PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

ガンガゼと一緒

関連キャラクター:セス・サーム

ガンガゼのいる図書室
「あの、これ借りたいんですけど」
「では、ここに必要事項をお願いします」

 一見、何の変哲もない学生と司書のやりとり。
だが、ペンを手にした彼女の腕に何かが刺さる。チクッとはしない。むしろポフっとする。
貸出カードに名前と日付を書きつつチラッと横目に見たものは、なんかでっけぇウニのぬいぐるみ。
本体部分だけならまだしも、如何せんトゲの部分でめっちゃ幅を取る。ボディ部分よりもトゲの方が表面積多いんじゃないかまである。そして側で腕を動かす度に、痛くはないが当たる当たる。

「か、書けました」
「確かに。では、期日までに返却をお願いしますね」

去り際にもう一度、カウンター脇を盗み見る。
そこには、あのトゲを優しく撫でる司書の姿。もしかして、あれの持ち主って。いやそんな馬鹿な。

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