PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

本棚

関連キャラクター:ドラマ・ゲツク

シシル・ククル・ナガン
著:シージ・スキャンパー
代表作『馬車とドラゴン』でカルト的な人気を誇る作家、シージ・スキャンパーが駆け出し時代に執筆した一冊。発行部数が非常に少ないことと、現在では絶版になっていることもあり稀少本として高値で取引されている。

内容は、主人公である『私』が、ラサを舞台に謎の生物『シシル・ククル・ナガン』を追い旅をする冒険譚。相棒の女性考古学者『彼女』と共に地下遺跡へ探検に出た『私』は、そこで動くミイラと出逢う。既に自身の名さえ忘れたミイラだが『シシル・ククル・ナガン』という言葉だけを死後数千年が経った今でも記憶していた。
ミイラの導きにより『私』と『彼女』は、黒い砂漠とも呼ぶべき異世界へと渡り、砂嵐の中、大冒険を繰り広げる。
大冒険の末、『私』が“生命の答え”に辿り着くところで物語は終わっているが、作中では終ぞ『シシル・ククル・ナガン』の正体について明かされることは無かった。
果たして『シシル・ククル・ナガン』とは一体何なのか……。
その答えに関して、シージ・スキャンパー自身も言及を避けている。
読者による考察も盛んであるが、明確な答えは未だに出ていない。昨今では『シシル・ククル・ナガン』が“実在する”と信奉する者たちも現れ、ラサのどこかでは『シシル・ククル・ナガン』を名乗るマニアの集まりも存在するとか。
執筆:病み月

PAGETOPPAGEBOTTOM