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幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

ゲーム実況配信プレイ

悪霊系PTuberクウハのゲーム実況。
ゲストをお呼びする事もある模様。
クソゲーから名作ゲーまで楽しく遊ぼう!


関連キャラクター:クウハ

悪霊が犯罪都市で暴虐の限りを尽くす#1【初見プレイ】
「よぉ、親愛なる隣人共。今日のゲームはこれだ、『GTG5』」
 『おおー』のメッセージが一気に沸くコメント欄。なお、GTGとは「グランド旅人が如く」の略である。

「早速スパチャありがとよ、ってか金スパじゃねぇか……生活切り詰めてるんじゃないだろうな? 金は大事にして生きろよ」
《ナイスパ!》
《これって何するゲーム?》
「簡単に言えば犯罪が出来る悪い奴になれるゲームだ。良い子は見ない方が身の為だぞ、ってもう高評価100超えてるじゃねえか!」
 クウハに悪ムーヴを待機していた視聴者は多い。

「じゃあ、とりあえずこの白いスーツの男の武器を調達してこようと思う。名前は『苦受覇』だ。今決めた」
 乱暴に車を乗り回し、武器屋に直行する最中にも何人か……轢いていた気がする。
「おっと、初っ端から手配度上げちまったか? まあいいか、一番良い武器寄越せよ店主。……ん、大丈夫だ問題ない」
 コメント欄からそれはフラグではという声が聞こえて来た気がする。
「さーて最初の任務はこの黒スーツの偉そうな奴の護衛だな。これ位簡単ですよ苦受覇にお任せあれ――あっやべぇ建物につっこんじまった、何でこんなに操作感度悪いんだよこのゲーム!!」
 ゲーム内では、遠くからサイレンが響いてくる。
「やべぇな……いや、あのサイレンの元見て見ろよ。真っすぐ走って来てるから絶対走りやすい車に違いない」

《それはNPCが運転してるからではw》
《操作性能の評価低いからなぁこのゲーム……》
《少し高いけど後で良い車貰えますよー》
 コメント欄から有益なアドバイスが貰えているうちに、苦受覇がポリスメンと撃ち合いになっていた。
「よし、こっちに移動して護衛再開だ! まさか誰もこの車に極悪組織の親父殿が乗っているとは思わねぇ……だ、ろってサイレンの音増えてる!!」
《因 果 応 報》
《が、がんばれー?》
 コメント欄に応援と同情の声がいくつか通っていった。
「はいいつもの人からナイス金スパ~って今金スパ送るんじゃねぇよ!『頑張って逃げ切って下さい』って読み上げてる場合じゃねぇんだよ! クソ! 追いつかれる!」
《ナイスノリツッコミw》

 そして、ようやく車をまいて護衛先に届けた苦受覇。
「はぁ、はぁ……序盤でこれ以上手配度上げるのはヤベェから地道な仕事しとくか……」

 その後も、地道な仕事が続く。が、仕事を数件こなした後。
「んー……、そろそろ手配度上げますかァ!!」
 再びコメント欄が沸いた。
「やっぱ上げないとつまんねェ、武器もロケラン仕入れたしやり返してやろうぜ! はいスパチャありがとな! じゃあ行ってくるぞ!」

 そして、次なる仕事はまたも護衛。
「お、序盤で上げた手配度で既にサイレンが聞こえてくる――後ろに向けてファイア!! どうだざまーみろ。ん? ヘリも来たな……ファイア!! ファイア!! オラオラ海上からも来やがったな、ファイアファイアファイアァァ!! げっ、弾切れ……!」
 最早、護衛対象を無視して武器をぶん回していたら、護衛対象がやられて任務は失敗した。
「あっ」

 コメント欄は急に静かになっていった。
「まぁこれ位が楽しいってもんよ……あっ金スパありがとうございまー、ってさっきから同じ奴だな!? 生活大丈夫かよ、じゃあ今日はここまでだな。お前ら、きちんと生きろよ!!」
 ~配信は終了しました~
執筆:椿油

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