シナリオ詳細
ハロウィンパーティーへようこそ!
オープニング
●
ふわふわ宙を舞うお化け。
それを手に持った箒でばさばさと叩けば、煙と共にお化けが消えて代わりに袋に入ったクッキー。
沢山お化けを倒せばお菓子がいっぱい。
だけど気を付けて。
お化けをいっぱい倒すと大お化けがやってくる。
大お化けはとっても大きくて、倒すのはとっても大変。
何で大変って?
だって、ハロウィンパーティでお菓子を貰えるのは子供だけだもん!
子供たちだけのハロウィンパーティ。
君はどんなお菓子を手に入れられるかな?
●
「この世界に入るとね、みんな子供になっちゃうの」
それはハロウィンパーティを楽しむ子供たちの姿が書かれたシーン。
「貴方たちも、子供の姿になっちゃうの。それで、仮装してお化けを倒すパーティに参加して欲しいの」
聞けば今年は参加者が少なくて、このままだと大お化けを倒せなさそうだと言う。
「大お化けを倒せないと、お化けがどんどん増えて行って、ハロウィンが永遠に終わらなくなっちゃうわ!」
ハロウィンが終わらなかったら、この物語は、この世界は進まなくなってしまう。
だから彼女は言う。
「みんなで大お化けを倒して頂戴!」
- ハロウィンパーティーへようこそ!完了
- NM名ゆーき
- 種別ライブノベル
- 難易度-
- 冒険終了日時2019年10月31日 22時40分
- 参加人数4/4人
- 相談4日
- 参加費100RC
参加者 : 4 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(4人)
リプレイ
●みんなちっちゃい!
ふよふよと飛ぶ小さなお化けに、勢いよく箒が振り下ろされる。
「デストローイアーンド、トリートォ!ばくさんしてお菓子よこせにゃああ!」
『爆殺人形』シュリエ(p3p004298)の手によって一体のお化けが消え、代わりにクッキーが残る。
「クッキーゲットにゃー!」
いそいそと拾ってポケットにしまう姿は可愛らしい。それと言うのも、今は全員子供姿なのだ。
ぱっと見は全員5歳程度だろうか。一番小さな『氷結』Erstine・Winstein(p3p007325)はもっと小さく見えるかもしれない。
「ただでさえちいさいのに、さらにちいさくなってしまうなんて……!」
100㎝にも満たない小さな体を、青い上着と黄色のスカートに包んだ姿は小さな白雪姫。
「こーなればヤケよ! こんないしょうもこどものすがたならにあうでしょ!」
ふにふにとした手で拾った木の棒を振り回すが、その姿は勇ましいというより可愛らしい。
勇ましさなら、今回黒一点の『死力の聖剣』リゲル=アークライト(p3p000442)は中々勇ましい。
眼と口をくりぬいた南瓜の被り物に橙色のマント、先端に銀色の星が飾られた軽めの木刀を振るう姿は、小さな南瓜の騎士と言うべきか。
「子供の姿は視点の高さもリーチの長さも全く違う! これ程不便だったのか……」
とは言え流石の騎士も子供姿では勝手が違い過ぎて、思うように剣を振るえないようだ。
逆に小さくなっても変わらないのは『躾のなってないワガママ娘』メリー・フローラ・アベル(p3p007440) 。
「わたしはちっちゃい時から強かったから平気よ。幼稚園の時に男の先生を病院送りにしたことだってあるんだからね」
そう言って胸を張るメリーは黒いワンピースに黒い帽子。箒も持った小さな魔女だ。
強いのは心強いけど、あんまりやりすぎないようにね? お菓子崩れるよ?
その点シュリエは手加減が上手だ。手にした箒でどんどんお化けを倒してお菓子を集めて行く。可愛らしいフリルとリボンが沢山ついたなんちゃって巫女服のポケットは、お菓子でぱんぱんだ。
「んーっ! とどかない……! んもうっ!」
その近くでErstineが木の棒を振り回すが、ふよふよふわふわと飛ぶお化けには届かない。
「届かない奴にはこうするにゃ!」
それを見て、シュリエが手に持った箒をお化けに向かって投げつけた!
「にゃっはー! しんでわらわにお菓子をけんじょーするにゃー!」
勢い良く飛んでいく箒に巻き込まれ、何匹ものお化けが消えて行く。
「そんならんぼーなことばづかいはだめなのよ!」
慌ててErstineが止めるが、シュリエは首を傾げる。
「わらわは幼少期と言うのがなかったけど、子供はこんな風に遊ぶものじゃないのかにゃ?」
「こどもはあそぶけど、そんなふーにはあそばはないの!」
「ならわらわに子供の遊びをおしえるにゃー!」
そう言ってErstineの手を掴んでシュリエが走り出す。
「え、ちょ、まってー!!」
Erstineの悲鳴が辺りに響き、お化けたちが何事かと寄ってくる。そのお化けたちに向かってぽんぽんと可愛らしい小さな火花が散る。
「こんなお化け、私の敵じゃないわ!」
ふふん。と笑うメリーだが、すぐに唇を尖らせた。
「それにしても元の姿に比べてかなり威力落ちるわね。五分の一? ううん。もっと低いかも知れないわ」
それでもお化けは一撃で倒せるから問題はない。
いくつも可愛らしい火花を散らせながらお化けを倒して行けば、両手いっぱいのお菓子が集まった。それをモグタンに詰め込んで、また次のお化けに魔弾を飛ばす。この調子で行けばモグタンのお腹はぱんぱんになりそうだ。
メリーと違う場所で集まって来たお化けを倒しているリゲルのポテトリュックにも順調にお菓子が集まっている。リュックはジャガイモの方のポテトだ。曰く、ポテト(嫁)がお菓子を守ってくれるような気がするらしい。
「まだまだだー!」
小さな体と短いリーチを補うように、跳んでくぐって、全身を使ってお化けを倒して行くリゲル。ついでにギフトで剣を光らせて、夜空に光る星を演出してみる。
キラキラわくわくの演出があれば、戦いだってパーティーの一部みたいに楽しめそうだ。
ポケットがいっぱいになったシュリエは、お化けから落ちて来るお菓子を口で受け止める遊びを始めた。
「おとしたらだめよ!?」
「落とさないし、落としても3秒ルールで食べるから大丈夫にゃ! それより低い位置に来たにゃ!」
「わ、わかってるわよ! もー! なんでかわすのー!」
ぶんぶん木の棒を振るがお化けはひょいひょい避けて行く。そのことに泣きそうになるErstineだが、何度も挑戦したおかげか、一匹のおばけに当たって消える。
「や、やったー! やっとたおせたわ!」
嬉しそうにその場で跳ねるとすぐにお菓子をポシェットにしまう。
「喜んでる暇はないみたいよ! 大お化けのお出ましね!」
だけどメリーの声にすぐに気を引き締める。
ふわふわと低空飛行でやって来たのは、Erstineよりも大きなお化け。
さぁ、みんなで力を合わせて大お化け退治だ!
●ふわふわあまあま。でもその前に
「いっくぞー!」
元気よくリゲルが大お化けに突っ込んでいく。それに負けじと駆けて行くのはシュリエだ。
「Erstineも早くくるにゃー!」
「もーどーにでもなれよー!」
三人が大お化けに向かって走っていくのを見て、メリーも箒をぐっと握りしめる。
「大きなお化け、相手に不足はなしよ!」
自分の中の魔力をぎゅっと固めて大お化けに向けて勢いよく放つ。それに続くはリゲルの流星のような一撃。強く輝く光が消えたかと思えば、大お化けよりも高い所から飛び降りたシュリエの攻撃が光を放つ。その下ではErstineも木の棒でぺしぺしと大お化けを叩いている。
「魔法の威力が弱いって言ってもまだ倒れないなんて……。さっさとケーキになりなさい!」
ぽんぽん魔力の塊を放つメリーの声に、シュリエの耳がピンと立つ。
「こいつからはケーキが出てくるにゃ!? それは殺してでも奪い取る! あくりょーたいさーん!!」
大お化けの頭に乗ってぽんぽんぷかぷか楽しみながら殴っていたが、その拳の重みが増す。ケーキの魅力は強い。
「このおおきなオバケはナカナカてごわいわ……。みんなでチカラをあわせないと……!」
シュリエの一撃で高度が下がった大お化けをErstineも懸命に叩く。ぺしぺし、ぺしぺし。痛いのかくすぐったいのか、地味に大お化けが身を捩っている。
「ハロウィンが終わるのは寂しいが、ちゃんと終わらせないと来年のハロウィンを楽しみにすることができないんだ! だからもうケーキに変われッ!」
リゲルから放たれたひと際強い一閃に、大お化けがぽてりと落ちる。そして一瞬小さくなったかと思うと、ぽん! と音を立てて弾け飛んだ。
後に残ったのはお化けを模した大きなケーキ。
真っ白ふわふわなクリームの下は何が隠されているのだろう。
早速メリーがナイフを入れると、ケーキは抵抗もなくふわっと切れる。そして現れたのは黄色いスポンジと、その上にたっぷり乗ったカスタードと苺のムース。
ごくりと唾を飲み込んだのは誰だろう。
「お化けも倒したし、みんなでパーティーだ!」
「パーティーにゃー!」
みんなで集めたお菓子を持ち寄って、大きなお化けケーキを切り分ける。美味しい紅茶も入れば準備は万端! さぁ、ハロウィンパーティーを始めよう!
●パーティーは魔法が解けるその時まで
ふわっふわの生クリームが口の中でさらりと溶ける。その後にやってくるのは濃厚なカスタードと甘みを抑えた苺ムースの爽やかな味わい。飲み込んでから紅茶を口にすれば、ケーキの甘味をさらっと流してくれる。
「おいしー……!」
もぐもぐと小さな口を動かすErstineの隣では、シュリエが尻尾を振りながらケーキを食べている。
シュリエは途中でお菓子を食べ過ぎたらしく、「ケーキの前にお菓子食いすぎてあんまり入る気がしないにゃ。まあ男の子がいるから何とかなるかにゃ」なんて言っていたのでケーキは小さめだ。ケーキはまだ残っているから、足りなければお代わり出来る。
そんなシュリエの隣ではメリーがケーキのお代わりをしている。
「お化けのケーキだからどうなのかと思ったけど、普通に美味しいわ」
ケーキ以外のお菓子も御馳走も美味しくて、参加した子供たちが笑い合いながら食べて行くのであっという間にテーブルの上からお菓子や御馳走が消えていく。
「ケーキも御馳走も美味しかったし、良い土産話が出来たな」
まさか子供の姿になるとは思わなかったけど、どうせなら、彼女の子供姿も見てみたかったかも。なんて思いながら。
「こんかいはみんなでたおしたけれど、このくらいのオバケ、ひとりでたおせるようになりたいわ……。こんとんにかえったら、またがんばらなくちゃ……!」
もぐもぐと食べながら決意するErstineに、リゲルは「一緒に頑張ろう!」と笑顔を向ける。
「大丈夫よ。混沌に帰ったらこの姿よりずっと強いんだから。こんなお化け、向こうじゃ一撃よ!」
「混沌にはこのお化けいないと思うにゃ」
「探せばいるかもしれないわ!」
ふふん。と笑うメリーにつられてみんなも笑いだす。
沢山遊んで沢山食べて、沢山笑ったならそろそろパーティーはおしまい。
「そろそろお開きみたいね」
片付け始めた子供たちを見て、リゲルたちも自分たちが使った物を片付けて行く。
「楽しい時間だったなー。また来年のハロウィンも楽しもうな!」
「次は一撃で大お化け倒して見せるわ!」
「わらわはもっと大お化けに乗って遊びたいにゃー」
「わたしはらいねんはもっといっぱいおかしあつめる……!」
思い思いの感想を胸に、今年のハロウィンパーティーは幕を閉じた。
成否
成功
状態異常
なし
NMコメント
もうすぐハロウィンパーティ!
混沌のハロウィンとは一味違ったハロウィンを楽しみませんか?
●会場
お化けを倒してお菓子を貰うハロウィンパーティ。
パーティ会場らしく子供が好む御馳走はいっぱい! だけどお菓子はない。
お菓子はお化けを倒して貰いましょう!
●お化け
・お化け
10㎝ほどのちっちゃなデフォルメされたお化け。
箒で叩くだけでなく、杖で突く、手ではたく、足で踏んでも倒せるハロウィン限定の存在。
でも足で踏むとお菓子が割れる可能性が高いので、お勧めしません。
お菓子は何が出て来るか分かりません。
・大お化け
100㎝ほどの大きなお化け。
お化けと違って中々倒せないけど、みんなで頑張れば大丈夫!
倒すと大きなケーキに早変わり!
●その他
みんな5~10歳程度の子供の姿になります。
中身はそのままなのでご安心を。
どんな姿の子供なのか、どんな仮装をするのかも一言添えて頂けると嬉しいです。
それでは、楽しいハロウィンパーティを!
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