シナリオ詳細
<尺には尺を>幸福の影示し
オープニング
●<尺には尺を>幸福の影示し
天義の巨大都市、テセラ・二バス、いや……帳の落ちたリンバスシティ。
そこより繋がりし、天義を狙いし者達の本拠地とされる『神の国』と、その入口に拡がりしテュリム大神殿の攻略を進める中で……イレギュラーズ達の行き着く先は、まるで『表の世界にありふれている』、何の変哲も無い村の光景。
晴れ渡った空は気分を軽やかにさせて、帳の落ちたリンバスシティとは、真逆の光景。
そしてそんな村の広場では。
『さぁ、今日もみんなで一緒にあそびましょー!』
フードを被った、シスターと思しき女性の前に、村の様々な所から出て来て集まるのは……大体10歳位の少年少女達。
しかし、少年少女達の言葉は、何を喋っているのかを聞き分けることは出来ない意味を持たない集合体。
……イレギュラーズ達なら聞いた事があるであろう、『異言』。
彼らは人の姿こそしているが、『異言』を喋る者に違いは無い。
そして、そんなシスターと『異言』少年少女達が、村の中心部で追いかけっこや鬼ごっこで遊んでいる風景を、温和に見守るの大人達。
『神の国』の名を体現するかの如く、正しく幸せな風景。
『……うん。幸せ……だよね……』
その光景を、空高くから見下ろしているのは……遂行者『夢哭のアインハイン』。
彼が……過ごしたかった幸せを具現化した風景は、仮初めの『神の国』で具現化しつつあった。
●
「……という訳……やっぱりこれは……遂行者の……夢が……具現化したもの……なのかな……?」
『玉響』レイン・レイン(p3p010586)の報告。
『神の国』を進んだ先に突如拡がっていた『平和な村』。
しかしそんな村の中には異言を話す者と、話さない者が共存しており、いびつな平和が拡がっていて。
「そうですね……恐らく、ですが……みんなが平和に生きる光景が、『夢哭のアインハイン』さんの理想たる光景……なのでしょう。その背後にどういった事情があるのかは……まだ分かりませんが……」
瞑目する『深森の声』ルリア=ルミナス(p3n000174)。
今迄天義や他の国で、イレギュラーズ達を挑発するような言動と立ち振る舞いを繰り返してきた遂行者。
そんな立ち振る舞いを形成したのは、幼少の頃の経験から……というのもあるだろう。
更にレインは。
「村の先に進もうとしたんだけど……何度も何度も、この村に戻ってきてしまうんだよね……もしかしたら、この村が……関所のような役割を……担っているのかもしれない……」
「ええ……彼の『理想』を受け止める『器』であり、『呪縛』なのかもしれません。先に進む為には……彼の幸せを打ち砕かねばならないのでしょう……」
そう言うとルリアは、皆へと向き直り。
「……幸福な彼らを手に掛ける必要があるのか、と……思う所はあるかもしれません。ですが、ここで立ち止まり続ける訳にも参りません。どうか……力を貸して下さい。宜しくお願い致します……」
と、目を瞑り頭を下げるのであった。
- <尺には尺を>幸福の影示し完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年11月25日 23時45分
- 参加人数7/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 7 人
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参加者一覧(7人)
リプレイ
●夢現
天義に誇る巨大都市、テセラ・二バス。
かの地より繋がる『神の国』は、遂行者達の作り出した様々な世界と光景が拡がり、度々イレギュラーズ達は苦しめられてきた。
だがしかし……今、イレギュラーズ達の前に拡がっていたのは、そんな苦しみとは無縁な、平和な光景。
『はーい。それじゃー今日も、みんなで一杯遊びましょうねー!』
決して大きくは無い、こじんまりとした教会から出て来たのは、シスター服に身を包んだ女性。
そしてそんな女性の周りには、10歳程度の少年少女達が集まっていて、手を上げたり、うんうん、と頷いたり。
……ただ、そんな少年少女達の言葉は、イレギュラーズ達が介する事が出来ない……意味不明な抑揚の羅列。
ただシスターは、その言葉を理解し、少年達と会話しながら、楽しく遊ぶ。
「……何て言うか……悲しい光景ですよね」
傍から見れば、幸せそうな光景……だが、『新たな可能性』レイテ・コロン(p3p011010)は瞑目し、ぽつり言葉を零す。
その言葉に、『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)も頷き。
「そうだな……これが、アインハインが望む理想郷……か。幸せそうに作られてても、偽物でしかないんだよな」
「ええ。平和で穏やかで、理想的な光景の筈なのに……冠位傲慢って言う麻薬に溺れて見ている幻覚みたいな物でしょうし、ね」
二人の会話の通り、この世界は遂行者である『夢哭のアインハイン』が作り出した、幸せな神の国。
この光景が、アインハインの理想郷かどうかは実の所は分からないものの……少なくとも彼に深く関連し、思い入れのある光景であるのは間違い無いだろう。
そして、そんな二人の言葉に『想い、花ひらく』プラハ・ユズハ・ハッセルバッハ(p3p010206)も。
「そうですね……空から降り注ぐ陽射しもウララかで暖かくて……まるで、わたしの生まれた街の様です」
懐かしさに眼を閉じ、思い出すプラハ。
それに感化されるかの如く『死澱』瀬能・詩織(p3p010861)も。
「子供達に囲まれて……その周りの村の人々も、幸せそう……ですね。これが『本物』であるのでしたら……御義父様と御義母様と、また暮らせるのでしたら。私も……理想郷を望むかもしれません」
各人の心の中に在る理想郷は、当然のことながら異なる世界……そう言う意味で言うならば、遂行者達の千差万別な神の国、というのは特段不思議な話ではないだろう。
ただ、そんな世界を作り出して、その世界に人々を閉じ込めてしまうというのはやり過ぎだ、とも言える。
「まるで……魂の……檻みたい……傷付かないけど……死ぬ事も許されない……自分が存在すること自体が無くなることは……それは……遂行者以外には……この場が幸せだとしても、自分の意味が無いんじゃないかな……それは……本当に、その人の幸せ……なのかな……」
迷いながら、言葉を紡ぐ『玉響』レイン・レイン(p3p010586)。
幸せの形は人それぞれなのは理解しているし、口を挟むべきでもない。
それにここ、神の国の人々が、現実世界に鏡像のように実在する人なのか、それとも単に幻想的な存在なのか、も分からない。
ただ、一つ確認されているのは……彼らを倒しても、時間の経過と共に再度姿を表すという事。
再度姿を表す際に、鏡像がもし居たとしても、相手に何らかの影響があるかは現実世界が分からない故に確かめる手段も無い訳で。
「当端末ガ観測デキル限リニ置イテ、コノ光景ハ幻覚ノ類デハナイト判断シマス。一方デ、異言ヲ話シナガラ狂気状態デハナイ住人、コレハ初メテ観測スル現象デスネ。ゼノグロシアンニハ、異言ニ汚染シテ変ジタ者ダケデハナク、生マレツイテノ純粋種?ガ居ルト言ウ事ナノデショウカ? 或イハ、異言ニ馴染ミ過ギタトカ?」
と『観測中』多次元世界 観測端末(p3p010858)が仲間に問う。
それにヨゾラと、レイテ、プラハが。
「生まれつきのゼノグロシアンとか、まっぴらごめんだけどね。少なくとも僕は、彼らゼノグロシアンが、この様な光景の中で生きてるから幸せだ、なんて思って無いんだ」
「そうだね。彼らを倒す事でしか救いにならない……だとしても、これを必要悪って言葉で片付けて良い訳が無い。ならやっぱり……悲しい光景だよね。そんな悲しい光景を、延々と続けさせる訳には行かないよ」
「はい。ここを私達は抜けないといけませんから……ここで、立ち止まっている訳には生きません」
そんな三人の会話に、ニヤリと笑みを浮かべながら『極夜』ペッカート・D・パッツィーア(p3p005201)が。
「そうだなぁ……幸せを壊すんだって? 面白そうじゃないか、俺も混ぜて貰うぜー」
飄々としたその言葉は、心底から楽しんで居るから……だろうか。
えっ、と……と言葉を詰まらせるプラハ……ペッカートは肩を竦めて。
「あー、楽しいのは俺だけだったか。まぁ、任務達成の為に頑張ろうな」
その本心を見せない彼に、ヨゾラも。
「そうだね! 冠位傲慢をぶん殴る為にも、しっかりと対処しないとね……! さぁ、みんな。原罪の呼び声に負けずに行くとしよう!!」
と仲間達を鼓舞し、イレギュラーズ達は『平和』を装おう『ゼノグロシアン』の救う村へと急ぐのであった。
●偽夢
『それじゃー皆さん。次は鬼ごっこで遊びましょうか。私が鬼で、みなさんは逃げて下さいねー? 10数えたらはじめますよー』
村の広場にて、シスターは周りの子供達に呼びかけながら手を叩く。
異言を話す子供達は、良く分からない言葉を発しながらも、シスターの言葉は解している様で、その指示に従い集まり、逃げる。
そして……その周りでニコニコと見つめている大人達も、大多数は……異言を口にしている。
傍から見れば、それで何故意思を通じ合えているのかが分からないのだが……少なくともこの空間に於いては、それが罷り通っているのは間違い無い。
「おうおう……本当意味不明な奴等だなぁ?」
そんなシスターと子供達を、見下ろす位置で気配を消して観測しているペッカート……まだ、彼らには気づかれていない様で、その日常は日常の儘に続いている。
「取りあえずコイツを……っと。もしかしたら、『アイツ』も何処かで見ているかもしれねぇしよ」
と言いつつペッカートは白い鳩を村に放つ。
バサバサと翼をはためかせて、シスター達の居る場所の頭上を旋回させ、状況確認。
更にそれを、ヨゾラが眼を凝らせて観察すると共に、周囲の別の気配が無いか、を鋭敏な感覚を張り巡らせて警戒。
そんなヨゾラとペッカートの索敵は、暫しの間進めるものの、何事も無く進む。
とは言っても、空から観察しているだけではやれる事も限界がある訳で……異言を話す者と、話さない者がなんとなく区別出来た程度。
「んー……あんまり意味ないかもしれねぇか。んじゃ……兎に角割り込んで行くのが常套手段か。ダヨナ?」
「そうですね。時間を掛けていても、何も始まらないのであれば、こちらから行動を取るしかないでしょう」
「りょーかい」
観測端末の言葉に頷き、そしてペッカートが先陣を切って、平和な光景を繰り広げる村の中心部へと着地。
『……な、何ですか!?』
と、シスターが驚きの表情を浮かべつつも、子供達を後方に隠す様に寄せる。
そしてペッカートに続き、詩織、レイン、レイテ……と、次々と村の広場に降り立っていくイレギュラーズ。
イレギュラーズの数に対し、当然ながら村人と子供達の数の方が遥かに多い……そして異言を話す者達は、理解出来ない言葉で叫び、イレギュラーズ達を威嚇している。
「……本当に、何を喋られているのでしょうね……? まぁ……取りあえず、確かめたい事もありますし、先んじて始めさせていただきますね……?」
と詩織は静かに告げると共に……一番前に出ていた村人にすっ、と接近。
『!?!』
怒り、憤り、恐怖……幾つもの感情がまぜこぜになった、言葉ではない言葉を叫ぶ彼へ、躊躇無く。
「……残穢 『死切髪』」
容赦なく、その黒髪を斬糸として、その身を穿つ。
息絶え、地面に臥す村人……流石に恐怖を覚えた周りの人々は、詩織から距離を取るべく離れる……かと思いきや。
『……幸せを邪魔するのならば、仕方ありませんね』
撤退する事無く、寧ろイレギュラーズを敵対相手と認識し、敢えて攻撃してくる。
「何……怯まない……?」
と驚くレインに対し、観測端末は。
「そうですね、面白い動きです。怯まず攻めるとは……それも、何らかの理由があるのでしょう?」
その動きに興味津々。
とは言え対抗しなければ、その数の差に押し負けてしまうのは間違い無い。
すぐにレイテとペッカートの二人が前線を張って対峙すると共に、彼らを殺さぬ程度に攻撃を行う。
一方……詩織はというと、周りの『霊魂の気配』に探りを入れる。
だが、霊魂の気配は見受けらない……それはつまり。
「……そうですか。どうやら彼らは、遂行者の作り出した『舞台装置』の様なもの、なのでしょうね」
断定する事は出来ないけれど、彼らが具体的な『何か』なのならば、霊魂は残り得る筈。
だが、霊魂を感じ取る事が出来ないという事は、少なくとも彼らに具体的な『何か』がある訳では無いだろう。
「んー……霊魂だか何だか良く分からねぇ、一言で言うと何だ?」
「つまりは、まがい物……という事の様です」
「了解!」
観測端末が簡潔に纏めた言葉に頷くペッカート……とは言えども、彼らを倒したとしても、少し時間が経てば再度出現してしまう訳で。
「……出来る限り、無力化させる様にしなければいけませんね……」
「ええ。皆さんが総じて削って頂ければ、こちらで個々に無力化を狙いましょう」
「……分かりました」
観測端末に、プラハはこくりと頷く。
そして彼女は仲間を力づけると共に、近づいて来た者を蝕みの術で迎撃し、能力を削る。
同時にペッカートも、不可避の刃で村人達の手、足を傷付け行動不能へ誘う。
更にレイテ、ヨゾラも……村人達を『殺さぬ』様に万全の注意を払いながら攻撃し、体力を削り行く。
勿論数の多い敵の攻撃はかなり痛い物なのだが、観測端末とレインの二人が仲間の状況を注視し、倒れる前に傷を癒し、防衛網突破を防ぐ。
攻防二枚仕立ての作戦で、村人達を確実に無力化していくイレギュラーズ。
……それを、空から見下ろす影。
『……ふーん。やっぱりやってきてたんだ』
数分後……その影から発せられる言葉。
見上げると、まるで少年の様な影形が空に浮かんでいる。
「……現れたな、夢哭のアインハイン!」
とヨゾラが叫ぶと、その表情が僅かに見て取れる位までアインハインは少し降下。
『ふふ……久しぶりだね? いやぁ、色々とやってくれちゃって……こっちも大変なんだよねぇ』
肩を竦めるアインハイン……遂行者。
どうやら、会話をしようとする意思はあるらしく……そんな彼に向けてプラハが、真っ直ぐに彼を見上げて。
「アインハイン様。ここは良い所ですね、小さな教会があって、空が綺麗。もしかしたら……この場所は、あなたが生まれ育った場所を模しているのですか?」
と問い掛ける。
『……ん。まぁ、ね。そうとも言えるし、違うとも言えるかなぁ? だってボクの心の中なんて、キミ達には分からないだろうしねぇ』
何処か自嘲気味に笑うが、更にプラハは。
「そうですか……アインハイン様は、ここに居て、幸せですか?」
と問う。
『幸せ……? そうだねぇ……幸せだよ。だってほら、そこの『オモチャ』達は『悲しみ』や『苦しみ』から解き放たれているんだ。それが幸せ以外の何だって言うんだい?』
彼の答えにレインは。
「……そもそも他人には分からないことの……その人の幸せの定義は……無視されてるのかな……? キミに悲しい過去があるかもしれないのは……ある程度、理解しようとはする……けど……『自分の慰めの為だけ』の世界は……ただのおままごとだよ……」
『……』
その応えに、一瞬表情を曇らせる彼。更にペッカートが捲し立てる様に。
「まぁキミとは敵同士だし、仲良く会話する気も無い。が、言いたい事は言っておく。痛みも無くただ穏やかで平穏な日々は幸せだ。だけど、そんな世界はつまらない。悪いがつまらない理想郷は認められない。俺は無秩序で騒々しくて、地獄のような楽園が好きなんだ。だからキミの幸せを壊すから見せてくれよ。その胸に秘めた慟哭をさぁ?」
小馬鹿にしたように笑うペッカートに、遂行者は。
『……煩い!! お前にボクの『幸せ』の無いが分かるって言うんだ!!』
叫び、慟哭と共に彼を包み込み、纏わり付く様な熱の奔流。
更にその熱の奔流は、ペッカートの周りの者達も巻き込み、燃え拡がり、村人達の大多数を死へと至らしめる。
ただ、炎に包まれし彼らは嬉しそうな表情を浮かべて消えていく……まるで、死を歓迎するかの様に。
『はぁ……はぁ……あー、ムカツク!! 気分悪くなった! キミ達の顔も見たくないよ!!』
まるで子供のような言葉を吐き捨て、瞬く間に姿を消す彼……そして。
「……なんかムカついてつい……あとは任せた……」
その場に倒れ込むペッカート。
すぐさまレインと観測端末が回復するも、被害は甚大。
ただ、巻き添えになった村人達も多く、残されたのはほんの少数。
「取りあえず……リポップする前に、全員を無力化した方が良いか? 再度復活されると不味いよな」
「ええ……確かに。では、急ぎ仕留めて参りましょう」
レイテに頷く詩織……既に死した彼らがリポップする前に、村にいるゼノグロシアン達を全て倒す様に急ぎ全力、総攻撃。。
元々村人達は個々は弱者であり……イレギュラーズ達の猛攻に耐えきれる訳も無い。
そんな怒濤の勢いで、次々とに村人達を無力化し……程なく、全ての村人達は臥していった。
●境眼
「……ふぅ……」
息を吐き、一呼吸付いてから周りを見渡すレイン。
……小さな境界を備えた、極々普通の村の風景。
だが……突然それが、急に歪みが発生。
「……ぅ……?」
レインは疲れのせいか、と思ったのだが……周りの仲間達も、どうやら同じ現象を目の当たりにしているようで、きょろきょろと見渡している。
「……何だ。まるで夢を見ているかの様な……」
足元ふらつき、一端その場に跪き眼を閉じるイレギュラーズ。
そして……再び目を開くと、今迄あった筈の村の風景は、だだっぴろい荒廃とした荒野の風景に豹変。
「もしかして……これは、遂行者の力が解かれた、という事……なのかな?」
あの村が、遂行者の作り出していた『理想郷』だとして。
幸か不幸か、ペッカートの言葉に怒り、自分の手でその『理想郷』を破壊したとしたら……ヨゾラの言う通り、この風景こそが元々の『神の国』。
そして遂行者の魔力が失われたのであれば……恐らく先へ進む道が開けたという事にもなるだろう。
「……取りあえず、先に進んでみる? ……何があるかは分からないけど、ここで立ち止まっている訳にも行かないしね」
「そうですね……」
ヨゾラに頷くプラハ。
遂行者の言葉……そしてその影を追いかける為にイレギュラーズ達は、隠された道の先へと進むのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
ご参加いただきまして、ありがとうございました!
遂行者の幸せを具現化した『神の国』……何故彼が、この様な場所を作ったのかの一端と、その考えは朧気ですが見えたかと思います。
彼の次の行動は、果たしてどうなるのでしょうね……。
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
天義の帳の先に、『夢哭のアインハイン』の理想郷が作られている様で、それが関所のような役割を果たしているようです。
●成功条件
遂行者の『理想郷』の『住人』達を無力化する事です。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
『テュリム大神殿』の先に拡がる階層で、蒼天の空、燦々とした陽気、温暖な気候……教会が中心部に添えられた『小さな村』の様な光景の場所が舞台です。
遂行者『夢哭のアインハイン』の『理想郷』であり、彼の過去の経験に基づいているようです。
皆様が行動を始めれば、きっと……姿を現わす事でしょう。
恐らく彼としてもこの理想郷を破壊される事は『いやなこと』でしょうから。
●討伐目標
・『幸福な』異言を話す者 or 人語を話す者
『理想郷』にて、幸福に生きている人々です。
少なくとも、教会のシスターは人語を解し、話す事が可能な様です。
一方で子供達は、異言を話す者ばかりの様です。
大人達も大体『異言』を話す様ですが、数人程度同じく『人語を話し、解する』事が可能な人も居る様です。
そんな彼らは理由不明ですが、『痛みを感じる事が無い』『死んでも時間経過と共に復活する』という特性を持ちます。
戦闘能力としては、子供達は4,5人集団で襲い掛かって一人なんとか対峙出来る位。
対し大人達は3人程度で同じ位の戦闘能力です。
尚、彼らは『皆様を殺す事に、全く抵抗がない』様です。
特殊能力を持って居る訳でもありませんが……殺してもリポップするので、倒すのではなく、『無力化』させる為にどうすればいいか、を考えていただければと思います。
・遂行者『夢哭のアインハイン』
遂行者故に、戦闘能力は極めて高いです。
ただ、今迄のシナリオで分かって居るかもしれませんが、逃げ足はとても速いです。
又素早い動きで皆様を翻弄してきます。
倒す事は目的ではありませんが、彼が邪魔してくる可能性が高い事を理解した上での作戦を考えてください。
尚、彼と会話を試みるならば、プレイングに記載御願いします。
(正直に答えるかどうかは、彼の心次第ですが……彼の真相を知るいい機会だとは思います)
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
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