PandoraPartyProject

シナリオ詳細

クソザコアパートリフォーム

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ビューティーちゃんち、取り壊されるってよ
「んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」
 『クソザコ美少女』ビューティフル・ビューティー は膝から崩れ落ちた。
 べちんと両手を伸ばして地面に突っ伏すと、そのまま動かなくなる。
「あああ……」
 目の前にあるもの。
 それは、がれき。
 昨日まで寝起きしていた自宅の、がれき。
「おかしいですわ。わたくしお家賃はちゃんと入金していたはず……」
「軽く一年は滞納しとるがな」
「大家さん!」
 がばっと起き上がった復活のクソザコ美少女は大家のおじーちゃんにすがりついた。腰にガッて抱きついた。
「そんなはずありませんわ!」
「すまんな、ジョークやで」
「ジョークが過ぎますわ!」
 半泣きのクソザコ美少女に、大家さんはびらりとある依頼書をぶら下げて見せた。
 それは。
「りふぉー、む?」
「せやで」
「ろーれっとに、いらいするんですの?」
「せやで」
 こっくりと頷いた大家さんに、クソザコ美少女は熟考した。
「それって、わたくしのお部屋を好きにリフォームしても良ということでは――」
「ないで」
 それより。
 と、大家さんはパーペキに崩壊したアパートのがれきを指さして言った。
「リフォームするから昨日のうちに荷物をまとめておくようにゆーたはずやけど?」
「はうあ!?」
 クソザコ美少女は光の速さで振り向き、そしてもっかい膝から崩れ落ちた。
「わたくしのお家具一式いいいいいいいいいいいい!!!!」

●割といつものクソザコ美少女
「かくしてわたくし、ほぼ無一文ですわ! オーッホッホッホ!」
 なぜその状態で誇れるのかまるで分からないが、クソザコ美少女はお嬢様フォームで高笑いしてみせた。
 背中には風呂敷。
 中身はクソザコ神クリアファイルと応援団長のタスキ、ダンボルガーZアーマー、ポテチ一袋、チョメッケモンゲ像。それが彼女の全財産である。あと服とか。1円にも満たない。
 とはいえ(借金返済時の経験から)マイナスからプラスにするだけのバイトはなにげにこなせる彼女である。
 放って置いてもよかろう。
「それより、皆さんにお仕事のお知らせを持って参りましたわ。これをご覧くださいまし!」
 ずばっと掲げたローレットへの依頼書。
 それはアパートの大家さんによるリフォーム依頼であった。
 資格とかそういうのいいのかなあと思わなくも無いが、大家さんがいいってゆーんだからいいんだと思う。
「完成後にはわたくしも住むお家ですけれど、みなさんに任せればきっと素敵なお家になるって信じてますわ! 信じてますわー!」

GMコメント

 クソザコハウスをリフォームしよう。
 築うん十年のくそボロいアパートを取り壊し、新しくたて直すことになりました。リフォームっつーかもう建て替えじゃんと思いましたが語感がいいのでこのままいきます。

●やること
・リフォームアイデアをばしばし盛り込む
 おかしなトンデモハウスにしちゃあだめなんだからねっ!(おすなよぜったいおすなよ)
・できあがった家を大家とクソザコ美少女に紹介する。なんということでしょう。

 大家さんは案外多めの資金を突っ込んでアパートを建て替えるようです。
 皆さんのアイデアや趣味や無茶降りをばしばしぶち込んで素敵なクソザコハウスを作らせましょう。

●プレイングでやらなくてもよいこと
・実際に家をたてる作業をする/てつだう→絵的に地味なのでまるっとカットされます
・素材をどっかからもってくる/あげる→同上
・資金をどうのこうのする→そこには触れないお約束

【クソザコ美少女成長記録】
※クソザコ美少女は依頼での出来事をもとにこっそり成長します。これまでの成長で得たスペックは以下の通り
ステータス:底ファンブル、高防技、高HP
戦闘スキル:遠距離、味方支援型
非戦スキル:料理(悪)、騎乗
アイテム:応援団長のタスキ、クソザコ神クリアファイル、ダンボルガーZ変身セット、借金
職業適性(見習い):掃除、鍛冶、嬢、ウェイトレス
『クソザコ神Z』:おだてられるとなんでもやる子になりました。
『囮・砲弾適正』:いろんなものが顔面に飛んできますし、自分もよく飛びます。
『ビューティードリル』:皆に投げられることで回転しながら飛んでいきます。相手はきっと死ぬ。

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • クソザコアパートリフォーム完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2019年01月30日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (8人)

マグナ=レッドシザーズ(p3p000240)
緋色の鉄槌
レッド・ミハリル・アストルフォーン(p3p000395)
特異運命座標
主人=公(p3p000578)
ハム男
六車・焔珠(p3p002320)
祈祷鬼姫
レスト・リゾート(p3p003959)
貯蔵食品の紅茶たいむ
ウィートラント・エマ(p3p005065)
Enigma
イーフォ・ローデヴェイク(p3p006165)
水葬の誘い手
クラウジア=ジュエリア=ペトロヴァー(p3p006508)
宝石の魔女

リプレイ

●本日の匠
「さてさて……」
 『Enigma』ウィートラント・エマ(p3p005065)はさらっさらの更地と化したアパート跡地に立って、完成予想図を広げていた。
「ビューティーさんの住む家をリフォームっす! 素敵なハウスにしてやるから楽しみにするっす!」
 『特異運命座標』レッド・ミハリル・アストルフォーン(p3p000395)は関係者各位(?)に手を振りながらあちこちに線を引いていく。
 なんでもアパートの家主が立て替えをするというので、そのプロデュースを任されたのである。
 他の住民もいるにも関わらず『クソザコ美少女の家』というイメージで考えてしまうのは、やはり印象や親しみゆえなのだろうか。
「ま、泥船にのったつもりで任せときな!」
 『赤い方』マグナ=レッドシザーズ(p3p000240)はどんと胸を叩いて、不安げな大家に笑顔を見せた。
「ちゃんとしたアパートになる……はずだ」
「なるはずですか」
「多分!」
「多分ん!?」
「んふふ~、大丈夫よ。だって、楽しいお友達がたくさん集まってくれたものね」
 『ビューティーのおともだち』レスト・リゾート(p3p003959)は口元に手を当てて、おっとりと笑うと、手をグーにして振り上げた。
「みんなで力を合わせて、素敵なお家を作ってしまいましょう~。えい、えい、お~!」

「よい、しょ。よい、しょ」
 風呂敷に着替えやらなにやらを詰め込んで背負い、ぷるぷるしながら歩くドリル髪の少女がいた。
 『クソザコ美少女』ビューティフル・ビューティー(p3n000015)だった。
「あら、どこ行くの? 家……は壊れたのよね?」
 呼び止める『祈祷鬼姫』六車・焔珠(p3p002320)。
 クソザコ美少女はぷるぷるしながら振り返った。
「あらごきげんよう! 新しいお家が建つまで友達の家に泊めて貰いますわ」
「ああ……」
 まあそういうこともあるわよねと納得する焔珠。
「リフォームは皆さんに依頼されたって聞きましたわ。どうかよろしくお願いしますわね」
「ああ、それなら……」
 ふと、振り返る。
「えっけっこう自由にやってイイの? おれたちの想像力と創造力が試されるネ。スッゲェわくわくするなァ、どんなものにしようかナ!」
 『水葬の誘い手』イーフォ・ローデヴェイク(p3p006165)が雑草ムシャムシャ君事件の写真をぱらぱらとめくっている。
「つまりあれじゃな、押すなよ、押すなよ、というやつじゃな? いいとも! 儂がステキなぷろでゅーすをやってやろうではないかの!」
 『宝石の魔女』クラウジア=ジュエリア=ペトロヴァー(p3p006508)が巨大な大鍋を担いで歩いている。絶対料理に使うやつじゃない。
 手帳にペンをとんとんして、『ハム子』主人=公(p3p000578)が顔を上げた。
「ふわっとまとめてみたんだけど……コンセプトは今のところ風雲ビューティー城ってかんじ?」
 じ? の所で振り返る公から、焔珠は咄嗟に目をそらした。
「(ビューティーだから)大丈夫よ!」
「え? ええ」
「素敵なお家にするからね! 強く生きるのよ!」
「え? ええ……え?」
 知らぬは本人ばかりなり。
 いざ、リフォームのはじまりはじまり。

●建築シーンはカットカットォ!
 さあ、新しく生まれ変わったアパートに大家さんとクソザコ美少女がやってきました。
 出迎えるのは勿論、リフォームのアイデアを持ち寄った今回の匠たちです。
「みてみて! こんなに素敵なアパートになったんだヨ!」
 イーフォが喜色満面で指さすのは、昔懐かしき瓦屋根のアパートでした。
 なんかあちこちドリルげな屋根というかあのなんていうんですかお城からキノコみたく生えてる塔あるじゃないですかあれとセットの円錐状の屋根がちょいちょいはえてる以外は普通の……。
「いやまて! ふつうじゃない!」
 大家さんが目を剥きました。
 クソザコ美少女も目を剥きました。
 そう。
「「シャチホコ!!」」
 瓦屋根の両端にはクソザコ美少女がのけぞりめいっぱい人魚足を振り上げているシャチホコ像が飾られ、よく見ると屋根の縁にはクソザコ鬼瓦が等間隔に並んでいます。誰なのあれ作ったひと。
「やっぱりシンボルがなくっちゃ。このほうがビューティーちゃんハウスって感じがしなイ?」
 けどイーフォは忘れていました。これはビューティーちゃんちではなく大家さんの持ちアパートだということを。
 大家さんはぷるぷると震え、カッと振り向きました。
「イイネ!」
「だよネ!」
 いいのかな。
 まあ本人がいいって言ってるし。
「そうかそうか、とっても喜んでくれて嬉しいヨ!」
「実は、ゆるきゃらも用意したのでごぜーます」
 ウィートラントが手を叩くと、クソザコ神と背中に書かれた和装のゆるきゃら着ぐるみがのっしのっしと歩いてきた。
 歩いてきたはいいが、即座にごそごそと着ぐるみを脱いで知らないおっさんが帰っていった。
「…………」
「…………」
「では早速着て貰うでござりんす」
「今の方は一体」
「着るでごぜーます」
 ぬわーというクソザコ美少女をぐいぐい着ぐるみに押し込んでいくウィートラント。
「それじゃあ早速、ボクのデザインしたロイヤルガーデンに案内するっす!」
 レッドがビッと親指を立てて庭へとGOした。
 アパートに庭とかあったのかなと思ったが、どうやら隣の空き地をまんま使ったものらしい。あったんだ、空き地。

 ――中略。
「貴族の別荘にも負けない綺麗な花園と防犯に良いかもしれない薔薇の生垣……で作った、迷路っす!」
「これ、出口わかるんですのよね……?」
「あれー?」
「わかるんですのよね!?」
 ――中略。

 レッドとクソザコ美少女は数時間いったりきたりした後、やっとアパートの勝手口へとたどり着いた。
「ひどい目にあいましたわ……なんだか途中で着ぐるみも脱げましたし……」
「今度マップ書いとくっすね?」
 レッドは勝手口の前に立って、懐やポケットをごそごそし始めた。
「ここがアパートの裏になるっす。正面以外からでも入れるように……えーっと……」
「あら?」
 クソザコ美少女は壁にレバーがついているのを発見した。
「これで開くんじゃありませんの?」
「あっそれは」
 レバーをがっこんした途端。クソザコ美少女の足下がぱっかんと開いた。
 落下。
 セット。
 そしてあの円錐状の屋根がついたとこが開き、突き出た大砲からクソザコ美少女が天空へ発射された。
「いつでも空を飛べるように設置したキヤノンレバーっすよ?」
「イイネ!」
 サムズアップする大家。心が広すぎる。

●第二部? 裏口よりの訪問
「なんじゃ、いきなり裏口から入ってきたのか? 順序が変わってくるのぅ……ま、良い」
 巨大な鍋でなにやら作業をしていたクラウジアが振り返った。
 仮にもひとんちで何してんだろうと思ったが、どうやら薬草やらなんやらを調合しまくっていたらしい。
「ポーションを投げまくるスキルは下準備が命じゃからの。効率よく作業ができる工房が必要なんじゃよ」
「なるほどー、シェアハウスのシステムキッチン的なー」
 理解を示しまくる大家。
 実際システムキッチンは魔女のともみたいなところがあるので、よほど宗教的な理由がない限りは機能的な作業場を欲するものである。
「ここはこのくらいでいいじゃろ。玄関に回ってみるのじゃ」

 言われるまま玄関の引き戸をガラッとあけると。
 巨大な般若の面。
 両サイドに謎のバフォメット像。
「魔除けじゃよ?」
「来客全員除けそう……」
 不安に思いながら大家を見る、と。
「イイネ!」
 サムズアップ大家だった。心の広さがやばかった。
 肝心(?)のクソザコ美少女も『こういうものなんですのねー』とか言いながらバフォメット像をなでなでしていた。
「こっちはこっちで心配になるほど素直だな」
「怒られるよりずっといいわよ」
 ほっと息をつくマグナと焔珠。
「まずは防犯ね。立派な扉が沢山ついているけど、それは全部ダミーよ。本物の扉はこっち」
 扉の横についている壁をいい感じにグッてして開く焔珠。
「まあ、仕掛け扉ですのね。わたしも、わたしもやりますわ!」
 階段の手すりを掴んでわーっと登ってくるクソザコ美少女。
「あ、そこを掴みながら階段をのぼると」
 がたんと音を立てて一斉に斜めになる階段。
「滑り落ちる仕様になってるのよ」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
 一番下の床が開き、落下、セット、円錐状の塔から天空へ再びキャノンされるクソザコ美少女。

 本日二度目のキャノンを果たしたクソザコ美少女。
 その割にはけろっとした顔で部屋へとやってきた。
「ここが住民の部屋だ。大体は俺がデザインした」
 ビッと親指を立てるマグナ。
 彼の趣味なのかそれとも誰かの趣味に合わせたのか、赤と金とドラゴンっていうヨコスカヤンキーみたいな部屋だった。
 マグナの中の和イメージがヨコスカだったのかもしれない。しらないけど。
「勿論こたつ完備だ。押し入れはかるくシェルターになってるぜ」
 こたつはともかくシェルターはどこに需要があるのか……とか思わせつつ、レストが掛け軸の前で手招きをした。
「みてみて~。掛け軸の裏に隠し通路を作ったの。和風なお屋敷には絶対あるって、聞いたことがあるのよ」
「へー、そーなんですのねー」
「イイネ!」
「おばさんは詳しいのよ~」
 ここまで関係者が誰一人異を唱えないのやばない?
 さておき。
「隠し通路の先は金庫になってる。勿論和風の金庫だ」
 ダイヤルロック式の黒光りする扉がずずんと設置されているが……。
「ビューティーちゃんって、色んな子と出会って思い出の品がどんどん増えていくでしょう? だからおばさん、安心して保管できる場所が必要だと思って金庫を作ってみたの~。暗証番号もカンタンだから忘れずに済むわね~」
 とかいいながら1234と入力していくレスト。
「まあ! これなら私でもすぐに覚えられますわ!」
「イイネ!」
 やばない?
「あ、最後に電気スイッチの横に自爆スイッチがあるがこいつを押すと」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
 足下の床が開き、落下、セット、円錐状の塔から天空へみたびキャノンされるクソザコ美少女。
「自爆すると流石にやばいからキャノンスイッチにしておいた」
 やばない!?

 以外とけろっとした顔で戻ってきたクソザコ美少女と一緒に寝室へ。
 担当したのはイーフォとクラウジアだった。
 畳じきの部屋にはお布団が敷かれ、漆喰壁の優しい色使いと木目の天井。照明器具からは長いひもがさがっている。
「なんだか住みやすそうな部屋ですわねえ」
「そうそう。特にヒモには気を遣ったんだよネ」
「うむうむ。ここはかなり真面目に作ったぞ。寝室は安心して眠るための場所。不当な侵入者への対策もばっちりじゃ」
「なるほどー」
 とかいいながらヒモを引っ張るクソザコ美少女。
 ピシャッと締まる扉。
 ずごごごごと音を立てて徐々に狭くなっていく壁。
「えっ……」
「まだ言ってなかったけど、ヒモを引くと壁が迫る仕組みサ! 侵入者にプレッシャーを与えられるネ!」
「プレッシャーというかプレスしてません?」
 もっというと私たちがプレスされません?
 という顔のクソザコ美少女……だが、壁は身動きがとれないくらいの狭さになった所で止まってくれた。
 ほっと一息つくクソザコ美少女とイーフォ。
 そこで、クラウジアがとんとんと壁を叩いた。
「ところで儂、この部屋にもう一個仕掛けを作ったんじゃが」
「といいますと?」
「ヒモを引くと天井が落ちる」
 ずごごごごごと音を立てて下がっていく天井。
 イーフォが珍しく(かなり珍しく)悲鳴をあげた。

「ひどいめにあいましたわ」
「良かったわね、畳の下にスペースを作ってなかったら今頃三人ともエビせんべいみたいになってたわよ」
 ぱちんと手を合わせる焔珠。畳の下に空洞を作っておくのはたしなみというか……護衛する忍者が潜んでたりへそくり隠してたりするスペースとして有名である。ガサが入ったらまずひっぺがされる箇所でもある。
「さてと、そろそろ僕の番だね!」
 公がマイクを手に浴室へ続く廊下に立った。
 ぽちっとラジカセのスイッチを入れる。
 スピーカーから流れてくるなにかのテーマ。
「なんということでしょう。建付けの悪かったあのドアがこんなきれいな細工扉に」
 引き戸にはパズルが設置されていた。
「細かいピースを組み合わせて作ったからくり細工鍵は所定の手順で動かすことで開けられます。これで防犯もバッチリですね」
「ちなみに間違うとどうなりますの?」
 案の定間違えたクソザコ美少女に、公はこっくりと頷いた。
「勿論ボッシュートになるよ」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
 足下の床が開き、落下、セット、円錐状の塔から天空へよたびキャノンされるクソザコ美少女。

 一日で四回は発射されたクソザコ美少女。
 彼女が連れてこられたのは大浴場だった。
 白や水色のタイルで彩られた落ち着いた浴場。
「ここは赤くないんですのね?」
「まあな。風呂が赤くちゃ落ち着かねえだろ」
 自室はいいんだ? みたいな仲間の視線をかわし、マグナは湯船へと歩いて行った。
「でもって、風呂といえば壁の絵だ。絵だが……」
「クソザコ様の過去の依頼での雄姿を描いたんでありんすよ」
 ウィートラントが満足げに頷いた。
 クソザコ美少女が悪霊雑草ムシャムシャ君にとりつかれてブリッジ姿勢で町を爆走していた時の姿がありありと描かれていた。
「こ、これをいつのまに……」
「ああ。ちなみにタイルのある箇所にふれると……」
 湯船の底がぬけ、クソザコ美少女が落下。
 どこかにセットされ。
 円錐状の屋根がぱかっと開いたついでにアパートに足がはえ腕が生え力強いポーズをとったかと思えば。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
 クソザコ美少女が大砲で発射されていった。

 その様子を見つめるイレギュラーズたち。
 思いっきりビューティー城にされた上に人型(?)に変形したアパートを見て、大家は。
「……イイネ!」
 神のごとく広い心でサムズアップしたという。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 今回の依頼の結果、クソザコ美少女に新たな隠しステータスが生えました。

・自宅がキャノン:住んでるアパートから時折発射されます。

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