PandoraPartyProject

シナリオ詳細

屑に然るべき制裁を

冒険中

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

オープニング

●罪と罰
「君は憎いと思わないのか? あの小心者で傲慢な男が今や侵略者やおさがわせ道化を撃破した『英雄』と讃えられている現状を」
「……そう、ですか……あのろくでなしの男は今や英雄気取りですか」
 寒気が吹き込み、ピュウピュウ音を立てるオンボロの小屋。唯一の明かりは今にも消えそうなろうそくが2,3本。そこに二人の男が、椅子に座り、お互いの顔を眺めている。一人は幻想貴族風の仮面を付け、手にずっしりと金貨の入った袋を持った男。もう一人は……みすぼらしい、ボロボロのマントを纏った一人のカオスシードの男。
「例えそうだとしても、今の私には関係ない……ここから出ていって、二度と姿を見せないでくれますか?」
 そのカオスシードの男は頭を抑え、苛立ちを隠しきれない顔で立ち上がる。
「君は真面目だ、本心では『何が救世主だ、あんな奴、仲間ごと滅んでしまえ』……そう思っているというのに」
 そこに差し込む、仮面の男の誘惑。その傲慢ながらも甘美な声にカオスシードの男はピタリと止まる。
「その様な事を、この私が――」
「何、警戒しなくてもいい、君の評判はかねてより聞いている……その実力もだ」
 仮面の男はケラケラと笑うと、ろうそくの隣に、金貨の袋をどさりと乗せた。
「だからこそ私は協力したい……いや、君の手を借りたい。何、私の主人も前々からローレットには手を焼いていてね、君の事を聞いて直ぐに手伝いたいと私を遣わせたのだよ……ああそうだ。君の性格を考慮して言うとこの金はきれいな金だ。なんならそれなりの機関に提出してくれても良い」
 カオスシードの男はただ立ち続け、仮面の男が置いた袋を……そして一通の手紙をクマのついたその瞳で見続ける。小屋の隙間から吹き込む風はより強くなり、男のぼさぼさの前髪をふわりと動かせた。
「どうだね、ローラン君。あの男、灰達を……『正当な手段で』地獄まで追い込むというのは」
 仮面の男は、その男……ローランへ甘い言葉をささやき続けた。

「清く正しい、強い心にこそ英雄と呼ばれる価値がある……そうは思わないかい? あの男に、君は英雄と呼ばれる資格があると……おもうかい?」

●罪と揉み消し
「全く困った案件が入ったよ、ここは一つ君達に頼みたい。何、無関係ってわけでもないしね」
『黒猫の』ショウ(p3n000005)が集まったイレギュラーズ達の顔を見渡し、深い溜息をつく。
「刀根はいるかい? 何? いない? まあいいさ、後で来たら教えてやるといい」
 ショウはニヒルに笑うと、イレギュラーズ達の方へと向き直り――。
「刀根がピンチだ。具体的には牢屋に数年はぶち込まれかねない危機だ」

 ざわつくローレット。どうしてあの人が。信じられない。何やったんだ?まああいつなら仕方ない。様々な声が室内のあちこちから上がっていく。
 無理もない。何の脈絡もなく、突然彼らとは無縁の施設の名前が提示されたのだから。
 彼らの『仕事』はローレットの庇護と相当なピンハネの元に、安全が保証されている。それが依頼内容に記してあることならば、最悪『殺害』であってもその後始末まで自動遂行、生還さえすれば何食わぬ顔で街角に顔を出すことだってできるのだ。
「皆の知って通り、世界の救済のために依頼主が居る限りローレットは時に『あくどい』事にだって手を出す。分かりやすい例を挙げれば『景観のための孤児院焼却』。あの依頼を知っているイレギュラーズは多いだろう?」
「だからこそ、ローレットや各国はイレギュラーズ達に最大の配慮をするという『ギルド条約』がある。何、これから話す事柄のためのほんのちょっとした復習さ」
 パーカーを整えると、ショウは話を続ける。
「でも頭のお硬い貴族の連中の一部はそれが通用しない。それもイレギュラーズが『イレギュラーズになる前』の悪行であればなおさらだ……ここだけの話、刀根という男にそれが『あった』という通報が幻想のとある憲兵達へと届いた」
 本当とは思わないけどね、聞いた時は驚いたよ。そうショウは大げさに言う。
「何とは言わないけど。もしここが天義だったら即ゲームオーバー。翌日には首が転がってる、そんな代物さ……ともかく、そんな代物を刀根はかつて使用していて。その証拠が数年の時を経て何の因果か現れたというのさ……嘘かもしれないけどね」

 通報者はローランと名乗るカオスシードの男性。数年前までは極めて優秀な騎士ながらその真面目すぎる性格故に低い地位に甘んじていたようだが、最後は同僚の汚職を咎めた事がきっかけで複数の同僚に暴行や濡れ衣を着せられ、哀れな身分へと落ちぶれてしまったのだそうだ。
「彼は幻想王都のある憲兵所へ彼の罪とその証拠がある旨を伝え……数日後の夜、それが入った鞄を手にその憲兵所へと持参するらしい……ひと目のつかない場所を狙ってね」
 情報源は傭兵たちのギルド。その傭兵の一人によると、ある日ローラン本人が大金の入った袋を持参し、事情を全て説明した上で引き受けて欲しいと頼み込んだからだそうだ。
「その傭兵さんは不気味がって依頼を断って、代わりに俺達に情報を売ったのさ。無理もないね。ここだけの話、これはかなり怪しい。ローランの経歴を考えたら今頃浮浪者でもおかしくないはずだ。それが何故、大金を持ってあちこちの傭兵に挨拶しにいけるんだろうね?」
 ショウは椅子に座り込むと、イレギュラーズ達の方を眺め、ニヤリと微笑んだ。

「……まあ、罠にせよ事実にせよ、これはかなり重大な依頼だ。仲間を守るため、そして自分を守るため……君達には頑張ってもらわないとね」

GMコメント

●ご挨拶
 塩魔法使いです。
 この依頼は『屑鉄卿』刀根・白盾・灰(p3p001260)様の関係者依頼となります。

●依頼条件
 1.ローランとその支援者達から『バッグ』を奪い取る。
 2.ローランとその支援者を撃破(撤退or殺害)する。
 イレギュラーズ達には人気のない裏路地を通過するローラン達を食い止め、彼らが通過することを阻止してもらいます。
 それが不可能だとしても、彼らから『証拠品』のバッグを奪う事だけは絶対に行ってください。

●エネミー
 判明している情報、及び攻撃方法『のみ』を記す。
 『決定的証拠』のバッグは『ローラン』か『バッカス』のどちらかが持っている。

○元衛兵『ローラン』
 かつて騎士とは名ばかりの衛兵的業務に就いていた男。刀根を始めとしたかつての同僚、ひいてはイレギュラーズを心底憎しみ、破滅に追い込んでやろうと燻っていた。
『憎しみの棘』という戦闘術を利用する。全盛期程ではないものの未だその防御力は高く、衰えるどころか逆に『肉を切って骨を断つ』境地へと彼を到達させた。
 その他にも複数人へ【怒り】を引き起こす銃撃、剣や盾による摩擦熱を用い相手を出血させ同時に焼き焦がす戦術等。1対1ではどれも苦戦を免れない攻撃である。
 とは言え彼は人間、憎しみに燃えるとは言え完璧ではない。そしてイレギュラーズ達を破滅させるという強い決意を持ちつつもあまりにも『真面目』すぎる……。

○使者『バッカス』
 仮面を付けた男、ローランに多額の資金と『決定的証拠』を持ち込み交渉した男。種族年齢本名全てが不明。
 何者かの裕福な者の支援を受けた事が推測されるが、その正体に至る情報を得るのはかなり難しい。
 ローランに反しかなりの『幸運』に恵まれていると妄語する彼に襲いかかる不幸など1つも無い。
 常に上機嫌で静かに笑うが、彼が得物である毒の塗られた斧を手に取った瞬間、突如ブチ切れたかの如く連続攻撃を繰り出してくるという。
 ローランと反して、その男には欠けた所がありながらも完璧すぎる。そして――傲慢すぎる。

○傭兵達
 バッカスが雇った傭兵(?)。盾や弓を用いた戦術を使うものの熟練したイレギュラーズ達より若干弱い。当然ローランやバッカスには及ばなく、多才な芸を持っているわけではない……が、彼らのバッドステータスを『サポート』する状態異常を付与する可能性はある。

●ロケーション
 幻想の裏路地。冬の寒気が差し込む満月の夜。月明かりがほのかにイレギュラーズ達と石畳の床を照らします。
 裏路地というだけあって、一度に並んで通れるのは多くても3~4人程。

●『決定的証拠』について
 練達性の真空パックに入った『天義なら極刑不可避』なもの。彼らの持つバッグの中に入っている。
 文字通りそれが然るべきところに提出されれば『幻想でも刀根氏が数年は牢屋に入るであろう』代物。中身は白い粉が入った小袋。ラベルの無い瓶に入った怪しげな液体。そのどれもにべったりの刀根の指紋が付いている。
 本人、或いはそれなりの非戦スキルを持つものならばその正体はすぐに分かるだろう。だが彼の名誉のために、実際に彼が持っていたものかは不明であるということを改めて記述しておく。
「それに、人の過去をあまり深く詮索しないほうがいいよ」

●注意事項
 この依頼は『特殊な悪属性依頼』です。
 成功した場合、『幻想』における名声がマイナスされます。
 又、失敗した場合の名声値の減少は0となります。
 それを防ぎたい場合はプレイングの末尾に『揉み消しをする』旨を記載すれば名声が上昇します(失敗時は、通常依頼と同様名声が減少します)。

●Danger!
 当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
 更に依頼失敗時かつ刀根さんが参加していた場合、その成果度や行動に応じて彼の身が『大変な事』になってしまう場合があります。
 予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

 それでは、よろしくおねがいします。

  • 屑に然るべき制裁を Lv:10以上冒険中
  • GM名塩魔法使い
  • 種別通常
  • 難易度HARD
  • 出発日時2019年01月14日 23時59分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

参加者一覧(8人)

クロバ=ザ=ホロウメア(p3p000145)
影刃赫灼
エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)
神話殺しの御伽噺
ジェイク・太刀川(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
刀根・白盾・灰(p3p001260)
屑鉄卿
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
無影拳
神埼 衣(p3p004263)
狼少女
ジェック(p3p004755)
ガスマスクガール
茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)
戦神

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