PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

Trick and tricks!

揶揄い好きな悪霊とイレギュラーズ達のお話。


関連キャラクター:クウハ

皮と肉
 化け物の精神性を語るには、先ず、自らが其方側に墜ちなければならない、と、病的な何者かが嗤っていたのだ。そんなにも冒涜的な事がお望みならば、オマエ、混沌として蛇に尾を飲まれると好い。ああ、本当に、あまくてとろける、魂魄を這いまわる悪臭ではないか。悉くを罪だと見做したならば、最果て、その先ですらも歩んで往ける……。
 ある時のオマエは悪戯心を撒き散らかす、冗句を口にする門で在った。勝手或いは気紛れに迷い込んだ特異点を擽ったりする。ある時のオマエは愛情を受け止める、決してこぼさない器で在った。成程、生物を引っ張り込めない贈り物と定めれば実にいとしいものだ。故にこそ、得体のしれない肉々に痺れるようなザマを晒せるのだ……。
 ――なあ、おい、オマエ、なんか妙なこと考えてんな。
 ――無視かよ。
 HA――! 聞こえているとも。聞こえているのだ。ウィッカーマンに自ら這入っていく沙汰を如何して狂気だと謂ってはならない。それともオマエは齧られる事に悦を覚える、たいへん愉快な人類だとでも……? 申し訳ない、ホイップクリームを拒絶した時点で、その腐れた心臓はマトモで在ったな!
 ――ケッ。オマエの考えてることなんか理解出来ねェし、理解したくねェけど。なんか癪に障るんだよ。何処見て喋ってんだよ、オマエ、いや、オマエ等か……?
 ――とにかく、だ。俺のことなら幾等でも妄想して構わねェが。
 ――わかってんだろ。その先は地獄だ。焦熱地獄だ。
 Nyahahahahahaha!!! 素晴らしい! オマエ、貴様は私の存在を『熟読』したのか。では宴を改めて始めよう。宙吊りの死体ほどお似合いだとは思わないか。
 ――思わねェよ、クソッタレ。
執筆:にゃあら

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