それなら良いんだけどさ……

……俺の中の『お前』は随分と優しくて腹が立ったからさ。
逃げなかったらたぶんこうされたんだろうなぁ、ってのもよく分かる。
でも、昔の俺だったら全力で手を振り払ってたさ。
他の俺と同じく、な。今だからこそ『手を取ろうと思える』んだから。
そういう意味では俺はお前に妙な時間を掛けて救われたんじゃねーのかな。

まぁ、あの人の目が届かないって保証なら、この世界なら限りなくゼロに近い安心感みたいなもんがあるからさ……
そうでなきゃ俺もお前とこうして仲良く親戚＆同僚みたいな感じで喋ってられねぇし。
……俺だってお前から色々教わるべきこともあるだろうしな。
変な干渉さえ起きなきゃ、ずっと楽しくて、平和な筈だよ。

（此処まで送られて、少しの間を置いて1つの文言が書き足される。）

……たぶんな。

(ROOのアバターを確認して)
……師匠になって欲しいとか、色々言い出したの俺だけど。
よくまぁ『兄貴』って設定快諾してくれたよな。お前……

(何度も何度も書き直したような時間を経て、書き込みが1件)
…………向こう(ROO)の『俺』のひとりと会ってきた。

……お前に会わなかったら。踏ん切りが付いてなかったら、『諦めてしまった』ら。
俺は、きっと、ああいう都合の良い存在に『成り果てた』のかな、って。

笑ってやりたかったけど。
……今思い返すに笑えなくなってきた。

けど、俺はあの俺を止めてやらないと駄目だって。
そう思っちまったんだ。

……どうして、俺はお前に似ちまったんだろうなぁ。

(独り言にしては、まるで『聞いて欲しかった』かのような言葉が綴られていた)

……(届くか分からぬ状況を鑑みても。何か書き置かないと行けない気がして、入力をする)

……無茶は、するなよ

あけましておめっとさん。
まぁ、年末からゴタゴタして大変だったろうが、少しは落ち着いたんじゃねぇか？

……まぁ、効き目あるか分からんけど今年は早目に音呂木んとこで色々して貰った方が良いんじゃねぇかな。

…………当たって欲しくねぇカンだがよ。

……まー好き勝手言ってくれてさー！？

助けるしかねぇだろうよ。
お前が居なくなったら誰が霧島戒斗を名乗ればいい？
俺か？　違うだろ少なくとも。

俺は俺であって、お前は俺だけど俺自身ではないだろ？
……ま、よーするに。

生きてるよな？　エライことになったが。
俺？
無茶して病院送りだよ。

フグは忘れろ。
忘れろ。　マジで忘れろ。
いいな。
い　い　な？？？？？？



……なんで水掛けられるんかね。
変な一つ覚えでもしたのかあいつら。

いやぁ、お前がそういう星の下でねーのならたぶん俺もこの場に存在してねぇ筈だし……たぶん。たぶん。

…………なぁ。なんでゲーム内でチョコ渡そうとする生徒がいるんだよ。
俺が元ネタになってるNPCんとこに誤配発生してんじゃねーか。

俺らはお前が由来とも言うんだからそこは自信持ってくれよ、なぁ……

……まぁちょっとお前を現実でも兄貴呼びすることに憧れはあったりなかったりする訳だが。

……今更だと気恥ずかしいんだよな。
ま、聞き流してくれてもいい。
つーか聞き流せ。