PandoraPartyProject

シナリオ詳細

再現性東京202X:(前略)ママァーッ!(後略)

完了

参加者 : 2 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●最近ずっとろくでもない状態ですごく頭を悩ませながらああでもないこうでもないと皆のヘイトを買いながらエディタと向き合って茫漠な野を歩く感覚でネタを掘り返して本を読んでクソ映画にフィンガースナップし続ける日々を続ける現状にイレギュラーズの活躍や大変な展開がスーッと効いてきたけどそれはそれとして自分の不甲斐なさに色々感じるところはない? ある? そうだよね、じゃあひとまずなんか小難しくて複雑な情報を頭から外して軽く洗ってばかみたいな話を再現性東京に持ち込むとして今足りていないものを考えた結果、バブみとかかなっておもったんだけどそれは累計4~5回やったはずなので初心に帰って、かえったらEXFに滅茶苦茶にされるからただただアホになりたいと思った結果生まれた夜妖がこんな感じなのでそれでは叫んでいただきましょう
「ママァーッ!(Q〇ee〇風)」

 夜妖のヤケクソめいた叫び声とともに夜空をつんざいた都合8回(最大換算)の銃声は、居合わせたイレギュラーズすべての眉間を貫いた。
 貫いたのだが、まあなんというか殺傷能力ではなく個人の悔恨の念をやたら強くプッシュするものだったのだ。
 果たして君たちはこいつのせいで精神的にしんどい気持ちになってのたうちまわり「後悔ィ~~~~!」って感じになるんだけど、それはそれとしてこれ全部記録に残るからよろしくな。

GMコメント

 正気を疑われてるけど私は正気です。寝てるって。

※本シナリオはライトシナリオです。
 以下の説明を一通り読んだり読まなかったりして100字以内にまとめて提出し、ふみのとかいうGMが信用できる範囲で崩していいよって剛の者はぜひ参加していただけると幸いです。

●成功条件
 夜妖「マザコントリガーハッピー」により一通りアレしてから倒してしまう

●夜妖
 なんか名前ついてるけど忘れましょう。プレイングに入り切らないでしょ。はい。あなたは名前を忘れた。
 リプレイ冒頭で頭を撃ち抜かれた(確定事項)皆さんはなんか幼児語と母親へ向けた絶叫しか出てきません。そんな叫ぶ歌じゃなかったろ。
 後悔してることを書いてもいいですし何歳くらいまで退行してもいいですしなんなら夜泣きだけで100文字埋めてもいい。自由とはそういうものです。
 それから正気に戻ったらきっと皆さんは勝手に夜妖を倒していることでしょう戦略みたいなもんで文字数埋めるな蹴るぞ。
 今回はネタシナリオであることは間違いないため、本当に、本っ当に知恵捨ての精神できてください。もれなくネタ重傷になりうるくらいの覚悟でいいです。

●戦場
 夜の公園です。
 よかったな、醜態は誰も見ねえってよ。

●情報精度
 M(ama)です。
 存分に吐いていけ。


参加経緯
 こんな夜妖に遭遇したきっかけ

【1】依頼として
 迷惑な夜妖が現れたって聞いたから討伐にきたらこれだよ。

【2】偶然にも居合わせた
 わ、わたしは真面目でシリアス要因だからこんな夜妖と関わりたくないし? えっ居合わせたから強制?

【3】個人的な恨み
 最近、知人が理性を溶かしてママって連呼してるしきっとこいつのせいだよ。〇そう。


撃たれた後の推定精神年齢
 元の年齢でいられるとか書いたらマジでお前わかってんな。

【1】2~6歳あたり
 イヤイヤ期~小学校入る前あたり。理性より衝動なのでなんか思い出し泣きとかする。

【2】思春期
 あなたは一人暮らしを強制され一ヶ月くらい経ってホームシックになった子供を想像してください。そうだ、お前が懺悔した。

【3】大学生前後
 そろそろママって呼ぶのはどうかと思うよ。

  • 再現性東京202X:(前略)ママァーッ!(後略)完了
  • わかったから小難しい考えを今だけは捨てろ。
  • GM名ふみの
  • 種別 通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年10月12日 22時05分
  • 参加人数2/8人
  • 相談0日
  • 参加費100RC

参加者 : 2 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(2人)

チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)
炎の守護者
リディア・ヴァイス・フォーマルハウト(p3p003581)
木漏れ日のフルール

リプレイ

●夜闇に響いたるは
 その日、ヤケクソめいて放たれた銃声は都合2回……えっ2回? 20回の間違いじゃなくて2回? そっか……。
 ともあれ、2回ほど夜闇を劈き、『炎の守護者』チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)と『深緑魔法少女』リディア・ヴァイス・フォーマルハウト(p3p003581)の眉間を貫いた。一騎当千と言える二人が反応する間も無く倒れ伏した状況は、夜妖といえども油断ならぬ強敵の予感を想起させた。
 ……させたのだが、どうも様子がおかしい。
 一発打ち込んだ夜妖は木の陰に隠れ追撃の可否を見極めるべく二人を見守る。どう見たってヘッショなので普通は立ち上がれない筈なのだが、そこは神秘とか諸々の都合があるため大した負傷には至っていないらしい。
 先に起き上がったのはリディアだったが、周囲をきょろきょろと見回す姿は明らかに……そう、明らかに年齢不相応な空気感をしているのだった。

●リディア6さい
「ママー! 私と一緒にお風呂入ってねんねしてほしいの! ママー! ……ママ?」
 リディアは目覚めるなり、所在なげに周囲に視線を彷徨わせて母の姿を求めた。戸惑うような声音に変わるのに然程時間はかからず、目の前には誰も……母はおろか彼女の心の支えである植物すらも疎らであることを理解せざるを得なかった。
 得なかった、だろうか? 否、彼女は己の防衛機制を全力で振り絞り、眼前に母の幻覚を見ていたのである。ママはそこにいるのよ。そこは深緑の森の中なのよ。誰が呼んだか魔法少女。
「やっぱりママだ! 私ね、ママのお胸に顔を埋めてねんねするの!」
 何もない虚空に頬ずりする姿は奇怪の一言に尽きるがしかし、彼女の目には確かな理性……理性? の光が宿っているのがなんともいえない『味』を漂わせていた。
「びええええええええええええええええええ!! ママとねんねできなきゃやだー! やぁーだぁー! ママはずっとここにいるの! 私といっしょにいるのおおお!!」
 眼前の幻覚にやんわりと拒絶されたのか、リディアは猛烈な勢いで泣きじゃくる。その声の激しさは割とガチ目に周囲にとってはヤバい。なんかご近所のご家庭、窓がびりびりと揺れているんですがそれは……?
「ママ……私のことが嫌いなの……? ちがう……? じゃあなんで……?」
『好きだからこそなのよ……』
 いよいよもって会話に幻聴が割り込んできたのだが間違いなくこれは尺稼ぎであることをご理解いただければ幸いである。
 清純派魔法少女(自称)の彼女であるので、軽々にエッなことはさせられない。が、それはそれとしてお風呂の幻覚のために自分から深夜の公園でストリップショーをすることはセーフである。常識バグってんのか。
 そんなバグに対する防衛機制として、「ねんね(添い寝)」とそれに先んじた風呂を断っている可能性もな……いや……。
「ママ、私いっぱい頑張ったからなでなではしてくれるよね! ……やったあ! えへへっ」
「こんな人気のない公園にもちゃんと草花があるんだよ! そういえばママはなんで希望ヶ浜にいるの? 私に会いたいから?! 嬉しいなぁ……!」
 精神年齢こそ退行してしまっているが、さりとて積み上げてきた経歴への記憶はしっかりしているのだろうか。
 リディアは幻覚の中の母に精一杯甘えつつ、しかしギリギリ理性の手綱を握っているのか、おもむろに服を脱ぎだすことはないらしい。
 しかし……それもこのままでは時間の問題。果たして彼女は、幼児退行の末に脱衣という最悪の恥晒しを避けることができるのだろうか……?

●チャロロ(推定)4さい
「ママ……パパ……どこ……?」
  チャロロはあたりを見回し、両親の姿がないことに思わず涙を溜めてしまった。
 そもそも彼は実年齢はさておき、かなり見た目が幼い方だ。それがコンプレックスではあるが、今この状況では幸か不幸か、その幼い立ち振舞いが問題視されない状況なのだ。
 両親を探し求めて涙を流そうが、虚ろな顔でほっつき歩こうが何ら問題を感じられない。まあそんなもんだろう、で済んでしまう。いや、深夜徘徊は十分大問題なのでは……?
「ママ! ママいた! ねえ、ママ! ママのオムライスたべたい! ふわふわのやつ!」
 チャロロがそうやって静かに徘徊してほどなくして、彼の視界に母親の影が浮かび上がる。仮に厳格であると知っていても抗えない魅力のようなものが、その姿には秘められている。振り返った『ママ』はチャロロの記憶にある姿そのままで、彼の望む通り、その手にオムライスの乗った皿を持っていた。ふとチャロロが周囲を見れば、そこは閑散とした公園ではなく温かみのあるかつての自宅、そのリビング……に、見えたかもしれない。
 年齢的にも、精神年齢的にもより幼い彼だからこそ、純度の高い幻覚が見えているといっても過言ではなく。つまりそれは、まさに今より深くより激しく、その記憶に雑に手を突っ込まれかき回されているという意味でもある。
 母の味を舌先で捉えた少年の目に浮かんだ綻びは、その実なにも捉えていないのだ。しかしその喜びも、その感動も今だけは間違いなく本物であり、そういう意味では真に「外見相応」の記憶のただ中に居るのだろう。
「ママ、それでね……それで、ぎゅーってしてくれたらうれしい!」
 チャロロの言葉が吐き出し切るより早く、彼の肉体を仮初の圧力、否、『抱きしめられる感覚』が襲う。これら全てが幻覚のたぐいだとして、親と幼くして別れた彼が抗えるかと言えば怪しいものだ。そして、彼の傍らには父の幻影すらも現れた。いよいよ以て、彼の精神は擦り減りつつあるのか。……否、改善しつつあるのだろうか?
 仮初めの母の腕の中で目を細める姿は、外見も相まって『らしい』もの。決して恥じるようなものとは思えない。
 外見よりも幼く感じても、そういう子供は世間を見ればごまんといる。希望ヶ浜ならなおさらだ。
 もしかしたら彼の夜妖は、そういった回帰を臨む全ての人間が生み出したものなのでは、とすら思えよう。
「でも、ママもパパも……」
 ふと、チャロロは脳裏に閃いた言葉を疑問でもなく投げかける。幻覚ふたつが驚いたように震えた気がしたが、気の所為だろうか……?

●ふたりの今
「ママもパパも、魔獣との闘い頑張ってるんだよね」
 ぽろりと零れた言葉は、恐らく退行したチャロロの与り知らぬ話であり、成長した彼が両親に対し向けた尊敬の念からきたものであろう。だからこそ、幻影に戸惑いが生じた。
 明らかに冗談のような流れで生まれた幻影であるが、原理は簡単なもの。頭部を打ち抜いた際に記憶を盗み取り、それを幻影として表出させた……それだけの話である。だからこそ、『記憶の再現』かそれに類似したことしかできない。
 理解のできない言葉と状況に小刻みに震える『両親』の姿を見た彼は、頭にかかっていた霞のようなものが晴れる感触を覚えた。両親はここにはいない。別れてから相当な期間が経ち、彼はもうその影を振り払ったのだ。それは忘れた、とか捨てた、という残酷なものでは断じて無い。記憶は記憶として、絆は絆として秘めているだけの話。
「わかった。行ってくるね、ママ」
 消えていった幻影が何かを残すことはないだろう。彼の耳に届いたのも、あるいは幻聴であろう。
 だが、チャロロはしっかりと頷くと深夜の公園の中、顔を上げた。

「ママだ~い好き! えへっ!」
 精神年齢相応のリディアであれば、幻覚に幻覚を重ねて深緑の自然にダイブ……した錯覚で砂場に沈んでいてもおかしくなかった。現に、数秒前まではその惨状が確実視されていた。
 だが、何故か。彼女の目の端には薄く反射するものが見えている。果たして、彼女の心中は如何ばかりか。先程までの醜態など、大した問題ではなかったのだ……はっきりした意識のなかで見た母の顔があるのなら。
 幼い子供の精神性のままに母に愛を伝えたのは、思い返すだに恥ずかしい話なのだろう。正味、夜妖ですらも『そういった』意図の下に彼女を撃ったに違いない。彼女も『そう』なる覚悟は心の何処かにあっただろう。そうでなければ、斯様な頭のおかしい相手に遭遇なぞしないはずだ。間違いなく。
「……大好き」
 呟いて前を向いたリディアの目には、完全な理性を取り戻した者特有の輝きがある。
 たまたま居合わせた公園で、流れ弾じみた夜妖の攻撃を受けて、コレは完全に『アレ』な流れだと思っていたのに現実はこれだ。
 馬鹿馬鹿しい。得物を持ち上げた彼女の目は、次の瞬間には怒りを湛えていた。

 イレギュラーズ二人、夜妖は一体。
 通常の依頼の基準で考えれば間違いなく苦戦するであろうシチュエーションであるが、状況の全てが最低すぎた。
 チャロロとリディアは叶うはずのない仮初の再会を通して気力が十二分に賦活されており、肉体的瑕疵もない。不調を受けた痕跡もないのは、幻覚を乗り切ったからだろう。
 対して夜妖は、相手の頭部を撃ち抜いて両者の戸惑い狂う姿を出歯亀したかっただけなので無防備この上なかった。マジで何も考えずに撃ち込んだのだとおもわれる。
 つまり――無防備なのだ。
「オイラに何をしたっ! このっ、このっ!」
「えっちな目に遭うよりも恥ずかしい思いをさせられた気がしますが、本当に今回ばかりは感謝……いえ、許せません! 人の感情と記憶に土足で踏み込むなんて!」
 そうなれば結果など火を見るより明らかだ。あらぬ場所へ転がされ、然るべき場所を蹴り飛ばされ、挙げ句ボッコボコにされた夜妖は音もなく消滅した。
 あたりには、秋の涼しさ、というより寒さが身に沁みる寂れた公園だけが残されている。衆目がないとはいえ、記録に残る形でさんざ醜態を晒してしまった彼等の心境やいかに。
「忘れよう!」
「何も見ていませんし仕方ありませんね! 夜妖なんていなかったんです!」
 だってさ。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 思てたんと違う。

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