PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

再現性アーカム

関連キャラクター:ロジャーズ=L=ナイア

メリーノ・アリテンシアその他のアウトサイダー
 のたうつ文字列は私の『もしも』でしかない。
 結論として世の中には本当の人間など存在していないのだ。混沌だとか秩序だとか、悪だとか善だとか、こんなにも極まってくれた方が、まったく生易しいと謂うのに。もしや、考え事、悩まされているのは私だけなのかと虚空サマに問答を仕掛けてみる。勿論、答え、応えの類などなく、自らが這い寄る混沌だと謂う事を忘れて終うかの如く。嗚呼、俗に、有り体に文章を垂れ流すのだとすれば、現実――私はホイップクリームを吐き出せないほどに、吐き尽くした後だと謂う事だ。世間知らずの戯言だと読者諸君は、PL諸君は嗤うかもしれないが、テーマ・ソングを聞き逃している故だと私は決め付けておこう。塑うとも、奴は私の事を『おともだち』などと親しく接して微笑むが――姿見を最初から見ようともしていない。いや、貴様、確かに、我々の伽藍洞には鏡面が映っていたが、誰がカレイド・スコープを用意しろと告げた? 怪物の殺し方を連中は狂気の内に飼っていたのだよ……。
 ――ろーちゃん。どうしたのぉ。
 ――HA! 貴様の言動についての書き殴りだ。
 ――そういえばろーちゃん。ひとつだけ不満があるのよぉ。
 ――ほう?
 ――あのキャンディね。もうちょっと甘くてもいいと思うのよぉ。
 ――貴様は、最早、人間の真似なんぞ!
 やめて終え――と、吐き捨てる事は簡単だ。何せ、これ以上の吐き捨てなど言葉くらいでしか赦されていない。グルグルアイランドなどと愛らしい名称を改めて局外者に相応しい羅列とすべきだ。嗚呼、成程、虚れは私の妄想で在り、上位存在の、この、垂れ流しを垂れ流している者の人外への羨望の所為だが――キャラクターを大渦巻き、メイルシュトロームへと投げ込む所業は程々にし給え! 乾かしてからの、渇いてからの水分補給がヤケに速いではないか。私からすれば全てがマッチ・ポンプに思えて成らない。散らかっているのは詩なのか小説なのかワード・サラダのドレッシングなのか。アザトホースの如くに玉虫色でしかない。
 ――でもね、でもね。さいきん身体がかるいのよぉ。
 ――思っているよりカタバミちゃんもふれるし、なにより、常に、飛んでいる感じがするのよ。これってろーちゃんが言ってた『酔い』ってものかしらぁ。
 ――貴様がある意味で『眼を廻している』事は把握した。
 ――帰路も解せない千鳥足め!
 階段を上っているのか下りているのか、夢の中の別の『わたし』が踏み外しを願って幾数※。幻想を求める事がお上手な人々の足跡に則ってからっぽの器へと注がれる。仕方のない話だ。仕方のない御伽噺だ。シェアード・ワールド……ワード……。お呪いの類がお遊びの程度に思えてたまらない。もしかして私の科白そのものが遅延性のめまいとやらだったのか。少しだけ、ほんの少しだけ、私の所為、所業でも在るのだが……。
 ――だが、その前に。
 ――貴様、これを読んでいる貴様。
 ――デコピンだ。

 ――どこ見てるのぉ? ろーちゃん?
執筆:にゃあら

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