ああ、こうして綴れば君に届くのか？　オデットォ。
何処に居るんだ。直ぐに会いに行かなくてはね。
だが、こうして宛先知らずの手紙を書き続けることも佳い。嫌いではない！
オデット、君に恋文を綴ろう。

君が、私の目の前に姿を現すまで！

オデット、オデット！
ああ、今日は君のことを考えたよ
文字は躍るのに、心は躍ることがない……そう、君がいないからだ！

やあ、オデット！
残夏の光に君の幻想を見た。
文字の上で君が踊り、微笑むのだ。ああ、何時になれば会えるだろうか！
君はどの様な物語の上を渡り歩いたんだろう？