シナリオ詳細
シュレディンガーはゆめのなか
オープニング
●
―――これは夢のなか。
―――夢という名前の、世界。
この世界は誰にも感知されないし、誰にも認識されない個人的な秘匿の世界。
それは乙女の日記帳。
それは聖女の鍵のかけた箱。
それは淑女の噂。
それは生神女の秘密。
この世界には、その世界に触れた唯一人だけが存在しているだけであり、その触れた唯一人が認識しないと存在が認められない世界。
他の誰かが存在している事を認識できず、また別の誰かも貴方を認識できない。
そして。
何が起きても夢から醒めた後のように何も覚えてないのです。
●
つまり何が起きているって?
鈴の鳴るような声で、境界の案内人は呟いた。
「とある世界で、侵食が起きておりまして。
うっかりその世界は、何かしらの深層意識を招いてしまって汚染されていっているのです」
ごめん全然わからない。
「詳しく言えば、それは夢の世界。
誰しもが眠った後に夢を視るあれが、常時展開されている世界。
そこに、タコの足とか、イカの足とか、蔦とか、こう、名伏し難き的な触手的なものがうにょうにょしていて、知らない誰かの夢をえちちちでぬるぬるでうにょうにょしている感じにしているので、討伐して欲しい――みたいな?」
なるほど。
「つまりこう、女性でも男性でも性別不詳でも性別がなくても、絡まったりうにょったりずぼずぼされたりぬちゃったりするかもな事象に気を付けながら倒して欲しいみたいなあれこれそれで。
あっ、ご安心ください!! このライブノベルは鎖で撒いて厳重に保管しておきますので、けして外部に漏れたりそんなことは無いと思うし、夢の世界だからきっと皆さん世界に触れて、その手を離したら何もかも速攻で記憶が抹殺なので大丈夫です」
案内人は頼もしそうにサムズアップをした。
「夢の世界だから、みんなの日常的なステータスよりも、運がものをいうみたいなので、是非頑張ってください! これはゲェムです! うふふ!
いってらっしゃ~い!」
案内人は楽しそうにしていた。
- シュレディンガーはゆめのなか完了
- NM名桜
- 種別ライブノベル
- 難易度-
- 冒険終了日時2019年10月14日 22時00分
- 参加人数4/4人
- 相談1日
- 参加費100RC
参加者 : 4 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(4人)
リプレイ
●『新米死神少女』リオ・ムーンリバー(p3p000237)の夢
ふわふわと浮いているようだった。ただただ白い世界に、リオの心は不安に満たされていた。
――そうだ、あるものは、あるのだ。
祈り手を作って願ってみたら、リオはいつの間にか地面らしきものに立っており、歩き始めた時。
「え、何……きゃあっ!?」
リオの細い足に、吸盤のついた触手が絡まっていた。
いつ、どこで出現したのだろう? そんな疑問より先に、触手はリオの身体を巻き取るように足から腰へ、腰から胴へと滑り込んでいく。
これが、討伐対象。
「や、やめっ」
話には聞いていたが、なんと悍ましいものか。リオの笑顔が似合う顔も、今は泣きそうな少女のかんばせ。
リオの服の僅かな隙間から入ってくる触手は、いつの間にか本数を増やし、リオの身体を拘束していく。冷たくて、それでいて柔らかいが芯に硬いものがある触手だ。
「あっそれだけは、だ、だめ」
唐突に、リオの服を荒々しく破いた触手。お気に入りの服が破られたことより、自分の肌が曝け出されたことで頬が羞恥の色へ染まっていく。
気を強く持って抵抗したリオだが、吸盤が張り付き上手く抜け出せない。そしてリオの下半身の服が今度は破られた、少女の恥ずかしい場所が全て見えるように。
「あぁぅ、あっ」
リオの指先がぴくんと揺れ、ゆっくりと追い詰められるように触手は少女の身体を這った。大事な胸の敏感な部分に吸盤が吸い付き、リオの腰がびくんと跳ねる。
「ぃゃっ」
いつの間にかリオの身体はしっとりとした液体に濡れていて、白濁としたそれがリオのおへそをなぞるように通過していく。糸のように粘りつくそれは、触手とリオの身体の摩擦で水音を奏で、リオはその音と感覚に流されていく。
「あ、ぁぁ……んっぉ」
それでも抵抗は続けた。敵わぬまでも怒号でも吐いてやろうと思った刹那、触手は容赦なくリオの小さいお口へと侵入した。最初は喉奥まで入って来られて吐き気がしたが、今は苦くて生臭くて本当にはきそうだ。
すると、リオの腰が持ち上げられた。最早そこに地面の概念はゴミとなり、高くつき上げられた腰は弄ってくださいと言わんばかりだ。
「――! ――!」
触手と舌が絡んで上手く声が出せないものの、リオは泣きそうな表情で首を左右に振った。
でもそれは触手を更に煽るような行為だ。しっとりと濡れた触手がゆったりとリオの太ももに巻き付き、そして――。
気が付けばリオは現実の世界に居た。
何があったかぼんやりとしていたが、身体の奥がじんじんを熱い。
それからリオはよく同じ夢をみた、極太の触手に身体を好きにされる夢を。
●『他造宝石』ジル・チタニイット(p3p000943)の夢
周囲を見回した、知らない場所だ。ていうか何もない。
直前まで話を聞いていたのだが、瞬きをしたら風景が変わっていたのだ。
さっきまで一緒にいた仲間たちはどこへ行ったのだろうか――そんな疑問に満たされながら観察をしていたら、真っ白イカの腕のようなものが背面に迫っている。
「ひぎゃぁぁぁぁぁっす?!」
それも数が多すぎる。条件反射で逃げたジルは、出口の無い場所に出口を求めながら走った。たまに後ろへ振り返るが、自分が進んでいるのか不安に成程に触手と距離が縮められない。
故に捕まった。
腕と足を器用に掴まれて、空中に浮かぶように持ち上げられたジルはそれでも抵抗した。青ざめていく顔、更に腕と触手の接触している部位からイカ臭い液体がとろりと落ちてきた。
ぽた、とジルの服の上に落ちれば焼け焦げたように溶けて穴が開く。
「あ゛ぁぁぁぁ」
それに、触手の吸盤がどういう訳か服に張り付いて左右に引っ張りだした。服の上部から僅かに解れが入り、ビリビリと破けていけばジルの肌が露出する。
更に叫び声をあげたジルだが、止まる事は矢張り無い。
ふとジルは「暗く荒れ狂う川辺に、決して1人で行っては行けない」と言うのと、「深い闇には、それ相応のモノが潜んでいる」と母が言っていたのを思い出していた。母の優しい笑顔も一緒に。
泣きたくなった。
嗚呼、きっと此処はそうなのだ。そんな所に来ちゃったのだ。
「って苦しい苦しいっす!」
即座に現実へ引き戻されたジル。いつの間にか来ていた服は長そでが半そでに、それに胸前から下まで引き裂かれたように服はずたぼろ。
これまでに無い叫び声をあげながら、しかしジルの身体を品定めするように触手は動いた。
「……んふぁ。んぁぁぁ……うぅぅ…」
身体のラインを確かめるように。
敏感な部分を探すように。
「ぎゃっ」
特に身体がびくんと揺れた場所は、執拗に摩擦が起きていた。ジルは顔を真っ赤にしつつも、頬から涙が一滴落ちる。
嗚呼、いつまでこの触手に遊ばれるのだろうか――ちゃんと倒せたから安心して欲しい、そこの記憶はがっつり抜けたが。
●『やせいばくだん』リナリナ(p3p006258)の夢
「何も無い! 不思議世界?」
天真爛漫。リナリナは真っ白の世界を謳歌していた。
けれど食べ物も見当たらないから、お腹がぐぅと鳴る。少し、しょんもりとしたリナリナだが気配を感じて、さっと振り向いた。
そこにいたのは。
「うにょうにょしたモノ来た!」
これが討伐するべきものであると認識するのは容易い。即座に戦闘に構える――と思いきやリナリナの好奇心の方が勝っていた。
思わず触手を触ろうと掴んでみようとダイブした。よくよく見ると、タコの足や、イカの足にも似ている。だからこそ、もっと腹が鳴った。
「ウマそう! ウマそう! 食って良いのか? 食うぞ?」
近くに植物の蔦のような触手もあったのだが、サラダが食べない主義なのか速攻で倒してイカとタコの足へとダイブを始める。倒されて地面に力無く倒れた蔦は、どこか悲しげであったとか。
タコの足にかぶりついたリナリナ。しかし触手は此処でやっと戦闘らしく喰われまいと反撃してきた。幾度かはリナリナは自由な手足で触手の攻撃を弾いて、タコの足にしゃぶりついたのだが。
「!!」
ついにリナリナの武器が触手に弾かれて、景色の遠くへと飛んでいった。
これはリナリナでも少し危機感を感じた。これでは攻撃出来ないし、攻撃から身を護るのもしにくくなる――。
胴部にくるんとイカの足が絡み、そしてひょいと持ち上げられた。
? と頭の浮かんだリナリナだが、じわりじわりと何処から出てきたか粘液が彼女の服を溶かし始めたのだ。もちろん、イカとタコの足はリナリナに食べられて、所々噛み跡と齧った後が残っている。
フルパワーで少女の身体を好きにしようと、片足を持ち上げられて足がM字に開かされてしまったリナリナ。
「気のせいだな! 気のせい! 気のせい!」
さっきまで捕食される側として大人しかったイカタコが、ここぞとリナリナの太ももから胴部へと張っていく。既に何も纏っていない身体に、冷たい刺激は容赦なく張り付いた。
段々と吸盤がリナリナの身体に吸い付き、程よい刺激が与えられたときにリナリナの第六感がヤバイと告げた――。
「あひゃ~~」
●ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)の夢
ウィズィは両手をパン! と合わせて自身に気合を入れた。
「さあ、Step on it!! 私が通りますよ!」
白い世界がなんのその。ウィズィは堂々空中を歩いて、手の中でナイフを弄んでいた。
間も無く何処からか生えてきた蔦が撓りながらウィズィの身体は巻き取った。死角からの不意打ちであったから、ウィズィは抵抗も無く空中へと晒される。
しかし、ウィズィはふんっと身体に力を入れて巻き付いた蔦を懇親の力で引き千切った。
「私を! 止められませんよ!」
ふふんと鼻を鳴らし、ウィズィはやっと敵の姿を認識した。成程、植物の蔦のようだ。真ん中にある極太の一本から何本の枝分かれして蔦が出ている。
そう、何本も。
「ちょっ。あっ……三本纏めてこられたら流石に引き千切れない……! あっ、これ何かの教訓に使えませんかね?」
そうして今度は倍以上の数の蔦に身体を掴まれて、拘束されてしまっていた。
「くっそー! でも捕まえたところで! こんな蔦なんかに私の筋肉は破れませんよ!! って。いや。待ってその動きはちょっ」
すると蔦はウィズィの身体の脇や足に絡み、靴を器用に脱がしつつ、服の隙間からするんと入って行った。そして――。
「ひぃーー! ははあはあっははは! やめやめバカやっははは!!?」
一般的に感度が鋭い部分(主に足の裏や脇や首筋などなど)を一斉にくすぐり始めたのだ。
思わずウィズィは笑い転げた。胴部と胸部に蔦が絡まっているので、比較的自由な手足がじたばたと動く。空中で泳いでいるかのようにばたばたと動くが、蔦は止まらなかった。
しかしこいつもあくまで敵だ。
「うぼうェっ!?」
腹筋のガードが甘くなったところに、撓った蔦の一撃が直撃する。
思わず身体がくの字に曲がり、口から唾液が飛んだ。ウィズィはこれは死活問題なのではと表情をすぐに真剣なものへと変えた。幸運にもまだ、手の中にナイフはある。これでまず冷静に蔦を斬って――。
「! ふゃははは! ダメちょっ」
しかし悟られたかのように再び摩擦は始まった。くの字に曲がっていた身体が今度は海老ぞりになって目の端から涙が出た。思わず手から離しそうになったナイフを、最低限の力で掴んでいるので精一杯だ。
「っぐぁッ」
再び現実に戻されるように、蔦はウィズィの腹部を狙う。
繰り返すこと暫く。
「……っひゅー……ひゅー」
やっとこさウィズィはナイフで蔦を斬って倒し、膝立ちで上半身だけ地面(のようなもの)に着いた状態でびくんびくんと揺れていた。
「うう……勝った気がしないーっ……!」
世界が段々とぼやけて混沌世界に戻るまで。ウィズィはうずくまりながら、早く帰りたいと呟いた。
成否
成功
状態異常
なし
NMコメント
3度目まして桜です! 露骨にえっちなのかきたいです!
相談期間1日です!!
相談期間一日です!!!!
相談期間壱日です!!!!!!
個人プレーなので、
そう相談する事は無いとは思いますが、ご注意ください!
参加した瞬間にプレイングを書く事をお勧めします。
●世界観
これは夢のなか。
夢という名前の世界。
この世界は誰にも感知されないし、誰にも認識されない個人的な秘匿の世界。
世界には、その世界に触れた唯一人だけが存在しているだけであり、その触れた唯一人が認識しないと存在が認められない世界。
つまり何が起きても夢から醒めるように何も覚えてないのです。
ただ、嘘かまことか、ホライゾンライブラリには記録される。
信じるか信じないかは、あなた次第。信じるか信じないかは、あなた次第。
信じるか信じないかは、あなた次第。
案内人を信じろ。
・詰まる所、味方は目に見えないし、その世界には自分しかいない。
・個人プレーで、目の前の敵を倒せ!
●敵『うにょうにょしたやつら、または名伏し難きもの(お試し版)』
文字通りです。
敵の全貌は語られていませんが、タコとかイカとか植物みたいなものの蔦とかそういうものが世界のあちこちにはえているので、見える限りのものを討伐です。
数は多くないです。ざっと4体ほど。
この触手、あっ触手って言っちゃった、触手たちは、
人体が大変お好きなようで、身体を触らせているうちは非常に弱体化します。ていうか全く攻撃してきません。ぬるぬるしてます。大丈夫です痛くないです。
●フィールド『ゆめのなか』
真っ白な世界。
何も描かれていない純白の世界。
PCがあると思ったものがあって、ないと思ったものがない。
基本的には真っ白の世界で、そう広くは無い。テニスコート一面分くらいの大きさで、重力もありません。
●特殊ルール
ステータス一切関係ないです。
桜がコイントスして、表だったらCT、裏だったFB、くらいの要領で判断します。
でもそれだけだと物語にならないので、プレイングを重視します。
まともに戦うのも全然ありです。
以上で詳細を終わります。
覚悟完了って書くと、桜が真顔でサムズアップしながら即日納品します。
プレイングに書く事がなくなったら、PCの過去や、夢のなかでも逢いたい人などを書いてくださると嬉しいです。走馬燈みたいに流します。
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