暁月先生、じきに三学期も終わりになるけどよ……もう通知表の書き込みとか終わった？
俺まだ終わってねえんだけど……少し手伝ってもらえねえ？
今度一杯奢るからさぁ、頼むよ！

ぐっ……確かにな、そりゃその通りだ。
はぁ、んじゃあ可愛い教え子達の為に頑張って仕上げますかね。
呑みにも行きてえしな、駅前に良い感じの大衆酒場を見つけてよ……ありゃ穴場だぜ、間違いねえ！

そういや、通知表で思い出したんだが……廻はなんつーか、そつがねえっていうか……優秀だよなぁ、粗方の事は何でもこなせるっつーか。
あいつ、苦手な事とかあるのかね？

立呑屋だが、そういう洒落っ気の無え店もたまにはいいだろ？
じゃあ、行けそうな日に予約しとくかね。

何だ、暁月先生が面倒見てるって言うからてっきり廻も結構デキるのかと思ってたが……。
つーか、若ぇ時の俺みてーだな……俺もガキの頃は身体が弱かったから分かるぜ。今もそんなに強いとは言えねえけど。
そういう事なら、少し気に掛けておくとするか……アーリア先生とかシルキィ先生も気にしてそうだしな。

ああ、俺もちょっくらパッチワークな空飛ぶ蜥蜴をぶった斬りに行く事になったな。
任せとけよ、逃げ足にゃ自信があるんだ……仲間を見捨てて逃げたりはしねえが、自分の身とあいつらくれぇは守って何とか生きて帰ってくるさ。
当然、継ぎ接ぎ蜥蜴の首をぶち落としてな。

暁月先生、廻に何かあったらしいな……。
俺は他の仕事もあるから、間に合うかどうか分からんが……死ぬんじゃねえぞ。

もし廻が無事に帰ってきたとしても、親代わりのあんたが戻ってこなかったら……アイツが悲しむ。
遺された者の想いは、あんたが一番よく知ってる筈だろ？
絶対に『二人で』帰ってこい、いいな？

よぉ、暁月……今度は何とか間に合って駆け付けられたぜ。

アンタは考えてる事を表に出さねえ感じがする
し、腹の中はどうにも読めねえが……俺は、アンタを信じてるぜ。
背中は任せろ、なんて大層な事は言えねえが……俺の足が何かの役に立つ場面もあろうさ。
アンタを慕う奴らを泣かせねえ様に、俺には俺の出来る事をさせて貰うぜ。

……まぁ、何が言いてえかっつーと。
大船に乗ったつもりで俺達に任せとけって事だ、宜しく頼むぜ。

なァに、気にすんなよ。
色々とひっくるめて、それがダチ公ってもんだろ？
俺やアーリア先生が暁月を信じてやんねぇで、誰が信じてやるんだって話だ……安心しろよ、何があっても、お前の後ろにはいつだって俺達がいるぜ。

と、飲み会か！
勿論行かせてもらうぜ、俺んちの家政婦が弁当作ってくれるって言うから、一緒に連れてくぜ。
あと、もう一人来るが……まぁ、それは。うん。

今年も始まったな、マジ卍祭がよ
……名付けた俺達が言うのも何だが、何なんだろうなこのネーミング。

こういう催しになると生徒達は羽目を外したがるもんだし、それも悪いとは言わねえんだが……やりすぎねえ様に、俺達大人がちゃんと見回ってやんねえとなって思うんだが、どうよ？
展示を見ながら、俺と巡回しとかねえか？

https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/6681

暁月、今日はお前の誕生日だ……だというのに、こんな一報を受け取らせやがって。
お前はバカだ、大バカ野郎だ。約束を破りやがってよ、勝手に諦めてんじゃねぇよ！

俺からの誕生日プレゼントに、取って置きのクソ痛ぇ一撃をくれて目を醒まさせてやるからな。
大人しく待っとけ！