PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<PantsPantyProject>オシャレは見えないとこr……丸見えじゃねーか!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


「おお、やっぱりこれが一番履き心地が良いのう」
「男爵! お気を確かに! 男爵!」
 ガニッマタ男爵領地の中心、ガニッマタ家。
 もっとも豪華にしつらえられた部屋で、惨劇は起きていた。ぱんつである。ぱんつ、ぱんつ、ぱんつ。正確には、パンツ一丁の者が死屍累々と倒れている。皆総じて、何故かきらきら輝く宝石パンツを履いている。
 鏡の前では同じく宝石パンツ――ただし豪華さが桁違いだ―― 一丁の男爵が、自慢げにポーズを決めている。一通り宝石パンツを堪能すると、不満げにくるりと振り返った。
「なにをいうセーバスチャン。お洒落は見えないところからといっておったのはお主ではないか」
「そうはいいましても男爵! そのままではお風邪を召されてしまいますし、そもそもそれは丸見えではないですか!」
「よいではないか。このわしの肉体とパンツの融合。ん~、ブルジョワじゃの~」
「男爵……! せめて上着だけでも」
「ええいうるさいわい! そんなお主はこうしてくれる!」
 あくまで男爵の体調を気にする、そんな執事の鑑セーバスチャン。無辜の彼に男爵は指を向けると……
「う、うわああああああ!!!」


●この門をくぐる者、全ての衣類を捨てよ
「というわけで僕がグレモリーだ」
 粘土を粘土台の上でこねながら、グレモリー・グレモリー(p3n000074)と名乗る男は適当そうに何人かのイレギュラーズを集めてそう言った。
「いや、僕の名前はどうでも良いか。最近、パンツ風邪というのが流行っているらしい。内容は……ええと……なんか、パンツにすごい執着心を抱いてしまう、だったかな」
 粘土をこねて形を作るグレモリー。適当そうにパンツ風邪を語る姿はもはやそれ自体がシュール。
「君たちには、その罹患者をどうにかして貰いたい。ガニッマタ男爵という貴族がいるんだけど、どうも風邪のせいなのか何なのか、パンツを見せびらかしてくる挙句、妙な能力を手に入れたそうだ」
 粘土はグレモリーの手の中で自在に形を変えていく。それはとてもシンプルな造形をしている。
「今回はその執事の遺言……じゃなかった、依頼でね。怪我をしたら大変なので、戦闘ではなく説得でどうにかして欲しいとの事だ。まあ、説得で揺らいだところに無理矢理服を着せれば正気も戻るんじゃないかな。例えばこの時期にパンツは風邪をひいて大変だとかさ」
 そういうパンツ絡みの事件がいま流行ってるらしいよ、大変だね。
 グレモリーは完全に他人事のように言いながら、粘土をこねあげていく。
「男爵の妙な能力というのは……なんというか、問答無用でパンツ一丁にしてしまう能力なんだけれど。もし食らったら不幸だったと思って諦めて欲しい。ええと、ここまでで質問はあるかな」
 イレギュラーズの内の一人が、それはなんだと問うた。
「ああ、これ? パンツ」
 粘土は見事、シンプルなパンツの形になっていた。こいつもパンツ風邪なんじゃないのか。

GMコメント

こんにちは、奇古譚です。
今回は<PantsPantyProject>連動のシナリオとなります。
パンツです。

●目的
 ガニッマタ男爵を説得せよ

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

●敵
 ガニッマタ男爵x1(装備:きらきら宝石パンツ)

 従者はもれなくパンツ一丁にされ、別の一室で体を温めています。
 伯爵は寒さもなんのその、肌がひきしまるわいと宝石パンツを眺めています。
(といっても男爵の身体は50代相応です)
 戦闘能力はありませんが、相手を問答無用で宝石(っぽい石)をちりばめたパンツ一丁にしてしまう能力をこのパンツ風邪によって手に入れました。
 説得に成功すれば能力も消失します。

●立地・ガニッマタ男爵邸
 普通の貴族の建物です。男爵の部屋は3階にあり、従者は1階の控室でストーブに当たっています。
 邪魔するものはありません。寧ろ従者は早く男爵をなんとかしてほしいと思っています。


 アドリブが多くなる傾向にあります。
 さらに今回は問答無用でパンイチにされてしまう可能性があります。(女性はちゃんと上もつけるよ!)
 NGの方はシナリオ参加を避ける事をお勧めします。
 では、いってらっしゃい。

  • <PantsPantyProject>オシャレは見えないとこr……丸見えじゃねーか! 完了
  • GM名奇古譚
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2018年12月22日 22時20分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚
巡理 リイン(p3p000831)
特異運命座標
ダーク=アイ(p3p001358)
おおめだま
ヨルムンガンド(p3p002370)
暴食の守護竜
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
アンジェリーナ・エフォール(p3p004636)
クールミント
クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)
煌めきの王子
ヨシト・エイツ(p3p006813)
いいひと

リプレイ

●魅入られし者
 ガニッマタ家の使用人は、もっとも保温効果の高い執事控室で一塊になっていた。
「ああ、ガニッマタ家はもうおしまいだ……へくちっ」
「セーバスチャン様……お気を強く持たれてください! もうすぐイレギュラーズの方々がなんとか……ふぁっくし」
 小さなストーブを囲んではいるが、それでも寒い。もうすぐシャイネンナハトかぁ……プレゼントがあるとしたら、服がいいなあ……暖かいやつ……
 遠い目をして思いを馳せる使用人たちの耳に、ノックの音。こ、これは……!
「どうぞ!」
「お邪魔します~。みんな、大丈夫~?」
 おお、天の声。
 『酔興』アーリア・スピリッツ(p3p004400)を先頭に、わいわいと入ってくるのは紛れもないイレギュラーズである。なんか目玉とかいるけど、寒さが限界だった使用人たちにはそんなものは関係ない。
「来てくださったんですね……!」
「ああ、宝石パンツに興味があ……げふごふん。そんなパンツを履いてる男爵を、どうにかしなきゃなぁ……!」
 『世界喰らう竜<ワールドイーター>』ヨルムンガンド(p3p002370)が目を輝かせながらいう。
「そうだね! そんなパンツを持っているなんて羨ましい……ぜひ僕も履かせて頂きたいものだ!」
「え?」
「なんでもないですの。今のは空耳ですの」
 『麗しの王子』クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)が同じく目を輝かせながらいう。こいつらはもうだめだ……魅入られている……
 思わず耳を疑った使用人に、素早くフォローする『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)。その表情はやや諦めムードに入っている。道中でパンツ談義でも聞いてしまったのだろうか。
「ともかく、男爵殿の凶行を止めねばならぬ。男爵殿の服はいずこであるか」
 クールな目玉、もとい『おおめだま』ダーク=アイ(p3p001358)が周囲を見回す。こちらです、とセーバスチャンが差し出した。綿で織られたと思しき、贅沢には見えない服だ。『円環の導手』巡理 リイン(p3p000831)が服を受け取り、検分する。
「意外と質素な服だね」
「そうなのです……男爵はもともと贅沢をしないお方で……確かにもっとよい服をお召しくださいと言いました! でもあんな贅沢は、男爵にふさわしくありません……!」
「大丈夫です、私たちにお任せくださいな。必ず男爵様を説得して、服を着せてみせますわ」
「そうだぜ! 鉄帝では乾布摩擦で治したりするやつもいるけどよ、ここの男爵様にはちょっときついだろうからな! うまくやってみせるぜ!」
 『クールミント』アンジェリーナ・エフォール(p3p004636)と『張り子のヒャッハー』ヨシト・エイツ(p3p006813)の頼もしい言葉に、瞳を潤ませる使用人たち。
「よ、宜しくお願いします!」
「男爵様をお助けください!」
「お姉さん、パンツ見せてください!!」
 そうしてイレギュラーズは男爵の服を入手、彼のもとへ向かうのだった。
 なんかおかしいのも混じってるけど、それはとりあえず無視。
 防寒用にアーリアが連れていたパカダクラとか子ロリババアとかが代わりに残され、バーテンペンギンのルシアンくんは、その場にあるもので暖かいカクテルを作り始めた。


●驚愕! 極彩色パンツ
「おお……このパンツ、どれだけ見ても飽きんのう……宝石が光を反射して、七色に見えるわい」
 鏡の前でポージングしていた男爵の耳に、ノックの音が入ってくる。
「む、誰ぞ? セーバスチャンか? 入れ」
「失礼いたします」
 ぞろぞろと8人のイレギュラーズが部屋に入ってくる。
「(この輝き……! そしてパンツ……! どちらも高級品だなぁ……!)」
「(美しい……! いいなぁ、宝石パンツ……!)」
 クリスティアンとヨルムンガンドは完全にパンツに魅入られているが、それはそれとして。
「失礼いたします。この度は使用人の方から依頼を受けまして」
「依頼? ふむ、わしをどうにかしろとでもローレットに持ち込んだか。残念じゃがその望みは」
「いいえ男爵!! 僕はそのパンツ、とても魅力的だと思います!」
「えっ」
 身を乗り出して主張するクリスティアンに驚く男爵。クリスティアンはそのイケてる瞳をきらきらと輝かせながら語る。
「宝石の輝きもさることながら、パンツという限られた布面積だけを覆うその慎ましさ……これが全身宝石だったならただケバケバしいというだけで済んだでしょう」
「そうねぇ」
「しかしこのパンツという面積だけを覆う宝石たちのなんと豪華な事か! 一粒一粒が放つさりげない輝きの饗宴! 素晴らしい!」
「さすが男爵、センスいいわぁ」
「そ、そうか? お主わかっておるの~! そうなのじゃ、パンツだからこそいいんじゃよ、パンツだからこそ!」
 アーリアの合いの手も手伝って、すっかりのっちゃった男爵。もちろん彼らがひっそりと使ったスキルもあるのだが、おだてるのがうますぎる。というかこれ、クリスティアンは本気なんだよなぁ……
「聞いたところでは、ガニッマタ男爵は指さした相手をこのようなパンツに着替えさせることが出来るとか……! 僕は宝石を集めることが趣味なのです。このように」
 じゃらり。
 クリスティアンが手の中に広げるは、持ち込んだ宝石の数々。ダイヤに水晶、ルビー、いろいろいろいろ。男爵はそれに欲望ではなく、仲間意識を動かされる。男爵だからね、宝石はある程度見慣れているのだ。
「おお……! お主も輝けるものが好きか! はっはっはっ、これはよい! お主も宝石パンツになりたいのじゃな?」
「はい!! 勿論です!!」
 うむ、とクリスティアンの言葉に頷くと、男爵は彼に指を向け……
「うわぁぁ~~っ!」
「あいつ……笑ってやがる……」
 歓喜の声が響き、ヨシトの呆れた声が混じる中、彼の体が閃光に包まれる。そして光が収まると……
「……!! なんと素晴らしいパンツ……! 見てください男爵、似合いますか!? 似合いますよね!?」
 じゃじゃーん!宝石っぽい石をちりばめたパンツを履いたクリスティアンの姿が!
 鍛え上げられたその筋肉を惜しげもなくさらし、キラキラしたオーラをギフトにより全力で可視化させながらポーズをとる。
「おお! 似合っとるぞ! すばらしい! お主もブルジョワじゃの~!」
「ありがとうございます!」
「宝石が……宝石のパンツが……二つ……」
「待つである。剥ぐのはまだ待つである」
「剥いだら大変なことになりますの、北風ターンを待つですの」
 ヨルムンガンドを牽制するアイとノリア。そう、これは北風と太陽作戦なのである。クリスティアンが太陽だ。
 となると、次は北風が吹き始めるというもので。
「けれど男爵……そのパンツには、大きな弱点がありますの」
「む? 弱点とな?」
 このガニッマタ男爵、今でこそ指さして人をパンイチにしてしまうやつだが、実はそう悪い人ではない。庶民の話に耳を傾けてくれる人情深い人なのである。
 ノリアは悲し気に眉を顰める。その下半身は…魚。そう、彼女は人魚型の海種なのである。
「わたしのような人魚型の海種には、パンツは履けませんの……」
「何をいう! 変化するとか、あるじゃろ?」
「変化はしたくありませんの。この姿はわたしの誇りですの……もしわたしがパンツを履こうと思ったら、それは腹巻になってしまいますの」
「は、腹巻……! うら若き乙女が腹巻とな!」
「そうですの。水に流れやすく、しかもわたしの尾は弱いからあまり締め付けられない、そんな腹巻はパンツと呼べませんの……!」
「ふうむ……確かにのう……」
「それに、わたしの尾は透明ですの……恥ずかしいところを隠すというパンツがないということは、内臓まで見られてしまうということですの……! そんなことになったら、わたし、お嫁にいけませんの……!」
 さめざめと泣く真似をするノリア。男爵はうら若き乙女の涙に弱い。おろおろとして、泣くでないとハンカチを差し出した。
「しくしく……ゆえに男爵、わたしはこの体には“シャツ最高”を押し出したいと思いますの……」
「何ぃ!?」
 突然の対抗勢力。驚きを隠せない男爵。
「体に負担をかけず、適度に隠せる布面積……たった一枚でそれが出来るシャツは至高の服ですの。パンツにも負けませんの」
「ふうむ……」
「そうだぜ、女の子の体に傷がつくのは男爵だって望んじゃいねぇだろ?」
 ヨシトが助け舟を出す。うーん、と考える男爵。
「そうよぉ。それに……」
 アーリアおねえさんがピンクな雰囲気を醸し出し、ちらりちらりと肌を見せる。
「最初から脱いでるのもいいかもしれないけど、大事な時は脱がせる時がドキドキするんじゃないかしらぁ……?」
「だ、大事な時……!?」
「そう、例えば……なんて、言わせないでよぉ、恥ずかしいわぁ」
「な、なんという誘惑……わしは今、清純人魚とお色気おねいさんの板挟み……! そうじゃな、さすがに清純人魚を傷つけるような真似はわしにはできん……」
「男爵……!」
「でもえっちなおねいさんのパンイチ姿は見てみたい。というわけで、えい」
「あ、いや~ん!」
「危ないである、アーリア殿!」
 びびびびーむ。
 男爵の指からパンイチビーム(いま命名した)が放たれる。危ないアーリア! だが彼女の眼前に、丸い影が現れた!
「……はっ…!? アイくん…!?」
「大丈夫であるか、アーリア殿……」
 アイくんである。その丸い体なら大丈夫だと思ったかい? だけど丸いボールにもパンツは履かせられるんだぜ。とばかりに煌びやかなパンツが装着されていた。
「(これが……そう、吾輩がかつて人間だったことを思い出す……衣服を必要としない身となって、どれほどになるのか……)」
「パンツー!!」
「よ、ヨルちゃん~!」
 過去を振り返り、アンニュイになってしまうアイ。
 が、目玉なら脱がせても大丈夫だよなぁ……! とばかりに容赦なくアイの宝石パンツを脱がせるヨルムンガンド。
「宝石とパンツ! これでまた闇市にいけるぞぉ……! 楽しいなぁ……!」
「こ、こやつはどうしたのじゃ!?」
「ごめんなさいねぇ、ちょっとあの……ローレットの冒険者によくある症状が……」
「そうなのか! ええい、落ち着け! パンイチになって頭を冷やすがよい!」
「うわぁー……!」
 アイはアンニュイな回想に浸っているため、ヨルムンガンドも見事にパンイチである。上の下着も宝石でキラキラだ!
「ヨルちゃん、大丈夫?」
「ヨルムンガンド君も宝石パンツか! いいね! 上もある分とてもいい!」
「ああ! みんながいるから大丈夫だぞぉ……!」
 みんながいるから、という原理が不明であるが、ヨルムンガンドはピンピンしているようだ。クリスティアン王子はすでにパンツ風邪ひいてない?大丈夫?
 アンジェリーナがそっと毛布をヨルムンガンドの肩にかけてあげる。
「なあ男爵……ぱんつと宝石は高値で取引されるんだ、知ってるか……?」
「え……?」
 毛布にお礼を言いつつも、男爵ににじりよるヨルムンガンド。その眼光は竜の瞳。幻想万物の頂点たる捕食者の眼。
「その両方を備えているなんて……そんなものを見せびらかして歩いていたら駄目だろう……? 襲われてしまうぞ……?」
「あ、あの」
「下着はお洒落じゃなくて寒さを凌いだり身を守る為に身に着けると竜の私は習ったぞ……だからほら、服、着よう?」
「ひええええ! イレギュラーズ怖すぎじゃろー!」
「あぶねえ!」
 びびびびーむ。
 再度ヨルムンガンドに向けて放たれたパンイチビーム。既にパンイチの彼女が食らったらどうなってしまうのか……!? しかしそこに割り入る影があった。ヨシトである。
「よ、ヨシト! お前……!」
「カカカッ! すでにパンイチなのにこれ以上どこ脱がされるんだって話だろうが!」
 なんていい人なんだ。口は悪いのにやってることはこれ以上なく善人である。
 一方、男爵はローレット(というよりヨルムンガンド)怖いと恐怖で身を震わせていた。
「怖い! セーバスチャン! セーバスチャンは何処ぞ!」
「セーバスチャン様なら貴方がパンツだけにしてしまったではないですか」
「ハッ! そうであった……」
「後先考えずビームを放つからそうなるんですよ! アイさん、行きましょう!」
「うむ、である」
 アイとリインのツープラトンアタックだ! 男爵の脇腹にアイがぺたっとくっつく。彼の体は体温というものを必要としないゆえ、ひんやりと冷たい。どれくらい冷たいかというと、夏場には猫に群がられるくらいだという。なにそれ羨ましい。
「うわ冷た! なんじゃ!」
「吾輩である」
「お主なんでそんなに冷た……や、やめよ! 冷たい! 風邪を引いてしまう!」
「風邪を!? それはいけませんね! お召し物をどうぞ!」
「おお、ご苦労である!」
 逃げ回る男爵に素早く衣服を差し出すリイン。男爵は何の疑いもなくそれを受け取り、いそいそと着込んで――
「……あれ? わし、なんでいま服を着たんじゃ?」



「いやあ、これは情けないところをお見せしましたな」
「いぃえぇ、男爵のパンツ風邪が快癒してよかったですわぁ」
「そうである。使用人たちの中にも風邪をひいた者はいなかったようであるしな」
 服を着た男爵は今までのパンイチビーム乱射が何だったのかというほど至極まともな人物であった。己がパンツ風邪であったと聞かされると、一目散に使用人室に走り、すまないと使用人に頭を下げたのだ。
「(セーバスチャン様が下着だけにされても男爵を見捨てなかった理由が判りますわね)」
 アンジェリーナが騒動を思い返してくすりと笑う。同時に、下着だけにされるなどという貴重な経験を出来なくてちょっぴり残念だなどと思ったりもして。
「ああ、ぱんつ……ぱんつ……」
「落ち込んではいけないよヨルムンガンド君……ほら! 僕のブロマイドだ!」
「待ってくれ、どこから出した……?」
 パンイチ組は男爵のパンツ風邪が治った瞬間、パンツが跡形もなく消え去り(自主規制)な姿になってしまった。幸いヨルムンガンドはアンジェリーナから受け取った毛布があったが、クリスティアンはイエロー★ドラゴンに謎の光を担当してもらっている状態である。早く服を着ろ。
「いやー、本当に男爵がもとに戻ってよかったです! ね!」
「そうですの。もし腹巻姿にされていたらと思うと恐ろしいですの」
 リインとノリアが二人笑いあう。使用人たちも予備の服を着て、無事に仕事を再開しようとしていた。
「まぁ、もしヨルちゃんやクリスくんがパンツを手に入れていても……悪銭身に付かずっていうじゃなぁい? だから、これでよかったんだと思うわぁ」
 アーリアがうんうんと頷き、一同は男爵邸をあとに――

「……あのー、ほのぼのとしてるところ悪いんですけど……着替えくれます?」
 全裸でストーブに当たっていたヨシトが、おずおずと一堂に声をかけた。
 めでたし、めでたし。

成否

成功

MVP

クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)
煌めきの王子

状態異常

なし

あとがき

お疲れさまでした。
メイドさんを!!脱がせられなかった!!
奇古譚、文章力が足りなかったよ……
ご参加ありがとうございました!

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