PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

ゲーム実況配信プレイ

悪霊系PTuberクウハのゲーム実況。
ゲストをお呼びする事もある模様。
クソゲーから名作ゲーまで楽しく遊ぼう!


関連キャラクター:クウハ

単発バカゲープレイ「全員死亡フラグを立てるRPG」
「親愛なる隣人共、今日はバカゲーの時間だ。その名も『全員死亡フラグを立てるRPG』!」
 タイトルド直球じゃねぇか! と思わず吐き捨てたが、バカゲー界隈ではこれが日常らしい。
《『全員下ネタしか言わないRPG』とかもありますよ》
《全員●●系って総じてバカゲーに多い印象》
「そうなのかよ……まぁいいや、スタートするぞ!」

 王様の前に勇者が現れる。典型的なスタート演出だ。

『勇者アレンよ、魔王の軍勢が近頃勢いを増しておる……まあこの城が陥没するとは思えんが』
「はい頂きました死亡フラグ……っていうか滅亡フラグじゃねぇか!」
『大丈夫です国王様! この勇者アレンが負けるはずがありません! 返り討ちにしてやります!』
「断定しちゃダメなんだよなぁ!! お前負けるぞ!!」
 いつもの人からスパチャを貰いつつ、勇者の仲間、賢者・盗賊・魔法使い達と会話を進めていく。

『私の計算によると魔王に勝てる確率は100%。問題ありません』
「これ絶対後半で『データに無い!?』って言う奴だろ」
 でしょうね、とコメントは同意で埋め尽くされた。

『僕、この戦いが終わったら幼馴染と付き合うって約束したんだ……!』
「おい止めろ!! 誰かこのコソ泥のガキを勇者パーティから摘まみ出せ!!」
 怒るクウハ。
《幼馴染カワイソス;;》
《帰ってこないフラグですね分かります》

『あ、あのねアレン……私、貴方の事が……ううん何でもないっ。この冒険が終わったら伝えるからっ!』
 明らかに勇者に惚れているような魔法使い。
「あーこれ途中で死ぬわ。俺は最後に何人で戦う事になんだよ!!」

《一人じゃね?》
《ぼっち草》
《この調子だと魔王も死亡フラグ立てるな》

「まあしょうがねぇ! 行くぞお前ら! 途中で死ぬな――そんな序盤に死ぬ奴がいるかぁぁ!!」
 盗賊が早速スライムにやられた。イベントで強制退場である。
《スライムってw》
《どんだけ弱いんだよ盗賊》
「まぁ装備代が浮いたから良かったけどな!」
 現実は非情である。その後も続々と死んでゆき、中ボスも四天王もフラグを吐いては様々な理由で倒れていく。

『アタクシの炎魔法が自爆なんてありえな――』
『良くぞここまで来た。だがこの罠を踏めばお前は即座に――カチって今言ったがもしやワシ今』
『僕は最強! 究極――』
『こんな四天王の一員で居られるか! 俺は止めさせてぐあぁっ!!』

「全員馬鹿すぎんだろ……魔王はどんなフラグだ?」
 クウハが見たのは、魔王がジュラルミンケースを出す姿。
『金ならいくらでもある! どうか命だけは!!』
「はぁぁ!?」
 クウハは思わずコントローラーを投げたのだった。
執筆:椿油

PAGETOPPAGEBOTTOM