PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

ガンガゼと一緒

関連キャラクター:セス・サーム

夜に動く
 図書室にサブバックを忘れた。気が付いたのは夕方を過ぎた頃。諦めることも考えたが、その中に手付かずの課題を入れていたことを思い出して取りに行くことにした。

 図書室に着いた頃にはすっかり陽は沈んでいた。人の姿もなく、誰もいない廊下に自分の足音が響くのみ。ああ、やだなぁ。
 さっさと鞄を回収して帰ろうと電気をつけたとき、何かが図書室の中を転がった。恐る恐るそこに目を向けると、床には例のトゲトゲのぬいぐるみが転がっている。
 昼間見た時には、ガンガゼのぬいぐるみはカウンターに座り込んでいて、不安定に転がる様子すら感じさせなかった。しかし今、触れてもいないのに転がり落ちた。

 もしやこいつ、生きているのでは。一瞬浮かんだ疑問を振り払い、ガンガゼを元の場所に戻した。

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