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シナリオ詳細

秋のサンドイッチ祭り

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●お外で食べるサンドイッチは美味しい。
「今日は天気も良くてあったかいし、ピクニックにはぴったりだね」
「うん! ゆっくり紅葉楽しんだ後に食べようと思ってサンドイッチも作って来たよ!」
「それは楽しみだ」
 嬉しそうに笑い合って手を繋ぎ、デートに向かう恋人たち。

「いっぱい遊んだからお腹ぺこぺこ!」
「わたしも!」
「はいはい。サンドイッチはいっぱいあるから慌てないの」
 幼い兄妹がお腹を空かせ、母親が待っていたシートにかけて来る。
「わたしたまご!」
「俺チキン!!」
 思い思いのサンドイッチを手に取って、あれが美味しい、これが美味しいと笑い合う。
「それにしても、ピクニックでサンドイッチも随分広まったなぁ」
 ホットサンドを手に、父親がしみじみと呟く。
 ほんの少し前までは食べ物を持って行って、出かけた先で食べるなんて想像もしなかったのに、今は休日と言えばサンドイッチを持って家族でお出かけが定番だ。
「そうね。みんなそれぞれ工夫を凝らしたサンドイッチ作ってるみたいだし、他の人のサンドイッチも気になるの」
 どんなサンドイッチを作って、どんな風に持ち運んでいるのだろう。
「ユーリのとこはこの前ローストビーフいっぱい挟んだサンドイッチだったって言ってたぜ」
 ぺろりとチキンのサンドイッチを食べ終えて、今度はハムとレタスのサンドイッチに手を伸ばす。
「みんなでサンドイッチを持ち寄るようなイベントないかしら?」
 母親のこの一言がきっかけで、一週間後、急遽『秋のサンドイッチ祭り』が開催されるのだった。

●美味しいサンドイッチを作ろう!
「前にピクニックでサンドイッチを広めてくれた世界があったのを覚えてるかしら? あの世界で、もっと色んなサンドイッチを知りたいって言う主婦の意見からサンドイッチ祭りが開催されることになったの」
 まだ日中は暖かいうちに、みんなで美味しいサンドイッチを持ち寄って食べあうのだと。
「それで、みんなにも各自自慢のサンドイッチを広めて貰ったらどうかと思ったの」
 美味しいサンドイッチに美味しい飲み物。隣に気心の置ける人がいたらそれだけで幸せを感じるだろう。
 秋のサンドイッチ祭り、あなたはどんなサンドイッチを持って行く?

NMコメント

 サンドイッチは終わらない!
 と言う訳で前回はピクニックにサンドイッチを広めて頂きありがとうございます。
 今回は更に色んなサンドイッチを広めて、逆に色んなサンドイッチを教えてもらいませんか?

●目的
・色んなサンドイッチを広める。
 お気に入りの具材を挟み込んで下さい!

 試食タイムでは他の人のサンドイッチを食べて、わいわい楽しく過ごしてください。
 日中は暖かいので、シートを敷いてピクニックを楽しむも良しです。

●ロケーション
・サンドイッチ作り
 サンドイッチは前回同様広場のすぐ近くにある多目的会館の一室で作れます。
 一般家庭程度の器具は揃っているし、材料もサンドイッチに使う大体の物は用意出来ます。

・祭り会場
 広々とした芝生の広場。
 設置されたテーブルはテーブルクロスで飾られていて、そこに各自サンドイッチを並べる形になります。


 皆さんご自慢のサンドイッチ、お待ちしております!

  • 秋のサンドイッチ祭り完了
  • NM名ゆーき
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2019年11月13日 22時45分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲
アウローラ=エレットローネ(p3p007207)
電子の海の精霊
紅楼夢・紫月(p3p007611)
呪刀持ちの唄歌い
ゼファー(p3p007625)
祝福の風

リプレイ

●受付
 開放された多目的会館の入り口で、祭りに参加する主婦たちがどんなサンドイッチを出すかでおしゃべりに花を咲かせている。それを聞きながら『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)は受付書類に名前を書いて行く。
(サンドイッチを作って食べる……。こんな穏やかで平和な依頼があるとはな)
 敵を倒すわけでもなく、危険な場所を調べるわけでもなく、ただ美味しいサンドイッチを作って食べるだけ。なんとも平和で微笑ましい一時。
 そんな依頼と平和な世界に驚いているのはゼファー(p3p007625)もだ。
「こんな穏やかで、争いごとに無縁そうな世界もあるもんなのね……。ええ、ええ。私ちょっぴり感動してしまったかしら!」
 賑やかで、穏やかで、誰もが楽しそうに笑っている。生まれ育ったあの村は貧しくて、人を売買する国は平穏に生きることが出来なくて。だからこそ、ゼファーは目の前の光景に驚き、胸を弾ませていた。
「アウローラちゃんはサンドイッチ作りは初めてだから、みんながどう作るか見本にさせてもらうね!」
 『電子の海の精霊』アウローラ=エレットローネ(p3p007207)がわくわくした様子で言うと、近くに居た主婦が声をかけて来る。
 持前の明るさと笑顔であっという間に主婦たちに可愛がられ始めたアウローラは、あれこれとおススメの組み合わせや今日作る予定のサンドイッチを教えて貰う。
「ふんふん、そのサンドイッチも美味しそうだね! 試食の時は食べに行くから残しておいてね!」
 勿論だと主婦たちが笑うと、『呪刀持ちの唄歌い』紅楼夢・紫月(p3p007611)も「皆さん乗り気やねぇ。折角やし私も頑張って作ってみようかねぇ」と材料を物色し始めた。
 パンは様々な食パンにバターロールにクロワッサン。具材は肉類に魚、チーズに野菜もたっぷりだ。
 それぞれ目当ての物や気になる食材を取ると早速調理に取り掛かった。


●サンドイッチを作ろう!
 カシャカシャと音を立ててリズミカルに泡だて器を動かしているのはゲオルグ。その隣ではアウローラが果物を切っている。
 実はこの二人、作ろうと思っていたのが二人ともフルーツサンドだったのだ。とはいえゲオルグは生クリームとカスタードクリームを使ったもので、アウローラは見た目にも拘った可愛くて華やかなものだ。
 材料を選んでいる時に気付いて、重複している部分は協力することになった。
「生クリームを泡立てるのって大変なんだね! アウローラちゃん一人だと途中で諦めてたかもしれないから、ゲオルグが手伝ってくれて助かったよ!」
「何、私こそ果物を切る量が多いから、アウローラが手伝ってくれて助かるよ」
 始めはトロッとしていた生クリームが、空気を含んでふわっとなっていく。
「これぐらいかな」
 パンに挟むことを考えて、しっかりと角が立つまで泡立てれば生クリームは完成。次はカスタードクリームだ。

 和やかな雰囲気でフルーツサンドの準備をする二人とは違う作業台では、紫月が味の要となるドレッシングを作っていた。
「野菜サンドとツナサラダサンドやったら、胡麻に玉葱、それからちょっと変わったところでピリ辛も良いかもねぇ」
 胡麻とマヨネーズは既に用意されていたので、一からつくるのは玉葱のドレッシングだ。
 たっぷりの玉葱を摩り下ろし、材料と合わせて軽く火を通す。冷ましているうちに味が馴染む筈。
 ピリ辛はマヨネーズに七味唐辛子と混ぜた七味マヨだ。
「子供用に普通のマヨネーズも用意しとこねぇ」
 四種類のドレッシングが用意出来た紫月は、冷たい水で野菜を洗い始めた。

 じっくりと吟味して、肉厚で瑞々しいトマトを選んだゼファーは、切れ端にチーズをのせて味を確かめる。
 甘くてじゅわりと溢れ出る水分と旨味、そしてチーズのコク。口の中で違いを引き立て合い、そして互いを伸ばし合うこれはきっと運命のマリアージュ。
 この組み合わせに、この旨味に、ゼファーは頬に手を添えほぅっと息を吐く。
(彼らを最初に引き合わせたのは一体だあれ? もしあなたと出会えたのなら。私は惜しみない賞賛と、尽きぬ愛を捧げましょう)
 ついうっとりと運命のマリアージュに浸ってしまったゼファーだが、はっと我に返ってサンドイッチ作りを再開した。


「出来たー!」
 嬉しそうなアウローラの前には盛り付けにも拘ったフルーツサンド。
 花模様の可愛らしい大皿に盛られたのは二種類のフルーツサンドと、あまり果物で作った花のようなミニパフェ。
 一つはふわふわの生食パンに生クリームと苺や柑橘類を挟んださっぱりとしたフルーツサンド。白いパンと生クリームの中、果物赤や黄色が鮮やかだ。
 もう一種類はクロワッサンに生クリームと、溢れんばかりの桃やメロンが詰め込まれた見た目も豪華なフルーツサンドだ。
 どちらもふんわりとした生クリームと果物、パンのバランスが良く、お腹がいっぱいでもついもう一つ。と手が伸びてしまいそうだ。
「お、店みたいな盛り付けだな」
 流石女の子。と褒めるゲオルグは盛り付けこそシンプルだが、種類は豊富だ。
 しっとりした食パンに、たっぷりの生クリームとカスタードクリーム。挟む果物は苺にバナナ、オレンジ、桃、キウイに葡萄。
 挟まれた果物によって、後引く甘酸っぱい味わいから、じゅわっと口の中に広がる優しい甘さまで色々楽しめる。
 色々楽しめるように、一口サイズになっているのが女子的にはポイントが高い。
「良い匂いするー。そっちはどんなサンドイッチ作ったの?」
 甘い匂いにつられたのか、ゼファーがやって来た。
「私たちはフルーツサンドだ。色々違いがあるから、違いを楽しで欲しい」
「アウローラちゃんのフルーツサンドは美味しくて可愛いんだよ!」
「それは楽しみね! 素敵なおじさまと可愛いお嬢さん、私の分残しておいてね!」
「あらぁ。私の分もお願いしますねぇ」
 こちらも準備が終わったのか、後片付けをしながら紫月が声をかける。
「勿論だ。先に俺たちの分は分けておいた方が良いかな」
 取り分け用の皿を探し出したゲオルグに、紫月が丁度いいサイズの皿を差し出す。
「お、有難う」
 受け取った皿に自分が作ったフルーツサンドを五人分のせ、アウローラに渡す。
「色々食べるなら一人一個は多いかな? 半分にするね!」
 崩さないように気を付けて半分に切って、お洒落になるように盛り付ける。その様子を見ていたゼファーは一人打ちひしがれている。
「え、何でこの二人こんなに女子力高いの……!?」
 ゼファーの作ったサンドイッチはまだ完成していないこともあってお洒落には程遠い。
「アウローラちゃんのは可愛くて美味しいんだよ! 甘いもの大好きだし!」
 女子力が高いと言われてにこにこ笑顔のアウローラのよこで、ゲオルグは苦笑している。
「私が女子力高いかは分からないが、ゼファーはクラブハウスサンドで、紫月は野菜サンドとツナサンドか? どちらも食べるのが楽しみだな」
 白い大皿に、断面が綺麗に見えるように盛り付けられた紫月のサンドイッチは二種類。野菜サンドはしっかり食感の食パンに、シャキシャキレタスにざくざくキャベツ、瑞々しいトマトの他に、薄くスライスしたジャガイモを揚げた物も挟まれている。
「ちょっと変わってるけど、ジャガイモのパリパリした食感が面白くて結構美味しいんよねぇ。ドレッシングも色々あるから、お好みの味選べるのも楽しいおもてねぇ」
 ツナサンドはロールパンにシャキシャキレタスにたっぷりのツナサラダ。ふんわりしゃきっとした食感の後に、旨味たっぷりのツナサラダ。大人から子供まで大好きな一品だ。
「アウローラちゃん知ってるよ! これポテチだよね! サンドイッチにポテチなんて初めて聞いたよ! 食べるの楽しみー!」
 初めての組み合わせに紫月以外が感心したように見ている。試食が楽しみだ。
「私は至って普通のサンドイッチよ。ただ、この後軽く焼いてホットサンドにするの。蕩けたチーズの甘美な味わいはきっと、皆を引き立ててくれるはず!」
 キリっ! としたゼファーはホットクラブハウスサンドの事を熱く語る。
「肉厚で瑞々しいトマトとコクと旨味のチーズのマリアージュ。それを支えるのはカリカリベーコンと少し厚めの卵焼き! サクッとしたパンの後にトロットしたチーズとトマトの旨味、ベーコンの塩気と食感、卵焼きの優しい味! 最高よ!」
 熱く語るゼファーの言葉に、全員がゴクリと唾を飲み込んだ。


●お待ちかねの試食タイム!
「それでは皆さんお待ちかねの試食タイムです! 気に入ったサンドイッチはレシピを聞いてご自分で作ってくださいね!」
 そんな言葉と共に始まった試食タイム。
 参加者以外も試食可能なので沢山の人で賑わっている。
「大量に作ったのにあっという間になくなったな」
 山のようにあったサンドイッチは、10分も持たずに消えてしまった。
「他のサンドイッチ貰って来たわぁ」
「お肉とかお魚とかお野菜を使ったサンドイッチもいっぱいだよ!」
 代わりに紫月とアウローラが他の参加者のサンドイッチを貰って来た。
「それじゃ、私達も頂こうか」
 空になった皿を片付けて、代わりに自分たちの分のサンドイッチを置く。
 頂きますの前にゲオルグはふわふわ羊のジークを呼び出し、テーブルの上に乗せる。ふわふわ可愛いジークに周囲の可愛い物好きの視線が注がれる。
「いただきまーす!」
「いただきますわぁ」
 それぞれが気になるサンドイッチに手を伸ばし、その味を楽しむ。
 どれも美味しくて、周囲を見るとみんな笑顔でサンドイッチを食べている。
 なんとも平和で穏やかな光景に、ゼファーは不思議な気持ちになった。
(誰もが屈託もなく楽しく同じ食卓を囲む。なんだか妬いちゃうような素敵な光景ね)
 だけど今はゼファーも輪の中の一人。小難しい気持ちは忘れてこの時間を楽しむのだった。

成否

成功

状態異常

なし

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