PandoraPartyProject

シナリオ詳細

流氷エンカウントシップ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●冬の海魔がやってくる
「さあ皆、仕事よ仕事。コバルトブルーな気持ちになってる場合じゃあないわ」
 手を叩いて酒場へやってきた『色彩の魔女』プルー・ビビットカラー(p3n000004)の手にはネオフロンティア海洋王国の蝋印がおされた依頼書。
「世界のギルド・ローレットに海魔退治のご依頼よ。この世界はいつだって危険とスリルに事欠かないわね」

 ネオフロンティア海洋王国にて夏の海魔大掃除キャンペーンを開いたことを覚えているだろうか。
 厳密には大召喚の影響か例年よりも活発化した海の魔物たちに対応すべく海洋警備隊の仕事をいくらか引き受ける形でギルド・ローレットが大々的な海洋進出を果たしたというものだ。
「活発化するのはなにも夏だけのことじゃないのよ。冬には冬の海魔が出るものなの。これを見て頂戴」
 プルーが示したのは数枚のスケッチだった。

 まず第一。
 流氷に腕がついたような物体。アイスゴーレムといって本来は氷山地帯に生息するモンスターだが、氷が崩れ海流に乗ることで放置できないラインにまで進出してくることがある。
 多少なりとも海を泳ぐ能力をもっており、戦闘可能圏内に入ると船へと近づいてきて強烈なパンチや吹雪の魔術を行使してくるという。
 つぎに、シロクマやペンギンといった動物……がなんども禍々しく変化したモンスターたちだ。
 恐ろしい爪をもった暴れシロクマ。
 ジェット噴射で飛び突撃してくる爆裂ペンギン。
 これらが流氷にのって海洋王国の島へと流れてくるという。
 勿論放置しておけば人里に被害が及ぶ。そうなる前に船で迎撃を行なうというのが、今回のお仕事だ。
「みんなに担当してもらうエリアは予め決められているの。他の海洋警備隊とエリア(ないしはライン)を分担して迎撃作戦を行なうわ。モンスターをラインから先に通さないように、しっかりうのよ」

 海洋警備隊からは小型船が一隻貸し出されるが、自前の船があれば隻数を増やしたり陣形に自由を利かせたりと様々な有利が出るだろう。持っているなら是非投入してもらいたいそうだ。
「それと……今の時期に海に飛び込むのはお勧めしないわ。見るからに寒いもの」
 想像しただけでも寒いのか、プルーは肩をふるわせた。
「海洋王国が平和にシャイネンナハトを迎えるためにも大事なお仕事よ。よろしく、頼んだわね」

GMコメント

 海洋王国からギルド・ローレットへ海洋警備補助人員としての依頼が舞い込みました。
 船を出して流氷モンスターを迎撃しましょう。

【シチュエーション】
 船で指定された海上へ配置。流れてくるモンスターたちと戦闘を行ないます。
 海洋警備隊が他にも展開していますが、こちらとは戦場が被らないように配置されています。(つまりはプレイングで触れる機会はそうそうありません)一応の保険というか、全滅したときに回収してもらうくらいの関係です。

 船は一隻からスタート。操縦が得意な人が居れば船員全員に多少のCTボーナスを与えます。
 今回は操縦しながらの戦闘も充分可能なものとします。
 船の全長はおよそ20m。
 よって戦闘を行なう際に乗員はある程度スキル射程を合わせなければなりません。船を増やすことでこの問題を解決できるほか、陣形的有利を得やすくなります。積極的に取り入れていきましょう。

 また海中はとっても寒いため、潜って戦う場合FB値に大きなペナルティがかかります。
 特別寒さに強いギフト・非戦スキルがある場合は度合いに応じて免除します。(『凍気耐性』などBS関係は別扱いとなります)

 敵は次々とランダムに流れてくるため、長期戦を想定した装備ないしビルドをしていきましょう。長時間休憩する暇はほぼないと思ってください。
 AP回復や充填&再生能力があるととっても便利です。

【エネミー】
●アイスゴーレム
 流氷に混ざって流れてくるモンスター。
 攻撃全てに【氷結】のBSがついている。
 パンチ(近単)と吹雪(近扇)が攻撃手段。
 自力で泳ぐことができる上に巨大。かつ自発的に船を沈めてくるので船乗りの天敵。別名タイタニック殺し。

●暴れシロクマ
 流氷に乗ってやってくるシロクマ型モンスター。
 船が流氷に近づくと謎の大ジャンプで船に乗り込んでくる。
 HPと特殊抵抗が高い以外は普通。近接攻撃主体のモンスター。
 余談だが毛皮がそこそこ高く売れる。

●爆裂ペンギン
 ジェット噴射で飛びこちらを見つけ次第突っ込んでくるやべーやつら。
 高い機動力と高い反応、プラス飛行能力によって接近し自爆(至域【弱点】、高威力、反動MAX)します。花火のような生き様(死に様)が海洋民にちょっと人気。
 なお、飛行中はモロに飛行ペナルティがつくので射撃の的。

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • 流氷エンカウントシップ完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年12月14日 21時30分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (8人)

エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)
戦気昂揚
十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍
北斗(p3p000484)
遠い海からやってきたトド
ルルリア・ルルフェルルーク(p3p001317)
光の槍
海音寺 潮(p3p001498)
揺蕩う老魚
秋宮・史之(p3p002233)
浮草
ルア=フォス=ニア(p3p004868)
Hi-ord Wavered
天之空・ミーナ(p3p005003)
死神教官

リプレイ

●三隻鋒矢
 海洋王国から貸し出された小型船。その舵に手をかけて、『海抜ゼロメートル地帯』エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)は深く息を吸い込んだ。
 海の上なら彼の戦意は絶好調だ。
 氷の流れる冷たい海とてお構いなしである。
「YOーHO」
 鯨骨のパイプを口にくわえ、陽気に鼻歌をくちずさむ。
 船は小さな氷をかき分けて、海をすべるように進み行く。
 エイヴァンの船を先頭に、左右斜めに続くは二隻の船。
 『水底の冷笑』十夜 縁(p3p000099)のあやつる遊撃担当の小型船。
(シャイネン・ナハトの時期も近いってのに、わざわざ海洋まで流れてくるとはご苦労なことで。どうせなら手土産に酒の一本でも持ってきてくれりゃぁ良かったんだがねぇ)
 もう一方は『暗躍する義賊さん』ルルリア・ルルフェルルーク(p3p001317)の操る黒塗りの小型船である。
 黒板に白銀の装飾。船首には狐獣種の女神象が飾られている。
「やってきました、冬の海洋王国! 海のモンスターさんって不思議がいっぱいで、おもしろいのです!」
 ほくほくした顔つきで、舵のハンドルを肘に固定した。
「空を飛んで爆発するペンギンさんとか……可愛くて楽しみなのです……」
 そういうものですかという顔で甲板に立つ『遠い海からやってきたトド』北斗(p3p000484)。
 『揺蕩う老魚』海音寺 潮(p3p001498)はサメめいた顎をさするように撫でていた。
「襲いかかってくるとなると話は別じゃ。流氷に乗ってやってくるのは春の気配だけで十分じゃよ」
「それは分かってますけども……」
「安心してください!」
 もこもこのダウンジャケットを着込んだ『特異運命座標』秋宮・史之(p3p002233)が拳を天に突き上げた。今日も海洋(女王)がらみだからかやる気が違う。
「どんなモンスターも僕がはじき飛ばしてやりますよ! うおおおおおおお!」
 あっちの船は元気だなあという顔で、エイヴァンの船に乗った『望の剣士』天之空・ミーナ(p3p005003)は船の手すりに寄りかかっていた。
「この寒い中でよく叫べんなあ。下は氷の海だっつーのに」
 流氷の海などどう着込んだところで寒い。
 まあ、だからこそ人手が必要で、だからこそローレットにも依頼が回ってくるのだが。
「ほれ見ろ」
 船首に乗り出した『Hi-ord Wavered』ルア=フォス=ニア(p3p004868)が海を指さした。
 否、海から流れてくる流氷の列。その上に乗ったシロクマやペンギンや、腕のはえた氷塊をさした。
「おうおう、どんぶらことやって来おるわ。季節外れの流し素麺ではあるまいに。まぁよい――」
 ニアはガンウォンドを引き抜くと、にやりと笑ってセーフティーを解除した。
「熊でもペンギンでも氷でも、纏めて平らげてくれるわ!」

●照覧あれ、冬の海魔のパレードに御座い
 ざん。ざん。ざぷん。
 氷山が海を泳ぐ音を聞いたことがあるか。
 無数の流氷に混ざって腕を振り、船を目指して泳ぐアイスゴーレムの姿がある。
 いかなる理屈によるものか海にある程度は浮遊するらしい身体を降り、両腕をオールがわりにしてやってくる。
 それだけではない。アイスゴーレム頭や両肩にのっていた爆裂ペンギンがジェット噴射で垂直にジャンプ。空中で奇妙な90度回転をしたかと思うと、船めがけ水平に飛んできた。
「さっそくおでましだ。景気づけに一発頼む」
「応! 任されよぅ!」
 ニアは目を左右非対称に見開くと、手首が左右交差するように二丁ガンウォンドを突きだした。
「花火連中は、大人しく空中で散っておれ! 派手にな!」
 飛来するよりも早く、ニアはガンウォンドの引き金を左右交互にそれぞれ五連打。光の明滅直後、キュキュンという空間が圧縮する音と共にマナ爆発が巻き起こった。一瞬遅れて音と衝撃がやってくる。
 衝撃に呑まれた爆裂ペンギンは意識を失ってぺふんと甲板をバウンドしていき、一方で衝撃を耐え抜いたアイスゴーレムは船をよじ登って甲板へと侵入してきた。
 振り上げた拳が太陽の光を遮り、わずかなきらめきを透過する。
 瞬間、打ち下ろしパンチ。
 後方宙返りをかけて回避するニア。
「ええい、不作法なやつめ。『お邪魔します』くらいいわんか!」
「言われても追い出すけどな」
 硬い木で作られたカイトシールドを前面に翳し、エイヴァンが突進していく。
 アイスゴーレムの踏みつけに対し、盾を翳して受け止めるためだ。
「ふん……っ!」
 内蔵が骨もろとも踏みつぶされてしまいそうなプレッシャー。しかしエイヴァンは筋肉と根性、そして全力で踏ん張った両足でもって耐えきった。
「海兵隊を舐めるな!」
 今度は縮んだ身体のバネをいっきに伸ばし、相手の足をすくうかのように振り上げる。
 アイスゴーレムはバランスを崩し、手すりを乗り越えて海へと転落していった。
 転落したアイスゴーレムを足場にすべく、暴れシロクマが飛び乗っていく。
 近づく流氷もまだまばらだが、シロクマの2~3体はまとめて乗り込んでくる積もりらしい。
「私の出番、かな」
 よ、と言って手すりに足をかけたミーナ。そのまま景気よく氷の海へ飛び込んだ――かと思いきや、手甲で足に触れた途端にふわりとミーナの身体が浮遊した。
 落ちてきた所を狙い撃ちにしようとしていたシロクマの腕が空振る。
 次の瞬間。ミーナは飛行状態を解いてアイスゴーレムの腹の上へ今度こそ飛び降りた。
「動物は陣形を組まないから、楽でいいな」
 本能的に集まったシロクマたち。ミーナは暴風を纏い、ふたふりの魔剣を外刃にして高速回転した。
 吹き上がっていく大量の血。
 ついでにつま先でもってアイスゴーレムを削り取ると、再び風纏いの簡易魔術で船へと舞い戻った。
「ざっとこんなもんだ」
「お見事。けど飛ばしすぎるなよ。終盤バテるぞ」

 遊撃のために船をまわす十夜。
 アイスゴーレムに魔砲を打ち込んで破壊すると、ばらばらになった氷の塊を押しのけるようにして突き進む。
 後続の暴れシロクマが船へ近づくが、さらなる魔砲で吹き飛ばした。
「ま、アレだ。手袋にでもして使って貰った方がこいつらも浮かばれるだろ」
 とはいえ何発も撃てるものではない。
 次々と流れてくるモンスターたちを倒しきるためには、長期戦を想定した配分をせねばならない。彼の場合魔砲を七発も打てば盾で殴るしか手がなくなる。
 そうこうしていると、十夜の頭上を無数の爆裂ペンギンが通過していった。
 狙うは後方。ルルリアたちの船だ。
「飛んで火に入る――じゃないですね! えーと、ぺんぎん!」
 舵を足で踏むように固定し、漆黒魔銃テンペスタに特別な魔力弾を装填。ペンギンめがけて連射する。
 飛来する一体は空中で爆裂。もう一体は耐えきって甲板へ激突――したが、爆発できずに頭を甲板にできた穴につっこんだままもだもだしていた。
「……かわいい」
「ですが容赦しません!」
 あしを掴んで振り回し、ハンマー投げの要領で飛ばす史之。
 続いてやってくる複数の爆裂ペンギン。
「二人とも、伏せて!」
 史之は腕時計型障壁発生装置を起動すると、防御姿勢をとって構えた。
 着弾、と共におこる爆発。
 あまりの衝撃に史之のシールドにヒビが入り、その間からはしった衝撃で史之は船の端まで吹き飛ばされた。
「ペンギンは耐えるの難しそうだ! できるだけ撃ち落としていかなく――ちゃ!」
 続いて飛んできたペンギンをキャッチ。爆発を起こす前にパンチングで海に放った。
 空にあがるペンギン花火。
「こりゃ風流じゃのう……」
 ぼんやーり言いながらライトヒールの回復魔術を唱える潮。
「おっと、また来るぞ」
 投げた姿勢のままわたわたする史之に代わり、潮が術の構えをとった。
 ゴメンとでも言うように片手のひらを縦に翳し、魚が泳ぐようにひらひらとただよわせながら右から左へ泳がせる。サメのひれを表わす動作で、手話ではサメの意味をもつ。
 すると潮の手刀にサメの幻影が宿り、もともとつぶらで小さかった潮の目がカッと見開かれた。
「堕ちよ」
 虚空一閃。ミサイルのように飛んだサメの幻影が飛来中の爆裂ペンギンを食いちぎり、空で爆発させた。
「やった!」
「まだやっとらん。次々くるぞ」
 潮は熟練の空手家のように手刀を振り抜いた構えをとったまま、船の進行方向をみやった。
 無数の氷塊が流れ、暴れシロクマや爆裂ペンギン、アイスゴーレムたちがうなりを上げてこちらを威嚇している。
 これが港に突っ込めば大惨事だ。
 ゆえに、ここで駆除する仕事が生まれる。
 さあ、ここからが本番だ。

●流氷ラッシュ
 次々と流れる氷塊が船へとぶつかり、船の進行を妨げる。
 氷塊からは暴れシロクマやアイスゴーレムがよじ登り、甲板へと侵入した。
 十夜は船に北斗を乗せて魔砲を放ち、乗り込んでくるシロクマやアイスゴーレムを破壊していく。
 直線上への攻撃を通すためにちょこちょこと場所を変える必要のある十夜にとって、船を自力で動かして移動するのは効率がよかった。魔砲の威力も充分で、まともに当てることが出来ればアイスゴーレムとて一発で粉砕することができていた。敵が密集した後半こそ、その威力がモノを言っていた。
 しかし何発目かのタイミングでスタミナがつき、北斗の抵抗もかなわず船がシロクマやアイスゴーレムに占拠される事態となった。
「む、いかんのう。彼らを助けに行くぞ」
 潮は本格的に船の運転に集中すると、邪魔になる氷塊をはねとばしながら十夜の船へと横付けした。
 フックを投げて船を固定。潮は十夜たちを囲んでトドメをさそうとするシロクマたちめがけてサメ手刀を連発した。
「今じゃ……!」
「そこをどけ!」
 史之は走り、反撃にと殴りかかってくるシロクマをスライディングで回避。
 股下をくぐり抜けると、尻を蹴飛ばすようにして転倒させた。
 シロクマのパンチが十夜を襲――おうとした寸前に割り込み、シールドを展開。
「ここは僕が抑えます! そのうちに皆を!」
「任せたのです!」
 魔術弾を連射しながら突っ込んでいくルルリア。
 無事に戦闘不能になった十夜や北斗たちを回収すると、潮の船へと放り投げる。
 追って潮の船に飛び乗るルルリア。船を離脱させるべくフックロープを切断した。
「回収完了! 史之さんもはやく!」
「わかった、今――」
 少しずつ離れ行く船。史之はルルリアを追って飛び移ろうとして、ふと振り向いた。
 ジェット推進の音。迫り来る爆裂ペンギンの列を見た。
「まずい!」
 咄嗟にとる防御姿勢。
 着弾した爆裂ペンギンは周囲のシロクマたちを巻き込んで史之を吹き飛ばした。
「潮さん、船を!」
「う、うむ!」
 ルルリアはぐったりした史之にロープをくくりつけ、ひっぱり込む形で強制回収。
 一刻も早く離れるべく潮に船を出させた。
 着弾しそこねた爆裂ペンギンたちが海へ次々落ちていく。

 潮たちの船がラインを下げていく。
 それを確認したエイヴァンは表情を険しくした。
「戦闘継続が厳しくなってきたな」
「うーむ……さっすがに疲れてきたのじゃ。長期戦を意識し忘れておったかのう」
「意識し忘れるってなんだよ。ま、もう暫く持ちこたえればなんとか任務完了だ。気張れよ」
 ニアはガンウォンドを強く握りしめ、ミーナもまた剣をしっかりと握り込んだ。
 シロクマの群れが、アイスゴーレムが、爆裂ペンギンの編隊飛行が近づいてくる。
「仕方ねぇ――突っ込むぞ!」
 退けば依頼は失敗扱い。ここで下がるのはナシだ。
 となれば……。
 エイヴァンは覚悟を決めて船を前進させた。
「ニア!」
「伏せておれ!」
 ニアはガンウォンドを水平に構え大きく腕を交差させると、二重のラインを描くようにマナショットを乱射した。
 空中で巻き起こる大爆発に巻き込まれ、爆裂ペンギンたちが誘爆。茜色に船体が染まる中、アイスゴーレムが近づいてくる。
「デカけりゃいいというモノでも無いわ。速攻で潰してくれよう!」
 ニアは続けてアイスゴーレムめがけTime in Vortexを発射。
 頭部(?)を貫いた弾にぐらりと傾くアイスゴーレム。
 ミーナはここぞとばかりに飛びかかり、相手の頭部に着地した。
 吹雪がミーナを襲う……が。
「悪ぃな。そういうのは慣れてんだ」
 ミーナは平気な顔をしてアイスゴーレムに魔剣を突き立てた。
 赤い刀身がゴーレムの肉体を貫き粉砕する。
 周囲からうなりをあげて飛びかかってくる無数のシロクマ。
「野獣風情が、囲んだつもりか? ――甘い!」
 青い魔剣を握り込んで能力を瞬間ブースト。周囲をジグザグに、あっちこっちに跳ね回るような軌道を描くと、次の瞬間にはシロクマたちの首がはねとんでいた。
 それをかいくぐった一頭がミーナめがけて飛びかかるが――。
「頭を下げろ!」
 エイヴァンが船から飛び出してきた。
 よけたミーナを飛び越え、シロクマにラリアットをかまして海中へともろとも転落。
 ばたばたと泳ぐシロクマをキッとにらむと、エイヴァンはうなりを上げてパンチを叩き込んだ。
 右拳を顔面に一発。更に左拳を一発。
 口から空気の泡を吐いてさらなるうなりを上げると、猛烈なラッシュを顔面に集中して叩き込んだ。
「おい! エイヴァン!」
 船の手すりから身を乗り出すニア。
 ざばん、と音を立ててエイヴァンが海中から顔を出した。
 血まみれのシロクマの頭を掴んで氷塊の上によじ登ると、グッと親指を立てて見せた。

 こうして、今期の流氷防衛業務は終了。
 ローレットが割り当てられたエリアはなんとか防衛しきることができ、報酬も支払われたのだった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

北斗(p3p000484) [重傷]
遠い海からやってきたトド

あとがき

 ――mission complete

PAGETOPPAGEBOTTOM