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幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

同一奇譚

関連キャラクター:ロジャーズ=L=ナイア

糖分過多、劇薬の原典
 嗚呼、そうだろうとも。
 かの『原典』が喪われて久しいがアレを手にして正気でおれる人間などいないだろう。

 その本は。
 装丁は皮膚、頁は肉、綴られた文字は臓腑で綴られており、読むだけでなく視界に入れただけで精神に異常をきたす。
 どれだけ穏やかな老紳士もこの本を認識したが最期。
 奪われまいと杖を振りかざし暴れまわり、自身を心配する長年連れ添った妻ですら敵とみなし頭蓋を叩き割る程になる。

 ああ、全く悍ましく愚かで狂い果てた戯曲だとも。愛おしい位にな。
 何? そんな本ある訳ない?
 Nyahahahaha!!!
 嗚呼いっそ『作り噺』と笑い飛ばせたならこれほどの幸せなお茶会(ハッピーエンド)はあるまいよ!
 ほうら、砂糖とホイップクリームを紅茶にうんと流し込んで、垂れ流してぐるぐる銀のティースプーンでかき混ぜようじゃないか。
 どろり溶けて、融けて、解けてしまえ。
 飲み干した甘露は極上の味わいだ。かの蜂蜜酒にも引けを取らんな。

 しかし、はてさて。
 かの原典は何処へ消えたのか。
 どこぞの教団の狂った信者が盗み出したのか、はたまた正義感溢れる神にでも燃やし尽くされたか。
 若しくは。
 ――元居た世界に飽きてどこぞの世界でにも渡ってみたか。

 ……まぁ、真相は定かではないが、まぁ近寄らん方が身のためだ。
 まだ人間でありたいならな。
 尤も貴様の脳髄がぐちゃぐちゃに搔きまわされて、混ぜこぜになって永久に世界に別れを告げたいのならば止めはしないがな!!
 ――Nyahahahaha!!!
執筆:

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