シナリオ詳細
<ラケシスの紡ぎ糸>武を喰らう
オープニング
●<ラケシスの紡ぎ糸>武を喰らう
「明日、世界が滅亡しますです。
あ、嘘です。明日じゃないかも知れませんが、近い将来、世界は滅亡するでごぜーます」
混沌世界に生きるイレギュラーズ……その活躍の切っ掛けになった一言。
世界各国においてその言葉を具現化するかの如く、様々な事件が発生しており……この鉄帝国首都も同じ羽目に陥っていた。
遂行者の影もあり、元々騒動に巻き込まれていたような状態であった中……更に突如として現れたのは、豪華絢爛な塔。
まるで鉄帝国を見下すが如く、そして自分の力を誇るが如く現れたかの塔の出現に鉄帝国の人々は驚き、足を止めてしまう。
それを見越したのが如く……次の瞬間、塔から姿を表してきたのは、ウウウと唸り声を上げるゾンビの様な者達やら、異常な形態の狼や熊という、獰猛な獣達。
そんな突如の脅威に驚きはするものの、鉄帝国は冷静に対処を進め……その結果として、攻め入る彼等の迎撃を行い、更には勢いを押し返すがの如く、塔へと攻め込む。
しかし塔に攻め入られたとしても、塔の主である『全剣王』は最初の『真なる鉄帝の王である』宣言の他には、未だに漏れ伝わっては来ない。
だが……確実に進められている事が一つある。
塔の中に攻め入ったラド・バウ闘士や軍人達が、数日、数週間経っても戻って来ていないという事。
数部隊はイレギュラーズの力により救出されたものの、未だに連絡の取れぬ者達も多数。
鉄帝国を護りし武の誇りを喰らいし、不気味な塔は未だに扉を開け続けており……更なる武を喰らおうと口を開き、更なる獲物を追い求めていた。
●
「……皆様、先日は鉄帝国の方々を救出いただき、ありがとうございました……ですが、未だに戻って来ていない方々も多くいる様なのです……」
鉄帝首都の街角にて、『深森の声』ルリア=ルミナス(p3n000174)は悲しげに声を紡ぐ。
腕に自信の有るラド・バウ闘士達は、更なる名声を求めて。
ランクの低い者達も、一発逆転を狙い……それぞれの理由で以て、塔に活路を見出そうとしている。
武に生きる彼等にとっては、力を見せつけることこそが域外の一つ、という考え方もあるだろうし……それを理解も出来る。
だからといって、自己責任でそれをバッサリ切り捨てて良いのだろうか……? とも思う。
「彼等にとって武勲こそ勇気……なのかもしれません。ですが、勇気と無謀をはき違えてはいけません……皆様にはご迷惑をおかけしてしまう事になり、誠に申し訳無いのですが……蛮勇な彼等を、塔の中から連れ帰ってきてほしいのです。どうか……宜しくお願い致します……」
静かに、申し訳無さそうに……頭を下げるルリア。
鉄帝国の侵略を食い止めてくれた彼等の殊勲を無碍にしない為にも……塔へと足を踏み入れるのであった。
- <ラケシスの紡ぎ糸>武を喰らう完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年12月29日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●力の誇りこそ
世界滅亡の報が伝わりし世界。
そんな世界の幻想を具現化するかの如く、鉄帝国首都の隣に突如現れたのは、『全剣王』の豪華絢爛なる塔。
そして、その塔の中からすぐさま姿を表し、鉄帝国を滅ぼそうと不毀の軍勢やら終焉獣達は急に攻め入る。
しかし……そんな敵勢を国の一大事とした鉄帝国は、ラド・バウ闘士や軍人達を動員し、それを撃退……更には襲われたのならばその覚悟は出来て居るのだろうなぁ、と言わんばかりに逆に塔へと逆侵攻を行う。
……しかし、その結果として起きたのは、侵攻した人々が、等の中から帰って来ない……という事態。
「勢い付いて、引き返せなくなってしまった……という事でしょうかね」
と、『群鱗』只野・黒子(p3p008597)は僅かに肩を竦めると、それに『鋼鉄の冒険者』オリーブ・ローレル(p3p004352)は。
「ええ。己の力の強さを誇り、そしてその力を国のために発揮出来るとなれば、張り切るのも理解は出来ます。出来ますが……無謀に侵攻して、閉じ込められてしまっては元も子もありませんね」
息を吐くオリーブ……力を尊ぶ鉄帝人からすれば、彼等の動きに理解出来る部分もあれば、理解出来ない部分もあろう。
特にラド・バウ闘士である者達からすれば、その力を国に見せつけられる大舞台である訳で。
「取りあえず今回の仕事は、塔の中に捕らわれたであろう闘士達を助ける事、か……」
「そうですね……先日も救出作戦を行いましたが、再びの闘士救出……という訳ですね」
「確かにな。前回だけで、全員助けられた、と言う訳ではないのか。まぁ流石に……あの広さだったからか……」
「そうだね。全員救出出来た訳じゃない、と……鉄帝の人の事だから、むしろ塔への挑戦者が増えていたり、再挑戦している人、とか居そうな気もするんだよなぁ……これ、皇帝からの勅命でも出ない限り、塔の消失まで遭難者が、延々と無くならない様な気がしませんかね?」
「その通りだと思います。闘技場で戦うのと、敵地の塔に侵入するのとでは、また勝手が違うでしょうに……第一、闘技場に罠なんて無いでしょうから、完全な門外漢でしょう」
『侠骨の拳』亘理 義弘(p3p000398)、『黄昏の影』ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)、『特異運命座標』陰房・一嘉(p3p010848)、『新たな可能性』レイテ・コロン(p3p011010)、『遺言代行業』志屍 瑠璃(p3p000416)四人が躱す会話。
そんな五人の会話に、ラド・バウ闘士である『Pantera Nera』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)は。
「確かに皆の言いたい事も解るが、闘技場に立つ者として、強い者と戦いたい……そんな気持ちを抑えきれなくなる事はあるものさ。私も一応ラド・バウのA級闘士だからな。窮地に陥っている闘士仲間を助ける……当然のことをするまでのことだ」
真っ直ぐに塔を見上げるモカ……それにヴァイオレットが。
「……そうですね。命の危険を放っておくのも寝覚めが悪いものです。速やかに救出を試みなくてはなりませんね」
と言うと、瑠璃、義弘の二人も。
「ええ。探索者の真似事は、探索者に任せて頂きましょうか」
「ああ。帰って来れないという事は、何らかの罠に掛かって閉じ込められていたり、落とし穴に落とされて出られなかったり……と、言う可能性が高い。そんな罠に掛かって数日も経っているんなら、そろそろ心も身体も限界に近づいているだろうからな」
それに黒子が。
「確かに……一週間近く閉じ込められているとすれば、段々と苛立ち初める頃合いでしょう。例え気の合った仲間同士でもギクシャクし始めるような頃合いかと思われます。流石に塔へと向かうというなら、保存食等を多少は持っては居るとは思いますが……それも尽き始めている事でしょう」
と、冷静に状況を観察。
その言葉に静かに一嘉は頷き。
「そうだな……階層が違うからといって、全く同じ構造になっているとは限らない。理屈は不明だが……内部構造が全く同じという事では無い様だしな。改めて気を引き締め直し、救助に挑むとしよう」
「そうですね。敵以上に、今回の様なケースですと、罠がとても危険でしょう……私の方はそちらの警戒に注力するとしましょうか」
「ん、そうだな。宜しく頼むね。それじゃあ気をつけて進むとしよう」
更に黒子とレイテが頷き合い、そしてイレギュラーズ達は、不気味に口を拡げ続ける塔へと脚を踏み入れるのであった。
●呼応
「……結構広そうですね」
「ああ。ま、予想したとおりではあるがな……」
瑠璃の言葉に息を吐く義弘、そして。
「……それでは、話し合った通り、二手に別れて捜索を開始する……という事で宜しいでしょうか……?」
「そうだな。かなり時間も経っているし、十中八九声を出す元気も失われつつある筈。ならば、声を出さずに通じれば良い筈、さ」
「……そうですね、解りました」
モカにこくりと頷くヴァイオレット……そして義弘とレイテの二人も合流し、分かれ道を左へ。
そして瑠璃、オリーブ、黒子、一嘉の四人で右へと曲がり、二手に別れて捜索を開始。
とは言え、何処に居るかも判らずに闇雲に探っては、ただただ時間を浪費するだけになってしまう。
その為の秘策として、モカは救いを求める声を聞き漏らさぬ様にアンテナを高く張り巡らせ、一方一嘉は、壁、床に目を凝らして他と温度が違う所がないか、を調べながら、進んで行く。
無論、ただアンテナを張り巡らせるだけでは、イレギュラーズ達が来たことを彼等が知る術は無い訳で、時折モカは。
『……この声が聞こえる闘士達は居るか? 居るなら、救いを強く念じてくれ……』
と、声ではない意思疎通で以て、自分達の声を届けると共に、救いを念じて貰う様にする。
……暫くの間は無反応であったものの……小一時間程調べ続けていると。
「……ん?」
ほんの僅か、モカの知覚に届く、救いの願い。
立ち止まり、更に感覚を鋭敏に張り巡らせて、聞こえてきた方向を指さすと、そちらの方角を指さすと更に義弘、レイテが音の反響や感覚を研ぎ澄まさせて、その方向に妖しい反応がないかを確認。
『たすけてくれ……こっちだ。こっちだ……!』
強く強く、救いを求める願い。
ただ、か細い声の様にも聞こえ、かなり弱っているのは間違い無いだろう。
「……急ぎましょう」
そうヴァイオレットは一言を紡ぎ、そしてその方向を仲間達に伝えながら、更に向かう。
そして何度か角を曲がった先で。
『ガタン!』
明らかに何かに当たった音。
音が鳴る方へ視線を向けると、檻を握りしめた男の姿。
どうやら彼の剣が檻に当たって、さっきの音が鳴ったようである。
そして……その音に気づいたのは、イレギュラーズだけではなく。
『……ウウウ……グルウゥゥ……』
獰猛な獣の鳴き声が、檻を隔てた先の方から響き渡り、その暗闇の中に……ギロリと鈍く輝く光。
「……来ます」
声を出すと同時に、檻の方へと駆け抜けて行くヴァイオレット。
檻で立ち止まる事なく、そのまま檻の先まで到達すると、暗闇の中から掛けてる終焉獣と、不毀の軍勢の集団に真っ正面から対峙。
「ここは、私が対峙します……」
落ちついた口調でヴァイオイレットは闘士達に呼びかけ、更に義弘もその一歩後ろに立ち、追撃の構え。
……その一方でモカとレイテは檻の所まで到達すると、すぐに闘士達の状況を確認。
「……傷はあるけど、そんなに酷い傷ではないみたいだね。とは言えやつれてるから……体力的にはギリギリといった所かな」
「解った。みんな、よく頑張ったな。大丈夫だ、ここからはあたし達イレギュラーズに任せてくれ」
と、励ましの声を掛ける。
ただ、さほど元気無く、こくりと頷く彼等……少なくとも、食べ物や飲み物を与えたとしても、すぐに回復……という訳には行かないだろう。
更にモカは、別れたもう一班に向けて声を送り、合流を指示。
勿論、すぐに合流出来る訳も無く、少し時間は稼がねばならないだろう……それに、まだ未解除の罠すらある可能性がある訳で、それに掛かる可能性もある。
「……取りあえず、彼等に攻撃を届かせないことを最優先に進めるとしましょう、では……」
とヴァイオレットは、ぐるりと敵陣を見渡して……大きな声を上げて、自分へのターゲットを集める。
そして向かい来る敵に、義弘がタックルをかませ、先ず立ち向かってくる前線一陣を纏めて薙ぎ払う。
更に二人が横に立ち塞がる事で、敵を後方へと通さぬバリケードとして展開。
当然敵陣は、闘士達が弱っている……というのは、香りか、動物の勘かは分からないのだが、本能的に感じ取れている様で、どうにかしてイレギュラーズの陣容を超えようと足掻く。
そんな敵の猛攻をひたすら耐えつつ、モカとレイテは仲間達が来るまでの間、防衛に動く。
……そして、数刻後。
「……お待たせしました」
と、別班の仲間達が合流し……闘士達の下へと到達する。
「少しお待たせしましてすいません。何度か罠が発動しましたが、どうにか無事に辿り着けました」
「落とし穴や矢が飛び出してくる……と。古典的な罠ばかりでしたが、急いでいる時にやられると、それはそれで困ったものでしたね……」
瑠璃と黒子の言葉。
二人の言う通り、幾つもの罠を経た様で……少し怪我を負っている状態。
とは言え戦闘に支障がある程でもない。
そして瑠璃と黒子の二人が檻の横に辿り着くと共に、他の仲間達が前後に展開。
どうやら罠の音を聞いた別の終焉獣と不毀の軍勢達が、取り囲むように押し寄せてきている様で。
「前後両面から攻め込まれている様ですね……ならば、こちらは自分にお任せ下さい」
「ん。オレも手伝おう」
オリーブと一嘉が後方に展開し、追いかけてくる敵人へ対峙。
前後両面から攻め入って来る両敵部隊にそれぞれ相まみえる事で、闘士を守る為に動く。
当然のことながら、そこまで広い立地では無い故に、動き辛いところもあるのだが。
「なに。回避には自信がございます。そう簡単には捕まりませんよ」
と余裕の表情を浮かべながら、敵の攻撃をいなしていくヴァイオレット。
そして躱した所に、入れ替わるように義弘とモカの攻撃が連撃を奏で、敵に楔を穿つ。
更には敵のターゲットがぶれない様に、常に自分へのターゲットが逸れないように行動。
『ウウウウ……!!』
その挑発に、まんまと乗ってしまう不毀の軍勢達は、鈍い動きでイレギュラーズ達へと接近。
「余り、考えられる余力も無い、って事かな? まぁ、仕方ないよね」
とくすりと笑いながらレイテは近づいて来た敵を惹きつけながら、仲間達を補助する聖域を展開。
その聖域の中で、義弘は仲間を巻き込まないようにしながらの乱闘攻撃。
……そんなイレギュラーズ達の動きに、流石に不毀の軍勢達は翻弄されきり、一匹ずつ、確実に倒れて行く。
ただ、一方の終焉獣はと言うと……素早い動きで動き回り、更に牙を剥いてヒットアンドアウェイの動きを取ることで、自分に有利になる様な動きを取る。
「中々に厄介な動きをするものですね。ですが……そんなのに騙される様な事は万が一にも有りません」
と、冷静に敵の動きを見定めたオリーブは、一撃を確実に叩き込み、一撃必殺で敵を仕留める作戦へシフト。
その動きに合わせて、逆に立つモカも敵の喉笛を鋭く描ききる一閃で、敵を確実に仕留めていく。
範囲攻撃と単体攻撃を上手く重ね合わせながら、襲い来る獣と不死を的確に討ち倒していくイレギュラーズ。
そんな彼等彼女らの戦いを見たラド・バウ闘士達は。
『……すげぇ……これが……』
と、その心に感銘を受け始める。
そして、それに瑠璃と黒子が。
「取りあえず、今は大人しくしていて下さい。傷も癒えてないのですから」
「ええ。戦う力を振るう時は今ではありません。いつか来たるべき時が来るはずです」
と、闘士達を窘めながらも、励ます。
闘士達はああ、解った……! と拳を握りしめながら、そんなイレギュラーズ達の戦いに集中し続けるのであった。
●暁の陽
「さて……と。取りあえずは敵陣は退けられたみたいだね?」
息を吐き、周りを見渡すレイテ。
発声を止めると、再び静寂が訪れる……ただ、かなり遠くの方からは、未だに獣の様な鳴き声が聞こえてきているような気もするが、はっきりとしない。
「そうですね……広さもありますし、罠の様な障害物も多数あるとなれば、反響度合いも違うようです。取りあえず助けた彼等に、他の仲間が居たか確認しましょう」
「そうだな。今回で全員救助と成れば苦労はないのだが……まあ、『逞しい』鉄帝人の事だから、次も有るかもしれないしな」
オリーブの言葉に肩を竦め、溜息一つ吐く一嘉。
そして。
「取りあえず皆無事の様だな。ちょっと確認したいのだが、仲間達とはぐれたとか、そういった事はあるか?」
『ん? ……ああ、そうだな。このフロアに入った時は、もう1部隊居た筈だ。だが分かれ道で別れたからな……その消息も分からん』
「……分かれ道と言う事は、このフロアに入った所の分かれ道ですか? ……となると、あの先にも要るかも知れない、という訳ですね……」
少し考えるオリーブ。
ただ、オリーブ達が向かった先には解除されていない罠があり、更には……救いを求めるような感覚、反応も無かった。
しかし最初の辺りでは罠の発動為た形跡もあり、先に人が立ち入った気配が無い訳でも無い。
「……となると、落とし穴等で奈落の底に落とされたか……命あっての物種と、早々に帰ってきたか、のどちらかか。流石に誰が何処から帰ってきた、までは管理してないからな」
一嘉の言う通り、死した可能性もあるが、発動為た気配が無いのならば、引き返した可能性も十分にある。
勿論、鉄帝人としての誇りも有るだろうから、逃げ帰ってきただなんて言いふらすようなことはないだろう……あえて探索を終えて戻って来た、という呈を為して凱旋しているかもしれない。
勿論……そんな彼等を否定するような理由も無い訳で。
「まぁ、彼等を無事に送り届けなければ成りません。まだ傷も癒えていない状況ですから、下手につれて更に探索……というのも難しいでしょう」
と瑠璃の言葉に頷きながらヴァイオレットも。
「そうですね……ならば、戻るとしましょう。先鋒は私が……レイテ様、後方を御願い出来ますでしょうか?」
「ん。了解だよ」
頷くレイテ。
そしてイレギュラーズ達は、檻を破壊し、捕らわれていた闘士達を介抱。
彼等を守る様な隊列を取り……来た道を戻る。
まだ未発動の罠がある可能性も考え、ヴァイオレットとモカが左右に展開し、常に罠がないかを注意深く観察しながら……侵攻。
幸い……未発動の罠に掛かることも無く、塔の外まで脱出したイレギュラーズ達と、ラド・バウ闘士達。
「此処まで来れば大丈夫か……本当、皆大変だったな。街に戻ったら、ゆっくり休んでくれ」
と、モカが労いの言葉を掛けると、闘士達はニコッ、と笑い頷くのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
ご参加頂き有り難うございました。
無事ラド・バウ闘士達の救出。
どうやら別部隊は……早々に逃げ帰ってた様ですね。(まぁ逃げ脚速いのも聡明な手段ではありますが)
ともあれ無事に塔から救出出来た事ですし、鉄帝国も……安寧に近づきつつある事でしょう。
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
鉄帝国傍らの塔……塔の中なのに、今度は『宮殿』の様な光景という、位置感覚がバグりそうな具合ですね。
●成功条件
『全剣王』によって作り出された『塔』への侵入。
尚且つ中で囚われてしまっている、ラド・バウ闘士達を救出する事です。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
今回の階層は、一階層なのにまるで宮殿の様な幾つかのフロアに跨がる構造をしています。
ラド・バウ闘士たちは、どうやら罠に掛かり、宮殿のどこかで『牢屋のような囲い』に覆われて動けなくなっています。
既に囚われて数日が経過しており、肉体的にも精神的にも疲弊しており、声を出すのも諦めている状態です。
とは言え助かりたい……という意思はある様なので、皆様が呼びかけて声が届けば、反応は返してくれるかもしれません。
勿論、声を出せば彼等の場所も、皆様の場所も解ってしまうので、終焉獣らに襲われてしまう原因にもなりかねません……余り騒ぎすぎて、彼等に集中砲火をされない様にご注意下さい。
●討伐目標
・終焉獣の群れ
熊状の敵と、犬型の敵と大別して二種類が居ます。
熊状の敵は動きは遅い(不毀の軍勢に比べれば早い)ものの、一発一発の攻撃力がかなり高く、その爪で切り裂く事で『出血』効果を付与します。
尚、この攻撃を、ラド・バウ闘士達が囚われている折に充てる事が出来れば、破壊させる事が出来る様です。
無論その場合、中に居るラド・バウ闘士達を避難させないと一緒に殺されるなんて羽目にもなりかねませんが……。
一方犬型の獣たちはとても素早く走り回ります。
攻撃力はそこまで高くは無いものの、ヒットアンドアウェイで攻撃しては回避、攻撃しては回避……と違った意味でしぶとい敵になります。
勿論その素早さを生かして、ラド・バウ闘士が逃げようとすれば追いかけて殺そうとしますので、終焉獣のどちらも確実なる対処が必要でしょう。
・兵士の如く蠢く『不毀の軍勢』達
ウウウウと呻き声を上げる『ゾンビ』の様な者達です。
彼等は特に声に敏感で、叫び声、苦しむ声……人の『負の感情』を持った声に敏感に反応し、近づいて来ます。
ただ歩みは遅いので、声に気づいても近づいてくるまで多少時間が掛かる様です。
尚防御力は低いものの、体力がとても多くしぶとい、更に攻撃の中に常に『猛毒』が付与される効果があります。
つまり、舐めてかかるとヤバイ敵……と言う感じです。
・罠各種
敵、という訳ではありませんが、恐らくラド・バウ闘士達が掛かっていない罠が幾つもまだ残っている様です。
集団行動をすると、全員捕まってしまうなんて羽目にもなりかねませんので……全員常に集団行動をしない様にご注意下さい。
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
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