PandoraPartyProject

シナリオ詳細

急募! うさぎたちの遊び相手!

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●冬なので
 もっふもふのうさぎたちは暇をしていた。
 去年までなら木の洞の中で身を寄せ合って寒さを凌ぎ、春の訪れを待つしか出来なかったが、今年は温かな家と寒い冬でもちゃんとご飯を貰える。
 正直言って天国だ。だけど一つ不満があった。
 それは雪で外に出られないこと。
 家の中はそれほど広いとは言えないので思いっきり駆け回ったら怒られる。
 遊ぼうにもシルバは遊び相手には向いていないし、フェリキスはうさぎたちの飼育係兼家事担当。それなりに相手をしてくれるが、満足するほど遊んでくれない。
 つまり、ウサギたちはストレスが溜まって発散できる機会を求めていた。

●遊んでもふって
「寒いと、もふもふあったかいの幸せだよね」
 真顔で言うフェリーチェは、森の魔法使いの本を差し出す。
「うさぎたちが遊び相手求めて暴動直前なの! 遊んであげて、ついでにもふもふしよう!!」
 ふわっふわもっふもふなうさぎたち。
 可愛いけど、溜まりに溜まった暴れたい欲、もとい思いっきり遊びたい欲は中々に手ごわい。
「雪が積もっているけど、晴れた日は外で遊べるから思いっきりうさぎたちも遊べるよ。後いっぱい遊んだ後は甘いお菓子と美味しい紅茶なんてどうかな?」
 さて、誰がうさぎたちと遊んでくれるだろうか。

NMコメント

 寒い時期の毛玉はぬくぬくもふもふ魅了効果ばっちりです!
 今回の本の、今までのお話は以下の通り。

・出会い
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/2109
・ちょっとだけ
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/2109

●目標
・うさぎたちが満足するまで遊び相手になる。
 うさぎは全部で13羽。
 がっつり遊んで、遊んだ後はモフモフしながらお茶にしましょう。

●うさぎたち
 額に角が生えたうさぎ型の魔物。一応魔物。
 リンゴが大好物。
 好奇心旺盛だったり慎重だったり個性は色々。でもみんな食べ物が食べ物で釣れる。
 もっふもふ。

●シルバ
 森の魔法使いで家の主。
 でも運動音痴なのでうさぎたちからは半ば餌係扱いされてる。

●フェリキス
 シルバの弟子で家のことを切り盛りしている。
 うさぎたちの面倒も見ていて、飼育係として慕われている。

●お外
 天気は晴れ。外は一面雪。
 かけっこ、雪玉当て、雪で障害物作ってうさぎたちによる障害物レースも良し!
 ただし動かない遊びは角をガンガン当てて来るので要注意。

●その他
 うさぎたちが満足したら家の中でお茶をしながらモフモフタイム。
 餌付けは果物か甘い野菜がお勧めです。

 それでは、わいわいもふもふ、楽しい時間をどうぞ!

  • 急募! うさぎたちの遊び相手!完了
  • NM名ゆーき
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年01月01日 21時40分
  • 参加人数4/4人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲
アウローラ=エレットローネ(p3p007207)
電子の海の精霊
回言 世界(p3p007315)
狂言回し
シルフィナ(p3p007508)
メイド・オブ・オールワークス

リプレイ

●うさぎは弾丸になる
 『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)は目の前の光景にご機嫌だった。なにせ部屋の中には6人+ウサギが13羽。狭いけどもふもふ。
「こんな見た目ですが一応魔物ですし、ここ最近思いっきり遊べなくてストレス溜まっています。幸い今日は晴れているので、外で思いっきり遊ばせてやって下さい」
 フェリキスの言葉にウサギたちがふんす! と鼻を鳴らす。どうやらウサギたちは遊ぶ気満々なようだ。
「まずは仲良くなろう! それからお外でいっぱい遊ぼう!」
 アウローラちゃんもいっぱい遊ぶよー! と元気いっぱい『電子の海の精霊』アウローラ=エレットローネ(p3p007207)が取り出したのは丸々としたリンゴ。
「うさぎさん達はリンゴが好きだと聞いてな。私も持ってきたんだ」
 ゲオルグも懐からリンゴを取り出し、ウサギたちは後ろ足で立ち上がって大興奮!
「欲しい子は追いかけてくると良い」
 リンゴを持ったまま駆け出すゲオルグ。それを見て一部のウサギたちがつられて走り出す。
 家の外は雪が積もっている。その雪の中、ずぼずぼ埋まりながらもゲオルグを追いかけるウサギたちは微笑ましい。
「残っているウサギも連れ出さないとね」
 『凡才の付与術師』回言 世界(p3p007315)の呟きに、『はじまりはメイドから』シルフィナ(p3p007508)がこくりと頷く。
「どう見てもリンゴを狙っているようなので、アウローラ様も外に出ては如何でしょう?」
「そうだね! リンゴ食べたい子はアウローラちゃんについて来て!」
 身軽に外に駆け出すアウローラを追いかけ、ウサギたちも走り出す。
 残された世界とシルフィナに、フェリキスが微笑みかける。
「では、皆さんが遊び相手をしてくれている間に諸々済ませておきますので、後はお願いします」
「はい。ウサギと遊ぶのは初めてですが、精一杯頑張りたいと思います」
 黒いスカートと白いエプロンを持って優雅に一礼すると、シルフィナも外へ向かう。
「多分冷えて帰って来るから、あったかい飲み物と美味しいお菓子期待してる」
 世界もその後に続き、白い世界に足を踏み入れた。

「いっぱい持って来たからゆっくり食べるんだよー。横取りしなくてもみんなの分はあるからねー!」
 アウローラが器用にリンゴの皮を剥き、食べやすいサイズに切って行く。当たらなかったウサギたちが横取りしようとするのを見て、すぐに次のリンゴを取り出す。
「うんうん。みんないい子だね!」
 仲良くリンゴを食べるアウローラたちから少し離れた所では、ゲオルグがウサギたちと追いかけっこ。
「私に追いついた子にリンゴをあげよう」
 なんて言うから、ウサギたちも全力だ。
 雪の中を全力疾走なんて久しぶり。だけど熱く火照った体に、冷たい雪と風が心地良い。
 立ち止まってほぅ。と息を吐いた瞬間だった。とすん!! とウサギたちがゲオルグに頭突きをしたのは。
「追いついてしまったか。仕方ない」
 笑いながら一匹ずつにリンゴを差し出す。その光景を見て、ゲオルグの袂にはリンゴが詰まっていると勘違いするウサギの姿も。
 アウローラもウサギたちと追いかけっこをして思いっきり楽しんでいた。
 軽やかに走るアウローラとずぼずぼ雪に埋もれながら追いかけるウサギたち。
 時に追い走り、時に待って、たまに人参を食べながら休憩をして、思いっきり遊びたいウサギたちはご満悦のようだ。

 世界は猛ダッシュで駆けて行ったウサギを追いかけていた。
「なんか思った以上に遠くまで行ってるなー……。おーい、戻ってこーい」
 呼びかけるが、ウサギが戻って来る気配はない。
「駄目だ。聞こえてそうに無いし、捕まえに行くか」
 諦めてウサギの走って行った方向に向かって歩き出す。だけど辺り一面真っ白。おまけにウサギは雪に埋もれる。
「ぱっと見で見つかるわけないよな」
 諦めて、精霊たちにも手伝って貰う。
 だけどウサギはあっちへうろうろこっちへうろうろ。何とか見つけ出したけど、その時世界の体力はもう限界。
「こんな所に居たのか……」
 ぐったりと脱力するのは仕方がない。何故なら、ウサギを見つけたのは魔法使いの家が見える場所だったから。
 ぐったりとした世界を、ウサギが不思議そうに見上げている。と思えばもふっとした体を世界の足に押し付ける。
 ふわふわとしたぬくもりに頬が緩む世界だが、まだまだウサギの遊び時間は終わらない。

「とりあえず運動させれば良いのですよね……」
 ウサギと遊んだことのないシルフィナは、猫と遊ぶ時を参考に猫じゃらしを参考に、棒にリンゴを付けた物を作る。
 試しに振ってみると、周囲に居たウサギたちがリンゴに食いつく。
「猫じゃらし、ではないですし、ウサギじゃらしでしょうか……?」
 そんなことを考えていると、一匹のウサギが見事にリンゴに食らいついた。
 がくんと棒が引っ張られ、リンゴが落ちる。
「……失敗は成功の母と言います。次は取られませんよ」
 棒の長さを調整して、長すぎず、短すぎない長さに変更。紐も普通に持った状態でウサギたちの手が届きそうで届かない長さ。リンゴの付け方も工夫して、再チャレンジ!
 ぴょこぴょことリンゴを求めてジャンプするウサギたち。
「ふふ。成功ですね」
 ウサギじゃらしを右に左に振りながら、徐々にダイナミックな動きになりつつウサギたちと遊ぶシルフィナだった。


●もふもふティータイム
「やっと満足したのか……?」
 ぐったりとした世界は、ふんす! と鼻を鳴らすウサギを腕に抱いていた。
 好奇心旺盛なこのウサギは散々世界を引っ張りまわしたのだ。
「お疲れ様―! アウローラちゃんは楽しかったよ!」
「私もうさぎたちと遊べて満足だ」
 アウローラとゲオルグは沢山走って少し疲れているが、それよりも楽しかったので大満足だ。
「私の玩具も楽しんでもらえたようです」
 シルフィナは動き回るのではなく、おもちゃを使っての相手。とはいえリンゴにつられたウサギたちの反応は上々。
 どのウサギも思いっきり遊んですっきりしたようだ。
「お疲れ様。アップルポテトパイ食べる?」
 魔法使いの家に帰ると、暖炉の前で本を読んでいたシルバが顔をあげた。
 あったかい空気と甘い香りに誰かのお腹がぐぅ。と鳴る。
「すぐに紅茶入れるから、座って待っててよ」
「それでしたらお手伝いいたします。紅茶を淹れるのは得意ですから」
 シルバの言葉にシルフィナが挙手する。
「良いの?」
「はい。メイドですのでお任せ下さい。皆様は座ってお待ちくださいませ」
 お言葉に甘えて空いている椅子に座れば、先ほど一緒に遊んだウサギたちが膝の上に乗ろうとぴょこぴょこ撥ねる。
 その可愛さに悶えつつ、ゲオルグは一羽ずつ抱き上げて行く。
 雪で湿った毛を撫でていると、フェリキスがタオルを差し出す。その気持ちに甘えてタオルでウサギたちを拭いて行くと、ふわふわふかふかに大変身。
 うっとりとその毛並みを満喫していると、ふわりと甘い香りが広がる。
「砂糖とミルクはお好みでどうぞ」
 ウサギたちが届かないようにか、少し離れた所に置かれたのは紅茶とポテトアップルパイ。ウサギたちは仄かなリンゴの香りを気にはするが、欲しがる様子はない。
「にしても……疲れた。楽な仕事になると思ったのに、まさか一か月分くらい走ることになるとは……」
 ため息をつくと、シルフィナの淹れた紅茶を口にする。
「あ、美味い」
「有難うございます。お代わりはお気軽にお申し付けください」
「あ、はい。どうも……」
 どう返せば良いのか悩む世界に代わり、フェリキスがシルフィナに声をかける。
「シルフィナさんも休んでください」
 その言葉に、シルフィナは大人しく空いている席に座った。
「良い運動にはなったが、暫く走るのは御免だな」
 ぽつりと呟き、原因となったウサギを見ると、ウサギは世界の膝の上で世界を見ていた。
「お前のせいだぞ」
 ウサギをじっと睨みながらもリンゴやニンジンを食べさせていく。
 もぐもぐしゃくしゃく。ウサギの表情は幸せそのものだ。
 世界は自身も紅茶やアップルポテトパイを食べながら、そっとモフモフとした背中を撫でた。

 美味しい紅茶に美味しいお菓子、そしてもふもふのウサギたちに喜んでいるのはゲオルグとアウローラ。以前サンドイッチを作った時もそうだったが、この二人、好みや喜ぶポイントが良く似ている。
「おおー! 柔らかいもふもふ!」
「そう、これ……。これこそが、私の待ち望んでいたものなのだ」
 二人でウサギたちのふわふわもふもふな毛並を堪能する。
 ウサギたちも大人しく撫でられている。
「何と幸せなことだろう。ここが楽園に違いない」
 緩んだ頬で、だけど真面目に言うゲオルグ。
 自分から撫でてと寄って来るウサギカフェ。確かに、好きな人には楽園かも知れない。
 猫舌なゲオルグは、紅茶に息を吹きかけて冷ます。その間もウサギたちを撫でる手は止まらない。
 ふわふわであったかくて、撫でているだけで幸せだ。
「はぁ……可愛い」
 ゲオルグに撫でられて気持ち良さそうに目を閉じるウサギたち。正直可愛い。
「うんうん! うさぎさんたちとっても可愛い!」
 アウローラも膝の上のウサギたちを撫でまわし、ふわふわもふもふを堪能している。
 美味しい紅茶に美味しいお菓子。そしてもふもふなウサギたち。
「幸せだ……」
 思わず呟いたゲオルグは、この幸せをお裾分けしようとギフトでふわふわ羊のジークを呼び出した。
 ふわふわウサギたちにふわふわ羊が追加されて、ゲオルグの膝の上はふわふわで溢れかえっている。
 アウローラはウサギたちを撫でながら優しく穏やかな曲を鼻歌交じりに歌う。
 その鼻歌に、ウサギたちがうとうとと船を漕ぎだす。
「寝ちゃった。今日はありがとー。また遊ぼうね!」
 起さないようにそっと声をかけると、うん。と言うように耳が動いた。

成否

成功

状態異常

なし

PAGETOPPAGEBOTTOM