの。彼らもそれを分かっての布陣であった。
「ヒューグ、いつまでも意地はってねえでクーロン会にこいよ。こんな掃き溜めで暮らすことねえだろ」
「うるせえ」
ヒューグが舌打ちした、そのとき。
「アウローラちゃんのライブ、はじまるよー!」
助走をつけて飛び込んできた『電子の海の精霊』アウローラ=エレットローネ(p3p007207)が、マイクを握った指鉄砲からネオンビームを発射した。
巨大な光線がギャングたちを飲み込み、吹き飛ばしていく。
そうしてできた道、ヒューグ一家やクアッドコアのギャングたちが駆け抜け、ヒューグたちを加勢しはじめる。
「絶対に生き残ることを考えてね!
アウローラちゃんは誰かが倒れちゃうのは見たくないんだから!
アウローラちゃんにできることは全力でやるよ!」
さあお次はどこ!? と言いながらパフォーマンスポーズをとるアウローラ。
その横を『凡才の付与術師』回言 世界(p3p007315)が駆け抜けていく。
(敵は膨大。味方は極小。正直不利な状況だ……。
本来ならスルーして他の奴に任せるが……多数の人間に恩を売れる機会だ。
何より折角できたコネを潰したくないんでね、ちょいと――)
拳に集めた魔術エネルギーをそのまま黒服のギャングに叩きつけて殴り倒すと、その先で戦う男へと狙いを定めた。
「でしゃばらせてもらう!」
跳躍と同時に虚空へ白蛇の陣を描き、飛び出した無数の蛇を発射。
ヒューグ一家のギャングたちを手刀で次々に倒していた男スカーレットがそれを敏感に察知し、振り向くと同時に手刀でたたき落とした。
「呪術使いか、タイマンはるには厄介だな……」
オイ、と顎でサインを出すと、黒いライダースジャケットやツナギをまとった旧零極連合のギャングたちが集まり、人の壁を作った。
「そういう奴は数で薄めて洗い流すに限る」
「果たして流せるか? 俺が」
どこかシニカルに笑うと、世界はメガネのブリッジを中指で押さえた。
地面に思い切り足を踏みつける。
――と、大地がうなり大地がゆれ、空が彼に吠えた……ように周囲の認識が歪んだ。
零極連合のギャングたちは世界へ殴りかかるが、そのことごとくが空振りし、世界はまるで鼻歌交じりのダンスでも踊るように彼らの攻撃を回避していく。
「抵抗力も回避能力も低い。練度の低い部下を連れてるな……。俺に10割翻弄されるようじゃまともに戦ないぞ。ワントップで組織がなまったか?」
「それでも貴様の足止めくらいはできるぞ、呪術使い」
スカーレットは両手にそれぞれ炎と氷のオーラをまとい、鋭い斬撃を繰り出してくる。
流石と言うべきか、鋭く打ち込まれた突きが世界を炎上させていく。
そしてこちらも流石と言うべきか、不燃の呪術をまとった世界は炎に包まれていながらもまるで炎の傷を負わなかった。
突きを放った腕を掴み、不適に笑う世界。
「相性では勝った。あとは、練度だな?」
紳士は背筋を伸ばして歩くもの。
『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)はステッキ傘をなかほどで持ち、群衆の中をすいすいと歩いていた。
正面から殴りかかる相手の首に傘の柄をひっかけて転ばせ、懐から抜いた拳銃を打ち込む。
側面から蹴りを放った相手の足首にも傘の柄をひっかけるとぐるりと回転させてバランスを破壊。そのまま振り回して反対側の敵へと投げつける。
その間一切寛治の体幹がぶれることはなかった。
誰かの血がメガネにはね、胸ポケットから取り出した布でレンズを拭う。
「私達は余所者ですが、今だけはOne Teamで行きましょう」
更に取り出したジッポライターを大きく投げ、爆発。
あがった花火に雄叫びをあげながら、赤いジャケットの男たちが一斉に飛び込んでいく。
黒い学ランの男たちとぶつかるヒューグ一家のギャングたち。
その奥から、猛烈な勢いで黒ハチマキの学生が突っ込んでくる。
「心が弾むぜ――なあ、雑魚どもー!」
舎弟たちを踏み台にして跳躍。空中で体勢をきめると、寛治へと跳び蹴りを繰り出してくる。
背景が急速に荒廃した学園風景へと変化し、男に猛烈なエフェクトがかかりはじめる。
「旧ミスフィッツ男子高校番長、スイッチ! 行くぜェ!」
まだ本調子ではないとはいえかなりの威力だ。相当な練度があるというのが分かる。
しかし寛治とて相当な修練を積んだ紳士である。
「部下を自分の強化の時間稼ぎに使う。長期的な人材育成の適性は決定的に足りないようですね」
あえて余裕を見せつけながら、相手の蹴りを腕で防御してみせた。
「スイッチさん、私流の貴方の攻略方法があります。聞きたくありませんか」
「攻略? 面白い。できるもんならやってみろ」
「そうさせていただきましょう」
メガネの片フレームを上下からつまむように持つと、再びかけなおす寛治。
「貴方には決定的な弱点がある」
(さて、伊達さんに呼ばれてみればこれですか……。
まぁ、確執や因縁などは僕にはわかりませんが、これはたしかに僕向きの依頼でしょう)
『砂竜すら魅了するモノ』ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)は人間形態をとって敵陣へと走って行く。
ティラミス味のミニタルトを懐から取り出すと、口いっぱいに頬張って勢いよく飲み込んだ。
「彼がどう思っているかは知りませんけど……僕はまぁ、ちょっとくらい助けてあげたいかなと思う程度に仲いいと思ってるんですよ」
思い切り助走をつけての体当たりが黒いジャージ姿のギャングへ激突。
もつれるように転がると、更に奥へと進むべく走り出した。
ベークを阻むため、つかみかかるギャングたち。
顔面めがけて繰り出される拳を手のひらで受け止め、ねじるようにして相手を転倒させつつ更に足払い。
蹴りを放とうとした敵の軸足を抜くと更に前進をかける。
ベークのスタイルは極めて堅実かつ実直。
『甘い香り』を毎ターン放ち続け(三回に一回くらい『泳げ!たいやきくん!』をはさみ)とにかく【怒り】効果を受けていない人の多い方多い方へと移動をし続けるというものだ。
命中特化タイプと比べれば流石に【怒り】の付与率が低いが、ベークの役目は攻撃して敵を倒すことではなく『敵の攻撃をより多く無駄にさせること』である。
その点において、ダメージカット率の高い彼がひたすら走り回るのは効果的だった。
弱点はマイトポーションとクローズドサンクチュアリのコストが重すぎるので四サイクルしか使えないこと。あまり敵を引きつけすぎると集中攻撃ペナルティによってクリーンヒット被弾率が上がり副次的に特殊抵抗を抜けられやすくなること。
しかし防御を抜かれたら抜かれたで、ベークの持つ『第二の刃』がむくのだ。
「僕を、ただ甘い香りをさせるだけの鯛だと思ったら大間違いですよ」
防御を抜いて鋭く殴りかかるギャングに対し、滑り込ませるように小さく突きや蹴りをたたき込んでいくベーク。
たった二割といえども彼の体力を全て削り取るにはパンドラ含め8000以上の瞬間ダメージが必要であり、その二割(つまり2000)ダメージは最低でも跳ね返る計算になる。更に再生能力でかさましが行われるため、ベークは『負けそうになった時こそ牙を剥く』という隠れた凶暴性を秘めていたのだ。
そんなベークにすさまじい勢いで石が命中。
衝撃で吹き飛ばされるも、ごろごろと転がって立ち上がった。
指弾の構えで次の狙いをつける男。ティーガー。
「ちょろちょろと動かれると邪魔だ。さっさと沈め」
「あなたがティーガーですか。ということは彼らは……旧ラッキーウェスタンのギャング」
羽織を投げ捨て、勝負の姿勢をとるベーク。
その一方で、『大いなる者』デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)が大小の連合となったカラーギャングたちを束ねて突き進んでいた。
「今からお主らは『蛸任侠組』じゃ! これも渡世の義理じゃあ。お主ら侠(おとこ)を見せてみんかい!」
得意のカリスマぶりを発揮しつつ、群衆を率いて突撃をかけるデイジー。
対するは黒いファーコートをまとったギャングチーム旧BLACK JACKALS。
噂では鉄帝の裏街に悪質な風俗店を多数経営し、その利益の一部はショッケン派閥の軍にも流れているとも言われる。
それらを仕切っているのはどこかサイコな笑みを浮かべるロングコートの男、エグザムであった。
「クラーク商会の異端児ってやつか。いいぜ、相手になってやる」
「はっ、仁義も知らねえクーロン会の犬どもが!妾達(わしら)の魂みせてやるのじゃ!」
両手に月の幻を生み出し、二つを合わせて砲撃として発射するデイジー。
対するエグザムはそれを真っ向から殴って壊し、デイジーめがけて突撃してくる。
「下がれ姉さん!」
「邪魔だクズども!」
デイジーを短期間で慕ったギャングたちとBLACK JACKALSのケツ持ち連中が衝突。
お互いをどかどかと潰し合う。
「死して花散らす徒花が任侠の生きる道。じゃが、お主らには帰りを待つ者もおるじゃろう。咲いて散らすもまた侠の花道。その命(たま)決してここで無駄に散らずでないぞ!」
デイジーは諸肌を抜いてサラシ巻きの上半身を晒すと、肩に貼り付けた『壺から湧き上がるタコの悪魔』のタトゥーシールを見せつけた。
「押しかえせィ!」
アクセルをひねると伝わる振動。
高鳴る胸。傷の跡。
『Punch Rapper』伊達 千尋(p3p007569)はこの世界で手に入れた新たな愛車にまたがると、なりふり構わぬ全速力で突っ走った。
「ヒューガよォ……コイツはもうお前らだけの戦争じゃねえ。
俺も、やらなきゃならねー事が出来た。
トコトンまで付き合ってやる」
風に吹き抜けていく思い出が、彼の脳をまさぐっていく。
海沿いのアスファルトを走り抜けた思い出が、彼の胸をかきたてる。
風の中で笑い合った仲間たちが。
ゲロ吐くまで飲んだ夜が。
競馬でスッてカップ麺回し食いした朝が。
涙が出そうなくらい最高に青春してた『俺たち』の思い出が、彼を加速させた。
「瑠璃雄さんッッッッッッッッッ!!!!」
風に焼き付いたあの優しい笑顔と、群衆のずっと向こうで冷たく笑う彼の笑顔が、まるで別人のようだった。
だが、わかる。
千尋の胸に焼き付いた熱い絆が、彼を彼だと確信させた。
「『悠久-UQ-』は仲間を見捨てねえ……絶対にだ! 行くぞテメーーーーーーーラァァァ!!」
「「応!!!!!!!!!」」
数台の魔道バイクが千尋の両側面に展開し、並み居るギャングたちを牽制する。
中でも恰幅のいいヒューグ一家の二人組が大声で話しかけてきた。
「おう千尋。あのはぐれモンに何かあるらしいな。敵か? 親でも殺されたか?」
「ちげえよ、逆だ。あの人は……」
「何でもいいや。テメーには借りがある。露払いは任せな――オラァ!」
ウィリー装甲でギャングたちを牽制し道を開かせる。
そうしてできた道を、千尋はまっすぐに突っ走った。
まるでモーセの奇跡のごとく開いた道の先。
それまで冷たく笑っていた瑠璃雄は千尋の姿を見て大きく目を見開いた。
「瑠璃雄さん! アンタどうしちまったんだよ!
そんな人じゃねえだろ! 俺が憧れた瑠璃雄さんはよ!」
「――!」
言葉にできない感情が胸からはいあがり、瑠璃雄は頭をかきむしった。
「グ――ウウオオオアオオアアアア!!」
獣のように吠え、バイクにまたがる。
真っ黒な、そして重厚なバイクだ。
それが。
正面から。
まっすぐに。
――激突する!
●やがて朝はくる
「かかってきなさい! 僕をこの程度で倒せると思わないでくださいよ!!」
複数の攻撃を受けてもなお立ち塞がるベーク。
ベークの熱い目に、ティーガーは小さく強く舌打ちをした。
「やめだ。オマエとは勝負するだけ損をする」
後ろ向きに歩くようにして距離をとり、ベークから離れようとするティーガー。
「待ちなさい! まだ……!」
追いかけて再び自分の術中に引き込もうとしたベークを、両サイドから黒服のギャングたちが掴んだ。
両サイドからブロックをかけ移動を阻害する戦術である。
これを脱するにも、味方はだいぶ倒されてしまった。倒された味方のギャングたちはトドメをさされないようにと住民と同じ場所へと撤退している。
だが、仲間がこれで尽きたわけではない。
「おっと……」
「テメーを自由にはさせねえよ」
ヒューグとロックが行く手を阻むようにティーガーの移動を阻害。
回り込むように黒羽とアウローラが取り囲んだ。
「いちいち相手をしてられるか」
やれ、とサインを出すと大勢の旧ラッキーウェスタンチームが集結。
ロックやヒューグへと殴りかかる。
間を縫うように打ち込まれた指弾を、黒羽がガード姿勢で割り込むようにして防いだ。
「あ? オマエも勝負するだけ損するタイプか?」
「さあ、どうだろうな。けど、仲間をやらせやしねえってのは本気だぜ」
「アウローラちゃんの唄に聴き惚れて!」
横合いから打ち込むアウローラのスピリット・カンターレ。
うっかり直撃を受けたティーガーに、ヒューグとロックが飛びかかっていく。
素早いコンボアタックによってティーガーを殴り倒すが……。
その直後、旧ミスフィッツ男子高校のギャングたちに黒羽は組み伏せられてしまった。
「……ったく、防御のかてぇ奴を馬鹿みてえに相手してるんじゃねえよ。
アタマんなかお猿さんかおめーら」
ベークや黒羽を『自由にしておくと危険な敵』であると判断したらしいスイッチが、舎弟を使って彼らのシンプルな封殺をもくろんだようだ。
防御は非常に堅いが自発的に敵をなぎ払うことができないので、ブロックサンドによって動き自体を抑えられてしまうと非常につらい、ということをようやくにして察したのだ。
強力な味方が押さえつけられ、士気の下がった味方たちが次々に落とされていく。
と、そこへ。寛治によるサブマシンガン掃射がはしった。
なぎ倒されるギャングたち。
「総合力として貴方は誰とでも戦える。しかし裏返せばそれは、誰であれ方法次第で貴方を攻略できると言うことです」
「チッ、追いつきやがったか」
回転しながら飛んでくるジッポライター形爆弾をパンチ一発で粉砕すると、スイッチは寛治めがけて突っ込んでいく。
盾にするはずの舎弟たちがほかの押さえに回っている今、タイマンをはるしかない。
対する寛治は殴りかかるスイッチの拳をとり、ぐるんと回転させて地面に投げ倒し、そのまま腕関節を極めた。
「ぐお……!」
「あなたも、盾にする人員を増やし時間を稼ぐ戦法は悪くありませんでした。
数の差でこちらが劣る分、あなたの砲撃でかなりの数を落とされました。しかし加速戦法には限界がある。長期戦になればなるほど、その利点は埋もれるのです。
多少練度が上の敵を相手取るつもりで戦えばよいだけのこと。基板にあぐらをかけば、個性を活かした戦法に打ち抜かれることになる」
『要は戦い方、ということです』というつぶやきは、銃声の中にかき消えた。
足場材の上を走り抜けるキリング。
ゼフィラは弓を水平に構え、彼の足を狙って連射した。
「おっと、そいつは乗れねえな」
跳躍をかけ、向かいの建物へと飛び移るキリング。
ゼフィラもその後を追って跳躍する――が、キリングは向かいの建物の柱を蹴って反転。
「残念、乗せられちゃったなあ」
空中でのソバットキックがゼフィラに直撃した。
回転しながら落ちていくゼフィラ。
その少し離れた場所へ着地したキリングが髪をかき上げ振り返る……と。
まるでピンピンしたゼフィラがいた。
「おいおい、致命傷だったはずだよな?」
「キミも、どうやら乗せられたようだな」
カラッポになった霊薬の瓶を放り捨てるゼフィラ。
「それに、何か勘違いしてるらしいが……私たちの狙いはキミたちの『撃破』じゃない」
「そう、足止め、だ」
無数の足場材や柱を粉砕しながら飛び出したエクスマリアが、激しいきりもみ回転をかけながらキリングに接近。
咄嗟に防御しようとしたが、最高に勢いの乗ったエクスマリアのパンチを防ぐことなどまずもってムリな話であった。
「やっべ!」
防御もむなしく吹き飛ばされ、建物へと突っ込むキリング。
その様子に、集まっていたギャングたちが一瞬呆然とした。
「さて、小難しいことを言っても、わかるまい。故に簡単に、伝えよう。
敵は此方より、遥かに多く、しかも夜が明けるまで、戦い続けねば、ならない。
つまり、だ。殴り放題、倒し放題、おかわり自由、ということ、だ」
『我に続け』とばかりに拳を突き上げるエクスマリア。
ギャングたちが、再び士気を取り戻した。
「よくも妾達(わしら)のシマで好き勝手やってくれたのう、BLACK JACKALSの小童が。クーロン会にのされて牙を抜かれた犬ころが!」
連続で月の魔術を繰り出すデイジー。
エグザムはアクロバティックな動きでそれを回避していたが、デイジーと完璧に連携して小技を打ち込み続けるギャングたちのせいで激しく回避に失敗。直撃をうけたエグザムは派手に転倒した。
「噂通りだな……異端児……。あなたは危険すぎる」
「ンン?」
首をかしげるデイジーに対して、エグザムは地面にドンと煙玉を叩きつけて逃走。姿を消してしまった。
それは世界のほうも同じである。
「見ろ、クーロン会のヘッドがどんどん落ちていく。
俺たちをスラムの残りかすと舐めたようだが……このまま攻めれば痛い目を見るぜ」
わざと余裕そうに振る舞って、世界は肩をすくめて見せた。
「フン……」
それまでぶつかり合っていたスカーレットが腕を下ろし、ゆっくりと後退し始めた。
「零極にも貴様のような奴がいた。あんなことさえなければ、俺も……」
「何の話だ?」
「いずれ分かる。また合おう、呪術使い」
スカーレットはそのままチームごと撤収を開始した。
クーロン会のリーダーであるキリングが倒されたことで、各旧ヘッドたちも引き際を感じ始めたようだ。
「人間風情にやられるとはキリングも情けないやつだハハハハ!」
大きくのけぞり、ゾンビのような動きをしておどけてみせるクロウ。
「こいつ……」
プラックは何度も彼を殴り倒そうと勢いのいいパンチを繰り出しているが、そのたびにうまいことかわしてプラックを翻弄していく。
『負けそうな時ほど強い』という人間は、ハマると長期戦を無限に勝ち抜く怖さがあるのだ。
が、根性とメンタルならプラックとて負けてはいない。
数字で語れない強さってモンが、彼らにはあるのだ。
ドッドパッというBGMを流しながら、再びリーゼントを整えるプラック。
「おいクロウ、あんたはここに釘付けにしてやる。伊達さんの所へだけは行かせねえ」
「なに……?」
「大事な人が変わっちまってる辛さは俺にも分かる。
だから…納得するまで、拳をかわさせてやりてえんだよ!」
ヘッドライトが砕け、倒れたバイク。
真正面から走り、拳を引き絞る千尋と瑠璃雄。
獣のように吠えた瑠璃雄の拳と、同じように吠えた千尋の拳が交差し、互いの顔面にそれぞれ直撃した。
が、両者まるで倒れない。
瑠璃雄は千尋を担ぎ上げ、地面に向けて叩き落とす。更に馬乗りになると、猛烈なパンチラッシュを浴びせ始めた。
「グッ――オオオ!」
腕をかざしてガード姿勢をとる千尋。
あまりに激しすぎる猛攻に敗北の予感がかすめる……が。
同時に、千尋の脳裏に何か覚えのない記憶がよぎり始めた。
笑顔。
虹色の夕日。
パカダクラで駆け抜けた砂漠。
馬車のてっぺんで眺めた神樹。
放り出されて必死で泳いだ海賊船。
凍えそうになった氷山。
そのときいつもそばにいた、誰かの笑顔。
(なんだ、この記憶、流れ込んでくる。悲しい……悲しい感情ごと、いっぺんに……)
「オオオ――!」
振り上げた拳を、しかし千尋は受け入れた。
ガードを解き、両腕を広げるように。
瑠璃雄を、まっすぐに見た。
目を見開き、拳を寸前で止める。
「瑠璃雄さん……何か、あったんだな……?」
「あ、あああ……!」
はねるように千尋から飛び退き、頭をかきむしって後退する瑠璃雄。
「言ってくれよ! 言ってくれなきゃわかんねえよ! 見ろよ瑠璃雄さん、あの日の写真、アンタが……!」
言いかけたところで、スラム街に朝日が昇った。
ハッとして振り返ると、何か言いたげに千尋を見た後、瑠璃雄は走ってその場から逃げ出していく。
「瑠璃雄さん……『悠久-UQ-』は仲間を見捨てねえんだ……。
だから俺もアンタを見捨てねえ……」
かざした写真を強く握り、千尋はゆっくりと立ち上がった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
ヒューグ一家、クアッドコア、その他ギャングチームによるモリブデン連合は多くの死傷者を出しながらも戦う力を持たない民間人の避難を完了。
それを朝日によって確認したイレギュラーズたちは、負傷した仲間をつれて撤退した。
大きな戦いがこの街を襲うのは、その直後のことであった。
GMコメント
■■■オーダー■■■
・成功条件:夜明けまでクーロン会と戦い続ける
その場で戦闘が続行できていればOK。劣勢であっても夜明けまで粘ればこちらの勝ちです。即座に撤収します。
なお、夜明けまでの時間は正確にはわからないものとし、成功には集団の力を結集した持久戦を要します。
・オプションA:ヒューグ一家及びクアッドコアの兵隊たちが半数以上生き残ること
兵隊たちはスラムに家族や友人をもっており、この戦いで命を落とす覚悟ができています。
そのため必死に戦いますが、ただクーロン会とぶつけるだけでは数の差で確実に多くの死者が出るでしょう。
これは成功条件に含まれません。
・オプションB:瑠璃雄の撤退
クーロン会と結託したとおぼしき伝説の男『瑠璃雄』は猛烈に強いですが、彼を戦闘不能にして撤退させることがオプションに含まれています。
これは成功条件に含まれません。
・オプションC:ヒューグとロックの生存
ヒューグとロックもそれぞれチームを率いて戦います。
彼ら両方が生存していることがオプション達成条件です。
これは成功条件に含まれません。
■■■チーム抗争■■■
『クーロン会VSヒューグ一家&クアッドコア&イレギュラーズ』という抗争です。
皆さんイレギュラーズは一緒に戦う沢山のギャングたちを率いる精神的支柱として存在しています。
あなたの振る舞い。言葉。戦い方。守り方。姿勢。根性。魂。その他あらゆるものが味方ギャングたちの士気に影響するでしょう。
プレイングでがつんと示すことで、ギャングたちの生存率や実質的な戦闘能力を高めることができるという仕組みです。
チーム自体混合チームなので誰に何人つくというきまりはありませんが、皆さんのまわりでいっぱい戦ってるんだなあという派手な状況を想像してください。
■■■クーロン会の要注意人物■■■
クーロン会は無数のチームが吸収合併された巨大組織です。
その裏には軍の介入があり、軍が直接手を下せない副次的暴力装置として機能しています。
そんな成り立ちから、吸収されたチームの元リーダーたちがおり、彼らの戦闘力は他のメンバーから頭一つ抜けて高いとされています。
以下、要注意それぞれのデータです
・瑠璃雄(はぐれ者)
千尋と同じ世界からやってきたウォーカーで、バイクチーム『悠久-UQ-』元総長。
嵐のように猛烈な戦い方と強さが特徴。FBとCTが極端。
憎しみや怒りの感情を押し出し獣のように荒れ狂う。
特技はバイク運転。専用の魔道バイクがある。
昔は優しい兄貴分だったようだが……?
・キリング(元クーロンヘッズ代表)
クーロン会を束ねるだけの個人戦闘力を持つ男。実質的なリーダー。
蹴り技が得意で、【反】能力や高い反応速度、それに依存した高威力攻撃をもつ。
・エグザム(旧BLACK JACKALS代表)
跳躍力とアクロバット運動を生かしたテクニカルな戦いが得意。
ステータスバランスが全体的によく、【防無】攻撃もあわせて基本的に隙が無い。
・スカーレット(旧零極連合代表)
氷と炎の魔法を使い分けるマジックアタッカー。
魔法を帯びた手刀から繰り出す攻撃は命中精度が高く、【業炎】や【氷結】をはじめ呪縛などの厄介なBSを的確に打ち込んでくる。
・ティーガー(旧ラッキーウェスタン代表)
指弾の名手で地下闘技場ではスナイプハンドの異名で知られた。
高威力一撃必殺系の攻撃を得意とし、並の敵であれば瞬殺できてしまう。
・クロウ(旧プリズンキングダム獄長)
高いEXFと底地力系のパッシブスキルにより恐ろしい踏ん張りの強さを見せるゾンビファイター。
何度殴られても立ち上がるガッツの強さでのし上がったタイプ。メンタルの強さはほぼ無敵。
・スイッチ(旧ミスフィッツ男子高校番長)
高い知能と格闘能力を併せ持ち、戦い続けるほど力を増す加速系ファイター。
序盤は高威力高コストな魔力射撃を連発しながら部下に自分をかばわせ、部下やエネルギーが尽きてきたら増強されたパワーで直接殴りかかるという戦闘スタイルが特徴。
■■■アドリブ度■■■
ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用ください。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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