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幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

ゲーム実況配信プレイ

悪霊系PTuberクウハのゲーム実況。
ゲストをお呼びする事もある模様。
クソゲーから名作ゲーまで楽しく遊ぼう!


関連キャラクター:クウハ

【MR】モンスターをハントするゲーム#20【コラボ配信?】
「親愛なる隣人共、今日は『Monster Rising』をやっていくぞ」
《待ってました!》
《クウハさんのMRシリーズ好き~》
「はいスパチャどうも。んで今回は最近始めたっぽいフレンド呼んであるんだが……正直コイツの中の人俺にも分かんねぇんだよな」
 コメント欄が「は?」みたいな文字列で並ぶ。
「どいつの特徴とも当てはまらねぇっつうか……とりあえずクエスト貼ったから行くぞ! 中の人誰だか分んない奴!」
《ボイチャは?》
「向こうがオフにしてんだよなぁ~」

 期待の新人のフレンドは、強い装備で身を固め、ピシーン! とアクションを決めてから相棒の狼に乗って、クエスト対象の竜のいる場所まで駆けていった。
「アクションは使えるっぽいな、それじゃあお前の狩りを見させてもらおうか!」
 現場に到着したクウハと謎フレンド。早速抜刀して竜を切り刻んでいく謎フレンド。
「おっ、こっちのアクションも出来る方じゃねェか。……何か適当にボタン押してるようにも見えるが」
《誰でしょうね?》
《実は俺ですww》
《嘘乙》
「当てたら褒めてやるよ」

 そして、ある程度ダメージを与えたら崖の上に逃げていく竜。すると、フレンドからテキストでコンタクトが来た。
「のぼれない」
「は? 何でだよ」
「うまくできない」
「マジかよ!?」
「はやくのぼって やくめだろー」
「典型的な地雷ムーヴするんじゃねぇ! っていうか、もしかしてお前のハンドルネームの『真紅』って――」
「へんかんまちがえた」

 そう。最初から上手くやったように見えてその実適当にやっていた彼は。
「しんかいってうとうとしたんだよなー」
「永遠じゃねーかァァ!!」
 何故か強い装備を携えた深海・永遠であった。
「ぼいちゃのぼたんわかんねごめんなー」
「ッ……まあいい、向こうの道からでも行けるから遠回りしてこい!」

《判明して良かったですね!》
《この前のBS6の人ですか!?》
「ああそうだ、多分野良に混じって何とか装備を強くしてきた永遠だ違いねェ!」
「こまったらきゅうなんしんごうってばっちゃがゆってた」
「ホラ永遠だろ! どう見ても永遠だろ!」
《永遠さんだww》

 片方はボイスで、片方はテキストで喋っている為若干のラグは生じているが、何とか弱り果てた竜を巣まで追い詰めた二人。
「さて永遠! 罠仕掛けて捕獲してクエストクリアだ、やり方分かるな?」
「爆弾を置きました!」
 定型文と共に置かれる大きな爆弾。
「……まぁ狩猟でも良いっちゃ良いクエストだが、捕獲クエストでそれやるなよ?」
「やったらおこられた」
「ったり前だ。んじゃ、最大級の攻撃で起こしてやろうぜ――この竜をなァ!」

 永遠は大きな剣を最大限までチャージし、クウハは遅れて爆発する弾を撃つ。永遠の剣戟、クウハの爆発と共に爆弾が爆発し、永遠は大きく吹っ飛んだ。そしてそれと同時に出るクエストクリアの文字。

「よっしゃ! 上手いじゃねーか永遠!」
「お疲れ様でした!」
「……定型文かよ」
「またやろうなー!」
 帰還寸前、遅れてやってきた文字を見て、クウハはフッと笑った。
「おう、また狩りに行こうぜ?」

 帰還後の事。
「永遠のランク90止まりじゃねーか。折角だし上限解放クエ手伝ってやるよ」
「わーいくうはだいすきー!」
 まだまだ配信は続く――。
執筆:椿油

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