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シナリオ詳細

海洋近海掃海運動ご助力のお願い

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●オフシーズンの海洋
 春の半ばへと差し掛かったこの頃のこと。
 海洋の首都リッツパークの港に、多くの船舶が並んだ。
 シーズンにはまだ早い――オフシーズンな海洋で何が行われるのかと言えば、それはシーズンに向けた準備に他ならない。
「野郎共ォ! 準備はいいかぁ!?」
「アイサー! どこもバッチリでさぁ!」
 野太い声で船員をまとめ上げる船長に、忙しく動き回る船員達。その様子は荒々しく、ただの漁では見られないような重装備だ。
 海洋近海掃海運動。
 それは迫るシーズンに向けた準備。海洋近海に漂う危険なゴミや、大小問わず跋扈する海の魔物の掃除を、国を挙げて行う運動だ。
 夏のバカンスへと誘う為には、こうした安心安全に配慮した運動が重要であり、それによって多くの利益を生み出すことから、例年の恒例行事となっていた。
 今年もまた、多くの船舶が参加し、より大物――のゴミや魔物――を仕留めたと競い合うことだろう。
「野郎共ォ! 出港だァ!!」
「アイサー!」
 帆が張り、風を受け船舶が一斉に動き出す。
 冬の荒々しい波は落ち着き、やや冷たいながらも穏やかな波を切り、近海へと向け出港する。
 その中には、我等がイレギュラーズの姿も見受けられるのだった。


「海洋近海掃海運動ご助力のお願い……?」
 張り出された依頼書を眺めながら首を捻っていると、後ろから妖しい微笑みを浮かべ顔を覗き込んできた『黒耀の夢』リリィ=クロハネ(p3n000023)と目が合った。
「ふふ、その依頼に目が行くなんて、さては貴方海洋でお仕事をしてみたいクチね」
 そんなつもりがあったか、なかったかはともかく、多少なりとも気になるのは間違いない。
 どんな依頼なのかと尋ねると、待ってましたと言わんばかりにメモ帳を開いてリリィがしゃべり出した。
「夏に向けて海洋近海の”危険”を無くそうという運動みたいね。
 この場合の危険というのは、大型のゴミだったり、どこかの国が放流した機雷だったり、浜辺に出現しかねない海の魔物達等々。
 とにかく夏の浜辺に出てこられると困るそんな奴等を片付けようってものみたい」
 安心安全な海のバカンスを提供することで、観光客を楽しませお金を沢山使って貰おうということのようだが、なるほど海洋国家のシーズンに掛ける意気込みを感じる運動だ。
「特異運命座標ちゃんたちの存在もそこそこに知れてきて、その腕っ節も認められてる所、共に近海掃海を行ってさらなる交流を深めましょう、という意図もあるかもしれないわね。
 ちなみに、お国からの依頼ということもあって、参加者は多いらしいわ」
 国をあげての大運動。とはいえ、話を聞くに並大抵のものでは務まらない大変な作業のようだ。
「毎年結構な船が参加して、幾つもの船が沈んだり航行不能になったりするみたいね。多くは魔物に対処しきれずってことらしいから、油断しちゃ駄目なやつよ~」
 クスクスとリリィが笑って、依頼書を掲示板から外すと、何やら書き込んでいく。
「はい。
 参加するならこのメモを参考に、無事に帰ってきて頂戴。何だったら大物を仕留めて最優秀賞を狙ってみても良いかもね」
 そんな賞があるのかどうかは不明だが、オフシーズンな海洋に行く機会でもある。
 海の平和を守るというわけではないが、近海諸島を巡れば夏に遊びに行く場所の下見にもなるかもしれない。
 色々と思案を浮かべつつ、ニコリと微笑むリリィから依頼書を受け取るのだった。

GMコメント

 こんにちは。澤見夜行(さわみ・やこう)です。
 シーズンに向けた海の大掃除を致しましょう。
 穏やかながら冷たい海上での大仕事です。

●依頼達成条件
 いずれかの航海ルートを達成する。

■オプション
 全ルート制覇

●情報確度
 このシナリオの情報精度はBです。
 情報に虚偽はありませんが、不測の事態が起こる可能性があります。

●航海ルートについて
 この依頼ではゴミ拾いをしつつ魔物と戦って行きます。いずれかのルートを選びましょう。
 航海ルートは船の進むルートとなりますが、ルートによって戦う魔物が異なります。
 難易度はどのルートでも変わりませんが、全ルートを航行する場合に限り難易度が上昇します(想定外の敵との遭遇もあります)。

■プランA
 ・ゴミ拾いをしつつ、小型の魔物タマゴンベイビィを倒す。
 キュートプリティな魔物タマゴンの子供が大量発生中。大きくなる前にそれらを殲滅して海の平和を取り戻そう。
 プラン達成要件:タマゴンベイビィ二十体の撃破及びママタマゴン一体の撃破。

■プランB
 ・ゴミ拾いはほどほどに、船人を惑わすセイレーンの合唱団を壊滅。
 近海諸島の東南の島にセイレーン達が集まり合唱団を作っているという。歌が始まれば多くの船が惑わされ沈められてしまうだろう。そうなる前に合唱団を壊滅させよう。
 プラン達成要件:セイレーン十五体の撃破。

■プランC
 ・ゴミ拾いの場合じゃない! 大型の魔物デスパラウゾンを倒せ!
 近海外縁にて遭遇した極大進化したクラゲ、デスパラウゾン。船ごと飲み込む痺れ触手に対処しながら、これを殲滅または近海より撤退させよ!
 プラン達成要件:デスパラウゾンの撃破または、撤退させる。

●掃海艇について
 イレギュラーズが持つ船舶も使用可能ですが、無くても貸し出される船舶があるので安心です。
 但し貸し出し船舶には大した装備はありません。普通に航行できる程度です。

●戦闘地域について
 海洋近海、船上及び海中での戦闘になります。
 足場の不安定な船上、及び適正がなければ不自由な海中での戦闘となるでしょう。
 場合によっては障害物もあるかもしれません。戦闘行動は、状況によりけり不自由になる場合もあります。

 そのほか、有用そうなスキルやアイテムには色々なボーナスがつきます。

 皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
 宜しくお願いいたします。

  • 海洋近海掃海運動ご助力のお願い 完了
  • GM名澤見夜行
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年05月24日 22時10分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚
どのプランも、大切そうですけれど…捕食者は、わたしにとっても、危機ですの!
プランC、任せてくださいですの

●戦術
船を壊されたら、陸種の方々は大変ですから、わたしが、囮役になりますの
被食者である利点を、最大限、活用してゆきますの

陸の方角から、真っ先に近づいていって、最初は、デスパラウゾンをマークしながら、ふしぎな貝殻を、握りますの
それから…しっぽを、シェイプシフトで、膨らませたり、細くしたりして気を惹きながら待機して、全力で、隙だらけになってみせますの!
回避と防御技術が低いわたしは、大ダメージを受けてしまうでしょうけれど…高いHPでそれを耐えて、大きな【反】ダメージに変えるのが、わたしの、戦いかたですの
可能な限り、マークしつつ(必ず陸側から)、最大4発の水鉄砲と、その後は通常攻撃で畳みかけることで、逃げないと危険と、思わせるようにしますの
デスパラウゾンが、沖に流れる海流に乗るまで、攻撃をつづけますの…でも、沖に逃げないなら、倒してしまいますの
余らせたAPで、隙だらけになることで、船への攻撃は、させませんの

●戦闘後
お掃除は、誰にでもできても、戦闘できるのは、わたしたちだけですの
回復をいただきつつ、瞑想してAPも回復したら、全員の余力次第で、BやAに、向かいますの
同じように盾役として、隙だらけになって、攻撃を集めますの
ABは、敵が多いので…マークせず、回復をもらえる位置取りを、心がけますの
十夜 縁(p3p000099)
水底の冷笑
※NG事項
・他PC様からの名前呼び
・やる気のある言動

◆心情
やれやれ、またこの季節がきたか
毎年思うんだが、ゴミ拾いと魔物退治は別々の日にやってくれねぇかねぇ……俺くらいの歳になると、片方だけでも相当キツいんだからよ
……ま、今年はやる気のある優秀な働き手が揃ってるようだし、か弱いおっさんはのんびりできそうかね

◆行動
A班としてカイトの船に同乗

〇プランC
船が攻撃可能レンジ(至近)に入るまでは、適当に近くのゴミでも拾っておく
派手にやり合うのは若いやつらに任せてぇ所だが……こっちが海の藻屑にされるのは遠慮したいし、サボってると思われねぇ程度には働くとしようや

デスパラウゾンの攻撃先がこっちに向いている時
触手は避けるか『SCR』で受け流す
その後至近に潜り込んで【レジストクラッシュ】
うまいことBS崩れを付与出来りゃぁ、後は強いやつらがどうにかしてくれるだろうさ

「さっさと終わらせて、陸でのんびり酒でも飲みたいんだがなぁ。……そろそろ倒れちゃくれねぇかい?」

反対に、奴さんの攻撃の対象が俺に向いてねぇターンは【深呼吸】でHP回復
もしくは残HPが1000以下のやつがいれば適当にかばう

※以下、余力があれば
プランA、プランB共にゴミ拾い優先
近寄ってくる相手を【柳風崩し】で迎え撃って沈めていく程度(但し3プラン目まで行くと疲労から堂々と手を抜き気味)

「こんだけ働いたんだ、ちっと報酬を弾んでくれりゃ有難いんだがね」
ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)
蒼海守護
●心情
 夏になれば、海洋には大勢の人がいらっしゃいます。やっぱり夏は海!ですものね。
 みなさんが安全に楽しんでいただけるように、下準備はすごく大事。
 「そう、海の安全は、わたし、ココロが守ります!」
 (海の方向に指さしてビシっとポーズを決めつつ、気取った優等生発言)

●作戦
 A班として参加、プランはC。余力があればAやBでゴミ拾いしましょう。

●戦闘
 自分が狙われていない時:
  カイトさんが操船中に狙われたらかばいに行きます。ただし、十夜さんがかばいに行ったなら遠術での攻撃に変更。
  周りを見て、ダメージの大きい人がいたら班に関わらずハイ・ヒールで回復。
  どっちも大丈夫なときはデスパラウゾンの攻撃ターゲットを取れるようにリリカルスターで攻撃。

 自分が狙われている時:
  盾を使ってしっかり防御集中。
  「ヒトデ以外は怖くないからね!来なさぁい!」
  ※ヒトデは帆立貝の天敵です

●ごみ拾い
 トビンガルーと一緒にゴミ拾い。そういえばこの子名前無かった…何がいいかな…?
 海面に浮いているゴミは自分が潜って海の中から衝撃の青でどーんと打ち出して船の甲板にまで飛ばしていきましょう。

※アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
カイト・シャルラハ(p3p000684)
風読禽
漁師としては全然オフシーズンじゃねーんだけどなあ

A班!俺、十夜、ココロ、リナリナだな。俺の小型船『紅鷹丸』が緋を吹くぜ!(not火)
マリナの船は沈まないらしいが、俺は操船技術と航海術、それにギフトの風読みで凌ぎきってやるぜ!(対抗意識)

●プランC(優先)
全速前進、でっかいクラゲをやっつけるぞ!
乗ってるメンツが近接得意なやつばかりだからな、船を近づけて畳み掛けるように。囲むときは岸側で、沖に逃げるのであれば炎翼槍で牽制しながら逃す。喰っても旨くなさそうだしなあ
戦闘は基本的に防御集中しつつ操船メイン、接舷して襲われるなら禽眼でゲシゲシと。
マリナの船が襲われているようなら攻撃集中して全力で攻撃しよう。沈まないとはいえ触手攻撃は嫌だろうしな。

余裕あればプランB、Aも手を出したい
船の損傷が酷い場合や味方が倒れてる状況ならやめておこう。仲間の命が一番大事だ。

●プランB
風上に移動して少しでも音が届きにくようにしておこう。
基本は炎翼槍で削りつつ近づき、近づけたら鷹爪でゲシゲシ。
お前らは船乗りの敵だからな、風が味方しているうちに倒すぜ。

●プランA
タマゴンって確か珍味だったか?肉を持ち帰れば屋台とかで調理してもらえねーかなあ。
基本は近づいて届くスキル攻撃。親は緋色の大翼で防御集中+囮しておくか。

●想定外敵
情報だけ集められたら逃げの一手。海は油断したヤツから呑まれるからな……

パンドラ復活あり
アドリブ歓迎
フロウ・リバー(p3p000709)
夢に一途な
※アドリブ歓迎
※パンドラ使用

●心情
「さぁ、大事な準備です。治安がいいのは素晴らしいことですからね」
海洋出身として意気は十分

●準備
危険性を考慮してプランCを選択
余力があればプランA・Bへの参加も考慮ですね

二隻に分かれて乗船するので私はマリナさんの船ですね

●戦闘
「出し惜しみはなしです。――術式多重展開、連続解放!」
船を沈めるほどの大型相手ならば手加減や遠慮は不要。間合いに入り次第、『魔曲・四重奏』で攻撃しつつ各種BSを付与
HPもAPも削っていくついでに皆さんのBSも纏めて入りやすくするように支援

「自力で泳いで帰れる距離ではないので、お引き取り願います!」
船に巨体や触手が取り付くようなら近距離レンジに移行。『S・インパクト』で追い払うように努めます

エスプリ:元素支配で【充填75】を確保していますからスキルは惜しみなく使います

●余裕があれば
「力仕事は苦手なので大物は無理ですが…」
非力を考慮しつつ水中親和、水泳などを活かしてゴミ拾い

敵の数が多いプランA・Bではチェインライトニングで纏めて一掃していきますよ
【識別】付きなので味方や船の位置取りを気にせずぶっぱなします
マリナ(p3p003552)
マリンエクスプローラー
海はいつもお世話になっていますからね…
日頃の感謝を込めてしっかりばっちり掃除していきましょう…ついでに海の邪魔者もです
まずは大変なものから片付けていく。Cルートから行きましょう
2隻持っていくので後衛班は私の船を使います。乗る方は華蓮さん、フロウさんで

戦闘中の操船は味方のレンジが合うように移動させます
前衛班の前に割って入らないようにします
なるべく乗っている皆さんの攻撃がぶれないように揺れを少なく操船します

副行動が空く時は攻撃集中
主行動はグレイシャーバレットで攻撃、レンジが合わない時はアンカースロウで攻撃
APが切れた時は通常神秘攻撃

余裕があれば戦闘が終わり次第、B>Aの順で片付けていきます
Bの時は各個撃破を狙って体力が低い相手から攻撃
Aの時は早期決着を狙ってママタマゴンから攻撃
船での移動中は操船技術をフルに活用して迅速に次の現場へ向かいます
多少敵さんや障害物に船をぶつけたり攻撃されても気にしないでゴーゴーですよ
どうせ沈みません…過信は禁物ですが…ちょっと荒々しいくらいが海の男っぽいです
敵さんを片付けたらゴミさんも忘れず…投網で一気に回収できれば効率的ですね
場合によっては自ら潜って網で一気に回収しましょう。時短大事

やっぱり制覇は大変でごぜーますね…しかしこれだけ忙しいのは海洋でまだまだ人手が足りていない証…
明日もバリバリ働くでごぜーますよ…でも今日はもう辛いので帰って寝ましょ

パンドラ使用
華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)
お節介焼き
遂にこのイベントの時期がやってきたのだわね!(海洋出身)
今までは見ているばかりだったけど、今年は参加できるのだわね…楽しみなのだわ♪

■チーム分け、作戦
まずはCルートに向かってこれをクリアする事に集中、その上で余裕があれば他ルートにも挑戦よ

チームで二隻船を用意できる筈で、下記3チームに分かれるのだわ
・A班(近接戦)
→カイト、十夜、ココロ、リナリナ
・B班(遠距離戦)
→マリナ、華蓮、フロウ
・単独
→ノリア

チームごとに相互補助して戦うのだわ、一方が攻撃され始めたらもう一方が助ける…とかね

■戦闘
ヒーラーとして動くのだわ
防御技術もそれなりだから、副行動は【防御集中】して目立つ場所に立ちある程度攻撃を引き受けるつもり
「ほらほらこっちだわよ、かかってきなさいな!」

ダメージを受けた人には【メガ・ヒール】
私自身が攻撃をある程度受ける事になるから、私自身に使うシーンも多いでしょうね
状態異常の仲間が出た時には【超分析】
Cルートに居る間と、Bにも手を出せばそこでも必要になりそうだわね

回復が不要の時は【威嚇術】、届かないなら【ナッシングネス】で戦いましょう

【充填】【再生】を持っているから、一度の戦闘の中でならペース配分は重視せず全力を出し切って良いと考えているのだわ、消耗しても戦闘と戦闘の合間時間で相当回復できると踏んでいる

■ごみ拾い
普通にごみを拾うタイミングもある…のよね?
【飛翼】で効率的に動けると思うのだわ
リナリナ(p3p006258)
原始力
おー、でっかいクラゲ! でっかいクラゲ!

おぉー! 魔獣アスパラうどん!!
(リナリナにはこう聞こえた)
なんか美味そうな名前!

でもクラゲ食えない! 全く食えないゾッ!
刺激された食欲のぶつけ先が無いゾッ!!
酷い魔獣! 酷過ぎるマジュー!(なぜか涙目)

むうぅぅ、リナリナ怒った! 怒った!
アスパラうどん死刑!! 死刑!!
※デスパラウゾン側も悪くない理由で怒。

●せんとう
舟、二艘に乗り分けてせんとう! せんとう!
リナリナ、A班! 近接! おー、トツゲキ!

難しくてよく分からないけど
来る触手、全部倒す! 倒す!
※足場の悪さはジェットパックを補助的に使用してバランスを維持。
※触手攻撃が弱まるまで舟の安全優先。

おー、触手の隙をついてジェットパックでアスパラうどんの上空へ移動!
「コレは名前が美味そうだったカタキ!
るらぁぁぁ~~!!」
※(理不尽な)怒りのダイナマイトキック.

●その他
「リナリナぼろぼろ。他の清掃ルート行くのか?

リプレイ

●掃海日和の大海原
 晴れ渡る青空。青に煌めく大海原。
 やや肌に冷たい潮風と波飛沫を感じながら、イレギュラーズは二隻の船に乗り込んで波を切り走っていた。
「遂にこのイベントの時期がやってきたのだわね!
 今までは見ているばかりだったけど、今年は参加できるのだわね……楽しみなのだわ♪」
 海洋出身だと言う『お節介焼き』華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)は手を合わせニコニコと笑う。
 海洋出身であれば、この行事は毎年の恒例だ。出港した船が、多くのゴミや獲物を持ち帰り、海を掃除してきたその光景を良く目にしたことだろう。
 内容柄、それなりの腕っ節も求められる作業で有り、参加する機会は早々得られるものではないが、巡り巡ってローレットへ依頼として持ち込まれ参加出来たことは、華蓮に取ってみれば僥倖と言える。
「ふふふ、バッチリ掃除して海の安心・安全を守るのだわ!」
「ええ、夏になれば海洋には大勢の人がいらっしゃいますからね。やっぱり夏は海! ですものね」
 別の船に乗っている華蓮の言葉が聞こえたように『蒼海守護』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)が頷き言う。訪れる人々が安全に楽しめるように、下準備はとても大事なことなのだ。
 揺れる船の船首でビシッと指さしポーズを決めて、気取った優等生のように宣言する。
「そう、海の安全は、わたし、ココロが守ります!」
「……やる気があって大変よろしい。こりゃか弱いおっさんの出番はないねぇ」
 うんうん、と頷きながら肩を揺らす『水底の冷笑』十夜 縁(p3p000099)は、甲板に座り込んですでに休憩モードだ。
 毎年の事とはいえ、この掃海運動実に肉体労働で在る事が知られている。
 海洋に根を下ろす縁であればその事は良く承知であり、”か弱いおっさん”と自称する縁からすれば、その運動内容に一言苦言を漏らしたい所であった。
 つまり、ゴミ拾いと魔物退治は分けてくれと。
「まったくだな! まあゴミの周りを魔物達が住処にしてるのかも知れないが、船乗り達の負担もかなりのものだぜ?」
 乗り込む小型船『紅鷹丸』を操舵する『風読禽』カイト・シャルラハ(p3p000684)が相づちを打つと、縁はこの後の労力を想像し空を仰いだ。
「しっかし漁師としては全然オフシーズンじゃねーんだけどなあ……それで漁師の手が足らなくなってローレットに回ってきたか? うーん、ありえるな」
「……まあ、海の仕事が増えるのは良いことでごぜーますよ。
 海はいつもお世話になっていますからね……日頃の感謝を込めてしっかりばっちり掃除していきましょう……ついでに海の邪魔者もです」
 カイトの独り言を通信機で拾った『マリンエクスプローラー』マリナ(p3p003552)が、小型船『白夜壱号』を操舵しながら言う。
 夏以外でローレットに海関係の仕事が回ってくることは、そう多くない。自らの力を十全に発揮できるこの機会は待ちに待ったものと言えるだろう。
「ええ、今日のこの運動は大事な準備です。治安がいいのは素晴らしいことですからね」
 マリナに頷き返す『夢に一途な』フロウ・リバー(p3p000709)もまた海洋出身であり、本日の運動に対する意気は十分である。
 波に揺られる船二隻。
 近海諸島を通り過ぎ、目に映るは地平に広がる青き海。
「近海外縁ですの。ここまで来ると、そうゴミはほとんどありませんの」
 『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)が海の中を覗き見て仲間に伝える。
 掃海運動は近海に限定していることもあり、ここより先の外海に向かうメリットはあまりないだろう。
「それではこの辺りからゴミを拾いつつ戻りま……」
 フロウがそう言って投げ網を持ち出そうとしたとき、不意に船が大きく揺れた。
「マリナ! 海中から何か来るぞ!」
「わかってるでごぜーますよ――!」
 船を操舵するカイトとマリナが、海中より忍び来る巨大な影に対応し、船を走らせる。
 巨大、そうとてつもなく巨大な影。
 海の中を覗き見たノリアが、その正体を目にして、瞳を見開いた。
 水柱が上がる。
 幾つもの透明な触手が伸び、海面を叩く。その中央に大きく膨らんだ半透明のゼラチン質が姿を見せた。
「おー、でっかいクラゲ! でっかいクラゲ!」
 『原始力』リナリナ(p3p006258)が言うように、それはクラゲに他ならない。他ならないのだが――あまりにも巨大。小型船などまるで一飲みできる極大サイズのクラゲに他ならない。
「こいつは……デスパラウゾンか……!」
 記憶の片隅にあったその名前を呟く縁。
 遥か外海に棲息し、あらゆる水棲生物を捕食する極大進化した魔物。遭遇したのならば気づかれないうちに逃げろと言う教えがあるが――
「放っておけば近海を荒らし回る可能性もありますね。
 そうなっては大きな被害に繋がります。掃海運動とか関係なく放置はできません!」
 ビシッとポーズをとって声高らかにココロが言う。
「そう言うことだな。しっかり掴まってろ! 少し荒っぽくいくぜ! 全速前進、でっかいクラゲをやっつけるぞ!」
 持ち前の操船技術と風読みの力をもって、これに立ち向かおうとカイトが舵を取る。
「やるしかねーですね。こっちも援護に回るでごぜーますよ。
 安心してくだせー、どうせ沈みません。海の男らしくちょっと荒々しくこっちもいきますよ」
「おぉー! 魔獣アスパラうどん!!
 喰えるのか!? 喰えるのか!?」
 リナリナのよく分からない名称が響く中、デスパラウゾン撃退戦が幕を開けた!

●大クラゲとの戦い
 蠢く無数の触手が海面を叩き巨大な水柱を生み出していく。柱は波へと変わりイレギュラーズの乗る船を飲み込まんと波紋のように広がった。
 ただそこにいるだけで、それは脅威となる。死の浮遊体(デスパラウゾン)は人の手にあまる極めて危険な海の危険災害と言ってよいだろう。
「でかいとは聞いていたが、一体何を食べたらここまででかくなるのやら……おちおちゴミも拾ってられねぇや」
 海水の雨粒に目を細める縁。そう働く気はないものだが、サボっているのも印象が悪い。デスパラウゾンと派手にやり合うのは若手に任せるとして、間合いに入るまではそれらしく振る舞いたいところだが……デスパラウゾンはそれを許してはくれなさそうだった。
 知性があるかどうかは不明だが、まるで波で遊ぶように触手を振り回し、潜っては浮かび上がるを繰り返すデスパラウゾン。好き勝手に暴れるその行動は予測不能で、対応が難しい。
「暴れすぎですの。あれじゃ船が近づくのも大変ですの。
 わたしが囮役になって、まずは注意を引いてみますの」
 被食者たるノリアは自らの利点を最大限に発揮するため、海に潜る。その巨大さ故にマーク・ブロックが機能するかはやや疑問だが、やらないでおく理由はない。ふしぎな貝殻を握りしめ、荒れる海の中をデスパラウゾン目がけて近づいていく。触手のジャングルを交い潜り、最接近すると、ノリアは身体に力を入れる。
(触手の根元の眼点――物を認識しているかは不明ですけど、もし見ているならこれをよく見るですの!)
 マアナゴのレプトケファルス幼生であるノリアは、自らの尻尾をシェイプシフトで膨らませたり、細くしたりしてデスパラウゾンの気を引く。
 そうして、まるでデスパラウゾンに気づいていないかのような、隙だらけな様子を見せる。稚魚を餌にする生物であれば、たまらず飛びつくに違いないものだ。
 知性が無いように思われたデスパラウゾンだが、捕食者としての本能を刺激されたのだろう。このノリアの行動に即時反応を示す。
 口柄に繋がる口が開き、口腕が蠢いてノリアを捕まえようと伸びていく。
「動きが止まりました。チャンスでごぜーます!」
 食事に入ったデスパラウゾンが動きを止めたことで、海上で待ち構えていたイレギュラーズが一斉に攻撃に入る。
 撃破を考える必要は無い。これ以上近海に侵入すれば痛い目に遭うということを分からせればいいのだ。
 遠隔組を乗せたマリナは、近接組を乗せた『紅鷹丸』の位置を気にしながら攻撃レンジ内にデスパラウゾンを収めると、愛用の魔導銃を抜いて引き金を引いた。
 海面に浮き出たゼラチン質の体表面に弾丸が突き刺さり、穿った穴を中心に凍結していく。
「とはいえ、巨大すぎて効果があるのか疑問符でごぜーますね……!」
「でかいって言ってもクラゲはクラゲだろう。
 浮遊生物なら圧力を受けたままに進行方向変えるんじゃないか?」
 そのカイトの考えは恐らく正しい。問題はそれを認識する圧力をイレギュラーズが出せるかどうかだ。
 急がなければ、海の中のノリアが本当に捕食されてしまうかもしれない。短期決戦攻撃集中でこの極大生物を動かしてみせるしかないのだ。
 船を操るカイトは操船をメインとしつつ、船をデスパラウゾンへと近づけて禽眼による蹴りを見舞う。
「さっさと終わらせて、陸でのんびり酒でも飲みたいんだがなぁ。……早いとこ倒れるか逃げちゃくれねぇかい?」
 海面を叩こうという触手を手にした大盾で受け流し船を守る縁。やれやれと気怠そうに見せながらも肉薄し放つレジストクラッシュは確かな手応えと共にゼラチン質の傘を揺らす。
「十夜さん、カイトさんをお願いします! わたしはノリアさんを回復します!」
「か弱いおっさんはそう長くは持たねぇが……、仕方ないか、早いとこ頼むわ」
 ココロは後を任せて海へと飛び込む。
 少し潜ればノリアがデスパラウゾン口腕に掴まれながら、しかし必死の抵抗でデスパラウゾンを傷つけているのがわかる。
 まさに捨て身の盾であるノリアは自らの体力と引き替えに大きなダメージを与えているのである。ココロはすぐさま治癒の魔力を編んで、ノリアの傷を癒やし時間稼ぎの猶予を増加させる。
「ヒトデ以外は怖くないからね! 来なさぁい!」
 ココロに気づいたデスパラウゾンの触手が伸びる。帆立貝のディープシーであるココロにとって言葉通り天敵のヒトデ以外ならばそう怖い物ではないが、相手のサイズ感的に食べられてもおかしくはない。光輝の盾で触手から逃れながら、海面へと戻れば、巨大な傘へ向けてリリカルスターを放った。
「出し惜しみはなしです。――術式多重展開、連続解放!」
 フロウもまた味方の攻撃に合わせて全力全開の攻撃へと移る。空間投影された魔方陣が回転し魔力を編めば、充填された魔力の塊が容赦の無い乱打となってデスパラウゾンの傘を揺らした。これには巨体を誇るデスパラウゾンもたまらず触手を振り乱して逃げようとする。
「自力で泳いで帰れる距離ではないので、お引き取り願います!」
 暴れる触手がマリナの船を襲おうと迫る。マリナの加護によって船が沈むことはそうないはずだが――それは船の形が維持されていればの話だ。物理的に破壊され船の形を見失えばその保証は出来ないだろう。
 瞬時に判断したフロウが触手へと接近し、銀に輝くスタータクトを振るえば、聖なる力を持った衝撃波が放たれ触手を打ち返す。
「たこ足! げそ足!」
 弾かれた触手にしがみつき噛み付くリナリナ。しかしそれは期待した味を返すことなく――つまりとても不味かった。
「クラゲ食えない!  全く食えないゾッ!
 刺激された食欲のぶつけ先が無いゾッ!!
 酷い魔獣!  酷過ぎるマジュー!」
 よほど美味しい物を想像していたのか、悲しみの涙目となったリナリナがジェットパックで姿勢制御を行い怒りの方向を上げた。
「むうぅぅ、リナリナ怒った! 怒った!
 アスパラうどん死刑!! 死刑!!」
 デスパラウゾンの傘の上、遥か上空へと飛び上がったリナリナがくるりと身体を回転させて反転、急降下する。
「コレは名前が美味そうだったカタキ! るらぁぁぁ~~!!」
 デスパラウゾンの巨大な傘を揺らす、リナリナ怒りのダイナマイトキック。大きく傾いたデスパラウゾンが潜行していく。
「ほらほらこっちだわよ、かかってきなさいな! ……っと?」
 海上に残った触手を、優れた防御技術で受け流し続けていた華蓮が、緩慢になった触手の動きに声をあげる。
「……逃げたのだわ。いえ、逃げたっていうより流れていった?」
「そうっぽいでごぜーますね。このまま近海から離れてって行ってくれれば良いのですが」
「あっ! そうだわ、ノリア!」
 華蓮が気づいて海を覗き込むと、ココロがボロボロになったノリアを連れて海面に上がってきた。
「な、なんとか捕食されずに済んだのですの。生き残ったのですの」
「ああ、もうボロボロじゃないの! すぐ治すから船にあがりなさいな!」
 傘に畳みかけたイレギュラーズの攻撃。そして海中でもノリアの水鉄砲が多くの圧力を与えた結果、その浮遊方向を変えてデスパラウゾンは去って行った。
 一つの脅威が去ったことにホッとしつつ、イレギュラーズは被害の確認と治療補修を行うのだった。

●余力はあるか? ならばゴミ拾いだ!
「というわけで、相談の結果余力の或る限り掃海運動を継続することに決まったでごぜーますよ」
「力仕事は苦手なので大物は無理ですが……引き上げられそうなゴミくらいは拾っていきましょうか」
 デスパラウゾンと遭遇した近海外縁はプランで言えばCであり、そこからネオフロンティアへ戻る道筋で辿れば近海諸島周辺での作業プランBを通り、ネオフロンティア周辺のプランAとなる。
 プラン周辺の問題も把握しているので、無理はせずにゴミを集めようという方針だ。
「まずは近海諸島周辺に流れ着いたゴミと、セイレーンか。
 セイレーンっていうと船乗りを誘惑して難破させたりって話だけど、それが合唱団組んでるって傍迷惑なもんだな」
「ま、ちょいと邪魔してやれば良いんじゃないかい。こっちも万全というわけじゃないしねぇ」
 カイトが肩を竦め、縁がぼんやりと空を仰ぐ。疲労もそこそこ、本格的な戦闘はちょっと避けたい気分だ。
 そうして波に揺られていれば、見えてきた近海諸島。
 どこからともなく魅力的な歌が響いてきて、船を誘おうとする。周囲には難破した船の残骸や、どこからか流れ着いたゴミも増えてきた。
「それじゃゴミ拾い優先で、がんばりましょう!」
 やっぱりビシッとポーズを決めたココロの声を合図に、プランB(ゴミ拾い優先)がスタートだ。
 結果的に、ゴミ拾いは上々でそれなりの成果を得ることができた。フロウやココロといった水中親和のある二人が中心になってゴミを拾い、華蓮も空を飛んで効率敵に運べたと言えよう。
 しかしやはりセイレーン十五体の相手をするのが厳しく、ここでも盾役となったノリアがセイレーンの歌に目を回し戦闘不能になると、イレギュラーズの被害も大きくなっていく。
「風も変わってきたな。無理せず撤退だ」
 カイトの指示で近海諸島を離れていく。セイレーンを全滅させることは叶わなかったが、十分に損害を与えることが出来たはずだ。あとは他の参加者がきっとなんとかしてくれるだろう。
「さて、次はタマゴンでしたか。可愛い外見ながら凶悪な海獣でごぜーますが……」
「ちょいと手を出すのは厳しそうだな。これはゴミだけ拾ってって感じか。
 珍味って聞いた気がするから食べて見たかったが――またの機会だな」
「やれやれ、もう一仕事あるのかい。そろそろ陸が恋しくなって来たんだがねぇ」
 重く腰を下ろした縁のため息が蒼く晴れ渡る空へと登って消えた。

●掃海運動完了!
 プランAでのゴミ拾いは中々にスリリングな経験となった。
「きゅきゅきゅーっ!」と可愛い鳴き声で凶悪に襲い来るコタマゴンとママタマゴンから逃げながら
兎に角ゴミを拾ってくると言う感じだ。
 タマゴン周囲のゴミを少しばかり拾ったら、イレギュラーズは限界も近いということで戦術的撤退を見せたわけだが、その帰路で思いもがけない物と遭遇する。
「ゆ、幽霊船だ……!」
 遠巻きに見てもわかる怪しげボロボロな帆船。目を凝らして見ればスケルトンパイレーツが獲物を狙って蠢いていた。
 これはさすがに手が出せないと、遭遇した地点を記憶して、イレギュラーズは命辛々その場を後にした。君子危うきに近寄らず、だ。
 その後はネオフロンティア港へと戻るだけである。イレギュラーズは平和な海に浮かんだゴミを回収しながら港へと進んだ。
 途中、ココロが「トビンガルーの名前を付けたい!」と言って皆で命名大会が始まったりもした。『トビーン』『ぱらぞん』『ココガルー』などなど、自由気儘な名前が挙がったがココロが気に入った名前があったかどうかは本人のみぞ知ると言うところだろう。
 そうして二隻のイレギュラーズの船は、多くのゴミと、魔物との戦い――その戦果を手にネオフロンティアの港へと帰ってきた。
 日は傾き始め、ややオレンジに輝きだしたそんな頃、陸へと足をつけて大きく伸びをする。
「こんだけ働いたんだ、ちっと報酬を弾んでくれりゃ有難いんだがね」
 口角を上げそういう縁は、我ながら実に働いたとゴミ処理場へと運ばれるゴミの山を見て言葉を零した。
 最優秀賞とは行かなかったがイレギュラーズの活躍は十分すぎるものと言えただろう。
「さて、それじゃ一杯やるか!」
 カイトの誘いに顔を綻ばせ、イレギュラーズは日が暮れだした港町へと繰り出すのだった。
 掃海運動、お疲れ様でした!

成否

成功

MVP

ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚

状態異常

なし

あとがき

 澤見夜行です。

 掃海運動お疲れ様でした!
 大物狙いからの余力を使ってゴミ拾いという作戦は十分な活躍をするに価するものでした。
 全ルートを通ると幽霊船との遭遇が発生する仕組みでしたが、こっちはさすがに厳しいルートになってましたね。ただその遭遇ポイントを知れたことはとても大きかったです。
 なんにしても掃海運動としては必要十分の働きが出来たのではないかなと思います。

 MVPはその身を盾に多くの注意を引きつけたノリアさんへ贈ります。食べられないかハラハラしちゃいましたね。

 依頼お疲れ様でした! ゆっくりお休み下さい!

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