PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

ゲーム実況配信プレイ

悪霊系PTuberクウハのゲーム実況。
ゲストをお呼びする事もある模様。
クソゲーから名作ゲーまで楽しく遊ぼう!


関連キャラクター:クウハ

60分で寿命を迎えるゲームで寿命まで生きるチャレンジしてみた
「親愛なる隣人共、今日は60分で寿命を迎える原始的な世界が舞台のゲームで遊ぶぞ。ルールを簡単に言うとランダムな場所に生まれて、1歳につき1文字喋れるゲームだ。だから最初は『飯』か『乳』ってご飯ねだらねぇといけねぇ」
《懐かしいゲームですねー》
《クウハさんの乳が見られる……!?》
「おい、何期待してるんだ? 飯に決まってるだろ! どうしても乳って言って欲しいんだったら高評価寄越せよな」
 そして輝く幾多もの高評価。
「――ッ、分かったよ! じゃあ乳って打つから! ホラスタートスタート!!」

 半分投げやりに原始時代に生まれたクウハ。早速母親が近くに居る。

「『乳』っと」
 母親がそれに気づいてミルクを飲ませてくれた。
「あー、早く大人になりてぇ……」
 操作感を覚えながら、そうこうしているうちに2分経過し3歳になるクウハ。
「この集落で俺は何をすればいいんだ? 『何やる』って言ってみるか」
 すると、『武器作って』と他の原始人から返って来る。マルチプレイなので人手が欲しいところだ。
「えーと? 棒と石をくっつけるんだったか、よし出来た。地面に置いときゃいいだろ」
 そして、誤操作で他の原始人を武器で攻撃するクウハ3歳。
「あ」
《うわあ》
《待って相手武器持ったw》

「いや、誤操作だから! 俺初心者だから!」
 慌てて『悪い誤操作』と打とうとする、この間に1分が経ちクウハ4歳。文字数が足りない。
《『間違えた』でどうですか?》
「ああいいなそれ――いや攻撃してくるんだけどコイツ!? あーそうか分かった、反論の時間すら子供に与えてくれない大人はこうするしかねぇよなぁ!?」
 こうしてバトルが始まった。周りの原始人達は、『やめなよ』やら『何してるの?』やら言いながら、食料を収穫している。
「こうなった以上引き下がれねぇな!! 4歳児を怒らせたらどうなるか後悔させてやる!!」
 思いっきり攻撃してきた相手を連打して攻撃しまくる、この間に1分が経ってクウハ5歳。そして、相手がまさかの先にダウン。というより死亡である。

「はぁ、はぁ……どうだ、参ったか……」
 ――超高速連打をして得た物は、栄光ある孤立であった。
《お疲れ様です……》
《話を聞かないのが悪いよね~w》
《スパチャやるから元気出して》
「お、ありがとよ。ところでさっきから誰も近寄ってこないんだけどどうすりゃいい? あ、そうか武器降ろせばいいのか」
 今度は間違いなく武器を地面に落としたクウハ7歳。食料を取りに行く。
「俺の食料……ねぇな。『食べ物ある?』って聞くか」
 聞いた途端、他の原始人は逃げ出した。

「え? 何だよこれ、村八分?」
 コメント欄からは涙を流す顔文字やらスパチャが飛んでくる。
「俺は悪くねぇって!! 悪いの攻撃してきたアイツだからな!?」
 そんな長文は打てないクウハ8歳。
「食料寄越せよオイ!! このままじゃ餓死するだろ!!」
 しかし、自分の分だけ持って逃げる原始人達。

「あー、分かった。そうか、寿命を迎えるすら生ぬるいか?」
 再び武器を持って、逃げる村人に襲い掛かるクウハ9歳。
《怖ww》
《逆効果やん》
「食料寄越せぇぇぇ!!」
 が、結局食料を手に入れる前に餓死を迎えた。クウハ10歳、ここに眠る。

「……はーい反省会開くぞ。悪いのは俺じゃねぇ。以上だ!!」
 誤操作すら許されない世界、恐るべし。
執筆:椿油

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