シナリオ詳細
<クロトの災禍>木霊は永久に
オープニング
●<クロトの災禍>木霊は永久に
「明日、世界が滅亡しますです。
あ、嘘です。明日じゃないかも知れませんが、近い将来、世界は滅亡するでごぜーます」
混沌世界に生きるイレギュラーズ達、その皆が耳にした言葉。
「世界が滅亡する」……その神託の言葉、ヒトによっては笑い飛ばした事だろう。
こんな平和な世界に、その様な事……ありえない、と。
しかし神託の言葉を受けて……という訳ではないと思いたい所だが。
『……ウグルゥゥゥ……』
という獣の咆哮と共に。
『……ゥゥゥ……』
と、実体の無い呻き声が、その空間に響きわたる。
そしてその声を聞いた、迷宮森林奥地、『迷宮森林西部メーデイア』の人々は。
「……何だ? 何か……聞いた事の無い声がするぞ?」
その声の主を見つける事は出来ず、おろおろと周りを見渡す事しか出来ない。
だが……そんな狼狽える人々を隠れて足を地面に擦りつける『獣共』は、頃合いを見定めている様だった。
●
「そうですか……また、メーデイアで、姿を表したのですか……」
瞑目する『深森の声』ルリア=ルミナス(p3n000174)。
深い森の拡がる迷宮森林地帯。
他の地は離れた『メーデイア地区』で最近頻発している事件、それは……今迄居なかったはずの『獣』の群れが、突如姿を表した、というもの。
ただ、それだけではなくルリアが聞いたのは……心が不思議とざわめく声がした、というもの。
それを聞いたルリアは……少し空を見上げて思慮を巡らす。
「詳細は分かりませんが、心がざわめくという事は……私達に何かを伝えようとしているのでしょうか……?」
ハーモニアである仲間達がそのような感情を抱く時は、大体……この森に対する危機が迫っている時。
勿論、確信がある訳では無いが……長い年月を生きるからこそ、朧気にながらにも思う。
そしてイレギュラーズとなったからには……その様な国の一大事の事態を解決しなくてはなるまい。
「……恐らくこの、『心ざわめく声がした』と言うのも、何らかの『敵』であるのは間違いありません。正体不明な状況で皆様にご協力を願うのは、誠に申し訳無いとは思っています」
深く頭を下げるルリアは、更に皆を真っ直ぐに見上げて。
「私は弱く、皆様の足手まといになるかもしれません。ですが……私でもお力になれるのなら、一緒に行かせて頂いても宜しいでしょうか……この『心ざわめく声』の、正体を、確かめてみたいのです……」
中々振り絞る事が出来なかった、一歩の勇気。
でも、深緑の国が緊急事態となっている今立ち上がらなくてどうすればいいのか……と。
皆の差し伸べた手を取り、ルリアは不遜なる事態が繰り広げられている歩奥地へと、皆と共に赴くのであった。
- <クロトの災禍>木霊は永久に完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年10月17日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●ざわめく声に
世界滅亡の報らせを耳にしたイレギュラーズ達。
その世界滅亡をまるで具現化するが如く、ここ、深緑の迷宮森林西部に位置する『メーテイア』地域に現れし終焉獣達。
更にそんな終焉獣の影だけでなく、熊のような巨躯の獣……誰が呼んだか大樹の憤怒と呼ばれし獣達も姿を表し、猛威を振るっている訳で。
「本当に……深緑はどうなってしまったのでしょうか……」
不安気に目を瞑る『深森の声』ルリア=ルミナス(p3n000174)。
勿論深緑だけに非ず、ラサ、覇竜領域においても同様の事件が起きている訳で……自分の故郷である深緑の緊急事態に立ち止まってはいられなくなっていて。
「本当ね。また突然敵さんが現れたのね……」
「そうやね。あの時聞いた世界滅亡が、この様な形で真実にしたくはないよな」
『リチェと一緒』キルシェ=キルシュ(p3p009805)と『晶竜封殺』火野・彩陽(p3p010663)の言葉にこくりとルリアは頷いて。
「ええ……大樹の憤怒……過去にあった大樹の嘆きと似ている、とも聞きますし……森に、何かが起きているのかもしれません……」
「そうなんだ。うーん? 結局、大樹の何とかシリーズって何なのかな? 取りあえず『大樹』って名前がついているから、ファルカウが関係しているっぽいかも? かな?」
首を傾げる仕草を取る『双影の魔法(砲)戦士』マリオン・エイム(p3p010866)に『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)も。
「確かに、大樹の憤怒……結局大樹の嘆きとどう違うんだ? 魔種に汚染された訳じゃないようだし、色々と調べても分かんないんだよな……非戦特化型としては、ちょっと恥ずかしいモノだが……ルリアは何か知ってるのか?」
と問い掛けるが、ルリアは。
「……そうですね。私も真実は分かりません。ですが……森が苦しむ様な事件が起きる時に、大樹の方々が現れて居るような……そんな気がします。マリオン様の読みも、当たっているかもしれませんね……」
「そうなんだ。うん、当たってれば良いね! でも今の所ははてな、だね!」
快活に笑うマリオン、それに『ファイアフォックス』胡桃・ツァンフオ(p3p008299)が。
「コャー。大樹の嘆きとは違う存在であるっぽいのね? となると深緑の平穏もまだ、がんばらないと揺るぐものみたいねぇ。終焉獣も出ているみたいなので、その関係なのかしらねぇ」
空を見上げる彼女にサイズは。
「そうだな……また終焉獣、か……魔種も終焉獣だけを放り投げて放置とは舐め腐ってるな。全部刈り取ってやる!!」
鎌を強く握りしめて声を荒げると、彩陽、キルシェ、ルリアが。
「そうやね。襲ってくる敵は全部倒す。薄暗い森の中、でも、皆がいれば怖く無い。一緒に頑張ろ」
「ええ! 取り残された人達も心配だし、早く助けに行きましょう! ルリアお姉さんも一緒に頑張りましょうね!!」
「……ええ。ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い致します……」
深々と頭を下げるルリア……そしてイレギュラーズ達は、迷宮森林西部メーデイアの奥地へと進んで行くのであった。
●救いの声は
「この辺り、か……」
『君を全肯定』冬越 弾正(p3p007105)が、耳を澄ませて立ち止まる……そして、『特異運命座標』陰房・一嘉(p3p010848)が、周りを見張る。
「終焉獣に、温度、体温があるのかは不明だが……無いよりはましだろう。奴等に温度が無いのなら、それはそれで。この失敗が次への有用な情報になるからな」
終焉獣を事前に察知する事で、先んじた一手を取る為の行動。
……だが、その隙を与えられる間も無く。
『……ウゥゥゥオオオオオン……』
その場に響きわたる、心に切なさを与える咆哮。
その咆哮に周りをきょろきょろと見渡している人々は……その恐怖に居ても立ってもいられずに、自然と足は離れる。
だが……十に満たない位の少数の人々は。
『……う、え? あ、ああ……』
と、言いようのない恐怖に脅かされ、脚が竦んで動けなくなる。
……そんな人々の声にならない悲鳴に弾正が。
「音は人の心を魅了し、様々な感情を響かせる。ゆえに人を癒す事も、恐怖を掻き立てる事も出来る……だからこそ、音を繰る者には責任が伴う。音の精霊種として、俺が成すべき事は……」
そう周りの状況に思慮を巡らせていると、間髪入れずに、うっすらと漂っていた靄の中から……終焉獣の群れが具現化する。
『ひ、ヒィィ!! 化物だぁああ!!』
と、その姿を視認した森の住民達が驚きの声を上げて、慌ててそこから逃げる様に離れていく。
そんな住民達にキルシェが。
「みんな、もう大丈夫なのよ! これからはルシェたちが一緒だから安心してね!」
と精一杯声を張って周りに呼びかけ、更に弾正がドレイク・チャリオッツを呼び出して。
「ルリア、こいつを頼む」
「……え?」
戸惑うルリアだが、キルシェとマリオンが更に。
「ルリアお姉さん、助けた人たちをお願い! 敵さんを後ろにはいかせないつもりだけど、もしもルシェたちをすり抜けた敵さんがいたら、弓で攻撃してほしいの! ルリアお姉さんなら、きっと大丈夫なの!」
「ええ! とりあえずルリアにここは御任せするしかないと思います! まるなげごめんね!」
「は、はい! 皆様、こちらです! こちらに避難を……!」
自分より幼げなキルシェが頑張っているんだから、自分も頑張らないと……と、不安はあるけど、やらなければ街の人々が傷つく訳で……ルリアも声を張り上げて、周りの人々を招き入れる。
……だが、そうしている間にも終焉獣達は次々と姿を表し、更にその後方からは焔を纏いし熊状の獣……そう、大樹の憤怒が怒りの咆哮を上げて来襲。
『グガアア!!』
『ひぃっ!!』
その咆哮に驚き、転んでしまった人の下へ、巨躯から振り落とす一閃……だが。
「させるかっ……!」
と、間に咄嗟に割り込んだサイズが鎌でその攻撃を受け止める。
かなりの力で押されつつあるが……どうにか気合いで弾き返すと共に。
「こっちだ!」
その者の手を引っ張って、急ぎ大樹の憤怒から距離を取っていく。
……取りあえず、先ずは目に付く所の住民達の避難を誘導する四人……そして避難対応と交代する様に『異世界転移魔王』ルーチェ=B=アッロガーンス(p3p008156)は前に進み出て。
「全く、こんな奥まったところにこのような群れが出現するとはな。周辺の雑魚どもはしばらく余に任せよ」
と言うと共に最前線へと前進し、その魔力を収束させ、口より放つ。
一際強力な咆哮で以て、ルーチェは直線上範囲の敵を纏めて薙ぐ。
しかし、真っ正面から喰らおうとも、それで倒れる程の柔な獣達ではない様で。
『ガルゥ!!』
鋭い牙を鈍く輝かせながら、イレギュラーズ達の所に飛びかかる終焉獣。
それを胡桃が入れ替わりながら、あえて深緑故に炎を出来る限り使わない様、ぱんちで反撃し、更に彩陽も。
「取りあえず、逃げ遅れた人の確保までは時間稼ぎやね。大丈夫、こう見えても頑丈なんよ」
へらりと笑いながら、周囲の霊力を吸収為つつ、敵を足止めする様に鉛の楽団を奏でる攻撃。
一方で、巨躯の大樹の憤怒に直接対峙するのはルーチェと一嘉。
今迄に見慣れない形状である、熊型の大樹の憤怒に一嘉は。
「今回は熊型なのか。この前戦った、大樹の憤怒は、動く樹木だったが……大樹の憤怒には、複数の種類があるのだろうか。それとも何かしらの力が、既存の生物に付与され、変化するものなのだろうか?」
と考える。
だが、その考えに答える事は当然に無く、むしろ隙を見つけて渾身の一撃をその巨躯から繰り出そうとする。
しかしながら、一嘉の頑強な身体は、その攻撃の被害を最小に抑える事となる……そして。
「……確かめる術もない状況では、考えても詮無き事か……ならば、仕方ないだろう」
と吐き捨て、其の身より湧き出る仮初めの焔で敵の注意を引き付けていく。
そうルーチェ、胡桃、彩陽、一嘉が終焉獣と大樹の憤怒を引き付けつつ、サイズ、弾正、キルシェ、マリオンが逃げ遅れた人々を探し、ルリアの馬車へと連れて行く。
流石に敵の数が多い為、4人で対処するには荷が重く、少しずつ戦線を下げざるを得ず、更に体力も削られていく。
……でも、決して避難先であるチャリオットの元にまでは行かせないように、死力を尽くす。
そして……。
「……もう大丈夫そうだ」
一嘉が、敵影以外に温度反応が無いのを報せ、更にキルシェが。
「ねぇみんな! この辺りにもう、逃げ遅れた人は居ないか確認してほしいの!」
と周りの精霊と自然に語りかけ、それ以上逃げ遅れた人が居ない事を確認。
「良し……ルリア、いったんここから離れてくれ!」
「分かりました……! サイズ様、皆様、気をつけてください……!」
ルリアはチャリオットに乗せた人々と共に、いったん戦場を離れていく。
当然のことながら、終焉獣と大樹の憤怒の獣達は、逃がさんとばかりに前線を上げて追いかけようとするのだが。
「させるか……! 追撃で放たれる二連奏の魔砲、消し飛べ!」
とサイズが容赦無く『魔砲』を敵の群れに他Tが着込むと、加えて弾正も。
「そうだ。声が、保護した人々の心をざわつかせるのならば、その心を落ちつかせるのも声だ!」
と声を高らかに張り上げ、鉛弾の四重奏を奏でて攻撃。
そんなイレギュラーズ達の猛襲の前に、やっと一匹、二匹……と終焉獣は倒れ始める。
『グルルゥ……!』
と、勢い付いたイレギュラーズ達に、少し警戒心を露わにする大樹の憤怒。
躊躇するその心に、一抹の期待を込めてキルシェが。
「ねぇ大樹! 私達に言いたい事があるなら言葉で伝えてほしいの! そうじゃなきゃ、ルシェたち、どう助けて良いか分からないのよ!!」
と、彼らに直接訴えかける。
それで、彼らからカタコトでも、精霊を通じてでも言葉が得られれば、その手段で救う事が出来る筈……というキルシェの重い。
……でも。
『グウゥゥゥ……グガアアア……!!』
目を血走らせた大樹の憤怒は、その憤怒の名を体現するかの如く炎と爪を叩きつけてくる。
まるで狂ったかの様なその動きは、内に何かの苦しみを抱いている様にも……その内なる苦しみを、行動で訴えかけるようにしている様にも思えてしまう。
だが、明らかに言葉も、精霊の言葉でも、会話を交わすことは拒否されたのは間違い無い様で。
「対話拒否、というか、彼らも苦しんでいる様なの。本当に彼らがファルカウに関係するものかも分からないけれど、少なくとも倒す他に選択肢はなさそうなの」
そんな胡桃の言葉に、ルシェは少し哀しそうな表情を浮かべつつも。
「……仕方ないの。なら、ルシェが立っている限りは、だれも倒れさせないのよ!」
仲間達を完全にバックアップする覚悟を決めるキルシェに、彩陽、そして胡桃が。
「そうやね……背中は任せるわ。それじゃ……確実に敵の数を減らして行くとしようや」
「ええ。炎たるわたしからしてみても、迷惑な存在かもしれぬの。だからこそ、この森を守る為に全力を尽くすの」
各々、その気持ちを口にすると共に……容赦はなく、全開火力で攻撃の狼煙を上げるイレギュラーズ。
敵の能力を彩陽が封じた所に、ルーチェと弾正、マリオンが纏めて攻撃し体力を減らす。
そして体力が減った個体に向けて、胡桃、一嘉、サイズの三人が個々にターゲットを定め、渾身の一撃を確実に叩き込んで、一匹ずつ確実に仕留める様に行動。
無論、敵側の攻撃で自分達も傷つくが、それはキルシェが常に状況を把握し、回復を行う事で、甚大な被害に至る前に対処していく。
……そんなイレギュラーズ達8人の猛攻は、4人の時では獣共が押していた状況をひっくり返し、逆に征し始める。
そして……。
「さぁ……これで終わりにしよう。お前達の悲哀の声は、確かに聞き届けた……!」
そんな弾正の言葉と共に放たれた裂帛の斬手は、巨躯の身を幾つも斬り裂き……全ての悲哀は、深い森の中に消え失せて行くのであった。
●安らかな声と
「……皆さん、大丈夫ですか……?」
そして、再び静寂が訪れた森の中。
ルリアとチャリオットの所にキルシェがやって来て、そして避難した人々に向けて。
「もう、大丈夫なのよ! みなさん、こわかったりして、不安だったりしたかもしれないの。もしよければ、この聖水をどうぞ、なのよ」
と彼女が作り出した聖水を配る。
ゴクリと一飲みすれば……自然と心が落ち着いてくる。
そしてルリアとキルシェ、更には彩陽が人々を落ちつかせるように会話をしている一方で、サイズと一嘉、マリオンらは……大樹の憤怒らが倒れた痕跡のある場所へと赴き、地面を注意深く観察。
「それにしても……本当にあいつらは、何故ここに出て来たんだろうな……」
「そうだね! 結局、大樹さんシリーズが何なのか分からないと、解決の糸口すら見つからないと思います! ばつ!」
「全くだ。肢体は……残されて居ない様だが、彼らの攻撃によって燃えた枝木とかは残っている様だ。取りあえず……これを調べて見れば何かが分かるかもしれないな」
一嘉の言う通り、死した骸は消え失せているものの、戦いの痕跡は残されて居る。
その痕跡を一つ残らずピックアップし、回収……ほんの僅かな切っ掛けでさえ見逃さない。
「今迄色々調べてきたけど、本当に得られる情報が少ないからな。これでもダメだったら、非戦特化の名が泣くぜ。頑張って、敵のことを調べ上げて今後に備えないとな……」
「そうですね! その飽くなき探究心はすばらしいと思います! まる!!」
ニコッと笑みを浮かべて褒めるマリオンに、サイズはちょっと気恥ずかしそうに目を背ける。
……そして、一通りの調査材料を回収し終わり、皆も合流すると共に。
「さて、と……取りあえず終焉獣や大樹の憤怒は倒したけど、また別の敵が現れるかもしれないかもしれないの。だから、いったんこの場からみんなで避難するの」
と言う胡桃の言葉にマリオンが。
「そうそう。でもこの森って確か、独自のルールを知らないと、森に強制的に迷わされるとか、そんなんだったよーな気がするマリオンさん! だから、みんなに街までつれていってほしいのです!」
と言うと、それに人々はこくりと頷く。
そして……その帰り道で。
「さて、と……ルリア、ちょっとコレを見て貰っていいか?」
と一嘉は、先程回収した戦闘の痕跡の残る枝葉をルリアに見せる。
「これは……?」
「先程の戦いの痕跡だ。もしかしたら、これから分かる事があるかもしれない。今感じられるのがなくてもいい……頼めるか?」
「……はい、分かりました。私に出来る事は……精一杯、頑張ります……」
こくり、と真剣に頷くルリア。
……そしてイレギュラーズ達は、救出した人々と共に深緑の街への帰路へと着くのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
ご参加頂きありがとうございました!
ルリアも皆様のおかげで、自分の役目を果たそうと、
「皆様の役に立つ為に、頑張ります……!」
と気合いが入ったようです。
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
深緑の正体不明な事件は、ルリアもどうにかしなくては……と立ち上がろうとしている様です。
●成功条件
深緑迷宮森林西部の『メーデイア地区』で暴れ回る脅威を駆逐する事です。。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
迷宮森林西部地帯でも、今回の舞台は更に奥まった所が舞台となります。
結構薄暗く、不安な心を刺激するような場所です。
そして、そんな所に心をざわめく声を響かせる『大樹の憤怒』と、『終焉獣』の群れが息を潜めており、いつ牙を剥く時か……を待ち構えている様です。
幸いこの辺りの人達は大方逃げ果せて這います……ただ数名程度、逃げ遅れてしまって隠れている人もいるようなので、それを救出する作業も必要となります。
尚当シナリオにはルリアも同行させて頂きますので、何か指示があれば、プレイングに記載頂く様御願いします。
●討伐目標
・終焉獣の様な、獰猛な終焉獣の群れ
首一つ、傍目から見れば『ちょっと大きめの狼』みたいな姿をしています。
ただ獰猛な性格で、見つけられたら即座に戦闘を開始します。
爪、牙で斬り裂き、毒に似た『継続ダメージ』を与えてくるバッドステータスがその爪牙には含まれている様です。
体力はさほどでもありませんが、数が多めで連携行動を取ります。
数を集めさせる前に叩く必要があるでしょう。
・哀しげな鳴き声を上げる『大樹の憤怒』
姿形は熊の様な様態を取ります。
ただ熊と明らかに違うのは、その身に紅蓮の焔を常に纏っている、という事です。
当然近づけば炎属性の攻撃を迎撃手段として仕掛けてきますし、そのターゲットは兎に角『近づいたもの』の様です。
尚、その哀しげな鳴き声は精神に影響を及ぼし、足止め効果を持ちます。
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