幕間
ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。
ゲーム実況配信プレイ
ゲーム実況配信プレイ
悪霊系PTuberクウハのゲーム実況。
ゲストをお呼びする事もある模様。
クソゲーから名作ゲーまで楽しく遊ぼう!
関連キャラクター:クウハ
- 「まさかの客だが手加減はしねえ、本気で遊ぶ」
- 「親愛なる暇人共〜、今日もゲーム配信やって行くぜ〜。だがぁ……実は今日はゲストがいてな」
「はーい、今日も元気にヴァイス☆ドラッヘ!レイリー=シュタインよ!」
いつものパーカークウハの横でキラリと光る金髪。そう、現代風に装いを変えたレイリーが隣でコントローラーを握っていた。
>[今日のゲーム代]
>……え?
>白いねーちゃんだ!
>アイエー!?レイリー!?レイリーチャンナンデ!?
「俺は冗談のつもりだったんだが」
「こんな面白そうな事見逃せないわよ。ほらほら、今日はどんなゲームで遊ぶの?」
「……コレだよ」
とりあえず赤スパに礼だけ流しておいてクウハが見せたパッケージはチームを組んでゾンビの蔓延る街から脱出するゲームのものだ。
「へぇ……面白そうね」
「まぁな〜、怖くて泣き叫ぶなよ?」
「クウハがゾンビに飲まれても置いて行くわね」
「助けろよ!?」
>閃いた
>通報した
そんな会話を交えつつゲーム開始。今回のマップはホテルの屋上から始まるらしい。
「オレは…おっ、チェーンソーがあるじゃねえか」
「私はこのアサルトライフルにするわ。剣がついてて使いやすそうね」
>ブッ込めチェーンソー
>行けるかなぁ
>NPCもおるしいけるいける
「んじゃ進むか。最初のセーフハウスは……一階か」
「何階建てなの?」
「8階だ。ちなみにレイリー、飛び降りたら即死だから気をつけろよ」
「……そんなこと考えてないわよ!」
>嘘だゾ 柵の端っこで跳んでたの見えてたゾ
>かわいい
「ううー!」
「ほらほら置いていくぞー」
屋上から階段を降りて八階に続くドアを開けるとお待ちかねのゾンビが登場。二人と目があったかと思えば全力で迫ってくる。
「オラオラオラ喰らえやチェーンソーの味はウメェかぁ!?」
「あっははは!思った通り扱いやすいわねコレ!」
>つよい
>ゾンビ達が可哀想ですね…
「この調子で行けば簡単に進めそう!」
「だな。よーし押せ押せ!」
部屋のあちこちから飛び出てくるゾンビを片っ端からレイリーが撃ち払い、クウハが腹を斬る。そうやって七階六階と進んでいくが…
『Graaaa!!!』
「うおっとぉ!?」
先を走るクウハが突然変異したゾンビによって吹き飛ばされ、壁に押しつけられる。クウハがカチカチカチコントローラを連打するが効果は芳しくない。
「離せよっ!」
「今助ける!」
「待てそれグレネード」
レイリーが咄嗟に助けようとするが、手を滑って投げたのはフラググレネード。
> ( ・ω・)っ旦
>オイオイオイ死んだわあいつ
>いい幽霊だったよ
無論クウハはゾンビ諸共爆死、クウハを蘇生しようにも制圧力が足りずに近づけない。そのままジリ貧でゲームオーバー。
「……うん!ごめんね!」
「おーいー……何やってんだよー」
「まぁほら、次は上手くやりましょ。まだ時間はあるし」
「…だな。隣人ども、チャンネルはそのままだぞ。俺たちの配信はまだ続くからな」
>仕方ねえな
>[あくしろよ]
>がば♡はよ♡
「るっせえ、次でクリアしてやるからな」
「私たちのコンビネーション見せてやるわ…!」
>だめそう
>フラグ満載
そう宣言したのに二人がセーフハウスにたどり着いたのは1時間後。HPギリギリでの滑り込みだった。 - 執筆:わけ わかめ