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シナリオ詳細

ズズメギルスの山岳村

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ズズメギルスの洞窟
「空を見てごらん」
 全身白い毛皮に覆われたいかにも暖かそうな男フランクリン。彼はバナナのような葉巻きを口にくわえたまま天空を指さした。
 言われるまま空を見れば、岩のごとき翼を広げた巨大な鳥が旋回しているのが分かるだろう。
「あれはズズメギルスといってねぇ、凶暴だし大きいし強いしで、この辺で一定高度より上にあがるのは自殺行為って言われてるんだねぇ」
 もし上がったらどうなるのと誰かが聞く前に、急な崖を山羊がほいほい登っていくさまを指さした。
 さしたがはやいか、ズズメギルスは凄まじい速度で山羊の上半身だけをかっさらっていった。下半身は衝撃で潰れ、崖に残ったのは潰れた血肉のみである。
「まあこんなわけだから、だーれもここへは近づかないんだ。けど、人が住んでないわけじゃないんだよ」
 フランクリンは自作したという地図を広げ、絶壁のように切り立った山に囲まれた盆地を指さした。
「ここにね、小さな村がある。ズズメギルスもこの低さまでは近づかないからかえって安全だっていって、古くから自給自足の暮らしをしてる民族だよ。けど、そういう民族にだって『交易』はあっていいと、ぼかぁ思うなぁ」
 リュックサックを背負うフランクリン。
 ピッ、と親指をたてた。
「そんなわけでさ、行こうか」

 パサジール・ルメス、『ぶらりモンキー』キャラバンのリーダーフランクリン。
 彼らは乗り物を使わない代わりに、いかなる場所をも踏破する鋼の足腰をもった商人である。
 彼が足で繋いだ交易ルートは数知れず。その一つである『ズズメギルスの山岳村』への護衛依頼が、ローレットへと寄せられた。

 目的は絶壁のような山を登り、そして下ること。
 山はほぼ絶壁。登るには主に三種類の手段をとることになる。
 1.ロッククライミング的に絶壁をまっすぐよじ登る。
 2.ジグザグに通った狭い細道をたどっていく。
 3.飛行する。
 手段はどれをとってもいいが、途中で定期的に襲ってくるであろう何体ものズズメギルスには対応しなければならないだろう。
 一撃でかなりのダメージをもっていかれる他、当たり方によってはそのまま空中に浚われてしまう。
 ロープで引っ張って救助するなり、飛行で追いついてたたき出すなりせねばならない。
 防御に徹していれば登り切るうちにフランクリンがやられてしまいかねないので、3~4体は倒しておきたい所だ。
「流石に僕一人じゃあ死んじゃうルートだからねぇ。みんな、よろしく頼むよぉ」

GMコメント

【オーダー】
 山を!
 登って!
 下りる!

 失敗条件は護衛対象である『フランクリン』が死ぬことです。
(なお、今回交易に参加しているキャラバンメンバーはフランクリン一人だけです。残りのメンバーは前の町に置いてきました)

【おおまかな流れ】
 OPで示した通りに三種類のうちどれかの方法をつかって崖を登ります。
 フランクリンはクライミングも細道ジグザグもどっちもいけますので、イレギュラーズたちの都合に合わせてくれるでしょう。(少なくとも飛べはしません)
 山の高さは何百メートルもあるので、『誰か地上に残しておく』みたいな作戦はやめておきましょう。普通に取り残されます。

 この後なにげに『下りる』というパートが存在しますが、こちらもやっぱり断崖絶壁。
 しかしロープかなんかをひっかけてびゃーっと駆け下りたりいっそ飛び降りて飛行可能なメンバーでなんとかブレーキをかけて貰うという思い切った降り方が可能です。どんな降り方ができるかメンバー同士話し合ってみましょう。お楽しみに!

●ズズメギルス
 空をわーわー飛んでる肉食の鳥モンスターです。
 硬くて強くてめっちゃ喰う。
 登る際に2~3体倒しておくと少しは楽になります。
 また飛行状態を維持するので命中・回避・防御技術にペナルティがかかっています。

 噛みつく攻撃を主に使い、高いCT。たまにそのまま持って行かれます。(崖にしがみつこうとするとそのままだけ持って行かれたりするので、素直に浚われたほうがむしろダメージが少なかったりします)

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • ズズメギルスの山岳村 完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年12月28日 23時00分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ジェイク・太刀川(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
ミア・レイフィールド(p3p001321)
しまっちゃう猫ちゃん
エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)
特異運命座標
ニーニア・リーカー(p3p002058)
混沌の名所マップ作成人
ルチアーノ・グレコ(p3p004260)
Calm Bringer
桜咲 珠緒(p3p004426)
藤堂 夕(p3p006645)
圧倒的順応力
フィン・キーラン(p3p006738)
しがない商人

リプレイ

●細道をゆけ
「交易の為に山登りですか、興味深いですねぇ」
 冷え込む山の風に、『しがない商人』フィン・キーラン(p3p006738)は襟を押さえて顔を上げた。
 山には怪鳥。道はきりたつ崖ときている。
「崖登りに加え、合意の上ですがももんがとは……成人の儀式でしょうか」
 桜咲 珠緒(p3p004426)は口元をハンカチで押さえ、同じように崖を見上げている。
「ああ、仕事の上とはいえな。しかも、でけー鳥からフランクリンって奴を守らなきゃいけねえ」
 『『幻狼』灰色狼』ジェイク・太刀川(p3p001103)は手を二度ほどはたくと、気合いを入れて上着の裾を引いた。
「いいぜ、気合と根性で乗り切ってやる」

 雪こそ降らぬものの、『Calm Bringer』ルチアーノ・グレコ(p3p004260)は身を刺すような風に帽子を押さえた。
 彼のつま先は地面から数十センチだけ浮き、目に見えぬ翼が羽ばたいている。
「苛酷な環境下でも、動物も人も暮らせるんだね。今から山に登る僕たちはさしずめ珍しい餌ってところかな」
 一方で、この先にあるという村のことも気になってくる。
 本来誰も近づかない場所で自給自足の暮らしをする人々。彼らとフランクリンはどうやって交渉を交わしたのだろうか。
 珠緒やフィンたちが興味からフランクリンに質問をしていた。
「中の人たちにとって貨幣は無価値なのでは? 物々交換をしているのです?」
「そうだねえ。通貨制度は対人交渉をやりやすくしたけれど、本来通商は物々交換が基本だし、そういう所、別に珍しくはないよ」
「…………」
 ルチアーノはなんとなく、商人と金は家族のようなものだと思っていた。
 金という人類が作ったパワーの中だけで生きたせいだろうか。
 『金さえあれば』という考えが身近にあったからだろうか。
 金銭が一切の価値を持たなくなったとして、世界にはどんな価値が残るのか……。
 商人という生き物は、もしかしたらそれを一番よく知っているのかも知れない。
「うわー、こうして見るとでっかい鳥だね」
 『混沌の名所マップ作成人』ニーニア・リーカー(p3p002058)は木々に身を隠すようにして、天空を旋回飛行するズズメギルスを見上げていた。
 鳥はより大きな鳥を本能的に恐怖するというが、それはスカイウェザーにも当てはまるのだろうか。
 何気なく横を浮遊するルチアーノを見る。
「交易。成功するといいよね。僕も自分の足……っていうか、羽根? でお仕事するから、なんだかシンパシー感じちゃうな」
「そういえば、なんで自分の足に拘ってるんですかね」
 呼び出した手乗りぴざねこを頭に乗っけてみる『JK』藤堂 夕(p3p006645)。
 なんかぼてぼてした生き物がきたない声でなきながら毛繕いをしている。そしてこぼれ落ちそうになっている。
「移動と言えば自転車かバスか電車って感じだったんで、いまいちピンと……」
「ばす?」
 巨大なサンフィッシュ科バス族の魚に跨がって海をゆく姿を想像するニーニーア。
「登山家的なアレですかね」
「ばすで、とざん……?」
 滝を逆流する巨大魚とそれに跨がる夕を想像するニーニア。
「刺激があるほど燃える、みたいな?」
「あー、ですです」
「噛み合ってるようで噛み合ってなさそうな顔してるなあ、二人とも」
「噛み合うと言えば」
 『魔砲使い』エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)が木の枝から逆さにぶら下がって現われた。
「「…………」」
「皆様、藤○弘探検隊って見たことございます?」
 かみあうの話は!? という全員の空気を豪快にスルーして回転しながらぬるっと着地するエリザベス。
「怪鳥の飛び交う絶壁を越えた先で探検隊が見たものとはっ!」
 誰も見たこと無いけど豪快に話を進めるエリザベス。
「一羽でちゅん。二羽でちゅん。三羽そろえば――牙を剥く!」
 『牙を剥く』の部分だけプラカードで見せてくるエリザベス。
 誰もついて行かないあぜ道をひたすらに突き進む。今日はいつにない暴走列車ぶりである。
「うんうん、わかるの」
 『しまっちゃう猫ちゃん』ミア・レイフィールド(p3p001321)がわかりみのある顔で小刻みに頷いた。
 何で分かるんだろうという周囲の視線を裏切って。
「交易を便利にするなら、トンネルを掘るのがいいと思うの」
 ぱっと目を輝かせるミア。
 実は話を聞いていなかっただけだと気づく瞬間であった。
 そしてむしろ話が元のレールに戻った気がして安心した一同であった。
「そう思わない?」
「いい側面とわるい側面が両方あるねえ」
 話の気配を察して素早く会話に入ってくるフランクリン。
「いいのは、交易が楽になって谷の人々の暮らしが豊かになること。トンネル開通事業で経済が回ること。わるいのは、谷の閉鎖的な暮らしが脅かされることと、開通工事による危険かな」
「閉鎖的なのがなくなるとダメなんです?」
 ぼんやりと『過疎化した村!』みたいなのを想像して話に加わってみる夕。
 ジェイクや珠緒、フィンたちもなんだなんだと話に加わってきた。
「籠もりたい奴にはそいつなりの事情や感情があるからな」
「豊かになると失われるもの、ありますよね」
「閉鎖したまま自立しているコミュニティは外交に対してセンシティブですので、あえて最小限の交流にとどめるよう制限するというのも、よい交易かと」
「うーん……勉強になるの」
 ミアが腕組みをして深く頷いた。
 内気な子をそっとしておいてあげるのも優しさ、みたいな意味でとったらしい。大体あっている。
「さて、ひとつ賢くなったところで」
 エリザベスが発泡スチロール製の岩を転がしながら振り返った。
「いざ、ズズメギルスの山へ!」
 綺麗に収まったが、何かが違う気がする。それがわからない一同であった。

●暴風と怪鳥
 町や森で激しい暴風がふかないのは、木々によって風圧が受け止められているからという話がある。都市計画の際海岸や道路に木を植えるのも大体それが理由だ。
 そういう意味で、ズズメギルスの山はその急斜面ゆえにうけとめる木々がなく、ほぼ壁みたいな地形であるため斜め上向きの強い気流が発生しやすい。
 結果。
「す、すごいあおられる……!」
 岩のでっぱりを掴んで翼をばさばさやるニーニア。
 吹きすさぶ風で耳がずっとごうごう言っているが、エコーロケーション能力で把握したところによれば今上空を旋回しているズズメギルス数体がこちらへ徐々に下降していることがわかっていた。
 上昇気流に対してくるくる回るのはズズメギルスにとって苦労の無い降り方らしい。航空力学的なことはこのさい無視だ。
 下には、細いジグザグな道を慎重に、小さなピッケルを岩壁に引っかけながら進むフランクリンたち。
 ニーニアは壁面を直接下降し、仲間たちのもとへと一度戻っていった。
「ズズメギルスが近づいてるよ。迎撃準備っ」
 ニーニアはルーン・Hの魔法を発射。
 ズズメギルスに命中したが、そのまま直接降下するルートに入ったらしい。
 急接近するズズメギルスにルチアーノはナイフを取り出して風を切り、飛翔斬を飛ばしていく。
 斬撃はズズメギルスの翼の先端をかすったが、それが大きく体勢を崩す原因になった。
 鳥は羽の一部を切られるだけで飛行能力を大きく失う。見えない翼でルチアーノが飛行できるこの世界で航空力学もなにもないが、どうやら飛行中の斬撃にたいしてバランスを大きく崩したのは事実。
 今だよ! というジェスチャーに応じて、ミアとジェイクはフランクリンを庇うような位置から狙いを定めた。
 ミアの取り出した折りたたみ式の石弓が大きな石塊を発射。
 石がズズメギルスに激突した所で、ジェイクが自分の肘を台にして拳銃の狙いを水平固定。落ちるように接近するズズメギルスに連射を浴びせていく。
 完全にコントロールを失ったズズメギルスはそのまま狙いをはずして岩壁に激突。
 はねかえって眼下の森へと墜落していった。
「飛んでる間はやっぱり当たりやすいもんだな」
「油断したらだめなの。まだ来るのっ」
 ミアの警告どおり、第二の襲撃がすぐにやってきた。
 どうやらはじめのズズメギルスのすぐ後ろについていたらしい。また気流の話をしてしまうが、二つの個体が近い位置で連なって移動すると空気抵抗が弱まり加速がつきやすいのだ。マラソンやツールドフランスでよくみるやつである。
 一気に迫るズズメギルス。
 対して、夕は頭の上にのせたぴざねこをぽこぽこ叩いた。
 ぶなーという泣き声と共に謎のホールが開き、でかいぴざねこがロケットのように発射される。
 空中でズズメギルスと衝突。
 かなりのダメージを与えたものの、そのまま隊列のなかほどにいた珠緒を片足でとらえた。
「おやっ?」
 もう一方の足で岩を蹴り、翼を大きく羽ばたかせ、凄まじい速度で空へと上昇していくズズメギルス。
「どうやら私が狙わ――ごふう!?」
 即死したかな? という両の血を吐く珠緒。空に描かれた盛大なブラッドラインが見る者の顔を青くさせる……が。
 エリザベスがズズメギルスに電子幼生を発射しながら手を振った。
「ご安心ください。ああ見えて元気なはず」
「はい。ぜんぜん元気ですよー。病弱なだけで体力は満タンなのでご安心を」
 死体すれすれの顔でピースサインを送ってくる珠緒。そんな『健康なゾンビ』みたいなことを言われても。
 実際珠緒は自分にハイ・ヒールの魔術をかけ続けることで肉体的ダメージをカバー。それを振り回すズズメギルスはむしろ無防備な状態にあった。
 エリザベスは発泡スチロール製の岩へ無駄に命を吹き込むと、そいやと言って放り投げた。
 ズズメギルスに激突。どういうわけか激しいダメージが入り、ズズメギルスはのけぞった。
 大きく高度を落とすズズメギルスに、フィンが優雅にマッチをする。
 それをただ放り投げただけで、ズズメギルスは突如として大きな炎に包まれた。
 おや、思ったよりも効果が出ましたね。
 ギョエーとなきながら落ちていくズズメギルスを見下ろし、フィンはどこか満足げに頷いた。
「ズズメギルスは強敵でしたね」
 血まみれ焦げまみれになった珠緒が(本人的には)満面の笑みで横に立っていた。
「……念のためにお伺いしますが、本当にご無事なのですよね?」
「元気満点で――ごっふ!?」
 珠緒が盛大に血を吐いた。

 ズズメギルスをある程度倒したからか、岸壁を上っていく間それほど頻繁には襲われなくなっていた。
「このまま何事も無ければいいんだけどね」
「フラグっぽいこと言いますね」
 先を慎重に探りながら飛行するニーニアと、壁をはうように横向きに進む夕。
 足下を見ると、ちょっと跳ねただけで死ねそうな不安定な足場があった。ていうかちょっと外向きに斜めになってるし。
「ひいっ」
 なぜフランクリンがここを道だと認識したのかはなはだ疑問だったが、フランクリンは平気そうな(なんならちょっと楽しそうな)顔でこの細道をてくてく歩いている。
 他のメンバーもそれぞれらしい様子で細道を歩きながら……。
「もうすぐ山頂ですね」
「そこまで行けばあとは楽だぞ」
「案外楽だったね」
「気を張って損したくらいなの」
「わたくし、村に着いたら色々と見て回りたいのです」
「だがその時の探検隊は知らなかった。このあとあんなことになろうとは」
「示し合わせたようにフラグたてるのやめましょう!?」
 あせる夕。
 さもあらん。
 頭上より、軽く10体くらいのズズメギルスが一気に迫ってきたからだ。
 また気流の話をしてしまって申し訳ないが。旋回飛行でバランスをとっているズズメギルスたちにとって上昇気流の弱まる山頂付近なら一気に大量に迫りやすいのだ。
「ほらだから言ったのに!」
 夕は腕をばたばたさせながら大量に魔術弾を乱射。
 ニーニアは壁に足をつけるようにバランスをとりながら、鞄から取り出した黒い便せんを手裏剣のように投擲した。
 それらが命中したズズメギルスが墜落。が、残りはまだ沢山いる。
「沢山ばーってやるやつは!?」
「弾切れだねー」
 苦笑するニーニア。
「しょうがねえ。人間いつも手持ちのカードで勝負するもんさ」
 ジェイクは飛来するズズメギルスたちに銃を撃ち尽くすと、スピードローダーを押し込んで素早くリロード。
 足下をはねてもはや遠い森の風景へと落ちていく空薬莢をちらりと見てから、回転弾倉をセット。空へ向けて引き金をひきまくる。
 一方ごふうと言って岩壁に血を吐きかけよりかかる珠緒。
 いよいよ死ぬのかなと思ったが、指でささっと魔方陣を組み上げていた。血文字で。
 接近してくるズズメギルスがルチアーノをキャッチするが、珠緒の描いた魔方陣が吸い付くようにルチアーノの頬へ付着。不傷の呪いとなって焼き付いた。
「こっちは任せて。構わず売っちゃって」
 ナイフを逆手に握って呼びかけるルチアーノ。
 エリザベスとフィンは頷き、思い切ってズズメギルスへと飛びかかった。
 拳に込めた衝撃魔術が、同時にズズメギルスのボディにヒット。
 激しく吐血したズズメギルス。ミアが鞄からにゃんこ印のついたピンク色ウージーサブマシンガンを取り出し、同じく取り出したマガジンをセット。
「しぬがよい、なの♪」
 思い切り連射を打ち込まれたズズメギルスは空中で暴れ、その喉めがけてルチアーノはナイフを突き立てた。
 本能的に話されたルチアーノはそのまま空中に投げ出されたフィンをキャッチ。
 ジェイクやフランクリンたちも思い切ってジャンプし――山の向こう側。村への効果ルートを設定しながらジェットパックのレバーを握り込んだ。

 ルチアーノとニーニアにそれぞれ抱えられたフィンとフランクリン。
 その間をジェットパックで落下速度を軽減しながらジェイクが降下していく。
 もうこうなると空中戦闘はできないので、勢いよく落ちるように飛ぶのが吉である。
 盾をサーフボードのようにして蛇行降下していく夕と、同じくプラカードに乗って降下していくエリザベス。
「こうして村へと降下していく探検隊。そんな探検隊を待っていたものとは……!」
「まだなにかが!?」
「なんとか、無事に山を乗り切りましたね」
「一時はどうなるかと思ったの」
 珠緒は仰向けにゆっくり落下しながら風にあおられている。こうみえてちゃんと浮遊はしているらしい。
 一方のミアは背負った翼ガジェットを両手でうまいこと操作しながら降下ルートを調整している。
 そして、ふと思った。
「これって……帰りも同じことをするんじゃ?」
「あっ」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――mission complete!

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