PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

ゲーム実況配信プレイ

悪霊系PTuberクウハのゲーム実況。
ゲストをお呼びする事もある模様。
クソゲーから名作ゲーまで楽しく遊ぼう!


関連キャラクター:クウハ

タンスごと盗めるゲームで遊ぶ【Part1】
「親愛なる隣人共。今日はタンスも盗めてしまうローグライクゲーム『ぺろな』で遊ぶぞ」
 早速期待のコメントがスパチャと共に飛んでくる。
《タンス以外に命も普通に盗みそう》
《囚人プレイしてくれ~》
「期待されてるな! やってやろうぜ囚人プレイ! まぁその前にキャラメイクからだが、俺様は盗賊を選ぶ」
 クウハは即座に職業に盗賊を選んだ。ちなみに種族は力持ちそうな物を選んでいる。
《スリスキル持ってますからねー》
「この組み合わせなら戦闘力も高いからな、最大所持重量は重めになるようリロールして強い武器も盗品も全部持つぞ」
 なお、リロールの際に共に変わる年齢などは無視である。いいじゃないか39歳の盗賊だって。
《ピアノは?》
「あんな重たいの持ってたら盗品が持てねぇだろ!」
 演奏スキルの投げ銭で稼ぐより盗んだ品を売って稼ぐプレイをしたいらしいクウハ。

「よし開始。まず料理スキルを手に入れなきゃな」
 街に落ちている食べ物を拾うにも限界がある。ゲーム内の依頼をそこそここなす必要があるが、まずは簡単なガラクタを納品する依頼からやっていく。
「何でコイツ割れた植木鉢欲しがってるんだ? まぁいいか、オラ金とスキルポイントと持ってる物全部寄越せ!」
《強欲w》
《まだ命は取らない優しさ》
「ハッ、命を寄越してもらうのはガードを倒せる強さになってからだな!」
 向上心を感じられるその発言にスパチャがまた飛んだ。

 そしてようやく料理が覚えられた所で、戦闘もこなして行く。
「敵が落とした肉? 食用じゃなくて捧げる用だな」
 このゲームでは神に肉を捧げると信仰ポイントが上がって恩恵を得られるのだ。
「もちろんこのプレイ用に盗賊にメリットのある神選んだぞ」
《ああ、あれねw》
《とことん器用と筋力上げて行くスタイル》

 レベルアップと肉確保の為に洞窟に何回も潜るクウハ。

「……コイツ強いんだよな、逃げるか……あっ来る!! 来る!! あーーーッ!! い、1残った……!! よっしゃあ!!」
 攻撃されながらも体力ギリギリで逃げられたので即座に街へと移動する。すると、残念な事に移動途中で山賊が現れた。
「持ち物全部置いてけだぁ!? 今体力1なんだよ!! 鑑定して高く売りたい品が山ほどあるのに!!」
《デッドオアロストですなあ……》
《降参した方がよくね?》
 コメント欄は悲観的な意見が目立つ。
「よしじゃあここで俺が逃げられる確率に賭けるぞ。幸いそこまで敵の数は多くないしレベルもこっちは上がってるんだ!! せーので逃げるぞ!! せーの!!」

 ――遺言は?

「畜生……何で一人だけ素早いんだよ……」
 見事に倒されたクウハ。
《どんまい(´・ω・`)》
《でもこれ知識あるとはいえ初見でしょ? よく頑張ってると思う》
「くっそ……とりあえずデスペナ込みで復活したは良いが……何持ってる? 生肉と未鑑定の品があれば最悪生きていけるからな」
 荷物を確認した。モンスターと山賊からの逃走中に肉含め食べ物は全部腐っていた。

 街に到着すると、街に置いてある食べ物を貪るクウハ。ゲームの中の自分は捧げる用の肉どころか食べ物が無いまま強行移動したせいで、腹がペコペコで餓死寸前である。

「肉があと一日持てばなぁ!! まぁいい、鑑定品で稼げた。次回を楽しみに待てよ!」
執筆:椿油

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