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シナリオ詳細

<泡渦カタラータ>惑わす歌声は色欲のRapsodia

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●紡ぐ歌声は惑わす
 幻想楽団『シルク・ド・マントゥール』の大討伐を行い、中心人物の討伐を果したギルド・ローレット。
 しかし、その討伐を逃げ延びた魔種が拠点を海洋に移し首都リッツパーク近海に大渦を発生させているという事が判明していた。
 イレギュラーズの活躍により、研究者『佐伯・操』から渦の調査データと、渦に乗り込む為の道具を得る事が出来た。
「話によると、この渦は自然的ではなく何者かによって発生しているそうだねぇ」
 ネオ・フロンティア海洋王国の近海に発生した大渦を【海賊淑女】オリヴィア・ミラン(p3n000011)は、静かに見据えた。
 面倒な事に、魔種や屍骸が大渦の周囲に現れた。
 それだけではなく、大渦に影響を受けた魔物までも加勢して大変な状況だ。
『あぁ、歌いたくて、歌いたくて……堪らない……』
 本来ならば夜中に歌声を響かせ、人々をただ魅了するだけのセイレーン達が、鱗の部分を火が点いた様に紅くなり、合唱し始めたのだ。
「どういう事!?」
 歌声を聞いたオリヴィアは、驚きと困惑が混ざった声色で言った。
「ダメです! 男性船員が魅了されて、魔物の方へと舵を向けてます!」
 女性船員が状況を説明すると、魅了された船員達を捕縛しようとするが、大渦に向かって海へ飛び込んでしまった。
『おいで、ボウヤ。歌いましょう、楽しみましょう。そして、糧にしてあげましょう』
 セイレーンが船員に優しく囁くと、口付けを交わすとみるみるうちに骨と皮だけになる。
 大渦へと捨てられた屍は、大渦の力なのかは分からないがゾンビの様に動き出した。
 人間離れした動きで、まるでサハギンの様だ。
 悪化していく状況の中で、ローレットとも懇意にしている海洋の女王イザベラと貴族代表のソルベ・ジェラート・コンテュール卿は大渦への対処を直々に依頼してきた。

●海上対策
「大変なのです。海洋の女王イザベラと貴族代表のソルベ・ジェラート・コンテュール卿からの依頼で、大渦を対処する依頼を直々にいただいたのです」
 『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)が緊張した面持ちで、ローレットに集まったアナタ達に言う。
「大渦に入る方、魔種等を倒す為に海上で戦うなどの依頼がありますが、こちらはオリヴィアさんが依頼した海上での討伐依頼となるのです。セイレーンと屍骸を倒す、という内容です」
 ユリーカが説明をする。
「セイレーン2体、屍骸は16体と数は多いが、強敵とまではいかないだろうが……海に引きずり込まれたら、命に関わる程の危険な場所での闘いとなる。皆、気を付けてくれよ! 無事に帰ってこれたら祝いの用意でもしておくよ!」
 と、明るく言うとオリヴィアは、真剣な眼差しでアナタ達を見つめた。
「イレギュラーズの皆さんの無事を祈ってます!」
 祈るように両手を胸元で組むと、ユリーカはアナタ達に向かって言った。

GMコメント

【目標】
セイレーンと屍骸の殲滅

【場所】
海洋に発生した大渦の近く
船上での戦闘となりますので、海に落ちたり引きずり込まれたら危険です。

【敵】
セイレーン(2体)
ほぼ、人型ですが体の一部が鱗に覆われて、大きな羽の様な耳が付いている。
歌い、術式を扱いますが物理は苦手。
魅了は、男性or女性が好きな場合により高確率で掛かります。
恋人が居るor女性ですと低確率になります。

屍骸(16体)
元生きていた者達、大半がディープシーだった。
近接のみ、平均的な身体能力。
剣、槍、斧等を所持している。

【NPC】
オリヴィア:指示が無ければ、皆さんの援護をしております。

【GMより】
台風が沢山来て、飛ばされれないようにしている紅玉です。
お目に留まったらよろしくお願いいたします。

  • <泡渦カタラータ>惑わす歌声は色欲のRapsodia完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年11月19日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

サイズ(p3p000319)
妖精の守り手
ミスティカ(p3p001111)
赫き深淵の魔女
アルテミア・フィルティス(p3p001981)
翼片の残滓
秋宮・史之(p3p002233)
浮草
ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)
月夜の蒼
ルナール・グリムゲルデ(p3p002562)
紅獣
十六女 綾女(p3p003203)
毎夜の蝶
ワルド=ワルド(p3p006338)
最後の戦友

リプレイ

●大渦を目指せ
 時は大渦攻略戦。幻想楽団の大いなる狂騒と協奏より逃げ延びた魔種のひとりがネオフロンティア海洋王国の海に冒涜的な大渦を生み出したという。
 王国より大規模な依頼を受けたローレットは渦の攻略へと乗り出した。
 だがその前に、渦に寄せられ活発化した海魔たちを排除せねばなるまい。
 『青き戦士』アルテミア・フィルティス(p3p001981)は、長いスカートを海の暴風に晒していた。
「幻想楽団の残党が海洋に流入しているとは聞いていたけれど、ここまで堂々と騒ぎを起こすとはね」
 腰の鞘より白銀の剣を抜く。
 刃にうつった自らの顔に、キッと戦の光を宿した。
「すっかり忘れてたが……サーカスの残党ってまだ居たんだったな」
 煙草の入ったポケットを手で叩いて、『紅獣』ルナール・グルナディエ(p3p002562)はそんなことを言う。
 幻想国家レガド・イルシオンにとっては大きすぎる凶事でありその国力をバックボーンのひとつとしているギルド・ローレットにとっても無視できない事案ではあったが、きわめて奔放なつながりにあるイレギュラーズたちにとっては案外他人事だったのかもしれない。ルナールがどうなのかは、本人のみが知ることではあるが。
「状況が落ち着くまで大人しくできなかった時点でこうなる運命だったって訳だが」
「そうだね。大人しくしてくれれば、バレることも迎撃に出られることも無かったのに」
 横に並んだ『蒼ノ翼』ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)が不思議な装飾の魔法銃を抜いた。
 続いて剣に手をかけるルナール。
「どっちにしても俺としては仕事だからな、きっちりこなすだけさ」
「屍者は屍らしく水に沈む時間だね」

 仕事だと呟けば思想の差異にかかわらず依頼に当たれるという線引きのしかたはイレギュラーズの便利なところだ。
 その仕事内容にどう感じたところでやることが変わらないのもまた、ある意味楽な話である。
「今回の殲滅対象、は……セイレーン? 随分様変わりしたのね」
 大きな帽子が海風で飛ばないように手で押さえつつ、『赫き深淵の魔女』ミスティカ(p3p001111)は依頼書を読み直していた。
「海上に響く乙女の歌声、と言うだけならロマンチックでしょうけれど……それがあの世へ誘う音色であるなら、放っておくわけにはいかないわ」
「本当にね。海の男を惑わし、船を沈めるのはセイレーンの常なんだけれど、これは『ない』わね」
 ただのネクロマンシーじゃないの。そう言って『ミスプラチナ』十六女 綾女(p3p003203)は船の手すりに寄りかかった。
 魅了の歌や男性の本能をくすぐる仕草や体つきといったものは、蠱惑を特技とする人間にとって無視できない教材だ。けれど、だからこそ、魔の渦によって凶暴化し『あるべき蠱惑』を失ったセイレーンによくないため息がでた。
「フン、鎌の俺を魅了したけば可憐で高貴な小さな妖精になるかレアメタルなりオリハルコンなりミスリルにでもなってくるんだな!」
 強気に手すりに足をかける『隠名の妖精鎌』サイズ(p3p000319)。
「てのはともかく――他種族の異性を道具みたいに使う奴は論外だ」
 種族差異における性的感覚は本当にデリケートな問題なのでサイズの個人的尺度に限った話をするが、サイズ的には魔剣か妖精しか恋愛対象にいれたくはないらしい。
 『セイレーン』の恐ろしい所は混沌肯定のルールによって相手が鉄塊でもスライムでも概念存在でもまとめて魅了できるところにあるのだが、そのうえで……。
「こいつらの血不味そうだが……仕事だ、ぶった斬る!」
 この心がけが、なにより大事であったりする。

 船は渦へと突き進む。
 悪しき歌と魅惑によって傀儡とかした屍の列が、剣や槍を手に待ち構えている。
 渦へは行かせまいとばかりに、セイレーンの歌にせかされるように、こちらへと進軍してくるのが見えた。
「彼女らも大渦の影響を受けただけなのでしょうが、多くの人を屍骸へと変えた以上その報いを受けてもらいましょう。そして、『彼ら』もこれ以上の凶事を起こさぬように……」
 かぶせた布をとりはらい、対戦車ライフルを露出させる。来るなら来い、という戦闘姿勢だ。
 同じく戦闘姿勢をとるオリヴィア・ミラン(p3n000011)と『特異運命座標』秋宮・史之(p3p002233)。
 腕時計型エネルギーシールド発生装置をタップし、ラウンドシールドを展開する。
「あのお方の力になると決めて戦い続けてきた。今こそ成果を見せるときだ」
 女王陛下は雲の上、もしくは海の底の存在。
 近づくことすら難しく、言葉を交わすのにも命がけだ。
「知ってるよ、だけどこれが俺の戦う理由だから。あのお方の微笑みのためなら――傷だらけになったって平気さ」
 この日、彼は『恋する少年』として蠱惑の魔物へと挑んだ。

●色狂、哀れなりき
「魔性の歌に誘惑されて、生ける死体と化した哀れな人達。魂すらも溺れて渦の力に囚われたなら、せいぜいその枷から解き放ってあげるわよ」
 ミスティカの解き放ったロベリアの花が、船へと迫る屍骸の中央へとぶつかり、爆発するように広がっていく。
 防御もそこそこに、屍骸たちは進むイレギュラーズたちの船に正面から挑むかのごとく飛びかかってきた。
 船側面を巧みによじ登り、甲板へと攻め込んでくる。
 ことこうなれば攻撃範囲は限られる。
 船の全長は多く見積もっても40メートルあるようには見えない。船尾側へと後退し、先取側から乗り込んできた屍骸たちを前衛チームに食い止めて貰うしかない。もし詰め寄られれば有力な攻撃手段が失われてしまうが……。
「死にたい方から来てください。……失礼、もう死んでましたか」
 ワルドがかりそめの微笑みを浮かべたまま屍兵へと牽制射撃。
 迫ろうと勢いをつけた屍兵が手すりをのりこえ海へと転落していく。
 ボルトを操作してリロード。次なる標的に狙いを定めるが、改めて見るとこちらへと浸透してくるようには見えなかった。
 屍兵たちの狙いは後衛への浸透ではなく。
「俺らを海へ引っ張り込むつもりかよ!」
 サイズは鎌に魔力を纏わせ、屍兵めがけて叩き込んだ。
 斧を構えた屍兵がそれをガード。ガードを突き破るようにして打ち込まれた魔力の刃が屍兵から濁った血を噴き出させる。
 サイドから回り込んできた屍兵たちがサイズに掴みかかり、船の外へと自分たちもろとも飛び出そうとしてくる。
 飛行能力で抵抗をかけるサイズ。
 それでも三人分の重量に引かれて海へ引きずり込まれようとしていた所へ、アルテミアの剣が走った。
 サイズにしがみついていた屍兵の腕が切り裂かれ、船の手すりや船首飾りにぶつかって回転しながら海へと落ちていく。
「魔物の歌声に魅了され、屍骸となった船乗……。せめて、私達の手でその魂を解放してあげないと、ね」
 もう一本のナイフを背後よりせまる屍兵に打ち付ける。
 相手の屍兵も剣を繰り出し、二人の剣が激しい金属音を立ててぶつかった。
 一対一。ではない。二人目三人目と剣や槍を構えた屍兵が突撃し、アルテミアを押し込んでくる。手すりまで押し切られるアルテミア。
 ちらりと後ろを見れば、セイレーンが手招くように笑っていた。
 興味が無くとも興味がわいてしまうような、蠱惑的な笑みである。
 このまま海へ飛び込んでしまえば気持ちが良いのかもしれないが……その末路は眼前の屍兵だ。
「落ちろ雑魚ども。呪われた渦と共に散れよ!」
 仲間を勇気づけるように突撃した史之が屍兵たちを横殴りにして押し倒す。
 腕に組み付き引っ張ろうとする屍兵を、ナックルモードにしたシールドで殴り飛ばした。
 耳にすべりこむように聞こえるセイレーンたちの歌。
「こんなちゃちな障害でくじけてたまるか……! あのお方の海を汚す輩は絶対に許さない!」
 史之は首を振り、押し倒した屍兵にマウントをとり、顔面をひたすらに殴りつけていく。
「ルナー! うん大丈夫、呼んだだけ」
「ルーキス! うむ、こっちも問題ない」
 一方でルナールとルーキスは互いに声をかけあって魅了の歌をふりはらっていた。
 天に向かって魔法銃を発射するルーキス。
 『ⅩⅩⅤ:血霧纏う黒翼狼』グラーシャ・ラボラスが召喚され、屍兵を切り裂き始める。
 大きく切り裂いた所へ、ルナールが飛びかかりフェアウェルレターによる攻撃をしかけた。
 危機的状況であるのは変わらないはずだが、テンションははじめと変わらない。精神的なリソースが広いのか、彼なりの冷静さの保ち方なのかはわからない。
 強い風が歌と共に吹き抜けていく。
 綾女は首を僅かにかしげ、吹き抜けるかぜに乱れた髪をかきあげさせた。
 海の男たちを屍に変えた魅了の歌すら、彼女にとってはしもべも同然であるようだ。
「魅了っていうのはお互いが楽しむ為のものよ。忘れてしまったのかしら? それとも、分かっていないだけかしら……」
 二本指に口づけをして、キスを投げるように治癒の魔術を飛ばす綾女。
 船の中央。帆の柱に絡むように身体を寄せ、綾女はあえて魅惑的な視線をセイレーンたちに向けた。
 ギリ、と歯を食いしばったようにみえた。
「余裕がなさそうね。だめよ、そんなんじゃ……」
 男を盗られるわよ。
 と、綾女は蠱惑的に笑った。

●神話の零落
 セイレーンがこのネオフロンティア海洋王国においてどんな存在であったか……と語るのは少々難しい。
 島によって話が違うし、船によっても話が違うからだ。
 セイレーンの性質をひとくくりに語るのは、人間の性格を国籍や性別でくくるほどには乱暴だった。
 ゆえに、今回戦うセイレーンを語るならここ近海の船乗りによって語られるセイレーン像から語るべきなのだが……。
「きっと平和な生き物だったんでしょうね」
 綾女はなまめかしくゆっくりと舞うように、船上の空間を支配していた。
 セイレーンがどれだけ魅了の歌をうたおうとも、その視線や意識を強引に奪いさるように踊り続けてゆく。
「こんなものじゃ、なかったわよ……」
 奪い合う世界に身を置いていたなら、セイレーンにこんな『甘え』は無かったはずだ。
 相手が好色であるかどうかなど、恋人や家庭をもっているかなど……『なりふり構わない』人間を、綾女は山ほど知っていた。
 そうしなくても生きて行けた人間も、それなりに知っていた。
 セイレーンの性質を見る限り、きっと後者なのだろう。
 まるで、それまで温室で育っていたお嬢様が突然女衒に浚われたような不器用ぶりではないか。
 そのせいだろうか。
 ハイレベルな自制心をもつ綾女でなくとも、女王陛下に恋をする青年も、恋人たちも、妖精も、魔女も、誠実な女剣士も、微笑みの青年すらも。いまだほぼ魅了しきれずにいた。
 ぎりぎりという歯ぎしりの音が聞こえてきそうなほど、セイレーンたちは余裕を失っていた。
 綾女に対抗心を燃やすように魅了の歌をうたいつづけ、その間に大事な戦力である屍兵を失っていった。
「平和な海を乱す輩よ。いつまでちゃぷちゃぷやっている。俺は秋宮史之! 逃げも隠れもしない、かかってこい!」
 相手の数が少なくなったことで名乗りをあげ、殴りかかっていく史之。
 屍兵たちには効果が出なかった(クリーンヒットと特殊抵抗クリアに成功しなかった)が、空振りが致命傷になるほど余裕の無い状況ではない。
 余裕を持って、史之は屍兵の顔面を殴り飛ばす。
「沸き立てカルマブラット! 罪深き色欲の歌を斬り消せ!」
 手すりに激突しよろめく屍兵に、サイズが全力の焔式を叩き込んだ。
 鎌を纏った魔力がうねる蛇のごとき炎となり、屍兵を取り巻き焼き尽くしていく。
 暴れた屍兵は手すりを乗り越え海に飛び込んだが、再び浮いてくることはなかった。
「ほら、魅了されたらカラスにつつかせるよ!」
「やれやれ……つつくなら手加減してくれよ」
 ルーキスが『ⅩⅩⅩⅥ:蒼梟の天球』ストラス・アーミラリを召喚。
 傷ついたルナールを治癒すると、ルナールは屍兵を剣で貫いた。
 がっくりと崩れた屍兵をそのまま海へと突き落とす。
 転落した屍兵は、空気を含んでいないからだろうか、そのまま泡もたてずに海へと沈んでいった。

 戦いが続き。
 セイレーンは致命的な失敗に気がついた。
 屍兵たちが全て倒され、海の藻屑と消えていたことにである。
 こうなった時点で、もはや取り返しはつかない。
「貴女達が狂気に侵されたのも、あの大きな渦のせいかしら。ともあれ零落した存在を、救う手段は唯一つだけ。……安らかなる死を以て、深い海の底へと眠りなさい」
 ミスティカがSchwarzlichtの魔法を放つ。
 黒い光の魔弾がセイレーンを襲った。
 死にものぐるいで反撃するセイレーンだが、ミスティカたちの力が彼女たちより勝っているのは明白であった。
 この段階でミスティカたちが気にするべきは勝敗ではなく、損失の軽減と勝利への収束である。
(貴女達も言いたいことはあるでしょう、その無念は、私達が継いであげるわよ)
 ミスティカの心の声をよそに、ワルドが特殊弾を装填。
「できれば、もっと素敵なシチュエーションで女性に追い掛け回されたかったですね」
 などと冗談をいいながら、セイレーンにアンガーコールを打ち込んでいった。
 暫くは打ち合いが続いていたが、それもそう長くはなかった。
 やがてセイレーンの一人が沈み、最後の一人が怒り狂って船へと乗り込んできた。
 もはやすべてを失った存在であり、いまより命すら奪われる存在だ。
「どんなに魅惑の歌でも終わりは来るものよ。さぁ、人を狂わせ、水底へと誘うその歌声の幕を下ろしましょうか」
 アルテミアは乗り込んできたセイレーンに詰め寄り、その首を剣の一文字斬りによって飛ばした。
 くるくると回転し、海へと落ちていく美女の首。
 アルテミアは目を瞑り、屍兵とかえられた人々の魂と、そして今まさに切り落とした生命を想った。
 せめて魂だけは、解き放たれますようにと。

 こうして、魔の渦を巡る戦いの一端に決着がついた。
 海の冷たさがまだ優しかった秋の日のこと。
 全ての決着がいかにしてつくかは、皆の知る通りである。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 本件の代筆を担当しました黒筆墨汁でございます。
 OP制作にあたった紅玉GMの内容を再解釈・再判定・再構築してお送りしております。
 この戦いが皆様の心の冒険になりましたら、幸いでございます。
 またのお越しを心よりお待ち申し上げております。

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